まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

こんにちわ♪
ふふふ♪今回は、アメリアバージョン(まて!!)です♪
ではでは♪

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神託の行方~第2話~

「話を聞くのです!!人の心を取り戻し、正義の名のもとに、改心するのです!!!
  それがかなわくば、この私、アメリア=ウィル=テスラ=セイルーンが直々に指導してあげます!!!」
びしぃぃ!!!!
目の前にむらがる存在に言い放つ、黒髪を肩で切りそろえている少女。
「聞いてはもらえないのですね!!ならば、正義の鉄槌を下すまでです!!!
  ― 霊王結魔弾ヴィスファランク!!!!!」
カオスワーズを唱え、そのまま、陣形に突っ込んでゆく。
「直伝!!!!平和主義クラァシュ!!!!!」
「うるどわぁぁぁぁぁ!!!!!」
「きしゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
どかばきとあっさりと倒されてゆく、少女の目の前の異形の物達。
「アメリア様!!!!!アメリア王女様!!!!こちらは、大概、駆逐、完了しました!!!!」
びしっ。
敬礼してくる兵士が一人。
「そうですか。でも、まだまだ正義は終わってませんよ!!!!
   レッサーデーモンやブラスデーモン達の大量発生は、まだ、完全に消滅してません!!!」
どがめぎゃ!!!
言いながら、片手で、デーモンを倒している少女。

「ふぅ……そういえば、確か、二年ほど前にも、一瞬、デーモン達の力が強くなったことがありましたっけね」
陣営の指揮官テントで。
少女―アメリア=ウィル=テスラ=セイルーンは静かに紅茶を飲んでいる。
彼女の指揮のもとに、デーモン討伐隊が設置されて一月ばかり。
一月前、いきなりデーモン達の大量発生はぱたりとやんだものの。
ちまたにたむろしているデーモンが消えたわけでなく。
こうして、少女―アメリア自らが陣頭指揮をとって、デーモンの討伐にあたっているのだ。

「姫!!危ない!!!!!」
しまった!!!!
兵士達が全員そう思った。
アメリアを取り囲む、デーモン達。
「甘いです!!修行がたりません!!!!」
どがばぎゃ!!!!!
一撃の元に、デーモン達をなぎ倒す。
・・・・・・・(汗)
アメリアの護衛の人々は、立つ瀬がなく、ただ汗ながしていたりする。
「ふう。どうやら、この辺りは、片付きましたね。じゃあ、次の報告をこれに!!」
「はっ!!!!」
アメリアの言葉に、あわてて、資料をもってくる兵士。
「え~と……セイルーン領内ではないですが、
  ラルティーグ王国のサンブルクから、報告がはいっております。
  ラルティーグ王国は手が回らないとかで……」
その言葉に。
「では、きまりですね!次の目的地は、サンブルクです!!皆さん!すぐに出発しますよ!!」
「あ…アメリア様ぁぁ~!!!!せめて休憩をとってください!!姫の体が大事です!!」
討伐隊に借り出されている魔法医が意見するが。
「何いっているんです!!一秒でもはやく!!
  すこしでも、はやく、正義がとりおこなわれ。平和になるのが一番です!!!」
何分、この調子なので。
アメリアの討伐隊に借り出されている魔道士たちは、すでにへとへとになっていたりするのだが。
アメリア姫が頑張っているのに、
自分達がへこたれては、プロの意地があるとかなんとかという理由から頑張っていたりする。
「さぁ!!!出発しますよ!!!!残りのものは、この村の再建と、事後処理を担当!!」
てきぱきと、担当分野をきめて振り分けてゆくアメリア。
デーモンの討伐だけでなく、
デーモン関係で壊れてしまった、町並みや建物などの復興も手助けしているのだ。
「では、いきましょう!!!正義のために!!!!」
一人元気なアメリアである。


「申し訳ありません。せっかく来ていただきましたのに……」
町の長老がいってくる。
サンブルグへついたものの、すでにデーモン達は駆逐されていた。
この町には、そんなに実力のある魔道士はいないはずなのだが。
かといって、魔道士を雇えるほどの余裕もないはず。
「数日前にですね。町の外をあるいてますと、魔族に襲われまして。
  たまたま、とおりすがりの魔道士に助けてもらったんです。
  で、話をしてみると、食事と宿を提供するという約束で、魔族退治を引き受けてくださいまして」
そういう町長の額には一筋の汗。
「そうなんですか。じゃあ、私達はいりませんね」
アメリアがそういうと。
「あ…あの。……できれば…その……魔道士にあって欲しいのですが……
  ……ものすごくその……食事やお酒を召し上がられまして……。
  できれば、アメリア様からも、それとなぁく、そろそろ出発してくれないかなぁ……
  といったことを言っていただけると……幸いなんですが……」
汗をかきつつ、いう町長。
「??なぜ?あなた方の恩人でしょう?」
アメリアが当然のことながら、不思議がる。
「まあ、食事は、最低でも、十人前以上。お酒は一回につき、ダース以上……
  ……報酬払って人を雇うより……その…かかるものがかかりまして……」
……なんか、リナさんみたいに食べるひとですね。
アメリアはふと、今は一緒ではない、以前旅をしていた仲間のことを思い出す。
「……それにですね…その…かん高い高笑いを毎回されまして……正直、困っているんです……」
「……??わかりました。とりあえず、あうだけあってみます」
アメリアがそういい、その魔道士の居場所を聞く。

「ここですね」
「お~ほっほっほっ!!おじさん、ビールおかわりねぇ!!お~ほっほっほっ!!!」
……??
「……あれ?」
アメリアはその声に聞き覚えがあったりする。
店の中から響いてくるかん高い笑い声。
……まさか、そんなわけないですよね。
そう思い、食堂の中へと入ってゆくのだが。
― これが大当たりであるとは知らずに。
「お~ほっほっほっ!!」
「……あ゛…あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!」
アメリアはおもわず指差して、大声を上げている。
アメリアが声の主の方をみると。
どこかで見たような服をきて。
長い黒い髪。
自身に満ちた笑い方。
そんなアメリアに店の中にいた、ほとんどの人々が振り向く。
「あ゛あ゛!!グレイシア姉さん!!??」
「お~ほっほっほっ……って、あら、アメリアじゃない。どうしたの??」
どんがらがっしゃぁぁぁぁぁんんん!!!!!
アメリアのことを知っている後ろに隠れていた町長や。
セイルーンのことを知っている人々が一斉に転げふした。
「姉さんこそ!!どうして、こんな所にいるんですか!!!」
アメリアはずんずんと、どうみても悪の魔道士ルックにしか見えない女性の方へ歩いてゆく。
「ふっ。しれたことよ。たまたま道に迷って、三日、何も食べてなかったところに、
  この町のデーモン駆逐したら、食事がもらえるというので解決しただけよ。
  まだまだね。アメリア、そんなこともわからないなんて。お~ほっほっほっ!!」
「……姉さん…どうせなら、もう少しいけばセイルーンでしたのに。
   父さんも心配してますよ。どうせ、今まで道に迷ってたんでしょうけど」
アメリアがあきれつつも、その目の前の女性にいう。
「あ…あの??アメリア…さま?この魔道士は、白蛇サーペントのナーガ。とおっしゃる人なのですが??」
どうにか、声をだす町長。
「姉さん、ナーガってミドルネームで旅してるんですか。」
「ふっ。当たり前じゃない。グレイシアの名前だと、有名すぎるじゃない」
アメリアの驚愕する表情に、さらりと髪をかき上げている。
― いわずと知れた、白蛇サーペントのナーガ。
リナ曰く、金魚のうんち。
その人物。
「そういえば、自己紹介が正確にしてなかったわね。
   私はナーガ。白蛇サーペントのナーガ。
   本名は、グレイシア=ウル=ナーガ=セイルーン。
   このアメリアの姉で、フィリオネル=エル=ディ=セイルーンの長女よ。お~ほっほっほっほっ!!」
どんがらがっしゃぁぁぁぁぁぁんんんんんんんん!!!!!!!!
がしゃがしゃがしゃっあああんんん!!!!

その場の当人達以外が、全員、椅子から転げ落ち。
テーブルをひっくり返し。
全員が驚愕したのは・・・当然の反応であろう。
「まあ、姉さん、せっかくここで出会ったんですから。一緒にセイルーンに戻りましょう。
   ― 今、セイルーンや国々は大変なんですから」
アメリアの言葉に。
「ああ。結界の外との交流、平和使節団のことね。そうね。そろそろ一度、もどるのもいいわね」
「決まりですね!!!きっと、父さん、喜びます!!!」
全員が石化しているその店で。
「そういえば、何年ぶりかしらねぇ。お父様にお会いするのは。お~ほっほっほっほっ!!!!」
「姉さんは、ちょっとお使いに出ただけで迷子になりますからねぇ」
「お~ほっほっほっほ……」
ばたん。
二人が店から出てゆく。
その場に居合わせていた人々は。
……セイルーン…大丈夫なのだろうか?
全員の思考が一致していた。


……嘘!!!!?????
次の朝。
ナーガの姿を知っている人々は全員が声を失った。
ナーガは、いつもの大道芸人のような格好でなく、黒いシンプルなドレスを身にまとっている。
一応、何かあったときのために常に持ち歩いている普段着らしいが。
なら旅してるときにも、この服を着て欲しいものである。
うってかわって。
どうみてもその姿は、いいところのお嬢様かお姫様である。
噂に聞く、グレイシア姫の美しさの原点でもある、当人がその場にいるのだ。
……しまった!!!くどいとけばよかった!!
当然、よくナーガと一緒に運悪く食堂に居合わせていた男達は後悔していたりするのたが。
……あの格好で、いいよる男はすごい根性と勇気がいるとおもうが。
いいとこ、ナーガにおごらされて、何もなくなるのがセオリーである。
「じゃ、アメリア、いきましょうか」
「はい!!姉さん!!!」
「町長、お世話になったわね。お~ほっほっほっ!!!」
この格好で、高笑いしてると、以前ほど違和感が起こらないのが不思議である。

サンブルクにて、何年かぶりに、アメリアとナーガ…グレイシアは再会を果たしたのだった。
……まあ、今まで、出会ってても、ナーガがマスクで顔を隠してたり、
ちょっと入れ違いになったりしていたというだけのことなのだが……

アメリア達が立ち退いた後のサンブルクは……しばらく全員が髪の毛が真っ白になっていたらしい。
……ある意味で、恐怖である。
あの、ナーガがセイルーンの第一王女だという事実は……


「おおおお!!!!!グレイシア!!!!!あいたかったぞぉぉぉぉ!!!!」
「お父さま、おひさしぶりです!!」
がしぃぃぃぃい!!!!!
……似てねぇ!!!!
アメリアの報告うけて、セイルーンの関所まで迎えに出てきたフィリオネル。
その場にいた、商人や旅人は、その風景をみて全員が同じことをおもっていた。
「……とんびが鷹を産んだな……」
「いやいや。案外、別の男との子供だったりして」
ぼそぼそと話し込んでいる連中などもいたりするが。
「フィルオネル殿下!!グレイシア姫!!!アメリア姫!!!お久しぶりでございます!!!!」
びっしぃぃぃぃぃ!!!!!!!!
関所の奥から出てきた人物の声に。
関所にて通行しようとしていた人々は、そのまま石化する。
「お゛…お゛う゛…じ……ううぅん……」
ばたっ!!!!!
倒れる人々も続出。
「あら、エルメキア王宮神官長じゃない」
「神官長、どうかなさったんですか?」
「おお!!貴殿か!!例の話の件だな」
ナーガ・アメリア・フィルの声が重なる。
「お久しぶりです。こんな所で話もなんですから。奥にでもいきますか?」
礼をしつついう神官長。
黄色のローブはなんともいえないが。
黄色に白の神官のローブはやめてほしいものである。
しかも、原色。
「まあ例の件であろう?ならば王宮で話し合うのが打倒だろう。一緒にきたまえ。がっはっはっ!!!」
『いやぁぁぁぁぁ~!!!!』
道を通ろうとしていた女性人がことごとく悲鳴を上げていたりするが。
このフィル殿下。
一応、このセイルーンの第一王位継承者。
つまりは……王子……なのだが。
どうみても、夜盗の親分か、ちょっと小柄にしたドワーフもどき。
四十がらみのひげはやしてるむさいおっさん。
……王子のイメージからかけ離れすぎて、
かつて、シルフィールも再起不能の手前にまで寝込んだことがあるほどだ。
そんなセイルーンの王子というイメージで夢膨らましている女性たちにとって。
……この事実は、……悪夢であっただろう。
そんな、人々の思いを知ってか知らずか。
フィルとアメリアとナーガは、王宮へと向かって戻り始める。
アメリアが指揮してした討伐隊は、とりあえず、
分担して、そのまま各村々などの見回りを続けることになったのだった。


                                    ―続く―

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 あとがき:
     薫:うぅん・・・。ゼルバージョンとシルフィールバージョン・・どっちからいくか(笑)
       まあ、とりあえず、仲良し四人組みのバージョンを打ち込んで。
       アメリアとゼルが合流して。
        リナとシルフィールが合流して・・・と。
        いった感じなんですがねぇ・・・・(笑)
        まあ、ほどぼとに頑張るのです♪
        それでは、また次回で♪

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