まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

こんにちわ♪
NEXT3話。
一昨日、前書き打ち込んで。そのままにして、おいている私です(こらまて!)
うーん。よく考えたら・・。
あの、アトラス・・かなり長いんですよね・・。
ま、とりあえず。
ダブルゼロスv
哀れな二人に笑いの手をv(爆!)
何はともあれv
・・・こっちのゼロスも・・気の毒かもね・・(笑)

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『ほぎゃぁぁぁぁぁ!!!』

広い宮殿に。
鳴き声が響き渡る。
『それはそうと、どうして一番最後に出るというの?菫ちゃんは?』
たゆたゆと、漂う羊水の中。
そんな言葉をかけてくる女の子が一人。
『あら、いいじゃない♡双子とかは、最後に産まれたほうが、上とかここでは言われてるしv』
そういって、精神面にて微笑む私の言葉に。
『いいじゃないか。エリー?
  それに、菫ちゃんを妹とかにしたら……僕としてはそれ……怖いんだけど……』
そういっているのは、もう一人。
この空間に一緒にいる男の子。
『あら♡どういう意味かしら♡』
くすくすと苦笑していう私の言葉に。
『だって……あの、金色のお母様の友人でしょ?』
う~ん。
まだ誕生してもいないのに。
人は、生まれる前には、一応。
混沌というか、うまれる前の記憶を持っている。
生まれた直後にそれは、消え去るのだが。
中には、その記憶を持ったまま。
全てが誕生する腕の中にたゆたっていた時の、記憶を持ったまま誕生する生命も少なくない。
そんな会話をしている私達に。
『それはそうと、ユーリ?私……押し出され…先にいくね?』
周期的に、痙攣おこし。
中にいる私達を外に押し出そうとしてくる、辺りの空間。
すでに、私達の周りにあった水というか、私達というか、彼らを保護していた水……つまり羊水も。
もう完全に破水して、ここから外にと出ていたりする。
後は。
私達が外にでてゆくのみ。

神託の行方~第13話~ ~神託の指し示すもの~

リナ!頑張れ!」
「あっ……あっ…ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
激しい痛みと共に。
やがて。
「おぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
元気な声が、リナの下の方から聞こえはじめ。
今生まれた赤子の産声がその場にと響き渡る。
「まだ二人いるから!頑張ってよ!」
「くああああぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」
初めて経験する、出産の痛み。
それでなくても。
リナは、痛みに極力弱い。
だがしかし。
ここで失神したら。
お腹の子供の命がないというか危ないと。
リナはそう本能的に分かっているから。
必死に歯を食いしばり。
私達のいる・・というか、リナのお腹にいる、あと二つの命。
一つは私だけど。
それをこの世に誕生させようと。
さらに、力を込めてゆく。


「お!この子、リナにそっくりだな♡」
産湯に浸かり。
その身にまとわり付いていた、膜や、血液を綺麗にしてもらい。
産着に包んで、その場にいる、父親である、ガウリイに手渡しているリナの出産を手伝っている女性。
ガウリイが抱いているのは、栗色の髪の赤ん坊。
ぱっちりと、その大きな瞳を見開くと。
その瞳の色も紅。
リナと違うのは、その髪質。
髪質は、ガウリイ譲りのストレートなさらさらの髪質。
リナの少し癖のあるふわふわした髪質ではない。

「んぎゃ……ほぎゃぁ、ほんぎやぁぁ!」
ずっ。
次に、リナが力を入れたと同時に出てくるのは。
先ほどと違い。
今度は、金色の髪をもった赤ん坊。
産湯に浸からせ、産着で包むと。
その瞳を見開き。
その目は、父親譲りの碧い瞳。
髪質が、こちらはリナ譲りでふわふわしているのであるが。

「まあまあ、女の子は母親似で、男の子は父親似?すごい偶然ねぇ。」
そういいつつ、今うまれ出た赤ん坊の皮膚についている膜や血液を丁寧にと綺麗に落としてゆく女性。

「あと、一人いるようだけど?」
あと一人。
リナがその身に宿していたのは。
私を含めて三人。
「……あ」
する。
とりあえず。
最後だから、リナを苦しませないようにと。
するりとまるで転がり出るように違和感なくリナのお腹から外に出る。

ざわざわざわ。
……?
何か騒がしいけど?
「この子、産声上げてないわよ!?」
そんなことを叫んでいるけど。
……あ。
そ~いや、泣かないといけないんだったっけ?
「ひぁぁぁぁぁぁぁ!」
そういえば、哺乳類とか、こういった人間の赤ん坊って。
生まれた直後の鳴き声で、その杯に酸素をためて。
今までの皮膚呼吸から、肺呼吸への変換なのよね。
ついつい忘れてたというか、私には必要ないから泣くの忘れてた。

リナから出た私がまったく泣かないのをみて。
かなりざわめきが広がってゆく中で。
「……い…や!」
折角、ここまで頑張ったのに……
まさか……死産!?いやぁ!
などと、動けないまでも首を横に振りかぶっているリナ。
だから、忘れてるだけだって。
……人の振りしてこれから生活していくんだし。
……気をつけましょっと♡

私が鳴き声を挙げたのを聞いて。
「……よかっ……」
「……!リナっ!?」
初めての経験と激痛。
そして、安心感。
それとが重なり。
リナは、そのまま、気を失っていたりする。
そんなリナを心配そうに顔色も悪く、見つめているガウリイ。

始めに生まれたのが。
リナ譲り、つまり、母親譲りの栗色の髪に紅の瞳をしている女の子。
次に生まれたのが。
ガウリイ譲り。
つまり、金色の髪に碧い瞳をしている男の子。
最後に生まれたのが。
両親のどちらでもなく。
どちらかといえば、リナの祖父。
マルス譲りの黒い髪に、そしてガウリイより深みがあり、
それでいて澄んだ色をした青い瞳をしている女の子。
つまりは、私。

退屈というか、少しの休息を兼ねて。
ちょうどいい、暇つぶし……もとい、生活の場があったから。
元々二人しかいなかったんだけど。
リナとガウリイの始めの子供は。
そこにちょっとお邪魔したのよね♡
私ってば♡
ちなみに、これはエルにも了解とってあるし。
この世界の理などが、私の乱入で乱れる可能性もない。
気を失った、この世界での私の母親になったリナ。
リナを休ませるために。
そっと、そんなリナを壊れ物を扱うように。
私室にと抱いて運ぶ、この世界での私の父親に今なったガウリイの姿が。
見受けられていたりするけど。

さって♡
いろいろと視て暇つぶしをして退屈をまぎらわせておきましょう♡
だって、いきなり。
生まれたばかりの赤ん坊がしゃべったり、動いたり。
ましてや、歩いたりしたら。
多少疑われるかもしれないからね。
折角遊ぶんだから、気付かれないようにしなくちゃ損ってものだしv


「生まれたんですね!」
聞こえてくる、赤ん坊の泣き声。
その声に思わず椅子から立ち上がっているアメリア。
「……メフィ?何か感じたか?」
ふと。
少しの変化も見落とさないようにと、神経を張り巡らせていたミルガズィア
横にいるエルフのメンフィスことメフィにと話しかけていたりする
「いいえ」
ふるふるふる。
そんなミルガズィアの言葉にふるふると首を横に振っているメフィ。

分かるはずもないのに。
この私が完全に気配や力の波動を隠せないとでも思っているのかしらね♡
たとえ、ここが私の中というか、自分そのものでないにしても。
ここは、エルの中というかエルそものもの中の世界だけど。
本質的に考えたら、あまりそんなことは重要でない。
つまり、私は、ここでは。
絶対者だけどそうでない自分になれるんだし。
だから、楽なのよね。
というか、私のことを知っている存在。
殆どいないに等しい数ほどしかいないから。
私が教えてないというのもあるけど。
当然、エルも教えてなんかないし。
自分の中の世界ではないにしても。
別に本質的なものが変わるわけでもなく。
だからといって、私達は。
よくこういった交流を持っている。
それ即ち―【絶対主でない休息】
定期的に、行われているそれぞれの休息。
その休息の場所に、私はリナとガウリイを選んだだけのこと。
この二人。
各世界などの二人を見てても面白いし♡

「どうやら、生まれたようだな」
そういって、腕を組んでいるゼルガディス。
リナが産気づいて。
とりあえず、リナがやっていた仕事まで彼らはこなしつつ。
まあ、逃げようとすると、問答無用で。
攻撃が壁などから、彼らに向かうように、セシルが設定していたりするから。
逃げようにもアメリア達は逃げられないんだけど。
「とりあえず、早く済ませて!リナさん達の赤ん坊を見に行きましょう!」
そういって、張り切るアメリアの姿が。
見受けられていたりするけど。
こっちはこっちで。
そろそろ与えられている仕事は、一区切りつきそうみたいだし。
別な場所でも視ましょっと♡


「……ん?」
目を開くと、見慣れた天井。
真っ白な天井が目に入る。
「起きたか?」
目覚めたリナの視界に入ったのは、見慣れた微笑。
「……ガウリイ……」
けだるいながらも、満足感にリナは満ち溢れている。
ふと。
横を見ると、並んで眠っている赤ん坊が三人。
「……ものの見事に全員髪の色が違うのね」
くす。
そっと、眠っている、私、エリー、ユーリの頭をなでてくる。
ちなみに。
どうして、私以外の二人をそう呼んでいるのかというと。
まだ、リナ達は名前をつけてはいないんだけど。
今後のことは、私には全て分かっているから。
「……名前、付けないとな?正式に♡」
そうにっこり笑うガウリイに。
「そうね。……女の子は、私似ね……この子は。
  こっちの女の子は隔世遺伝ね。父ちゃんと同じ髪の色だし」
自分と同じ髪の色をしている赤ん坊と。
リナの祖父と同じ髪の色をしている私を交互にと、軽く髪をなでてくるリナ。
「なあ、この男の子。ユリウス……っていう名前……駄目か?」
珍しく意見するガウリイに。
「あら?いい名前。どうしたの?その名前?」
ふと、聞き返すリナ。
「……弟の名前…なんだ。幼いときに死んだ……」
それ以上は言わないガウリイ。
いえるはずもない。
まさか、実の叔母と叔父に暗殺者を差し向けられて。
寝ている最中、刺し殺されたということなど。
「……そう。じゃ、もしかしたら、この子。その子の生まれ変わりかもね。
  だって、こんなにガウリイに似ているし」
ガウリイが、自分の家族のことを話すのは、はっきりいって、初めて。
ガウリイのその声の裏に。
何か感じたリナは、それ以上は聞かないで。
「じゃ、この子の名前はユリウスね。……ユーリって呼びましょ。じゃあ、この子は…っと。
  私、昔から女の子が生まれたときに付けたかった名前があるんだけど?それでいい?」
そういいつつ、自分と同じ髪の色をしている赤ん坊の頭を。
なでているリナ。
「へえ。リナがねぇ。どんな名前なんだ?」
そんなリナの言葉の先を促すガウリイ。
「エリアンヌ。古の言葉で。光を照らし出すもの。という言葉の意味らしいのよね」
何ものにも負けずに。
闇ですら、その命の輝きと意思によって、照らし、自分の道を決めて欲しい。
もし、自分に子供ができたら。
この名前をその子につけて。
人としての命を真っ当してほしい。
そんな願いを込めていっているリナ。
「じゃ、この子は、エリアンヌで決まりだな。エリーだな。呼び名は」
そういいつつ、すやすやと眠っている我が子を、にこにこと眺めているガウリイ。
「ありがと♡じゃあ、ガウリイによく似ているこの子がユーリで。あたしによく似ているこの子がエリー。
  ……父ちゃん譲りの髪のこのこの名前……何にする?」
「マリーナっていうのはどうだ?この子の瞳、まるで海のように、深くかなり透き通っているし」
そういって、もう一人残った…つまり私を見て言っているガウリイ。
「へえ、ガウリイにしては、ロマンチストな意見だすじゃない?」
「……あのなぁ」
そんなからかうリナの言葉に苦笑しているガウリイ。
「……ま、いいんじゃない?決まりね。じゃ、この子は、マリー」
そういいつつ。
並んで寝ている私達をじっと見つめているリナとガウリイ。
「……あたしとガウリイの赤ちゃん。これからよろしくね♡」
ちゅ。
そういって、一人一人に軽くキスをしてくるリナ。
「……リナ。」
「……何?ガウリイ?」
そんなリナを後ろからそっと抱きしめているガウリイ。
「よく頑張ったな♡ご褒美♡」
とさり。
「ちょっ!////」
じたばたばた。
そのまま、思いっきりベットにうずめられているリナだし。
じたばたしても無駄とおもうけどv
「だ…めぇ///赤ちゃんたちが…いるの…にぃ……」
よわよわしいリナの声が。
寝室にと響いていたりするけど。
そんなのでガウリイがやめるはずないじゃい。
リナ……まだガウリイの性格……把握してないわね。
さすがリナらしいといえばリナらしいわよね♡



「……仲がいいね。僕達の両親……」
「ねえねえ?ゆーりお兄ちゃん、お姉ちゃん?パパとママ?何やってるの?」
生まれたときから、自我がはっきりしているユーリに。
これまた、私の影響で、すでに自我は確立しているエリー。
横のにある両親の使っているベットの上で。
何かしているリナとガウリイをベビーベットの中から。
高さ的に何をしているのか見えないのが幸いしているけど。
そんな質問をしてくるエリー。
ちなみに。
直接に、精神同士で会話をしているのだけど。
まだ、生まれたばかり。
私は話そうと思えば話せるけど。
どうやら、エリーとユーリには無理みたいだし。
「知らなくていいのよ。つまり、リナもガウリイも。仲がいいってこと♡」
私の言葉に。
「そうそう。気にしないで、寝よう?ね?エリー?」
そういって、エリーを諭しているユーリ。
「はぁぁぁいv」
その言葉に。 
その精神をまどろみの中にと移動させてゆくエリー。


私こと、マリー、そして、私の妹として誕生した、エリー、そして、弟として誕生したユーリ。
私達三人は。
今、こうしてリナとガウリイの子供として。
この世界に人として生を受けたりしているんだけど。

さって。
しばらく退屈しなくて澄みそうよね♡
ふふふふ♡


                                          ー続くー

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あとがき:
薫:・・意味が分からないと思います。
   今回は、生まれた、赤ん坊・・つまりは。菫ちゃん視点でした・・(まてこら!)
   次回からは、マトモに戻します・・(そーか?)
   んではでは・・・・。

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