まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
こんにちわ♪
ああ・・・大分間が開いてしまった(汗)
何、かきかけ(打ち込みかけ)の小説を多々と、ほっといて、
どんどん新しい小説に言っているのでしょうか・・・(汗)
まあ、頭のなかで完結してしまうと、よっし!!次の話しだ!!
と思ってしまうから・・いけないんですよねぇ・・・しくしくしく・・・。
ま・・まあ、とりあえず・・・いくのです・・・・(滝汗)
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神託の行方~第5話~
『― 紅き星より分かたれし 7つの光 2つの光 闇へと返りゆかせし 純粋なる真実の意思
思いゆえにこそ誕生せし 尊き光 招き入れざる 器とあいならん
暗き深遠の闇に ニ筋の道をつくりたもう ―』
「シルフィール殿」
「はい」
レイナード王国に、セイルーンの代表としてやってきているシルフィール。
会議の最中に、降りた神託。
それについて、多々と論議が繰り広げられていた。
その結果、以前のレイナード王国の禁止文書にも触れ、
ヘキサグラムを完全に封印したシルフィールに白羽の矢がたつ。
「この神託、何を指しているのか……
いえることは、七つの光というのが、伝説の魔王を指している。ということですし……」
神官長の言葉に。
「そうですね。それ以外には考えられませんわ」
シルフィールがうなづくと。
「それでですね?ゼフィーリアにおられるという、
「わくたしが……ですか?他の方の方が適任なのでは?」
シルフィールが首をかしげると。
「いや……その……」
口をにごらす神官長。
今までにも、ここに正体しようと、使者をしむけたことがあった。
そのたびに、断られているのである。
しかも、面会するのに、インバース商会で、金貨一万枚以上の買い物をしてくる。
というのが、最低条件だというのだから……
バイトの最中にいった使者は、ことごとく怒りをかい、記憶喪失と成り果てて戻ってきている。
逆行催眠で問いただしても、ただただ恐怖するばかり。
それゆえ、だぁれもいきたがらないのだ。
「皆さん、まだ忙しいのですよ。
何分、例のヘキサグラム、封じられたとはいえ、いつなんどき悪用されるとも限りません。
それに、封印された魔族が復活しないとも限りません。
あの森のような状態が…他にも広がらないように、まだまだ監視が必要な状態でして……」
何を約一年前のことを今さら言っているのか。
アメリアの報告によって、この国。
レイナード王国は、機密にしていたヘキサグラムの存在が封じられたことをしり、
一年かかって、まだ事後処理をしているのだ。
国民を不安がらせないようにするために、裏で処理を行っているから、
なかなか思うように作業がはかどらない。
これは、王国の最後部しか知らない、トップシークレット。
何しろ、ことがことだけに。
「わかりました。わたくしでよければ、お伺いにいかせていただきますわ。
― 私も、一度、
噂は、つねづね聞いていた。
だが、本人には、まだあったことがない。
それに、ゼフィーリア。
確か、リナさんの生まれ故郷のはず。
かなり気になっていた土地ではある。
「おお!!ひきうけてくだされるか!」
「ええ。一度、わたくしもゼフィーリアにいってみたかったんです」
何しろ、霧に包まれているといっても、過言でないゼフィーリア王国。
リナさん、曰く、今日日、五歳の子供でも、こんなことはできる。
という、何とも屈強なお国柄。
かなり、どんな国なのか、見てみたかったのだ。
そうしたら、あのリナさんの性格の原点もわかるかもしれない。
さすがに、ガウリイ様が、リナさんを好きというのはわかっているけど。
当のリナさんが、わかってないようだから。
もしかして…自分にもまだチャンスはあるかもしれない。
という、淡い無謀な気持ちもちょっとだけあるのかもしれない。
……まあ、どうみても、両想いだというのは解っているけど。
あのリナさんのこと。
後押しするか、強く行動に出ないときっとわからない。
一度など、リナさんがいないところで、はっきりと告白したら。
あっさりと断られたけど。
『オレは、リナ以外には考えられないから。結婚するのも、側にいるのも』
と。
それなら、どうして、リナさんに言わないのかと。
ガウリイ様を問い詰めると。
― 嫌われたくないから。
である。
さすがにあきれたが。
ガウリイ様も、リナさんも、恋愛には不器用なんだと。
それ以後、ガウリイ様のことは、あきらめて、新しい恋を見つけている最中。
自分にも、命をかけて守りたい相手がきっといるはずだから・・。
いっそ、あっさりとリナさんとガウリイ様が、結婚とか婚約してくれれば吹っ切れるのに。
未だにそんな噂も聞こえてこない。
噂が運ぶのは、リナさんとガウリイさんが、デーモン大量発生事件を、解決に導いた。
というのがここ最近の噂である。
「ならば、
リアランサーという場所でアルバイトを成されているから。とりあえず、そちらを尋ねてくだされ」
神官長の言葉に。
「…………は?」
思わず目が点になるシルフィール。
「ゼフィーリアのリアランサー…って……」
どこかで聞いた名前である。
……確か、リナさんのお姉さんが、アルバイトしてるとかいう……
「お、そうそう。名前をいっとかないとな。スィーフィードナイト様の、名前。
ルナ。ルナ=インバース様と言われるそうだから。たのみましたよ。シルフィール殿♡」
ずがしゃ!!
シルフィールは、まともに、その場に滑るように転げていた。
「リリリリリリリナさんの、お姉さんが、スィーフィードナイトぉぉぉぉぉ!!??」
シルフィールの絶叫が、レイナード王国中に響き渡った。
シルフィールは、かつての、とある出来事で。
リナの姉がアルバイトをしているということと。
その名前を知っていた。
あのときは、会ってはいないが、リナさんが、お仕置き受けたとかで瀕死の重傷になっていた。
……リナさんの性格の原点……ここにあり…ですわね……
シルフィールは遠い目をしつつ、ぼーと空を見上げるほかに方法はなかった。
とりあえずシルフィールは、ゼフィーリアに向かって旅立っていった。
「うぁ……」
下半身から何かがあふれ出す。
リナが小さく啼き叫ぶ。
はぁはぁはぁぁ……
すでに、リナは全身に汗をかき、動けないほどに、上り詰めている。
「よかったよ♡リナ♡」
そんな、力が完全になえているリナに、ガウリイが口づけする。
「……馬…鹿///」
リナが真っ赤になっていう表情が、ガウリイにとってはとても愛しく感じる。
リナは気づいてないが。
くすり。
そんなリナの様子を満足そうにながめつつ、ベットに半身起こすガウリイ。
リナはまだ息が荒く、はあはあと横で横たわったまま、うわずっている。
……あれ?
そういえば、何か忘れてるような?
ガウリイは今さらながらに、誰かを待たせているのを思い出す。
あれから、まる二日(正確には三日)はたっているというのに。
つまり、ガウリイの頭の中にはリナしかなかったのである。
「はぁはぁ……馬鹿//ガウリイ…はぁはぁ//」
ぽすっ。
リナもどうにか、こうにか上半身を起こし、ガウリイの胸に顔をうずめる。
「……ん……//」
触れ合う唇。
「さてと、そろそろ降りるか?」
ガウリイが優しくいう。
「……うん////」
ようやく、開放される。
というより、すでにリナの思考は……ガウリイの激しい愛撫によって完全に停止している。
今のリナは、かなり素直になっている。
「あ、ようやく、出てきましたわね」
メフィが階段から降りてくるガウリイの姿を見つける。
その後ろから潮らしくなって、ついて降りているリナ。
「あ、そういや、ミルガズィアさんと、メフィ……またせてたんだっけ?」
ガウリイがポンと手をうつ。
「……お゛い゛……」
「……あのね……」
じと目でみているミルガズィアとメフィ。
「あ、そうそう、リナ、珍しい客人が来ているんだぞ?」
ガウリイがリナの額にかるくキスをしながらいう。
「……客人?」
リナがとろんとした瞳で、階下をみやる。
まだ、夢見心地なのである。
それほどまでに、ガウリイのリナに対する執着が激しいのが見て取れる。
ぼんやりと、リナの瞳に、二人の影が映り込む。
「え……えと…あ……あ…あぁぁぁぁぁぁあ~~!!!!」
そこで、ようやく、正気に戻るリナ。
「きゃあ!!ミルガズィアさんに、メフィじゃないの!!ひっさしぶりぃ!!!」
だだっ。
リナが階段を駆け下りる。
ずきっ。
ときどき激しい動きをすると、下半身が痛むが。
まあ、毎回のことなので、大分リナはなれてきていたりする。
リナの瞳に映ったのは、
カタート山脈の竜の長老、黄金竜のミルガズィアと、エルフのメンフィス=ラインソード。
この前のルークの一件以来である顔ぶれである。
「久しぶりだな。人間よ」
ミルガズィアがいい。
「久しぶりですね。リナさん」
メフィがいう。
「……ど~して、ミルガズィアさん達がここにいるんですか?」
リナが素朴な疑問を投げかける。
「それより、リナさん、不潔ですわ。……結婚…してないのでしょう?」
メフィがじと目でリナをみる。
「あ////」
かぁぁぁぁぁ///
真っ赤になるリナ。
「き…きこ…えた?////」
こくり。
二人が同時にうなづく。
「あ…あたしのせいじゃないぃぃ~!!が…ガウリイがいけないのよ!あ…あれは……!!!」
真っ赤になって、ガウリイをにらむリナ。
「なら、まだやるか?♡リナ♪」
「この変態がぁぁぁあ~!!」
すっぱぁぁぁぁんんん!!!
リナの懐から取り出したスリッパがガウリイの頭をはたく。
「はぁはぁ…いい加減にしろよ…こいつは////」
真っ赤になって、いっても、全然効果はないが。
そんなリナをにやにやと観ているガウリイ。
「う///」
ガウリイと視線が合うたびに、真っ赤になるリナ。
全身が真っ赤になっている。
「こほん。夫婦漫才はそれくらいにしてだな。リナ殿」
リナは、ミルガズィアが人間でなくリナと名前を呼んだことに気づいてない。
「誰が夫婦漫才!?//」
リナが抗議する。
「私たちは、神託の真実を探して、ゼフィーリアに向かう途中ですわ」
メフィがいう。
「???何それ?神託?……はっ!!
まさか、以前のよ~な、フィリアがもってきたような神託じゃないでしょうね!?」
リナが以前、闇を撒く者に関るきっかけともなった神託を思い浮かべていう。
「・・・知らないんですか?神託?」
メフィが眉をひそめる。
「知らない。何それ?」
リナは知る由もない。
それらしき場所にもガウリイのせいでいってないし。
何より、リナには気づかれないようにしてあるのだから。
「……はっ!まってよ!!メフィ、今、あんた達、ゼフィーリアに向かうっていってたわよね!!」
リナが瞳を輝かせる。
「そうですが?」
首をかしげるメフィ。
「一緒にいこ!!ねっ!!ねっ!!!目的地が一緒なら、行動一緒にしても問題ないじゃない!!
メフィたちの旅費もあたしが出すから!!ねっ!!ねっ!!」
すがるように、言いくるめ始めるリナ。
『……リナさん(殿)がお金を?』
驚愕するメフィとミルガズィア。
「はい、決定!!じゃ!!!宿割りは、メフィと、あたし♡
そして、ガウリイとミルガズィアさんで!!よっしゃぁぁぁぁぁ!!!!」
リナがガッツポーズをとる。
はっ!
ガウリイがようやくリナの言いたいことに気づく。
「まて!!リナ!!それはないだろ!!」
不服そうなガウリイ。
「いいよね!!ねっ!!!!ねっ!!!!(涙)」
完全にリナの瞳は涙で潤んでいる。
メフィとミルガズィアにすがるようなまなざしで訴えている。
……これは……
……かなりしつこいらしいな…あの人間……
ミルガズィアはそんなリナの様子に漠然と理解した。
「まあ、私は別にいいですけど……」
「私にも依存はないが…な。けど……いいのか?」
ちらりとガウリイの方をみるミルガズィア。
「あ、いいの、いいの!!やったぁぁ!!これでようやく、ぐっすり寝られるぅぅぅぅぅ!!!!」
本気で涙を流して喜んでいるリナ。
感謝の言葉を投げかけながら、メフィの胸に顔をうずめて本気で泣いていたりする。
「……一体・・あなた…リナさんに何やってるんです?」
そのリナの様子にただならぬものを感じ取るメフィ。
リナをなだめつつ、ガウリイをにらむ。
「……リナ…卑怯だぞ……」
完全に不機嫌になっているガウリイ。
「だって、ガウリイがいけないのよ!!!!///絶対に…寝らしてくんないじゃない!//」
宿に泊まると、絶対に、数日は、攻められ寝れもすれない。
気絶もおいおいと間かならないほどに、ガウリイは…しつこい。
さすがのリナも、いい加減に体力の限界を感じ始めていたりする。
野宿では、ぐっすりと寝れないし。
かといって、宿屋でも……
その状態がここ六ヶ月、づっと続いているのだ。
「……リナさん……大変だったんですね。はいはい。側にいますから」
泣いているリナをなだめているメフィ。
さすがに、こんなリナを突き放すことはしたくなかった。
いつもなら、からかうところなのだろうが。
リナの様子があまりに切迫していたために。
「まあまあ。若いうちは、我慢も大切だぞ?ガウリイとやら?」
ミルガズィアがガウリイの肩をたたきいう。
「……だって…リナに出会ってから…ずっと……我慢してたのに……」
まだぶつぶついっているガウリイ。
だからといって無理やりに、その場の状況のままにリナを抱いていい……という理由はないのだが。
リナがガウリイに気づかずに、天然の露天風呂に入ろうとしたのが、そもそものきっかけ。
一度リナを抱いてしまったガウリイは、もはや理性など関係なく。
あれからずっと、リナをその欲望のまま抱いているのだから……
リナの全てを自分の物にしたいがために。
すごいまでの執着心。
そして、独占欲。
結局、リナに泣きつかれて、メフィとミルガズィアはリナとガウリイとともにゼフィーリアに向かうことにした。
ガウリイはその横で、すごく不機嫌になっていたりするが。
昼間に……やってやる……
などと思っているのは、リナは知る由もなく。
今晩からぐっすり休めれる!
それが心からうれしいリナ。
「
上機嫌で宿をでて、進んでゆくリナ。
茂みの奥から…さらに奥。
何か爆発音のようなものが聞こえてきた。
「何!!!」
リナはそのまま、駆け出してゆく。
後に続く、ミルガズィアにメフィにガウリイ。
「きゃああ!!こないでぇぇ!!!」
必死に逃げている女性。
黒い長いストレートの髪がたなびく。
その後ろから追っているのは、どうみても人間なのだが。
その瞳は金色に筋が入り、耳も少しとがっている。
『シルフィール!?』
リナとガウリイが同時に叫ぶ。
「あ!!リナさん!!ガウリイ様!!」
シルフィールが駆け寄ってくる。
「くっ!どけぃ!!」
つっかかってくる襲撃者。
「ちょっと、あんた達!!!何、よってたかって、か弱い女性を狙っているのよ!」
リナがシルフィールを庇うようにしていう。
「……まて、リナ殿」
つい。
リナ達を制するように、ミルガズィアが前にでる。
「……何をやっている?こんな所で?火竜王直属の精鋭部隊である
低く、唸るように静かに言い放つ。
「貴様は!?」
すこし、たじろぐ襲撃者。
「何?ミルガズィアさん、こいつら知り合い?」
リナが襲撃していたやつらを指していう。
「まあ……な」
「火竜王直属……って…火竜王って…ろくでもないわねぇ……」
半ば、あきれているリナ。
「無防備の人間を一緒くたに殺そうとするわ。平和を願っていた古代竜を滅ぼすわ。
挙句は何?よってかたって、一人の人間を襲撃する?神族のつらよごしもいいところよね・・・」
リナが侮蔑にみちたまなざしを送る。
「何を!!人間ふぜいが!!」
るぅ……
人には聞き取れない言葉を発する。
だが、
あっさりと、それは、ミルガズィアによって、防がれる。
「……他の竜王様がたからは……手出し無用……と連絡があったが?」
あきれてみているミルガズィア。
たしか、そう報告があった。
上から、あまり大きな動きはしばらくしないように・・と。
それは、神託の意味をなんとく理解したルナとレイスが、行動を起こしたからなのだが。
それは、ミルガズィアは知る由もない。
「五月蝿い!危険因子は頬むるに限る!これが、正義と我らは信じている!!
その娘、冥王を滅ぼしたその場にいたそうではないか!!
そんな場所で生きているのが、危険と言わずになんとする!」
「……まて」
リナの目が据わったのに、彼らは気づいてない。
「冥王を滅ぼした・・とか噂されてる、リナ=インバースもその仲間もそうだ!!
全て危険因子だ!人間ごときにそんなまねができるはずもないがな!」
「……ほぉぉぉぉぅ……」
『まずい!!!』
ガウリイの顔色が変わる。
メフィもミルガズィアも、そしてシルフィールも。
傍らにいた、リナの目は……すわりまくっていた。
「よせばか!!リナ!!」
ガウリイがリナを止めるが。
「人間ごとき……ねぇ……
あんたら、みたいな、頭の固い連中にはいっても無駄よね!!見せてあげるわよ!!!!」
完全に頭に血が上っているリナ。
つまり、シルフィールが狙われているのは。
自分と関りがあったから。
自分をすぐに狙わずに、その知り合いから抹消していく。
という手口に心から怒っているがために。
「闇よりも暗きもの、夜よりもなお深きもの、混沌のうみよたゆたいし存在……」
「それは、完全版!!やめろって!!!リナ!!!!!」
ガウリイがリナをがんじがらめにする。
「だぁぁぁ!!はなせぃぃ!!!!いっぱつお見舞いしてやるぅぅぅぅ!!!!!」
「よせって!!」
「離してってば……」
「……やめろってば!!」
「はな……ん!!!!!!!!!!!」
ぢゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・・・・・
そのまま、リナの唇を自分の唇でふさぐガウリイ。
「ふん!!」
襲撃者が一瞬あっけに取られるものの、その中の一人がガウリイとリナに向かって攻撃を繰り出す。
『危ない!!』
シルフィール・メフィ・ミルガズィアの声が一致する。
……防御が間に合わない!!
ガウリイはリナを抱きしめている状態で、リナがちょっと落ち着き始めたその矢先。
『……!!?』
急いで、防壁呪文を唱えるリナ。
・・間に合うか!?
リナを庇うようにして、抱きかかえるガウリイ。
「……だ…だめぇぇぇぇ!!!!!」
ぎゅ。
ガウリイを無意識に抱きしめるリナ。
ガウリイだけは……死んでほしくない!!
リナの心が悲鳴を上げる。
――――かっ!!
二人を一瞬、光が包み込む。
ゆらゆらと輝くオーロラのような金色の光が。
『ぎ゛ゃ……!!……』
その光に飲み込まれ、瞬くまに、消滅してゆく
「……え?」
「……無事か?リナ?」
「う……うん」
一体、何があったのか。
気づけば・・呪文も何も掻き消えて、襲撃していた火龍の姿さえ、かき消えていた。
庇うように抱き合っていたリナとガウリイ。
「リナさん!!ガウリイ様!!大丈夫ですか!?」
シルフィールが駆け寄る。
「……はっ!!大丈夫か!?」
一瞬、何が起こったのか理解できなかった、メフィとミルガズィアも。
「……何?いまの?」
―――とくん。
リナの中で何かが動く。
「……?」
リナはまだ気づいてない。
「お♪動いてる♪動いてる♪」
ガウリイが、うれしそうにリナのお腹に耳を当てる。
「――何するのよ!!」
リナがガウリイをはたこうとすると。
「リナ♪俺達の赤ちゃん、動いてるぞ♡」
「―――――――――――――……はい?」
リナはそのまま、硬直した……
う……そ?
…………まてよ?
……ひい…ふぅ……
あ……ああああ~~~~!!!!??????
完全に混乱するリナ。
「あら、リナさん……お腹に……」
シルフィールも、リナのお腹に気配があるのを感じ取る。
「……ガウリイ様……リナさんを…とうとうやったんですね……」
あきれているシルフィールだが。
まだ、結婚もしてないのに。
と、半ばあきれつつ。
―― まったく。私が生まれる前に、何かがあったらいけないじゃない♡ね♪エル♪
― まあねぇ。でも、派手にやったら気づかれるわよ?ユニット?
―― あ、大丈夫よ♪今のエルの力に似せてるから♡
― ま、解るわけもない…か♡
―― そうそう♪
「う…嘘でしょうぅぅぅぅぅぅぅぅう!!!!!!!!
ああああああああああああああたしぃぃぃぃぃ!!!!!!!!?」
ここにいたって、リナはようやく、自分がガウリイの子供を妊娠しているのに気づいていたりする。
……今、六ヶ月少し前だというのに……
すっぱいものが異常に食べたくなるのや、なぜかお腹がすくのでも、それでも気づいてなかったリナ。
鈍感も、ここまでくれば天然記念物。
いやそれ以上。
少しお腹がでてきたかな?
などと思って、ダイエットしてたりしたリナ。
「男かな♡女かな♡」
ガウリイが、リナのお腹に手をあてている。
「……ガァウゥリィ~!!!!知ってたんかぃぃい~!!!!///」
リナがガウリイをにらみつける。
「そりゃ♡だって、オレ……リナが妊娠しやすい日だって……しってて、抱いたし♡」
しれっというガウリイ。
「……な゛//////////」
「やっぱ、子供がいたら、絶対に結婚は反対されないよなぁ♡な♡リナ♡」
か…かぁぁぁぁぁあ!!!///////
全身が真っ赤になるリナ。
「お…男がやることかぁぁぁぁ!!子供を立てに結婚の許しをこうなんてぇぇぇぇ~!!」
普通、女が子供を縦に、男性をゆする。
というのは、世間一般、よく聞くが。
「じゃあ、何!?あんたは、あたしがに……ににににに妊娠//しているの知ってて……
……毎晩のように攻めてたんかいっ!!」
真っ赤になって、リナがいう。
「当然♡だって…リナがあまりにかわいいから♡」
「そんな理由があるかぁぁぁ!!!!流産したらどうするぅぅぅぅぅ~!!!」
リナ、怒る視点が違っている。
つまりは、リナもガウリイとの子供が欲しかったのが、その台詞で誰にでもわかる。
「お♡リナもやっばり、子供欲しかったんじゃないか♡」
ガウリイがそのリナの言葉の意味の真実をずばりと言い当てる。
「な゛///も…問答無用!!!
ちゅどおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉんんんんん!!!!!
……その辺り一体が・・・完全にクレーターと化してゆく……
「はぁ…はぁ…はぁ……////……こ……子供?」
真っ赤になって、お腹に手を当てる。
すると。
確かに。
自分以外の、それも、三つの、心音が聞こえていていた・・・・・。
「うぞ…み…三つ子ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!???」
リナの絶叫が、辺りにこだまする……
-続くー
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あとがき:
姫:展開・・早過ぎじゃない?
薫:う゛(汗)
姫:まあ、いいけど。
まぁた、火竜王の馬鹿が何かやってるのね・・・。
薫:どうも、私、火竜王は嫌いです・・・。
まあ、それを打破するために、ジェムでは、
彼女は・・正義の炎です。
まがったことは、大嫌いの性格にしてますのです。
姫:ジェムといえば・・私の活躍は?
エル:あたしのは?
薫:うっ!!しまった!!!どつぼにはまった!!!!(滝汗)
いや・・・あ・・・・あはははははははは(空笑)
だんだん小説が溜まっていきまして・・・。
しかも、何考えているのか、まぁた、以前の話し・・・・久方に夢に見たら、
その内容・・打ち込みたくなってるし・・・(汗)
姫:・・・・例の、ガウリイとリナが(始めの)子供達・・。
・・・つまり、今正では、曾祖母にはめられる・・。
とゆーやつね?
薫:・・・・はい(汗)
姫:確か・・あれって・・・この後と、ジェムの内容が、
ごっちゃにして、作ってない?
薫:・・・・基本的には・・こっちです(汗)
でも、今更、あれ打ち込んだら、どうも、らんさんの小説の影響!?
と、思われても・・と(滝汗)
似たり寄ったりの設定だし・・・・しくしくしく・・・。
ガブリエフ財閥だの、インバース財閥だの。
それも、その宇宙が二つの大企業の元で発展してるだの・・・。
しかも、ジェムの最後にあたる、
世界の隔たりがなくなった、近未来の話しだの・・と(滝汗)
あくまでも、こちらのリナとガウリイは、あくまでも人間なわけで。
(子供は別にしても・・爆!)
姫:・・・・・・・・・・・。
それで、最近、あの話ばっかり、頭で考えてるわけ?
薫:はははははは(笑)
この前、考えかけてたエピソードが、親切(まて!)
にも、夢で続きがあってくれたもので・・(爆!)←実話(爆!)
姫:せめて、頭で完結させてる・・・小説の打ち込み、
全て終了させてから、考えないよね!!
新しい話なんかは!!
薫:わかってはいます・・・。わかってるんですけどねぇ・・・。
頭と手が負い付かないのは・・・しくしくしく・・・・。
頭で完結してしまうと、よっし。
次!と、思ってしまって・・・(かなりまて!)
姫:・・・・せめて、ジェムくらいは、完結させなさい・・・・。
それと、見果てぬ夢と。
まあ、二部はおいおいとするとしても・・・・。(あきれ)
薫:・・・・・はい(汗)
ま・・・まあ、そーいうことで・・(滝汗)
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