何となく・・・・いえね本気で何となく・・・・。
   こっちを打ち込みしよぅかなぁ・・・とか思ったりして・・・・。
   あ、イラスト部屋・・・・増えてきたので二つにわけました。
   そーいや・・・・ホルダー・・・・大丈夫・・だよな?まだ(汗)
   うーむ・・・・(汗)
   さって、うまく表現できるかなv

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        狭間の選択     ~ヴェゼンディ~
   


    ・・・・・・ざわり。
    道行く人たちが町にと入ってきたリナたちをみて一瞬ざわめく。
    リナたちがヴェゼンディの町にとはいってすぐのこと。
    まあこのざわめきは・・いつもののこととはいえ、だが今回のは少し違う。
    というのもいつもは、リナ&ガウリイをみて回りの人たちが感嘆の声を上げていたのだが。
    今回のは・・・・。
    「・・・・・何かめだってません?私たち?」
    そんな視線がいつもと違うことに気づいてそんなことをいっているアメリア。
    ちなみに今回は、ガウリイは女性形態にならずにそのまま男性の姿で。
    この町にと入っていたりする。
    リナは・・・・まあすでに女性形態になっているのであるが。
    まあ、リナたちと行動して目立つことには・・多少はなれたというものの。
    さらにフードを深くかぶりつつ。
    「・・・・ああ・・・確かにな・・・」
    この視線はいつもと違うことを感じ取りそんなことをつぶやいているゼルガディス。
    一方ではリナに好意の視線を向けている男性などには思いっきり、
    いつものごとくに殺気を飛ばしているガウリイ。
    まあ、好意と・・・そしてとある感情が入った視線をリナたちにと向けているのだが。
    うーん・・・これは・・・。
    などと周りの視線を少しばかり楽しんでいるゼロス。
    そんな視線を感じつつ、道を歩くことしばし。

    「―なあ?」
    そんな歩くリナにと話しかけてくる男の子が一人。
    おそらくは年のころならば12,3年。
    まだ声変わりもしていない男の子。
    「何かよう?」
    いきなり目の前にやってきて話しかけてきた男の子に話しかけているリナ。
    「姉ちゃん、ひょっとしてリナ=インバースって名前?」
    正確にはリナの名前はリルナ=インバースなのだが
    そこまで訂正してあげる理由はリナにはない。
    少年がそういうと回りがさらにどよめいてゆく。
    「そうだけど?」
    とりあえず回りの視線を警戒しつつそうリナが返事をすると。
    どぉぉ!
    周りから巻き起こるロコツなどよめき。
    「・・・・何なんですか?」
    それをみてとりのほほんといっているゼロス。
    そして。
    「うーん、リナさん・・・何かしでかしました?たとえば人を殺したとか?」
    にこやかにそういうゼロスに。
    「あのね・・・・そんなわきゃないでしょうが・・・」
    そんなゼロスに絶対零度の笑みを浮かべてにっこりとつめよっているリナ。
    そんな会話をしているリナたちとは裏はらに。
    「やっぱりそうだ!いや、人数が多いから違うかなぁ・・とかなんて思ったけど。」
    そんなことをいってくるその少年。
    そんな会話をしているとリナたちの周りにあつまってくる数名の人影が。
    「ところで姉ちゃんたちに頼みが・・・」
    そういいかける少年のその言葉を。
    「ちょっとまったぁ。ぼうや。」
    人ごみから出てきたごろつきふうの男がその声を止める。
    「いいか?このお姉ちゃんたちをみつけたのはおじさんのほうがさきなんだ。」
    「何いってるのよ!そんなことをいうなら、このあたしの方がさきだよ!」
    「それなら俺が先だ!」
    「いーや、あたしが!」
    「俺が!」
    そんな声がつぎつぎと上がる。
    「ちょっ!?ちょっと!?どういうことなんですか!?」
    それをみておもわず目を丸くしているアメリアに。
    「・・・・ああ、目立ってる・・・・目立ってる・・・」
    などといいつつフードをさらに深くかぶりなおしているゼルガディス。
    周りでは。
    「あたしだ!」
    「いいや、俺がさきに!」
    「二つ前のとおりからこいつらを・・」
    「わしなんか町の入り口から・・・・」
    リナたちの話すらきかずに勝手に言い争っているそんな人々。
    ・・・・・ぷちり。
    あまりといえばあまりのその騒がしさに。
    リナのこめかみに浮かぶ一つの筋。
    『・・・・・・あ゛(汗)』
    それに気づいてあわてて結界を自らに張っているアメリアとゼルガディス。
    二人が結界をまとったその瞬間。
    「爆煙舞(バースト・ロンド)!!!!!」
    
    キュドドゴドォォォン!!!!!

   盛大な音が辺りにと響き渡る。

    シィィィン・・・・・・。
    リナの放った一撃に辺りが一瞬静まり返るが。
    さもあらん、
    「おーい?リナ?少しは手加減してやれよ?」
    そんなことをいいつつまったく無傷でそんなことをいっているガウリイに。
    「おやおや、これはなかなかに♡」
    周りから巻き起こる負の感情を食べているゼロス。
    見た目は派手ではあるが威力がかなり少ないこの術。
    よくあるハッタリなどに使用するのに結構便利。
    多少リナ達の周りにいたごろつき風の男達がこげてその辺りに転がっていたりするが。
    そんなことには気にも留めず。
    「それで?」
    両手を腰にあててぐるりと町の人たちを見渡すリナ。
    ずざざざっ!
    集まっていた・・・・どうにか無事であった人たちがそんなリナから一歩退く。
    「いったい、私たちに何のよう?何だってもめてるわけ?」
    リナとしてもこんなに騒がれるのはあまり好ましくない。
    ぎろりとにらんで問いかけるそんなリナのその言葉に。
    「あ・・・・あのぉ・・・・」
    しばらくつづく沈黙を破ったのは先ほど話しかけてきた男の子。
    「じ・・・・実はアベルお兄ちゃんが・・リナ=インバースをみつけて連れてきたら。
     金貨を上げるっていうから・・」
    そういいつつズボンのポケットから一枚の紙を取り出して恐る恐るリナにと手渡してくる。
    それをガウリイが受け取り、リナにと手渡す。
    ガウリイはといえばたとえ相手は子供であろうとも、リナの肌に他人が触れるのは、
    許せないらしい。
    当然リナはまったくそのことに気づいてもいないのだが。
    
    そこには。
    リナ=インバースを含む一行を屋敷に連れてくれば金貨を与える。

    みたいなことが書かれており、
    たかだか金貨100枚、されど普通の人にとってはその金額は結構大きい。
    その下にリナたちの大雑把な特徴が書かれているのだが。
    ―ひきり。
    それをみてリナのこめかみに浮かぶ青い筋。
    ぐしゃりとその手紙を握り締め。
    「―いきましょう。」
    そう瞳に怒りをにじませてきっぱりと言い切るそんなリナの言葉に。
    「案内してくれる?そのアベルとかいうやつのところに?」
    そんなリナの言葉にかくかくと首を縦にふり、恐怖の瞳の色をたたえたまま、
    リナの言葉にうなづく少年。
    「とりあえず、いくわよ!みんな!」
    そういって振り向くリナの目に。
    じと目でそんなリナをみているアメリアたちの姿が。
    「・・・・おまえなぁ・・・・いくらなんでもやりすぎだ・・・・」
    「・・・・・まあ・・・・確かに死んではいませんけど・・・」
    そういいつつ辺りを見回してそんなことをいっているゼルガディスとアメリア。
    みれば。
    リナを中心として・・・なぜかひくひくとこげて痙攣している人間達の山が。
    「・・・・・こいつら、根性・・ないわね。」
    普通この程度でこげるなんて・・・私の故郷では絶対にありえないわね。
    などとそんな村人たちをみてつぶやくリナであった。




    「ここだよ。」
    少年に案内されてリナたちがやってきたのは一軒のとある家。
    ・・・・・・あら?この気配?
    それに気づきふとリナが繭を潜めるが。
    「みたいだな。」
    そんなことをいっているガウリイ。
    『?』
    当然のことごとくアメリアにもゼルガディスにもわかるはずはなく。
    首をかしげているこの二人。
    「ここって・・・・あいつの、ラドックの家じゃないのよ・・・・」
    そうぽつりとつぶやいているリナ。
    「リナ?ラドックって?あの?ズーマ=ラドック?」
    そんなリナの言葉に質問しているアメリア。
    「そ、あのラドック。そーいや、姉ちゃんたち・・・というか、母さんたちに言われて。
      今ある場所に仕入れにいかされてたっけ・・・どうでもいいけど。」
    などといっているリナ。
    そのある場所が実はこの惑星の中にと位置している、
    とある島で、そして・・・・そこは実は人食い人種たちであふれている島・・だったりする。
    のはおいとくとして。
    つまりは、この地を覆っている結界の外に無理やりに・・・何の備えも持たされずに。
    いきなり魔海にと放り出され、その先にある島からとある品物をとってくるように。
    と送り出されたのは・・・・つい先日だとリナはそう通信にて聞いている。
    「・・・・何かはてしなく何かの予感がするんだが?」
    本来ならばこのままここで別れるというのが一番ベストだとは思うのだが。
    何かがゼルガディスを押しとどめる。
    「ラドックさんの家ですか・・・」
    などとつぶやいているゼロス。
    そんなリナたちとは裏腹に。
    「リナって人つれてきたよ?」
    そういって門番にと話しかけている案内していた男の子。

    屋敷の中にと案内され、やがて通された場所は応接間らしき場所。
    しばらくし、部屋の扉が空き、入ってくる一人の老人。
    「―もうすぐアベル様がお見えです。主はただいま外出しておりまして・・・・」
    そういいつつ・・・・ぐるりとリナたちを見回し・・・・その視線がゼロスでとまり。
    一瞬驚愕するものの・・・すぐにその表情を戻しているその男性は。
    白い髪を後ろでなでつけた老紳士・・・には見た目にはみえる。
    「執事さんみたいですね。」
    「・・・・・だな。」
    そんな彼をみてぽそりと話しているアメリアとゼルガディス。
    

    やがて。
    しばらくし、扉が開き。
    「あなたがリナ=インバースさんですね!?いったいどういうことですか!?」
    そういいつつ、ばんっ!
    とリナたちの座っているテーブルの前にと何かを突き出してくるのは。
    今扉から入ってきた一人の青年。
    「・・・・何?」
    それを見れば。
    
    ― ラドック=ランザード、そしてその息子アベル。お前たちを殺す。
      死にたくなければリナ=インバースを雇え   暗黒の使者ラウル ―

    などと書かれているそれと。
    そしてゼロスを除くリナたちの特徴がかるく書かれていたりする。
    「確かこのラウルとかいうのは!やばい宗教やってる人ですよね!?
      どういうことなんですか!?いったい!
       この文章からすれば僕はあなた方をおびき出すえさにさたようなものなんですけど!」
     そういいつつばんと机にそれをたたきつけている青年が一人。
     「・・・・?リナさん?このラウル・・って人・・・・誰です?」
     きょとんとしているアメリア。
     「ああ、アメリアさん、それでしたら、クロツさんのお兄さんです。
      いやぁ、あのクロツさん兄弟、同じように邪教集団なんてやってましてねぇ。
      はっはっはっ。
      一応一卵性双生児なので、無謀にも敵討ち・・・というところじゃないですか?♡」
     にこやかにさらりといっているゼロス。
     「まあ、そんなことはどうでもいいのよ!とにかく!何よ!?
      どういうこと!と聞きたいのはこっちよ!」
    そういうなりばさりとマントを脱ぎ去るリナ。
     「お・・・・おい!?リナ!?」
     それをみてあわてるゼルガディス。
     「あんたねぇぇぇ!この私の!どこが胸が小さいっていうのよぉぉお!
       何ょ!この特徴にかかれている平原胸・・というのはぁぁぁぁ!」
     などといいつつ先ほど少年から奪った紙を同じくテーブルにとたたきつける。
     そこには、かくるリナたちの特徴が書かれているのだが・・・・。
     ・・・・・リナにいたっては・・・その特徴に・・・・胸が小さい。
     とかかれていたりする・・・それだけならまだしも・・・洗濯板だの平原胸など・・。
     リナが怒ったのはそこにあるのだが。
     マントをとったその下のリナの服装は。
     装備を・・・肩当などはしているものの。
     ぴったりとその体を覆っている服装がリナのそのきれいなまでのボディーラインを浮き出している。
     はっきりいって・・・・女性形態になったリナのスタイルは。
     申し分がないほどに・・・同性である女性ですらあこがれるほどの。
     かなり整っているスタイルである。
     ゆったりと実っているその胸にきゅっとくびれたウェスト。
     そして・・・けっこう豊かなヒップライン。
     「訂正しなさいよ!訂正!私は胸はちいさくなぃぃぃぃ!」
     まあリナとしてはもう少し大きくなってほしいかな?
     という願望はあるにしろ。
     それは女の子ならば誰でも思うこと。
     ・・・・・現状の胸の大きさで満足している女の子が・・・この世の中にいったいどれくらいいるであろう。
     おそらくまずほぼ皆無・・といっても過言ではない。
     「・・・・いやぁ、というより、リナさん・・・外にいるときは・・・。
      男性形態だからこうかかれているのでは・・・・」
     ぽつりともっともなことをいっているゼロス。
     だからといって、リナとしては面白くない。
     「おいおい、リナ!」
     そんなリナにあわててマントを上からかけているガウリイ。
     そんな・・・スタイル人にみせるなぁ!
     などと心で絶叫をあげていたりするのだが。
     しばし、そんなリナのスタイルに目を奪われ。

     「・・・・あんた?本当にあの?ドラマタこと、洗濯板のリナ=インバースか?」


     どめげしっ!


     その完璧に近いまでのスタイルを目にして、そうつぶやくその青年。
     アベル=ランザード。

     その言葉の直後にリナのストレートパンチが・・・彼の顔面にと直撃してゆく。
    

     「・・・・・・・で?」
     伸びたアベルをほうっておいて、そこにいる執事らしき老人にと話しかけるリナ。
     「どういうことなの?確かあんたは竜神官よね?」
     にこやかにそういうリナの目は・・・・笑っていない。
     「は?いやぁ、何のことですかの?私はこの家の執事・・・」
     そうとぼけるそんな老人に。
     「・・・・・・ガウリイ、ゴルンノヴァ貸して・・・・こいつの体に直接に聞くから♡」
     にこやかにそうにっこりと微笑むリナ。
     「うーん、ゴル使うより、それより、エルさんたち呼ぶとか・・・・。
       昨日夢の中で暇だから何かあったら呼んでねvとかいってきたぞ?」
     そんなリナの言葉にさらっととんでもないことをいっているガウリイ。
     『・・・・・いや、それは(汗)』
     そんなガウリイの言葉におもわず突っ込みをいれているゼルガディスとアメリア。
     ゆ・・・・夢でそんなことをいってくる・・・・金色の王って・・・いったい(汗)
     などと二人同時に思うがそんなことが怖くて口にできるはずもなく。
     互いにただ顔を見合わせて冷や汗を流すのみ。
     その言葉にぽんと手をたたき。
     「あ、それいいかもね。」
     あっさりと納得しているリナ。
     「だぁぁぁぁ!リナさん!ガウリイさん!そんな恐ろしいことをさらっといわないでくださいぃい!
      間違いなくこのラルタークさんは竜神官(プリースト)です!
        ですから!お願いですからあのお方を呼び出すことだけはぁぁぁあ!!!」
     そういいつつ絶叫をあげているゼロス。
     「????」
     意味がわからずに首をかしげるラルターク老。
     「・・・・・・あんたも認めたほうがいいぞ・・。
        こいつらなら本気で・・・・金色の王・・呼び出しかねん(汗)」
     などとぼつりとつぶやくそんなゼルガディスのその言葉に。

     びしりっ!


     音をたてて・・・・そのばに、ラルタークと呼ばれた・・執事・・・否。
     竜神官(プリースト)ラルタークは・・・しばし硬直。


     こ・・・・こんな女性・・・・初めてだ♡
     などと殴られ・・・気絶していたアベルがようやく身を起こす。
     みればなぜかそこに石化して硬直しているラルタークの姿が見えるが。
     なぜかセイグラムとか名乗ったその人物と契約を交わしたのちに。
     家にと彼の紹介で執事としてやってきた彼。
     けっこういろいろと気がつくので重宝しているのだが。
     そんなことをおもいつつ、頭をふりかぶりながら。
     どうにか起き上がる。

     「ま・・・・まあ、うわさと真実は異なりますからね。
       と・・・ところで?どうしてこいつが僕の命を狙うんです?」
     そういうアベルのその問いかけに。
     「そんなの知らないわよ。とりあえず私はもうこの町にきたんだし。
      関係ないから次にいくから。」
     とりあえずくるにはきた。
     いちおうあいつの言ったことは守ったことになる。
     そういいつひらひらと手をふるリナに。
     「ええ!?リナ!?見捨てるんですか!?」
     驚愕の叫びを上げているアメリア。
     「あのねぇ?アメリア?何だってこの私が。
       わけのわかんない逆恨みなんかうけないといけないのよ?
        そもそもあのクロツを殺したのは、あいつが作り出したザナッファーでしょ?」
     さらっと言い切るリナ。
     「ちょっとまってください!助けてくれないんですか!?」
     そんなリナの言葉に思わず叫んでいるアベル。
     「あのね?私たちも忙しいの。そりゃ、正式に依頼してくる・・とかいうんだったら。
       話は違うけど?面識もない関係ない人を助けるなんて義理ないし。」
     というよりリナとしては・・・・胸が小さい・・・といわれたことに腹を立てているのだが。
     「な・・・なら!正式に依頼として頼みます。
       とにかく・・・このラウルとかいう人をどうにかしてください!
        でないと今出かけている父もそして僕も安心できません!」
     そういいつつ、涙をためて・・・・両手をあわせて床にひざをついていってくるアベル。
     ・・・・・う゛。
     リナはそーいう表情・・・とくに捨てられた・・・何かにすがるような目には・・。
     とことん弱い。
     「わ・・・・わかったわよ!引き受ければいいんでしょ!引き受ければ!」
     半ばやけになり・・・叫ぶリナの姿がしばらく後にそこに見受けられているのであった。



     むかむかむかむか。
     いらいらいらいら。
     「・・・・・うう・・・・ガウリイさん・・・怖いですぅ・・・・」
     「・・・・・いうな、気にするな・・・・アメリア(汗)」
     とりあえず作戦会議・・・・というのはまあいいとして。
     リナがそのアベルという男の横にいるのが気に入らない。
     そして・・・・そのアベルが・・・・服を今はラフな格好・・・といっても。
     装備をはずしているリナに視線をめぐらせているのもかなり気に入らない。
     おもいっきりわかるように辺りに殺気を振りまいていたりするのだが。
     面白いまでにそれにはまったくといっていいほどに気づいていないリナと。
     ・・・・・どうやら鈍いらしくその通常の精神の持ち主では・・・はっきりいって、
     気が狂うであろう殺気をまともに受けているのに・・・・まったく気づいてないアベル。

     「ところで?リナさんは今は彼氏とかいるんですか?」
     「え?そんなのいないわよ。・・・それで、とにかくラルタークから聞き出した情報だと・・・・・」
     質問されたことの意味すら理解していなく話しを進めているリナに。
     「だったら、この僕にもチャンスはあるというわけですねv」
     「?何のチャンスよ?・・・・で?聞いてる?アベル?
       とにかくどうやらこのラウルってやつと魔族が手を結んでいるらしいから。」
     なぜ話の最中にまったく関係ない話をしてくるのか。
     リナはまったくとことん理解していない。
     そして・・・・アベルの視線が・・・・自分の体をなめるように見つめていることすらにも。

     あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!
     そんなまったく理解してない様子のリナに頭を抱えているアメリアとゼルガディス。
     ・・・・ひきり。
     ガウリイの殺気が・・・さらに膨れ上がっていたりする。
     「リナ!とにかく!とっととこのラウルとかいうやつを倒せば話ははやいだろうが!」
     そういいつつぐいっとリナの肩をつかんで自分の方にと引き寄せているガウリイ。
     「??ガウリイ?うーん、確かにそーなんだけど。
      よっし!ゼロスとあのラルターク使って、つれてきてもらうとする?」
     リナの脳裏にとてもナイスな考えがふと浮かぶ。
     「確かにそれはいいな。ところで?リナ、オレから絶対に離れるなよ?」
     「・・・・・は?どうかしたの?ガウリイ?」
     リナをひきよせつつ・・・ぎろりとアベルをにらんでいるガウリイ。
     うーん、どうやらこの男性もリナさんのことが好きみたいですねv
     でも僕もあきらめませんよ♡
     などと・・・・・鈍いが故に自らに向けられている殺気にまったく気づかずに。
     そんなことを思っているアベル。
     アベルとしては初対面でいきなり殴ってくる女性など初めてで。
     女性に殴られる・・もといたたかれたのは母が死んでからない。
     父ですら・・・・彼をなぐったことなど・・・。
     どこかマザコンの入っているアベルであった・・・・・。
     そんなアベルにきっと殺気をさらにリナには気づかれないようにと向けているガウリイ。


     『あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛(汗)』
     そんなガウリイの様子に・・・・まったく気づかないリナと。
     そして・・・・・どうやらこのアベルという青年が・・・・リナを好きになったらしい。
     というのを理解して・・・・心の底から頭を抱えてうなるアメリアたち。


    ランザードの屋敷内部といわずに・・・・外部にも数メートルにわたり・・・。
    ガウリイの放った冷たい殺気が・・・満ち溢れてゆく・・・・。



    ただそんな中。
    まったくそんなガウリイやアベル、そしてアメリアたちの心のうちなど。
    気づかずに。
    私の特徴をあんなに書いたそいつ・・・殺す!
    と硬く決意を固めているリナであった・・・・・・。



     リルナ=インバース。通称リナ=インバース。
     ・・・・ガウリイと旅を始めて早一年以上はかるく経過しかけているというのに。
     ・・・・・まったくいまだにガウリイの気持ちに気づいていない・・・超鈍感人・・・・。




                             -続くvー

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    あとがきもどき:
           薫:・・・・・さってと。
             しばらく振り回されるアメリアたちをちらりと書いて。
             え?アベル?・・・・・・ま、セイグラムが魔族と知って・・・・。
             で、父親が戻ってきて・・・・それから○○○されて・・・・
             ようやく鈍い彼にも・・・ガウリイの殺気が・・・効力を発揮する?
             というところかな?
             んではではvv
             2003年7月21日某日午前中・・・