まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

今回は題名のとおり…パソ打ち込み第二段v(まて
題名からばればれですね(笑

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混沌の娘・プロローグ

いつものように世界をみていた。
と、
「お母様~!!」
明るい声が聞こえてきた。
あたしによく似た、金の髪に金の瞳。
(人間形態)
あたしの、ただ一人の大事な一人娘である。
あたしは全ての存在を生み出せし存在。
でもこの娘はそういうのではなく、本当にあたしの娘として誕生させたのだ。
数えるのもばからしいほどいる部下達とは別に。
ただ……、自分の部下ではなく、娘がほしかった……というのもある。
「お帰りなさい。リナス。」
あたしはその娘に語りかける。
リナスレイヤー。
これがこの子の名前。
あたしは、リナスと呼んでいる。
「お母様、また世界をみていたの?」
かわいらしい笑顔をにっこりとこちらに向けて、リナスが聞いてきた。
「そうよ。ちょっと困ったヤツらがいてね……」
あたしは、ある世界を視て言う。
……何を考えてるのかしら…あいつ達は……
「ふ~ん。あ、お母様、この前いってた件、あれいつから?!」
瞳をきらきらさせて言うリナス。
「そうね~。じゃあ今からでもやってみる?」
「うん!!お母様!だ~い好き!!」
あたしの言葉に抱きついて喜ぶリナス。
「もう!リナスったら……」
あたしも、おもわず笑みがこぼれる。
「じゃあ、とりあえず。リナス。貴方の力と記憶を封印するわね?」
「降臨する世界は…『赤の世界』よ。あそこの人間に転生してる赤竜神の所ね。」
今、ちょうどあいつが人間として転生しているし。
大事な娘をあずけるにはもってこいだろうしね。
「は~い!!じゃ、いってきま~す!!お母様♡」
言って、リナスは下界へと旅立っていった。
……かわいい子には旅をさせろ……か。
人間も結構、いいことをいうものよね♡




「ルナ……ルナ……聞こえるわね……」
あたしはルナに語りかける。
「……!?エル様!?」
ルナが答える。
「今から貴方に妹ができます……大事にね……」
あたしは、それだけ伝える。
あとは、あの子しだい・・・・・。

そしてあの子は、ルナ=インバースの妹、リナ=インバースとして人間に転生した。
人間の感情などは実際体験しないと、なかなか判らないものである。
あの娘にも、全てを統べる存在となるべきなので、
以前から、【いつか、やってみましょうね。】と話していたのだ。
大事な娘であるあの子を、どんなヤツかもわからない者に預ける気がなかった。
……というのもある。


何年かが無事に過ぎてゆく。
しかし……
ルナ~、あの子にちょっと厳しすぎない!?
ま、よく面倒もみてくれてるけど。
そんなある日。
リナがルナと一緒にディルス王室へと行ったとき、リナは聞いてしまった。
金色の魔王ロードオブナイトメア』に関する知識を。
好奇心旺盛なリナは、その記述を頼りに術を二つ完成させてしまった。
……ま…まずい……
こんな早く術なんかつかったら、あの子の存在が(正体が)バレてしまうかもしれない。
う~ん……
重破斬ギガスレイブの方は、たぶん、すぐにはためさないだろ~から・・・。
とりあえず闇の刃を使う術は、リナが使おうとしたときに発動を止めておいた。
これはまだ、リナの肉体的にもってる魔力容量が少なかったからできたこと。
……やっかいなコトに首を突っ込まないといいけど……これから先、あの子……


十数年後。
リナは……腹いせ紛れに重破斬ギガスレイブを使った。
ま…まあ、いいけどね……
ただ、ちょっぴり入り江がなくなったていどだし。
さすがにそれ以後、滅多なことではこの術を使おうとはしなくなったし。
そして、さらに数年後。
ああああ゛~!?
何を考えてるんだ!?あいつは!?
たかだか中間管理職のくせして!!
こともあろうに、あの子に喧嘩をふっかけたのだ。
……さて、どうする?
あの子の力は封印したまま……
かといって、このままではあの子が……
あたしが悩んでいると、
「たとえ相手が魔王であろうと、それ以上の力を持った魔王の力を使えば必ず勝てる。」
リナがSに向かって言う。
「そう。あたしが、かつて聞いた魔王の中の魔王、『金色の魔王ロードオブナイトメア』の力をね!!」
……そっか!!
これなら誰にも気づかれずに、あの子の手助けができる!!
それに乗じてちょっぴり力を貸すことに。

……ちっ。
頑張るわね……たかが部下Sのくせして……
あたしの力をねじ伏せようとすS。
このままじゃ、あの子の体がもたない。
あっ、い~のをみ~つけた♪
あたしは、それの中でもがいている人間の魂を見つける。
こいつを利用しよっと♪
あたしは、そいつを内から外へとだしてやった。
みごと成功!!
人間はSの力を抑え付けて、あの子の力になったくれたのだ。
さって。
戻ってきたこいつには……どんなお仕置きをしてやろうかしら♡


何だか赤の世界の魔族共が騒がしい。
あの子が魔王を滅ぼしたことで、何かが始まったようだ。
……あの子にちょっかいなんて……かけないでよぉ?
ふふふふ……(怒)

・………何を考えてるの?
冥王って……?
よりによって、あの子の力で世界を滅ぼす!?
な、なんて、職務怠慢な……
そんな作戦で、あたしの正体を知ってしまったあの子。
……このままじゃ、あの子自身の力で封印が解けちゃう……
お役所仕事のゼロスから、魔血玉デモンブラッドのタリスマンを買い上げてるし。

……やっぱり、こうなるのね……
あたしは、リナの身体に降臨した。
一種の措置である。
あのままじゃ、本当に目覚めてしまってたし……
……リナが、ガウリイとか言う人間のために、完全版の呪文を唱えたのだ。
……やっぱり、まだ早すぎたのかな~。
この子、人間界へ降ろすの……
このまま、とりあえず連れ帰りましょう。
あたしが、リナを連れて帰ろうとすると、……あの人間、ガウリイが追ってきた。
……すごい精神力。
よくこの空間で……消滅しないものよね……
「……オレはな~!!そんなお前がっ!!!」
なにやら、リナに向かって叫んでいる。
ぴくり。
リナスの精神が一瞬、動揺した。
……も、もしかして……この子……この人間を?
あたしはこの人間を試すことにした。
あたしの波動をうけながらも、リナの元にたどりつくガウリイ。
……ここまで、リナスを思ってくれてるんなら……今一度……
あたしは、リナの身体から抜け出る。
一度、リナの身体が消える。
そして、再び形をとる。

「……ガウリイ。」
「リナ……」
二人は何やらそのまま抱き合ってるし。
「はっ!お母様!!」
リナがあたしに気づく。
「リナス……あんた、もうすこし人間の世界にいたいんでしょ?
  ガウリイとかいったわね?その子を泣かすようなことをしたら…消滅させるからね……」
あたしは、ガウリイに向かって言う。
「決して泣かせません!!」
力づよく言うガウリイ。
「……。ま、いいわ。二人とも、あの世界に戻りなさい。
  あ、リナス。また、記憶は封印するからね。しっかりね……」
あたしはいって、二人を世界に戻す。



もしかして、すごく甘かったのかもしれない。
その選択……
また、魔族に目を付けられるようになってしまったのだから……あの子……
ま、Dのヤツを懲らしめることができたのは、あの子のおかげだけどね。
そして、しばらくの後……
あの事件が起こったのだ……
……Sぅぅ……何度あの子を利用しようと?!
部下Sの分際でっ!!
ふふふふふ……(怒)
殺してやるぅ~……(本気)

                                 ~第一話に続きます~


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あとがき:
はい、しょっぱなから、正体バラしてます。
この話、リナがエル樣の一人娘といった設定です。
エル樣の一人称という形で、お話をつくっています。
読んでいただければ、わかりますが・・・・、
はい、これは、第一部のエル樣からみた様子です。
エル樣・・・かなり、マザコンが入っています。(言いすぎ)
では、次からは、第一話です。
完全、オリジナルの話へと移っていきます。では!!


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