まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

ふふふv
ただいまこれに気づいた人、先着一名v
っていっても多分皆さんきづているんでしょうねぇ。
何しろ掲示板とかでばらしてるし(笑)
でもやっぱり更新履歴にはかいてみないv
終わったら書き込みしよう。うん(まてまてまて)
何はともあれ、これは原作ペース。つまりはリナの一人称。
・・・・裏のたとえばガウリイたちの心情は各自想像してくださいなv

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ラグナレグ    ~結婚式、そして…

「それで?ガウリイさんはいったいどういうご用件で?」
にこにこにこにこ。
あいも変わらず笑っているのはあたしの母さん。
というかあたしが戻って母さんずっと笑ってるような気もしなくもないけど。
ま、いつものことだし。
ちなみにあたしの瞳の色は父さん譲りの茶色である。
髪の色は何でも隔世遺伝とかいうやつらしく、父さんにも母さんにも似ていない。
ちなみに、母さんが金髪で父さんが黒髪である。
母さんの瞳の色は深紅だけど。
だまってにこやかにしていればうちの母さんはかなりの美人。
だが、あなどるなかれ。
このにこにこ笑顔にはご用心(汗)
久しぶりの家族そろっての食事。
…まあ、裏にあるでっかい犬小屋の中に姉ちゃんが飼い始めとかいう犬を見たときには、
あたしはおなかを抱えて大笑いしたのだが。
ガウリイなどはいつもごとくというか。
当然というか。
『なあ、リナ?あれどっかで見たことないか?』
などとそれをみていってきたのでとりあえず。
乙女の必需品、スリッパでガウリイをはたいたのはつい先ほど。
食事の用意をする母さんや姉ちゃんを手伝って、あたしがせかせかと動いている最中。
なぜかガウリイは父さんに捕まってるし。
何でも以前からの知り合いらしく。
…まああとでそれはガウリイを問い詰めるとして。

あたしとガウリイ、そして姉ちゃんが家にと戻ったときにはすでに夜も遅く。
まあいつもの出迎えのナイフが扉を開けるといきなり飛んでくる。
などというほのぼのした挨拶を終えて、父さんたちにガウリイの紹介をしたあとに。
とりあえず夕飯にしよう、ということとなり。
食事の用意をしてそれぞれテーブルにとついて食べ始めているそんな中。
ちなみに少しばかり長いテーブルに山盛りにと並べられている各自の食事。
なぜか父さんに気に入られているのか父さんの横に座っているガウリイに。
…とゆ~か捕まっている。
というほうが正解なのかもしれないが。
あたしの横に座っているのは姉ちゃん。
そしてガウリイの横に座っているのは母さん。
そんな配置で机についているあたしたち。
あたしはといえば、
いつ姉ちゃんが何をしかけてくるかわかんないので、警戒しつつ食事をしているのだが。
何しろ姉ちゃん、特訓と称して様々な薬を食事に盛ることはしばしば。
というか目を離そうものなら間違いなく絶対にいつも何かは盛られている。
…おかげであたしが一番先に必要に求められ、覚えた術は。
実は麗和浄ディクリアリィ、つまりは解毒の呪文だったりするのだが。
まあ今となってはいい思い出である。……多分。
ガウリイの横からずずっとお茶を飲み干しつつそう問いかけている母さんのその言葉に。
「先ほども義父さんにいいましたけど。リナと生涯、連れ添う許可をいただこうと思いましてv」
?何でガウリイ、父さんのことを父さんっていってんだろ?
ま、たしかに父さんは父さんだけど。
多分こいつ何も考えてないわね。
しっかし…
だぁぁぁ!
何完全に誤解させるようなことをこいつはいってるんだぁぁ!?
母さんの言葉ににこやかにそんなことをいっているガウリイだし。
はぁ…
「あのねぇ。ガウリイ。あんた、まさか誰かと結婚してまで赤の他人のあたしと旅する気?
  将来、あんたの奥さんになる人の気持ちも考えてあげなさいよ」
ため息つきつつ何も考えていないガウリイにと言い放つ。
まったく何をこいつは考えてるんだか。
本当にこいつはいつまでたってもあたしを子ども扱いするんだから…
自分でいっておいて何だけどううん、多分近い将来、必ず。
ガウリイにもいい人ができてその人と暮らすんだよね……
……ガウリイの隣にあたしの知らない女の人がいる。
そう思うとあたしは何か訳もなく悲しくなってくる。
そんな顔を見られたくなくて思わずあたしは顔を伏せる。

ドンガラガッシャン!
ドッタァァン!



何かあたしの言葉の直後に聞こえてくる派手な音。
ふと顔をあげてみれば。
………
「…?何やってんの?父さん?姉ちゃん?ガウリイ?」
ふと顔を上げて横とそして前をみてみれば。
何でか頭を抱えて机に突っ伏している姉ちゃんに。
なぜか椅子からずり落ちて床にとこけているガウリイと父さんの姿が。
「リ…リナ?それ本気でいってんの?」
何か姉ちゃんの声があきれたような口調になってるのは気のせいかなぁ?
でも何でそんなあきれたような視線であたしをみてるんだろ?姉ちゃんは?
なぜかあきれた視線であたしを見ている姉ちゃんだし。
「?何が?だってそうでしょ?ガウリイもいずれは、たとえ今あたしと旅をしていても、
  好きな人ができたらその人と結婚するでしょうし。― それにあたしも」
なぜかその言葉にびくりとガウリイの肩が震えているような気もしなくもないが。
まったく。
こいつはあたしはまだ子供だから好きな人ができるはずがない。
って絶対に思ってるに違いない!
…何かものすごぉくあたし、むなしくなってくるなぁ…
そこまで完全に女として見られてないってわかればわかるほどに。
でも、あたしの隣にいるガウリイ以外の別の誰か。
そんなことは考えられない。
ううん、考えたくはない。
だけども…間違いなく…ガウリイの隣で微笑むのはあたしじゃない。
あたしはガウリイにとってはただの手のかかる保護の必要なただのお子様。
……あ゛。やばい。
あたし、何で泣いてるんだろ。
気づけばあたしは無意識になぜか涙を流していたりする。
あわてて気づかれないようにと顔を伏せ、涙をぬぐう。
「まあまあ、リナったら、いったい誰ににたのかしらねぇ。ほほほほほ」
何でかそんなあたしの様子をみてころころと笑っている母さんがいるけど。
「…母さんと思うけど?私は?」
「…セシルにそこまで疎いところは似ているのか…」
なんかそんな姉ちゃんと父さんの声が同時に重なって聞こえてくるけど。
何いってんだろ?
というか誰が疎いっていうのかなぁ?父さんや姉ちゃんは?
変な姉ちゃんと父さん。
「― おい、天然。まさかリナのやつ…ずっとこうなのか?」
なんでかあたしをちらりと目でみつつガウリイにといっている父さん。
「ええ。ちなくにすでに渡すもの渡してるんですけど。― いまだにこれです」
なぜかしみじみと父さんに向かっていっているガウリイだし。
何いってんだろ?ガウリイも父さんも?
「…てめえも苦労するなぁ。わが娘ながらここまで鈍いとは…」
などといいつつなぜかため息ついてる父さんだし。
「だぁぁぁぁ!父さん!誰が鈍いって!?」
思わずあたしが怒鳴り返したのは言うまでもない。
「「はぁ。」」
なぜかその言葉に同時にため息ついている、姉ちゃん、父さん、ガウリイの三人だし。
いったい何だっていうのよ!
「だぁぁぁぁ!いったい全体何だっていうのよ!」
まったく、ガウリイのやつも何をいいたいのやら。
まったく、本当に勘違いさせまくってくれる発言はやめてほしいものである。
「ガウリイも!勘違いするような発言はやめてよね!
  父さんや母さんたちが勘違いしたらどうするのよ!」
とりあえず、ガウリイには釘を刺しておく。
まったく、意味を取り間違えたらそれって完全に俗にいう結婚の承諾。
とも取れる発言してるし、こいつは。
「…勘違い…でないんだが……」
「天然。リナのこの天然さはセシル譲りだ。気長にいけ。俺なんか五年かかったぞ」
なぜかうなだれて意味不明なことをつぶやいているガウリイの肩にポンと手をおいていっている父さん。
「あら?あなた?それはどういう意味かしら?ほほほ」
にこやかに笑いつつ。
笑いながら…って…。
……何故にその手に母さん…その片手にもっている短剣…数本はいったひ・・・(汗)
それと同時に。
ヒュヒュヒュ!!
母さんの手からその短剣さんが父さんの方にむかって飛んでゆく。
「おわっ!?」
それをかろやかに交わしている父さん。
う~ん。
何か本当に帰ってきたっていう実感がわくわね。
この光景をみていると。
そんなことを思いつつ。
とりあえず、……なぜかいまだに座りなおしていないガウリイの食事を奪い取り、
もとい、もらっておくことにして。
なぜかいまだに床に座ったまま話し合っている父さんとガウリイだけど。

とりあえずほのぼのと夕飯の時間は過ぎてゆく。


「― リナ、とりあえずしばらくはあんた特訓ね」
暖かいローズヒップティーをのみつつあたしに向かっていってくる姉ちゃん。
うぐっ!
にっこりと笑みを浮かべて…
といっても目は笑っていない姉ちゃんの言葉に、思わずあたしは声をつまらせる。
食事が終わり今までの旅の簡単な説明をして。
…ま、まあ、二度も魔王を倒したとか。
冥王を滅ぼしたときにあれの術を暴走させまくってあれに体をのっとられた。
とかいうのは当然のことながら省いたが。
そんなあたしの説明が終わりにっこりと微笑んで姉ちゃんが開口一番にいってきたのがその言葉。
「それにあんたの体になじんで吸収された魔血玉デモンブラッド
  その威力とか、使い方。その特訓もかねて。ね」
にぃぃぃぃこり。
「…ね~ちゃん…目が据わってる…(汗)」
そういってにっこり微笑む姉ちゃんの目は…完全に据わってるし。
こ…こわひ(涙)
しっかし、やっぱしか。
どうも最近、魔力が高まってるような気がしなくもなかったのよねぇ。
…とゆ~か増幅唱えなくても使えるようになってるし、獣王牙操弾ゼラスブリッドとか、神滅斬ラグナブレードとか。
「とりあえずは、復活リザレクションとそして崩霊裂ラティルト。そのマスターね?」
にこっ。
そういって笑みを浮かべる姉ちゃんの目は。
断ることを許さない雰囲気で。
「…はひ」
あたしは死にたくないので当然のことながら。
そんな姉ちゃんの言葉に従うことに。


とりあえず、ガウリイは実家の手伝い&姉ちゃんのバイトの代わりをすることとなり。
あたしは姉ちゃんと一緒に、なぜか死の山にときいていたりする。
死の山。
それはなぜかゼフィーリアの北東にある、頂上が見えないまでの小高い山。
一説にはかつての神魔戦争の折にその山ができたとかできないとか。
その雲の上にある火口からは常に溶岩の姿が見えている。
まあ、ともあれ一応この山は活火山。
まああたしはこの山が噴火したことを以前、一度みたことはあるが。
…問題なのはその噴火を一人であっという間に被害もなく鎮めた姉ちゃんの実力。
その実力があたしとしてはかなり怖い……


                                      -続くー

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