まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

こんにちわ♪
題名考えるのが面倒なので(こらこら・笑)そのまま、二部にしちゃいました(笑)
一応、二部には違いないので・・・・(笑)
では♪

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とりあえずのあらすじ:
宝石で有名な町、エッシェン・シティで
魔力増幅の指輪・ネックレス・イヤリング・ブレスレットを手に入れたリナ。
なぜか、ガウリイがリナに指輪をプレゼントするのに左手の薬指にはめたけど(笑)
町を出るとき、リナは、デザイナー・ジェム=ライス=ストーンからとある伝言を聞かされる。
その言葉で、急ぐようにゼフィーリアに里帰りするリナ。
はてさて、一体何が起こるやら(笑)
一方で、リナの運命(?)を決定する出来事が起こっているのだが……
それは、リナにも、誰にもわからないことであった。

ジェム協奏曲(ラプソディー)~闇のクリスタル編~
~プロローグ~

こぽこぽこぽ……
深い海のそこで。
彼らは、とある遺跡を発見した。
そして、その中で見つけたものは……

それが全ての始まり。
今から、約1000年前のこと。
ちょうど、降魔戦争が、本格的に開始される、一・二年前のときであった……

はっはっはっ……
少女は息を切らせて走っていた。
「逃がさん!!!!!」
ちゅどおおおおんんんん!!!!
「きゃああああ!!!!」
光のブレスが少女の周りで炸裂する。
「わ…渡すわけにはいかないのよ!!!」
胸のリボンが風圧でゆれる。
頭の帽子の二股にわかれた先のリングもなびく。
「我…ここに……メティオ・フォール!!!!」
少女のカオスワーズと、力ある言葉に応じて。
ひゅるるる……
どっががぁぁぁぁんんんんん!!!!!!!!
上空から、隕石が舞い落ちる。
もくもく……
辺り一帯が、噴煙で覆われる。
「― ミクロス!!今のうちに逃げるわよ!!」
「キィ!」
小さな魔物竜と共に、少女は噴煙にまぎれて逃げようとする。
― が。
「我らから逃げられるとでも!!!おとなしく水晶クリスタルを渡せ!!!」
ばさっ。
彼らは上空から追ってくる。
「あ、あれは!世に出てはならないものです!彼方がたはあれの真実を知らないから!!」
怪我をしつつも、拒む少女。
足をくじいたらしく、今までのような敏捷な動きが取れていない。
「ならば、死ね!!一族がいなくなりさえすれば!!」
うるおおぉ……
追ってが人間には聞き取れない言葉をつむぎだす。
― もうだめ!!
少女は目をつむる。
「―…る……づがあああ゛あ゛ぁぁぁぁ!!!!!」
……え??
少女の耳に聞こえてきたのは、断末魔のような声。
「……間に合いましたね。―大丈夫ですか?守りの一族の末裔さん♡」
少女の前に現れたのは、
蒼い宝石のついたロッドを持っている、ウェーブのかかった長い蒼い髪に、蒼い瞳の女性。
服装は、ゆったりとした蒼い服の神官服。
巫女が着るようなローブもまとっている。
まるで、どこかの巫女か神官です。
といった感じである。
「きさまぁぁ!!!何者だ!!!」
何が起こったのか理解できずに、いきなり現れた女性に警戒する彼ら―黄金竜。
「それはこちらの台詞ですわ。彼方がた、こんなことして許されるとでも?」
しっかりと少女をかばうようにして、女性は彼らに立ちふさがる。
……だれ?
少女にはこの女性には見覚えはない。
誰かすらも当然分からない。
ただ、いえることは、少なくとも。
この女性は自分の敵ではないというのは感じ取れた。
「火竜王に仕える我らに逆らうか!!人間よ!!」
一匹の竜がおどしをかけてくる。
くすっ。
女性はかるく笑い。
「――『元』でしょ?彼方たちが首になってるというくらいの情報は、入ってますわ♡」
かるく髪を書き上げて受けながす女性。
にっこりと笑いながら。
「う…五月蝿い!!!我らがクリスタルを手に入れさえすれば!!!!」
図星をさされて躍起になる竜達。
「― たてる?」
そんな黄金竜達には気にも留めずに。
女性は少女に手を差し伸べる。
「― あ、ありがとう」
手を引かれて立ち上がる少女。
「くそ…こ……こうなったら……!!!」
るぉぉぉぉぉぉ……
辺りの空気が震える。
「―――!!?」
少女がそれに気づく。
どがぁぁぁぁんんんんんん!!!!!!!!!!!
瞬間―
少女と女性がいたその場所一帯は、あとかたもなくクレーターと化していた。

「ふふ…ふはははは!!これでクリスタルは我らが手にしたも同然!!ふははは!!」
勝利を確信し。
笑う竜達。

― がさっ。
背後から音がした。
茂みのゆれる音が。
そして。
「まったく…あんたらわあぁぁぁぁぁ~~!!神族の面汚しよぉぉぉ~~~!!」
る゛お゛お゛お゛お゛……
現れた橙色の髪に、橙色の瞳の女性の一声と同時に。
竜達の身体は……声と同時に炎に包まれていた……
『お…おのれ…か…火…り…竜……王ぅぅ!!!!!』
燃え尽きていく炎の中で、絶叫をあげている竜達。
『ぎゃああああぁぁ……』
断末魔の叫びを上げながら。
彼らの身体は……完全に燃え尽き。
塵と化していった。

「― 今のグループには、いなかったみたいね。シーメイ」
「あ、ミリーナ。そうね。こいつらは下っ端だったわね」
時を同じくして現れた銀の髪に空色の瞳をした女性。
長い銀髪をポニーテールにまとめている。
背はシーメイと呼ばれた女性と同じくらい。
「まったく……パイリンに免じて命だけは助けてやったのに……」
ぷつぶつ……
愚痴をこぼしている橙色の髪の女性―シーメイ。
「頭が固い彼らでは無理でしょ?
  こっちの下っ端の連中も、数名……こともあろうに、あいつらに協力してるし……」
はぅ……
ため息をつく銀髪の女性。
「― ミリーナ。貴女のせいじゃないわよ。貴女だって久しぶりの休暇だったんだから」
「― そういう、シーメイこそ」
「わたしはいいのよ。二千年は休んだんだから」
塵と化した竜達のむくろの上で、
そんなことを会話しているミリーナと呼ばれた女性と、シーメイと呼ばれた女性。
「― でもよかった。ダルちゃんが先手をうってくれたわね」
シーメイのほっとした声に。
「― でも、何でトバジェさん??ゼロスさんでなくて?」
ミリーナがふと疑問に思う。
「……たぶん、ルナ様やレイス殿が受けた命令に関係あるんじゃない?ミリーナ?」
「……なるほど。」
シーメイの言葉に納得するミリーナ。
ゼロスは、魔王直々の命令で、今、ライスに品物を依頼にいっているのだ。
そのことは、彼女達は・・知らない。
「…ともかく、クリスタルが開放されるのだけは防がないと…ね」
ミリーナのつぶやきに。
「うう……だぁぁぁぁ~~!!
  いっそのこと元部下達に、あれの正体教えてやろうかしら!!きぃぃぃぃ~~!!!」
頭をかきむしるシーメイ。
かなり熱くなっている。
「― シーメイ、あまり熱を上げないで。……ほら」
ミリーナが無言で指差した地面は。
「あら、やっちゃったのね……」
シーメイが我に戻り。
「我の名において、冷めやらん」
ぽつりとつぶやくシーメイ。
シーメイの言葉と同時に、
今までこの辺り一体の地面が、どろどろに溶けてマグマとなっていたのが、元の地面に戻ってゆく。
「それに、あれの正体教えるということは、あの御方の真実も教えることになるのよ?」
いつもながらの冷静なミリーナの台詞に。
「分かってるけど……また、以前のように惑星が消滅するよりは……ましじゃない……」
疲れたようにいうシーメイ。
「運がよくて、古代文明・ウォータトバージャの二の舞か……」
「……不吉なこといわないで…ミリーナ……」
ミリーナの台詞に、シーメイはただ汗を流すのみ。
「ともかく……はやいとこ、テルビウムを見つけ出しましょ」
「……そうね。ど~せあいつが全ての原因だろ~から。……殺しとけばよかった……」
「おだやかでないことは言わないのよ。シーメイ」
「だってぇぇ!!あいつら、あたしが休暇中なのをいいことに、古代竜まで滅ぼしてたのよ!!
 あいつらは!あたしの代理のパイリンや他の者を一緒に幽閉して!!!」
きぃ~!!!!!
またまた熱くなるシーメイ。
「……だから、熱くならないでってば…シーメイ……
  貴女が熱くなると、結果的に、水蒸気がなくなって、地面が溶けるんだから……」
ミリーナがいいながら指差した先の地面は……
またしても、どろどろにとけて、マグマの海と化していた……
「とにかく……私達は、ビウムたちを見つけましょ。……あの子は、トパジェに任して」
「……そ~ね。」
ミリーナの言葉に、シーメイはうなづき。

―― そして、その場から、二人の姿は、瞬時に掻き消えた ――


……う……
「気がついた?」
声をかけられ目覚めた場所は。
少女が先ほどまでいた場所とはかなり異なっていた。
「……ここ、何処?はっ!!!ミクロス!」
少女が魔物竜のミクロスの名前を呼ぶ。
「ミクロスなら、貴女の肩にいるわよ」
女性の台詞に、少女は自分の方に竜が止まっているのにようやく気づく。
「……よかった……。って…ここ何処??あなたは一体!!??」
少女は、なぜ自分が助かったのか、疑問に思う。
あのタイミングでは、どうやっても逃げだせれるわけがない。
そして、なぜ、この女性が自分を助けてくれたかも……
少女には判らないことだらけだった。
「まあまあ、そう警戒しないで。私は、トパジェ。海神官プリーストトバジェ。
   主の命により、貴女を守りに来たんだから♡シァイア=ウーさん♡」
蒼い髪の女性がにっこりと笑う。
「……海…神…官?」
少女は、ここにいたって、ようやく頭が回転し始めた。

彼らの一族は。
約1000年前から、とある品物を守り、封印してきていた。
それは、彼らの先祖が、海のそこの神殿で見つけたもの。
― それを守るという理由と名目で。
彼らの一族は、竜神と魔王から、特殊な力を授かっていた。
一族の腹心と魔王の力をもってして封印しているクリスタル。
彼らの一族は、魔族デーモンを憑依させることで、その力を使うことが出来る。
使う人間の魔力容量キャパシティと知識にもよるが。
この一族に限り、魔族と神族は手を結んでいたのだ。
――互いに、この一族には力を貸すことを。

「……じゃあ…貴女は……ま…魔族??」
怯え半分、安心半分で聞く少女―シャイア=ウー。
「ええ、そうですわ」
ほっ。
張り詰めていた緊張がほどけるシャイア。
「……じゃあ、何!?あいつら!!!いきなり、クリスタルをよこせだなんて!!」
トバジェに問い詰めるシャイア。
「……実はですね。首になった火竜王の元部下と、それに賛同する輩とが。
  あれの真実をしらずに手に入れようとしてるんですよ。ふぅ……困ったことです……」
疲れたように首をふるトバジェ。
「……くびに…って……ま、当然か」
あれをみて、首にならないほうが、どうかしている。
シャイアは、問答無用でつっかかってきた竜を思い浮かべる。
「……で??ここ何処?どうやってあれから逃げることができたの?」
「ここは、カルマート公国の入り口の街道。裏街道です。ここに来たのは空間移動で♡」

あの瞬間。
「……あ、ありがとう。」
手を引かれて立ち上がるシァイア。
「くそ…こ……こうなったら……!!!」
るぉぉぉぉぉぉ……
辺りの空気が震える。
「―――!!?」
シャイアがそれに気づく。
黄金竜が力を解放する直前。
「いきますわよ!!!!」
ふわっ。
トパジェは手にしたロッドを高く掲げる。
刹那。
トバジェとシァイアは、その場から掻き消える。
それと同時に。
どがぁぁぁぁんんんんんん!!!!!!!!!!!
瞬間―
シャイアとトパジェがいたその場所一帯は、あとかたもなくクレーターと化していた。

「ま、助かったのだからいいけど……でも、一族もあたし……一残り一人なのよ。
  あれを封印するだけの力も……魔力もあたしには足りなすぎる……」
シャイアがうなだれる。
「……どうなさるつもりだったの?」
トバジェが一応聞く。
あれは、彼ら魔族が管理するにも、あまりにも巨大すぎる力なのだ。
「ん~とね。ゼフィーリアの、スィーフィードナイトの、ルナ=インバースさんの所に行こうと思って。
  ……今、実はあたし、あれもってるの……」
ごそごそと懐から、小さなカプセルを取り出すシャイア。
「……よく、見つかりませんでしたね……(汗)」
トバジェは、半分あきれる。
シャイアが手にしているそれこそ、まさしく、カプセルの中に封印されている品物。
これは、本家の品物の片割れのようなもの。
これを使い、大本の品物の元へ移動するための封印なのだ。
― この移動が出来るのは……
― シャイアたちの一族の他は……魔王か、竜神のみ……

彼らが、最も恐れる品物……
以前、かの御方と、とある少女が創り出し、この世界においている品物……
混沌の力が込められた……
― 【闇の水晶ダーク・クリスタル】。


「とりあえず、赤の竜神騎士スィーフィードナイトに相談しようと思って。」
あどけなくいうシァイア。
「……う……(汗)」
いきたくないが、いかねば……
トバジェは……そのゼフィーリアにいる赤の竜神騎士スィーフィードナイトが。
実は、スィーフィード本人だということを……身にしみて知っていた。
「もちろん、ついてきてくれるのよね♡トバジェ♡」
「……仕方ないですわ……でも。お願いですから……
  ……あの人の機嫌を損ねないでくださいね……シァイアさん……」
冷や汗をながしつつ、トバジェはシャイアと共に、ゼフィーリアに向かうことを決定した。


                                        -続くー

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あとがきもどき:
さて、第二部です。
今回、リナちゃんの正体(!?)とか、ガウリイの正体とか。
様々な裏設定などがわかる部となっております。
んではではvv

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