~スレイヤー・パニック ~エピローグ~
「……とりあえずどうにかなったわね」
「だな」
「ま、ゼロスさんはほっときましょう」
「これで帰れるな♪」
…その手にちいさなまるで紅い飴玉のようなモノ…
といっても手の平サイズより、ふた周りほど小さいが。
そんな球体をもって道を歩いているリナ達。
どうにかジェフリーをたきつけて…
リナ達がルナからもらっていた魔法薬入りのお茶をジョセフィーヌに出すことに成功し。
そして、当然、彼がもってきたものであるからして彼女はそれを飲み干し……
晴れて、ジョセフィーヌの中から魔王の欠片が飛び出してきた。
…まあ、それをアメと勘違いしてジェフリーが飲み込んでしまい…
今度はジェフリーが魔王となってしまったもの…
そのあまりの貧弱さに耐え切れずに…自らの意思で器であるジェフリーの中より飛び出した。
という経過もあったものの。
それが今リナ達がもっている紅い球体なのであるが……
ようやく魔王でなくなったジヨセフィーヌの元かわは、
『助かった!!』と魔族達などよりリナ達にと感謝の声がかけられ…
彼らは逃げ去っていたりするのであるが。
…まあ中には逃げ切れずにジョセフィーヌに捕まって、魔王でないにもかかわらずに…
いまだにこき使われている輩もいるにはいるが。
ゼロスは魔王ではなくなったにもかかわらず、
ジョセフィーヌに捕まってすでに実体をあまり保てないほどにとダメージを受けている。
…まあ、一番の精神的ダメージは…
あの人間以下のジェフリーが欠片を飲み込み魔王となってしまったこと…
なのではあるが…
何しろ魔王の意識が表に出ると…全身骨折。
一歩歩けば内臓破裂。
…そんな人間以下のモノと心中するのが嫌で自らの意思でジェフリーの中より飛び出した魔王の欠片。
そして、そんな怪我を負ったジェフリーのとぱっちりを受けたのがほかならぬゼロス自身。
…ま、まあ、リナ達がジョセヌィーヌに売り飛ばした…といっても過言でないのであるが……
何しろ……
「うちのジェフリーちゃんをこんな目にあわせたのは誰ざますか!?」
倒れたジェフリー。
その直後、いきなり出現してくるジヨセフィーヌ。
…すでに魔王の力は使えない…というのにもかかわらず…である。
その言葉に、その場にいた全員、一字一句間違いもなく、また躊躇することもなく。
「「ゼロス(さん)(です)(だ)」」
きっぱりと言い切ったリナ達。
…それゆえに、ゼロスはジョセヌィーヌに捕まっている状態。
…まあ、リナ達の意見も嘘…とも言いがたいが事実でもない。
…まあ、あのジョセフィーヌやジェフリーが魔王として覚醒したとしたならば…
そんなコトになれば…確かに世も末であろう…
何やら第三者が聞いたらかなり薄情な会話をしつつ。
まず帰路についているリナ達四人。
「で?リナ?それどうするんだ?」
いいつつ、リナが袋に入れてもっている紅いアメダマサイズの球体を指差して問いかけるゼルガディスに。
「とりあえず、姉ちゃんに渡すつもりよ。証拠品として」
「そういえば、リナのお姉さんって
アメリアは父より報告があり知っている。
そんなアメリアの言葉に。
「だな」
などとうなづいているゼルガディス。
「ゼルはどうすんの?異界黙示録に触れて元の戻り方わかったんでしょ?」
魔王退治(?)の見返りとして異界黙示録と接触したゼルガディス達。
一説には、ゼロスすを脅した…とでもいうのであろうが……
「ちょうどいいですし。必要な品がそろって儀式完了までうちにいたらどうですか?
きっと父さんもよろこびます!」
「オレはリナと一緒にゼフィーリアに戻るさ♪
この一件終わったら、ルナ義姉さんや、義父さんたち。
オレとリナの結婚式の準備に取り掛かる。っていってたしな♡」
にこやかにいうガウリイのその言葉に。
・・・・・・・・・・・・
「ちょっとまてぃぃ!何よ!?それ!?初耳よ!?」
思わず足をとめ、ガウリイにと叫び返すリナ。
「ええ!?そうなんですか!?ガウリイさん!?…リナ!結婚式にはよんでね!」
「だぁかぁらぁぁ~~!!あたしはんなの聞いてなぁぁぁぁぁぁぁいいいいい~~~!!!」
帰路にと着いている道すがら…
リナの叫びが青い空にと響き渡ってゆく……
結局。
後日、両親、姉たちに逆らえるはずもなく…ガウリイと結婚式を挙げるリナの姿と…
そして、元の姿にと戻るためにセイルーンにと滞在していたゼルガディスは…
いつのまにやら、アメリアの父であるフィリオネル達が手を回し…
元の姿に戻ったときには…なぜかアメリアの婚約者扱いになっていたりしたのは……
それは……知る人ぞしる事柄……
この一件、一番被害を受けたのは…いうまでもなく魔族側であることは……間違いはない……
-おわりvv-
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あとがきもどき:
何ともあっさりとしたほとんどギャグ(笑)の終わり方ですv
さて、次はオマケのジョセフィーヌが魔王のときのエピソードv(かなりまて!)
んではではvv
こんなのを挨拶代わり小説にしている薫でした・・・・・・・・・・・・・・
2004年12月11日某日
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