まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

こんにちわvまたまたの打ち込み~
ちなみに、原作に添ってる。という場所にこれおきましたけど。
魔族がでてくる…という時点では原作ではないかな~?
でも、本当にこうなったら、まず依頼しそーな予感が(笑

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 ~スレイヤー・パニック   ~会議・意見・合意~

「遅くなりました」
「来たか」
「これで全員ですわね」
ゆらゆらゆら……
真っ暗な空間の中。
青白い灯りが左右に灯り、ゆらゆらと揺らめいている。
そこにはちょっとした長いテーブルを取り囲むかのように、二人の男性と、二人の女性が腰掛けている。
いや…一人のみ、その上座らしき場所にと座り、ひじをテーブルにとついている。
といったほうがいいのであろうか。
そんな場所に。
ゆらり。
と姿を現したのは、一人の男性。
おかっぱの頭に神官服。
「…で?ゼロス?あちらの様子はどうなんだ?」
今、出現した男性…ゼロス、と呼んだ男性にと話しかけているのは、金の髪を短くまとめている女性。
心なしか、その顔色が悪いのは気のせいか……
「……やはり……【アレ】を【アレ】にするつもりみたいですね……」
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
やはり……
そんなゼロスの報告に、全員が同じことを思いつつ無言と成り果てる。
やがて、ぽつりと。
「……まったく……【アレ】の意思に飲み込まれるなんて……【彼】のほうが数倍ましでしたわね」
どこか気品にあふれたような、青いドレスを着ている長い黒髪の女性があきれたようにとつぶやくが。
「……ま…まあ……【…は強し…】というコトワザも人間の中にあるし……」
ため息まじりにいっている銀色の髪の男性。
歳のころならば、見た目、二十歳前後か、または十代後半か。
「…と、とにかく、これ以上、面倒なことになるまえに…【彼らの協力】を頼みましょう……
  この際、あの【一部】はあきらめるとして……」
どうせ、二つも三つも同じこと。
ここまでくれば同じこと。
用は、それ以上の【力】を蓄えればいいのだからして……
「……え?あの皆様方?」
おもわず、ひきつりつつも問いかけているゼロス、と呼ばれたその青年。
「ゼロス。今この場の会議にて決まった。何としてでも、【彼ら】に、この【依頼】を受けてもらえ」
「え……えええ゛え゛え゛~~!!!!!?」
どうしていつも僕が!?
などと、心で叫ぶゼロスのことはお構いなしに。
「『えさ』も用意した。先の戦いで、『アレ』を失っておそらく困っているであろう。
  これをやって話しを聞かせて、…そうだな。彼は…そうだな。
  どこか一つの『アレ』の入り口の場所とたどり着き方でも教えればどうにかなるであろう」
淡々と、上座に座っている、長い黒髪に紅い瞳のその男性の言葉に。
「……え゛?……い、いやあの?……・い~んですか?」
思わず、そのアメジストの瞳を開いて問い返す。
……いくら、彼らが……離れしているとはいえ、そこまで譲歩してもいいものか。
などと思いつつ。
まあ…でない、といってもいいかもしれませんが。
などと、ゼロスは心で思いつつ。
そんなゼロスの問いかけに。
「…では聞きますが?【アレ】がこちら側にきて…そして、【アレ】があなたの上司…
  そして、ゼラスたちの同僚にでもなったら…どうします?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・
こきん。
しばし、その場の空気そのものが凍りつく。
考えたくない。
いや、切実に。
それだけは。
彼らの願いはみな同じ。
顔色も悪く、淡々とそう言い放つ、長く黒い髪に紅い瞳。
服装は、ゆったりとしたローブ。
いかにも、魔道士らしいその姿。
そんな彼の言葉に…全員が文字通り固まっていたりする。
そして…
静寂の中。
「『彼ら』とはゼロス、彼方が一番扱いなれてますしね。
  頼みましたよ。我らが世界の平和と未来のためにも」
……彼らが未来や平和を願ってどうするのか?
などと、彼らのことを知っているものがいれば、
どこからか突っ込みがはいるであろうそんな言葉をまじめに言い放ち。
だが…彼らとて、切実に、切羽詰っているのである。
そんな彼…彼らからすれば、逆らえるはずのない、『上司』の言葉に……
「……ハイ…わかりました…」
彼…ゼロスは断れるはずもない。

この場では、自分が一番格下。
上司命令は、何よりも優先させられる。
心では、どうしていつも僕ばかり……などと、思っていたりするのだが……
「まったく…グラウもとんでもない人を目覚めさせてくれたわよね…前といい、今といい……」
「……うっ……すまん……」
じと目で長い黒髪の女性ににらまれて、たじろいでいる銀色の髪の男性。
そんな彼らを傍目にみつつ。
「……とにかく。頼んだぞ。『例の品』はこの中に……」
そういい、ゼロスに何やら小さな箱が手渡される。


――彼。
獣神官プリーストゼロス。
その実力は魔王シャブラニグドゥ、直属の部下。
いわゆる腹心たちの次に実力がある。
といわれている、かなりの高位魔族。
別名、竜を滅するものドラゴンスレイヤーなど、一部では言われていたりする。
――だが…しかし。
力が、そこそこあるがゆえに……
こうして、いつも、使いっぱしり……もとい。
面倒ごとを押し付けられている……という事実は-・・・ほとんど知られていない真実……

彼がこれからどうなるのかは…
それは…

……この場の誰も知らない……


                           -終わり(?)-

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あとがきもどき:
さてさて・・・わかりましたでしょうか?
これに参加している皆さん。
はいv魔族の幹部さんたちと、魔王シャブラニグドゥですv
ちなみに、北の魔王、レイ=マグナス=シャブラニグドゥさんですねv
この会議は精神世界面アストラル・サイドの内部にて行われていたりします。
なぜ、それぞれが物質化しているかといえば・・・・それはまあ、気分というか。
彼らの『上司』の制限・・・というべきか。
哀れ(笑)にも、またまた厄介ごとを押し付けられているゼロス君v
さて・・・今回は、いったい何を押し付けられたのでしょうかねぇ??(笑
今、この段階でわかったひとはすばらしいのですvv
2004年11月25日某日

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