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スレイヤー・パニック ~魔王(?)ジョセフィーヌ=メイルスター~
「被害はないみたいだし?見なかったことにして町をでる♡」
「「意義なし!!」」
「そんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~!!!」
食堂の一角にて、もっともな意見をイウリナに即座に同意してるいアメリアとゼルガディス。
一人、抗議の声を上げているゼロスに対し。
「でも、実質、被害でてないし?脅されてる。
というか、別に誰かを殺したり、とかいうんでもないし?」
実際には脅してかなりの国々などにジェフリーを売り込んでいるジョセフィーヌであるが。
…断れるはずもなく、それゆえに、ジェフリーのテリトリーはゆっくりと着々と広がっている。
ぱくぱくと、食事を口にとほうばりつつ、あっさりと言い放つ。
「そ・れ・に!!あの!ジョセフィーヌさんに…
あたし、姉ちゃんからもらったこの薬…飲ませられるはずもないし。
下手したら殺されるわよ。例のモノをのっとるより前からあのジョセフィーヌさん…
とんでもなかったし……」
しみじみと語るリナに。
「確かに…な。レゾやこの俺たちにすら気配を気づかれず…
あのレゾに頭からハンマーを叩き込んだのは…
…あのジョセヌィーヌさんくらいだとおもうぞ………」
かつて、ゼルガディスはレゾと共にジョセフィーヌとかかわりかったことがある…
そのとき…彼女の一人息子の悪口…というか、至極もっともなことをいい…
その場にいた全員が、回復魔法ですら追いつけないどにダメージを受けたのは…
ゼルガディスにとっては記憶にいまだに新しい。
リナはリナで、かつい…彼女の息子を立派にする、という依頼を受け…
ジョセフィーヌの人間離れした行動力を目の当たりにしてよく知っている。
それに加えて、思考力を奪う甲高い声と延々としゃべられるその口調。
…誰でも神経が麻痺してしまうことまちがいなし。
とりあえず、聞き込みなどを行ったところ…
どうやら町の人々も、ジェフリーの悪口というか当たり前などのことをいって、
虚空から出現したジョセフィーヌに叩きのめされたりする…というので。
彼らはかかわらないようにしているらしい、というこの事実。
「まあ、今のところ平和に貢献するようなことしかしてないですし。」
などといっているアメリア。
「ま、どうしてもっていうんなら、この薬をどうにかしてあの人に飲ませたらOKだけど。
…姉ちゃん曰く、魔を分離させる効果があるとかいってたし。でもあの人に飲ませるのはムリよ」
はっきりきっぱり言い切るリナに。
「方法としてはあの課れにそれを使って何かを作らせたらまず間違いなく食べる…だろうがな…」
だがしかし……あのジェフリーが食事など作れるはずもない……というのは。
リナもゼルガディスもよぉぉぉぉぉ~くわかっている。
「そんなぁ~!なら聞きますけど!!
あの人の息子さんが王位についてもいいというんですか!?人間世界の?!
下手したらあのままジョセヌィーヌさんは魔王様の力をもってして彼をおしあげますよ?
何でも冥王様のかわりをやらせてそれから…
何か彼には世界を治める器量がある、とかいってましたし……」
……ぴっし……
ゼロスの言葉にしばし凍りつくリナ達…
アメリアとガウリイはゼルガディスとリナから……
……あの親子のことについては…とりあえず説明はされている……
一方。
「おほほほほ!さすが、私のジェフリーちゃんざます。…文句はございませんわね?」
「「……うぐっ……」」
下手に逆らえば、間違いなく死がまっている。
一緒にいる、人あらざるものたちが、だくだくと涙らしきものを流していたり、
疲れたような様子をしているのはかなり気になるものの……
ジョセヌィーヌはただ今、
とある王宮にて、息子であるジェフリーに対する待遇について話し合っていたりする…
息子であるジェフリーにはそれなりにふさわしい地位などが当たり前。
そして…ゆくゆくは、この世界すべてを治める人間に。
それが本来、彼女にとっては、あるべき姿というか当たり前のことだからして。
…親の欲目…というか…思い込みは…しゃれにならないほどに…果てしなく…深い……
「…そ……そりは……」
「……ちょっといやですね……」
「……かなり嫌だな……」
「……でもどうにかしないと…だろ?」
しばし……
しぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ~ん……
ゼロスの言葉をうけ…
その場は静まりかえってゆくのであった……
魔王の意識と力をのっとった人物。
それは…ジョセヌィーヌ=メイルスター。
……かなり人間離れしすぎている女性である………
-エビローグへ-
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あとがきもどき:
一番気の毒なのは誰でしょう?
・・・・まあ、後ろに魔を控えさせて交渉したら・・・誰もダメ、とはいえませんよね・・・(汗
さて、次回でようやくエピローグですv
リナ達の途中の行動などは各自で想像してみてくださいなvvv
2004年12月11日某日
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