まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ
さてさて。これはある意味順不同でも大丈夫v
どこからみるかは読み手の自由v今回はアメリア側ですv
#####################################
~スレイヤー・パニック ~懇願?同意?~
「姫様ぁぁ~!!もう今日はいい加減に……」
「何をいっているのですか!民が困っているのを助けるのは我らの役目!さあ!」
しくしくしくしく……
彼らの指揮をとっているその女性の言葉に、ただただ涙するしかない彼ら達。
彼らは数ヶ月前にと発生した大量のデーモンを討伐している真っ只中。
ある時期を境に、いきなりデーモンたちの力が強まり…そしてまた弱まった。
いや、普通に戻った、というべきか。
だがしかし、その答辞に大量発生したいわゆる【野良デーモン】が消えるわけでなく。
こうしてセイルーン王国第二皇女【アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン】の指揮の下。
それらを対峙している真っ只中。
一人先走るアメリアに対して兵士の苦労は…いわずもがな。
「さあ!今日中にこの辺りは片付けますよ!」
一人元気にはしゃぐそんな彼女ににため息の一つもつきたくなる…というもの。
…何しろその場、その場で野営をすること…はや数週間以上。
…兵士たちも疲れているのである。
彼らが今いるのは、セイルーンと沿岸諸国連合、その国境付近。
この辺り、なぜか異様に野良デーモンが多く、ほぼ連続鉄やで駆逐している。
そんな今現在。
…少し前から、また【魔】の力が上がったような気がするのは、
疲れからか、それとも事実上上がっているのか……
そんな一人張り切るアメリアの耳に。
「いやぁ、アメリアさん、はりきってますねぇ♡」
突如としてアメリアの真横から、彼女の知っている声が彼女の耳にと届いてくるる
先ほどまでそんな声の主はいなかったはず…というのにもかかわらず。
「何やつ!?」
「怪しいやつ!」
いきなり皇女の横にと出現した…
…神官服姿の男性に対して警戒し、剣や槍、もしくは弓といったものを構え突きつける兵士たち。
だがそんな兵士たちの様子にはまったく気にも留めずに。
「お久しぶりです♡アメリアさん♡」
にこやかな笑みを浮かべつつ、アメリアにと話しかけているその神官。
「…って!?ゼロスさん!?どうしてここに!?
はっ!さてはこのデーモン大量発生事件と何かかかわりがありますね!?
さあ!今こら正義の心に目覚めて洗いざらい話してもらいましょうか!?」
などといいつつ、臨戦態勢の構えをしたまま…なぜか片手にメガホンをもち、横にと出現した神官。
…言わずもがな、獣神官ゼロスにと話しかけているアメリア。
そんなアメリアの様子に。
「…あ…アメリアさん、お願いですから聖の賛歌はやめてくださいね…切実に……
いや、実はアメリアさん達にお願いがありまして♡」
多少、そんなアメリアの様子にひきつつもねそんなことをいってくるゼロスに対し。
「…お願い…ですか?」
一体全体、魔族であるゼロスの【お願い】……
かなり胡散臭く、そしてまた危険なような気もするが。
「ええ♡あ、引き受けてくださるのでしたらカタート以外の【例の場所の出入り口】をお教えいたしますし♡
確か行方不明とか言われているお姉さんのグレイシアさんもお探しします。…いかがでしょう♡」
にこにこといってくるそんなゼロスの言葉に。
「…何か果てしなく面倒ごとのような気がしますが?それにどうして【お願い】なんですか?
【
お願いなんかせずとも自分で解決できるのでは?」
ざわっ!
そんなアメリアのいきなりの言葉に周りの兵士たちがどよめきを上げてゆく。
…確か、今彼女、アメリア姫はこの目の前の人物の男のことを、【魔族】といわなかったか?
……と。
「アメリアさん、その呼び方は僕、あまり好きではないんですよ♡
…まあ切羽詰っているので嘘はいいませんけど、魔族だから…ですよ♡
できることとできないことがあるんです。
……実は、アメリアさん達に【目覚めた魔王様】をどうにかしてほしいんです♡」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しばしの沈黙。
「「……は??」」
思わずその場の全員が同じ言葉を漏らしてしまうのは致し方ないであろう。
……が、しかし。
「すばらしいです!ゼロスさん!ついに正義に目覚めたんですね!何て素敵なんでしょう!」
……一人どこか違うところで目をきらきらとさせているアメリア。
そして。
「『私たち』ということは。…はっ!リナさんたちにも声をかけるのですね!
このアメリア!正義と平和のためにその『目覚めた魔王』とかいう人をどうにかして差し上げます!」
…どうやら、まさか本当の【魔王】とはアメリアは思ってないらしいが…
それはゼロスにとってはどうでもいいこと。
…とにかく、【アレ】をどうにかしてもらう…というのが、【上】からの命令なのだからして。
「…あ、あの?アメリア姫?」
おそるおそる声をかける兵士に対し。
「皆さん!後はよろしく!私は正義のためにゼロスさんの依頼をうけます!
さあ!ゼロスさん!いきましょう!」
「「姫ぇぇぇぇぇぇぇ~~!!?」」
……いいんでしょうか?
ゼロスがそんなことを思う間もなく………
ま、別に僕には関係ないですし、かまいませんよね♡
そんなことを思い直し。
その場から。
ゼロスはアメリアをつれて突如として掻き消えてゆく。
後には…
いきなりアメリア皇女が消えた、というのと、ゼロスが魔族だ、とアメリアがいっていたことから。
大パニックになる兵士達の姿がそこにあったりするのだが……
まあ、アメリアがいきなり別行動をとる。
というのはよくあること……
しばし。
『ゼロスという人物にアメリア皇女が誘拐された!』
とパニックになってゆく兵士達の姿が見受けられてゆく……
……ゼロスのいくところ、騒動有り……なのかもしれない・・・・・・・・・・・・・・・
-終わり(?)-
HOME TOP BACK NEXT
#########################################
あとがきもどき:
・・・・アメリア登場でしたv
というか・・・それでいいのか?アメリア皇女(汗)
あっさりと納得して、ついてって(滝汗・・・
ま、アメリアだし・・・
ここで、ゼロスの目的が、一つ判明しましたねv
だけど、一体、どうしてそんなことをいうのかは・・・わかったらすごいなぁ(爆!
次はとりあえずゼルかな?(まて
2004年11月27日某日
HOME TOP BACK NEXT