まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ
ときどきぽかやってます。
いくらやっても、数字になんないとおもったら、Fキーおしてたり……
どうでもいいけど、何で普通の数字キー…使えなくなってるんだろう(汗
日によって使えたり、使えなかったりする落差がきつすぎます……
使えないと多少不便なんだけどなぁ…いやまあ、ほとんど大文字使うからいいとしても…
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If ~もしも…~追っての動向~
「…あの?私前にもいいましたけど、アレであなたの体を元に戻すことは不可能ですけど?」
そろそろ休んでもだいぶレゾと離れたから、というので、
ちょっとした湧き水が湧き出ている岩場にて休憩をとっているララとルル。
そんなララの言葉に。
「それはわかってます。…でもレゾとの戦いになったときには必要です。
…それはそうと、あなたのお仲間は?何か先日より一人男の子が増えてましたが…?」
ララが女神像をもっていな以上、
あのリナンという少年、もしくはもう一人の男の子が持っているはずである。
そんなルルの問いかけに。
「まさかいきなり吹き飛ばされるとは…私としたことがうかつでしたわ。
リナンならそれくらいを視野に入れないといけませんのに……」
いいつつもころころと笑うララ。
この辺り、このララは猫をかぶるのが板についていたりする。
まあ、数年来、一人で傭兵家業をしながら旅をしていたのであるから、当然ともいえるのであろうが。
「…いや、『視野に入れないといけない。』…って…。まるで噂のリナ=インバースみたいなことを……」
思わずそんなララに突っ込むルルに対し。
「あら?それ、リナンのことですわ?
外見が彼、あのようですから。なぜか世間の噂では女性で通ってるらしく。
リナン=インバース。それがリナンの名前ですわ」
にこやかに、そういいつつ、ハンカチにと水を浸し、手足を軽く拭いているララ。
「…って、あの!?リナンと名乗った人があの噂の!?」
そんなさらり、というララの言葉に驚きを隠せないルル。
「とりあえず、女神像はウィルに渡してますし。
今ももっていれば…ですけど。どうします?彼らと合流しますか?」
にっこりと問いかけるララ。
…が、ふと近づいてくる気配に気づきすぐさまにと身構える。
あからさまな殺気。
「そのほうが私には都合がいいですね。…でも今はとりあえず…」
やってきた客をどうにかするのが先決。
そういいつつ立ち上がるルル。
…と。
がさり。
茂みが揺れる音。
そして……
「見つけたぜ。ルルティスさんよ」
いいつつも出てくるのはどうみても二足歩行をしている犬。
しかもなぜか防具や武器を身につけていたりする。
はっきりいって犬、としか見えないような獣人。
「あ。この前の犬」
思わずつぶやくララに。
「犬っていうな!犬って!俺にはディルギア、という名前がある!」
何やらわめく獣人に対して。
「でも犬だし……」
「…ぶっ殺す!」
何やら相手…つまりはララの実力も知らずにそんなことをいっている、ディルギアに対し。
「ディルギア…あなたが私にかなうとでも?剣、そして魔術も私のほうが上なのですよ?」
にこやかに言い放つルル。
このディルギアはレゾに仕えている存在であるがゆえに、ルルとは顔見知りでもあるのである。
「へっ。だが…多勢に無勢…ならどうかな?レゾのだんなはなるべく生かして連れ戻せ。
とはいってたが…怪我をさせるな。とはいってないしな」
いいつつも。
パチン。
指を鳴らす。
それと同時に。
ガサっ!
その音を合図にして、トロルやオーガといった生き物が数十匹。
ディルギアの合図に伴い出現する。
「
だがしかし、次の瞬間、ルルがすでに唱えていた術が炸裂し。
ごがっ!!
ルルが魔力をこめた手を大地にと触れると、地殻に魔力が影響し、
そのまま、無数の巨大な岩の錐を突起させてゆく。
大地の土が岩の錐となり、
そのままそれらはトロルやオーガ、といった存在をそのまま串刺しにとしてゆく姿が。
「やるなぁ~…」
そんなルルをみてぽつり、と漏らし。
「ちょっと。私を忘れてませんか?」
にっこりと微笑みながらすらり、と剣を抜き放っているララ。
たかが女性の振るう剣。
それゆえに、まったく重視していないディルギア。
何しろララはあっさりと彼らに捕まっていた、という事実もあり、
彼等はララを重視していない、という理由があるのだが。
だがしかし、その捕まった理由がリナンによる呪文の影響だ…とはディルギアは不幸にも知らない。
ディルギアにとって何よりも重要で問題なのはルルティスの実力。
つまりは、ルルの使う術と捕らえていたりする。
通常ならば多少の手加減をしているララ。
だがしかし、今はちょうどあの日によるお腹の痛みも備わっている。
そんなときのララはいつもよりもかなり多少動きが鈍くなるものの、
…手加減、というものがあまりできないこの事実。
…まあ、痛みに対する八つ当たり…という表現がしっくりくるのであろうが……
何はともあれ。
ザシュシュ!!!
…トッン…
ララが軽く大地をけったかと思うと…次の瞬間。
パタタッ!!
ものの見事に真っ二つやみじん切りなどにされ…大地にと転がってゆくトロルやオーガの姿が。
かろうじて目で捉えられるかどうか…というスピードの剣裁きである。
…もっとも、ララにとってはいつもよりかなり剣のスピードは落ちているのであるが…
「…へぇ。やりますわね」
思わず関心するルル。
まさかこのララがここまで剣の腕が立つとは思っていなかったがゆえに。
普通、大の男でもトロルを真っ二つに…一瞬のうちにたたき斬る。
というのはかなりの剣の腕を要する。
回復の力の強いトロルなどを倒すには一撃必殺が必須条件。
「…やはりスピードがのらないか……」
何やらとてつもなく信じられない声がララから聞こえていたりする気もするが……
「…え…ええと……」
ふと気づけば何やらものの数分もしないうちに…
とにかく気づけばいつの間にやら立っているのは自分一人。
そんな状況に気づいて何やらつぶやいているディルギア。
「よくあの数を一瞬で……」
かなり驚いているルル。
というか、ルル本人も、かなりの数をしょっぱなの術で倒した事実もあるのだが……
まあ、当然ではあろう。
閃光の金の女神。
戦乙女のララベル。
といえばその筋では知らないものがいないほどに有名であるのであるからして、ララは。
ララは実はフルネームをルルたちに名乗っていないがゆえに、
まさかその『ララベル』だとは誰も夢にも思ってはいない。
「くっ!ルルティス!次こそは貴様を捕らえレゾ様の望みのものを貰い受けるぞ!」
二人対一人。
しかも、一人は魔術と剣にたけており。
一人はいともあっさりと一瞬のうちにトロルやオーガの群れを倒した人物。
…どうみても、一人で勝ち目があるはずもなく……
捨て台詞をほざき、そのまま。
ダッ!
脱兎のごとくに駆け出してゆくディルギア。
「あ!待ちなさい!」
思わず叫ぶルルではあるが。
「う~。やっぱり動いたらまだ気持ちがわるいぃ~……」
いいつつもぺたん、とその場にとうづくまっているララ。
そんなララをみて。
「……仕方ありませんわね。とりあえずどこかで休んでから出発しましょう」
ディルギアを追いかけるのをあきらめ、ララにそういっているルル。
…あの日の痛みは同じ女性であるがゆえによくわかるがゆえに……
アレははっきりいってしゃれにならない。
ひどいときには動くことすらもままならないのだから。
…2~3日、どうにかしのげば、ララも完全に復活するのだが…
だがしかし、レゾ側がそうは待ってくれないのは明らか…
とりあえず、ララとルルは少しの休息の後。
リナンとウィルに合流するためにと、再び出発してゆくのであった……
「……あれ?」
荷物の中にと入れていた水晶球にて相手の位置を探り出し、
その力の波動を共鳴させて、ゴルンノヴァから視える景色を水晶球にと映し出す。
昔、さんざん姉に特訓された成果なのであるが。
よく共鳴不和を起こして、大爆発などを起こしたことは…
思い出したくもないリナンにとっては恐怖の思い出である。
「…えっと…ゴルンノヴァはララの腰にあるんだから…ということは……」
水晶に映るは何やら移動している姿。
ルルティス、と名乗った女性と共に森の中を移動している様子が見て取れる。
しかも、何やら水晶に映し出されている様子では、
ララはつもり自分たちと合流するつもりらしい様子が見て取れる。
それは読唇術も得ているリナンだからこそわかること。
口の動きで相手の言葉なども理解できる。
「ララからのこっちの居場所は……まあゴルンノヴァがいるからわかるとして……
……これはちょっと急いだほうがよさそうだな。」
おそらくは、ルルがララを逃がしたのを放って置くレゾではないであろう。
いくらララの腕とそしてルルがいる、としても、レゾが本気になったらどうなることか…
まあ、そのときにはゴルンノヴァに行動させればいっか。
などとそんなことを思いつつ。
「とりあえず明日すべきことはきまったな。……ねよ」
そのまま水晶を片付けることもなく、
ベットに入り眠ってゆくリナンの姿が宿屋の一室において見受けられてゆく。
「さあ!リナンさん!ララさんを助けに出発しましょぅ!」
夜があけて、かるく五人前ほどモーニングセットを平らげて、宿を出発するリナンとウィル。
元気にそんなことをいっているウィルに対し。
「それだけど、ララはどうも今は敵側から寝返った人と逃げてるみたいだし。
こっちに向かってみるみたいでもあるから助ける、というよりは合流という形になるみたいだけど」
いいつつも、水晶を片手にもってウィルに見せるリナン。
「これって!?リナさん、すごいです!遠見もできるんですね!」
リナンの手にした水晶に映し出されている光景をみて目をきらきらとさせて感心した声をあげるウィル。
「…姉ちゃんに仕込まれてるんでね…。とりあえず、ララたちと合流するぞ?」
「はい!」
水晶球に映し出されているのは、どこかの森の中を進んでいるらしき様子。
ちなみに、ララとそして、後姿のルルが映っていたりするのだが。
…ウィルは知らない。
相手というか、品物を狙ってきているレゾの真の目的を……
-続く?-
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あとがきもどき:
薫:次回でようやくララたちの合流ですね。
しっかし・・・何か戦闘の描写がないが・・・ま、いっか(おいこら・・・)
ちなみに、いまだに誰からもこれに関する突っ込みなしv
意見もないからこのままだと一巻分で完結ですねvんふふふふv
んではでは、また次回にてvv
2005年12月25日某日
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