・・・・・・・・くすん。 誰もリクエストに答えてくれない・・・(とゆーかリクエストだったのか!?あれは!?) なので・・・・いくのです・・・・。 私的には一応いい人だったので死んだの悲しいかな?とおもった、 デュクリス(笑)・・・・いっきます!
白石さんのリクエスト!男なリナ、リクにあってない、短編小説のつもりが、 やはり長編になってしまったという・・(爆!)続きです!
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狭間の選択 〜襲撃?〜
ざわざわざわ。 リナたちがそこに戻ると。 すでにそこは瓦礫の山と化しており。 周りにいるのは、その爆音にてやってきた村人いわく、信者たち。 「・・・なるほど、陽動・・・・・か。」 思わず関心した声を上げるリナ。 リナたちがいないにもかかわらずにすでに瓦解されている元アジト。 それはまた、派手に爆発騒ぎを起こして村人たちを近づけて、 リナたちの目をごまかすために他ならない。 「しかし・・・・派手にやったな。」 そんなことをつぶやいているゼルガディス。 数時間前までいたそこは。 すでにもう巨大なクレーターと化しており、痕跡すら見当たらない。 「ふふふふ!悪は絶対に滅びるのよ!」 アジトがなくなっているのをみてガッツポーズをとっているアメリアに。 「アメリア・・・・これ、クロツたちが痕跡残さないために。 あれつかってやったとしても?」 そんなリナのその言葉に。 「うっ!」 短くうなっているアメリア。 「まあそれはそうとしても。僕のお仕事はとりあえず。 今ゼルガディスさんが持っているそれを処分したら終わりですし(はあと)」 そうにこやかに言い切るゼロス。 「ゼロスさん!それは正義じゃないです! せめてあの邪教集団をどうにかしようとかは思わないんですか!?」 などといっているアメリア。 「いや・・・・でも僕には関係ないですし。僕のお仕事はあくまでも。 写本の処分。それ以外のことはどうなろうと関係ないですから(はあと)」 にこやかにきっぱりと言い切るそんなゼロスのその言葉に。 わなわなとこぶしを握り締めて震えているアメリア。 「おーい?それより今はこの村人たち・・・どうする? 全員気絶でもさせるか?」 「それとか全員始末するとか(はあと)」 のほほんと周りに集まってきている村人をみて言っているガウリイに。 さらりととんでもないことをいっているゼロス。 「・・・・・あ、忘れてた。」 集まってくる村人たちをみつつそんなことを言っているリナ。 やがて一人の信者らしき年のころならば四十前後の男性が。 リナたちに向かって。 「お前らだな!これをやったのは!クロツ様たちはどうした!」 「こいつらいつかの集会を台無しにしたあの連中だぞ!」 その言葉と同時に回りにいる村人たちの殺気が膨れ上がってゆく。 「・・・・まったく。」 そんな様子に軽くため息ひとつ。 「竜滅斬(ドラグスレイブ)!!」 ちゅどどごぉぉぉぉん! あさってのほうにむかって力を抑えた呪文を放つリナ。 シィィィィィン・・・・。 膨れ上がっていた殺気が一気に治まってゆく。 リナの今放った術によりリナたちから見えていたちょっとした山が。 きれいさっぱり消滅していたりするけども。 そんなことにはお構いなしに。 「いっとくけど?邪魔したら・・・・当てるわよ?」 にっこりと微笑むリナとは対照的に。 「おいおい?リナ?それだと証拠が残るだろ?ここはやっぱり。 隕石の雨を降らして自然現象ってことにしたほうがいいぞ?どうせやるなら?」 ドラグスレイブを使うというリナにさり気に忠告しているガウリイ。 ・・・・ぽん。 ガウリイの言葉に手をたたき。 「それもそーね。いやぁ、ガウリイにしては結構いいこというじゃないv というわけで邪魔するんだったらここに隕石降らせること決定v 別に隕石だったら【自然現象】でまかり通るしね(はあと)」 にこやかに絶対零度の笑みを浮かべてそこにいる村人たちを見回すリナ。 「・・・・・リナ、それは脅しというものじゃないのか?(汗)」 「うーん・・・・でも正義が守れればそれでよし!」 「・・・・・・・さすがというか・・・・何というか・・・・・。」 リナの言葉に無言ですっと道をあけている村人たち。 「さvいきましょvクロツたちを追ってv」 リナの言葉に怖気づいて震えている村人をそこにのこしたまま。 すたすたと元来た道を戻ってゆくリナたち一行。
しばらく村人たちは・・・凍りついたように動けないでいるのであった。
「うーん・・・・だからって・・・・どうして僕まで・・・」 「駄目だ。リナがいいっていうまでは戻さない。」 結局ゼルガディスが手に入れたそれに書かれているのは。 ちょっとした装甲の作り方。 それ以外の何者でもなく、そしてまた・・・かなり不完全な代物。 一通り読み終えて約束だからとゼロスにそれを渡してゼロスがそんな、 彼らの目の前でその写本をぽしゅっと燃やしたのはつい先日のこと。 仕事がおわったのでこれで失敬しようとおもいつつ、逃げようとしたゼロスであるが。 気づけばガウリイに本体そのものを束縛されて・・・で今に至っているのが現状。 「・・・・それはそうと・・・・囲まれてるぞ・・・・リナ?」 あたりを警戒しつつそんなことをいってくるゼルガディス。 「見たいね。それはわかってる。」 道を進んでゆくことしばし。 とある小さな村の中を進むことしばらく。 やがてリナたちはその村の広場にとたどり着くが。 広場から伸びる道先にはのどかに牛などをひきつれて散歩している男性や。 無邪気に遊んでいる子供たちの姿が見て取れる。 「それはそうと?こんな村の中で?派手にできないし? どうする?ガウリイ?私やろうか?結界?それともガウリイやってくれる?」 さらっと何でもないように言い切っているリナ。 「うーん、ちなみにリナ?エルさんの力使う気か?ならゼロスにやらせるよりは、 俺がやらないとゼロス程度の結界じゃ持たないが?」 そんなことをいっているガウリイ。 「・・・・程度って・・・・程度って・・・・しくしくしく・・・・」 そんなガウリイの言葉にいじけているゼロス。 「うーん?こんなやつらにあの呪文はもったいないでしょ? とゆーかそこに隠れてる封魔装甲とこいつらが呼んでいるあれをつけてる、 やつがいるみたいだけど?神聖魔法とかでも十分よ?」 さらっとさらに周りに取り囲んでいるものたちには 理解不能なことをいっているリナ。 まあ確かにあまり知られていないだろう。 ・・・・とある特定の力のみは使える・・・というその事実そのものが。 世界に知られていないのだからして。 「それじゃ、ゼロスに張らせるのでいっか。」 「そーねvということでゼロスvちゃっちゃっやっちゃってね(はあと)」 アメリアたちの意見を聞かないままにとっとと話をつけて、 ゼロスにそんなことをいっているリナ。 「お・・・おい?リナ?」 「リナ?いったい?」 意味がまったくわかってないゼルガディスとアメリアだが。 「・・・・は・・・・はぃ・・・わかりましたよ・・わかりました・・・(涙) うう・・・どうせ・・・どうせ・・・・僕なんて・・・便利なアイテムに過ぎないんですから・・」 そういいつつ涙をだくだく流すゼロスに対して。 「あら?わかってるじゃない?」 にっこりと微笑んでいるリナ。 だくだくと涙を流しつつそれでいて細目を見開くことはせずに。 その手にもっている錫杖を軽くすっと弧を描くようにしてまわすゼロス。
と。
ピシィィン・・・・・。
あたりの景色が・・・瞬間とまったようにと動かなくなってゆく。
『何だ!?』 さすがにそんなことには慣れていない周りを取り込んでいたものたちが。 驚愕の声を上げていたりするが。 「・・・・・ほう、結界か・・・・」 そういいつつ歩み出てくる一人の獣人。 人と虎との合成獣。 なのであるがその顔を覆う獣毛は銀色にと輝いており、 同じく銀色の色をした変わったデザインのプレートメールをぴっちりと着込んでいる。 手には大ぶりのバトル・アックスを携えて。 この声・・・・・。 その声に聞き覚えがあるアメリア。 まあリナたちもまたその声には聞き覚えがあるのだが。 先日、集会にもぐりこんだときリナたちのうそを信じて、 親切にしてくれたその人物。 「たしか・・・・デュクリス・・・?」 リナのその言葉に一瞬きょとんとした表情を浮かべるものの。 「うん?ひょっとして・・・お前ら・・・あのときの信者か? ・・・・まったなぁ。まさかお前らだったとは・・・」 ぶつぶついいつつ左手でかるく頭をかきつつそんなことをつぶやいているデュクリス。 リナがほかの男の名前を呼んだので多少むっとしているガウリイには。 当然リナは気づいているはずもなく。 「・・・・・デュクリスさん、和まないでくださいよ・・・とゆーか。 これ、何なんですか?」 周りの景色が・・・見たこともないものに変化しているのに戸惑っている刺客達。 そんな彼らのその言葉に。 「いいじゃねえか。どうなるもんでもなし。 ・・・・しかし、戦いにくいなぁ・・一回なごんじまったもんなぁ。 それとこれはどうやら結界だな。誰かの魔力でこのあたりの空間を。 少しばかり違う場所にと閉じ込められたようだ。」 そんなことをいいつつ仲間に説明しているデュクリスと呼ばれたその獣人。 そんなデュクリスに。 「確かデュクリスさんっていいましたよね? どうしてあなたたち・・・そこまでしてクロツに従うんですか? 人の体を捨ててさえ!魔王を信仰して魔獣を復活させて、 世界をめちゃくちゃにしようとしている人なのに!?」 いい人が悪の道にいていいはずがない。 それにこの人たちは・・・・どうして。 そんなことをおもいつつ問いかけているアメリア。 「・・・・・ふ。あんたたちにはわからないだろうな・・・・。 俺たは・・・ここにいる連中のほとんどは一度はしにかけたやつらばっかりなんだ。 たとえば俺なら仲間に捨て駒がわりに使われた流れの傭兵さ。 キズを負って死に掛けてたのを拾って助けてくれたのがクロツさんさ。 ―合成獣化っていうテを使って、のことだがな。」 淡々と語るデュクリスに。 「そんな!」 アメリアが絶句する。 「・・・・そうやって自分の手ごまを増やしていったわけか・・あいつは。」 はき捨てるようにいっているゼルガディス。 そして、自分の顔を覆っていたマスクをのける。 「・・・だがな?俺もこうして人に合成された口。 だが俺は自らを元に戻す方法を探して旅をしている。 ・・・あんたたちだってきっと。」 そんなゼルガディスの姿に多少目を見開くが。 「・・・・あんたも・・か。だがな?俺たちにはもうどこにももどる場所はねえ。 たとえ口に出さなくても、ここ以外に戻る場所はねえ。 誰もそんなことを言わなくても・・だ。それに俺は命を助けてもらった恩義が。 クロツさんにはある。」 その言葉にため息ひとつ。 「・・・・つまりどうあっても・・戦うしかないってことか?」 できれば同じ境遇の仲間みたいなもの。 戦いたくはない。 そんなことを思うゼルガディスの心情がわかったのか。 悲しくわらい。 「そういうこった。話していてもただただ、時間が過ぎるだけだ。―いくぞ!」 そういいつつ、バトルアックスを構えるデュクリス。 「ゼロス?」 「はい?(はあと)」 にこやかに笑みを浮かべつつ答えてくるゼロスに向かって。 「あまり派手なことはしないでね?殺したらだめよ?絶対に?」 そういって釘をさしているリナ。 「うーん、ということは地味なことならいいんですね(はあと)」 それでなくてもガウリイさんに僕の本体・・縛られてどうにも動けませんし・・・・。 ここいらでこの人たちからお食事でもしないとやってられませんしねぇ。 などと思っているゼロスなのだが。 その言葉に少し考えて。 「・・・・・あんたの地味がどの程度かがわかんないけど・・・・。 とりあえず殺さなければそれでいーわ。」 あっさりというリナのその言葉に。 「リナ!?それはあまりに!」 抗議の声を上げてくるアメリア。 そんなアメリアに。 「大丈夫よ?死んでさえなければ復活呪文で生き返らせれるしv」 にっこりと何でもないように言い切るリナ。 「・・・・そういうもんだいじゃないと思うんだけど・・・・」 そんなリナの言葉に腕を組んで考え込むアメリアに。 「うだうだいってるんじゃない!くるぞ!」 ゼルガディスの言葉とともに。
あたりが殺気が・・・・巻き起こってゆく。
「いくぜい!」 そういいつつこの中で一番無力そうと捉えたのかアメリアに向かって、 つっこんでくる一人の半魔族(ハーフデーモン)。 そんなアメリアの前に立ちカバーに入っているゼルガディス。 その間にアメリアは呪文の詠唱にと入っている。 「うーん、アメリア、わざわざカオスワーズ唱えないとだめなんだ。」 のんびりとそれをみていっているリナのその言葉に。 首をかしげるゼルガディス。 だが今はそれを気にしている場合ではなく。 一方では。 『わー。しぬぅ(はあと)』『ころされるぅ。あれぇ(はあと)』 などといいつつひょいひょいと獣人たちの繰り出す剣のことごとくを 軽々と交わしているゼロス。 そんなゼロスが面白いはずもなく。 「黙れ!馬鹿にしやがって!」 「動くな!じっとしてろ!殺されろ!」 などと罵声を浴びせながらゼロスに向かっていっている獣人の数。 およそ約二十数名。 ジャ。 戦いの合図とともに小さな音とともに銀色のかぶとがデュクリスの頭をすっぽりと覆う。 そして片手にバトルアックスを握り締め軽々とリナたちのほうにと突っ込んでくる。 ゼルガディスたちの方はといえばハーフデーモンのロングソードと。 そしてゼルガディスのブロードソードが真っ先から火花を散らし。 「とった!」 声をあげつつ半魔族が左で振るうショートソードの一撃を、 ゼルガディスは左の手の平で受け止める。 「―何だと!?」 驚きの声を上げるハーフデーモンに。 にやりと笑って。 「―ざんねんだったな。オレもキメラなんでね。 ロックゴーレムとブロウデーモンの・・・な。」 それゆえにゼルガディスの肌は岩並。 「ちっ!」 舌打ちしてゼルガディスから一歩ひいているそのハーフデーモン。 「崩霊裂(ラティルト)!!」 そうこうしているうちにアメリアの術が完成し。 目の前にいるデュクリスの体にと直撃する。 彼がこの攻撃部隊のリーダーであることは間違いがないがゆえの。 はじめに彼から・・・というアメリアのその意見はよくわかる。 わかるが。 アメリアの言葉とともにデュクリスの体を青い火柱が包み込む。 普通ならいくらキメラといえどもこの術に対抗する手段はない。 だが―。 「・・・・なるほど。なかなか大したもんだ。」 いとも平然としたデュクリスの声。 『・・・・・な゛!?』 それをみて絶句しているアメリアとゼルガディス。 一方ではガウリイの一閃にと伴い。 ぱたぱたと倒れている刺客たちの姿が見て取れるが。 ぱたぱたと甲冑をはたきつつ。 「なぁに。クロツさんからもらったこの甲冑のおかげさ。 封魔装甲ザナッファー・・・の、な・・・・」 そういってにっと笑みを浮かべているデュクリス。 「うーん、ま、普通の人間の術程度は封じる役割あるけど・・・・。 でもそれ・・・不完全版・・・・・」 そういいつつデュクリスを指し示すリナに。 びくりと反応し。 「・・・・・ほう、あんたにはわかるのか?」 そんな彼のその言葉に。 「まね。とゆーか・・・・・それ、装備したものの命と知識を食べて、 成長するように作られてるし?本来は違うんだけど?」 さらっと言い切るリナ。 伊達にルナからいろいろと知識をスパルタ式で覚えこまされているわけではない。 「おーい?リナ?もうほかのやつらは全滅させたぜ?」 のほほーんといいつつリナの横にやってくるガウリイ。 「何!?」 その言葉にふと気づいて回りを見渡すデュクリス。 ・・・・・ゼロスを追いかけている十数名以外を除き。 ・・・・・・それ以外は完全に地面に倒れてびくりとも動かない物体の数々が。 いや、一応生きてはいるらしい・・・が。 そんなガウリイを見据えて。 「・・・・その金色の髪・・・貴様・・・・ガウリイ=ガブリエフ・・・か?」 そういいつつガウリイを見据えるデュクリス。 「まあな。」 あっさりと肯定するガウリイに。 「・・・・なるほど。まさかこんな形であいまみれるとは・・・な。 貴様とは・・・一度手合わせをしてみたかったんだ。」 傭兵の中でも一番に実力があり、そしてまた。 表の世界でも裏の世界でも彼がかかわれば絶対にそれは負けることがなく。 そんな金の閃光のうわさは。 別名死神ともいうが。 「おーい?ガウリイ?殺さないでよぉ?念のため。私はこいつら元に戻すから。」 にこやかにそんなことをあっさりと言い切っているリナ。 これくらいならばその細胞に含まれる不純物を少しばかり切り離せばいいだけのこと。 別にどうってことはない。 すっと手を組むリナのその左手に輝く銀色の青い宝石が入っているそれ。 ガウリイの意見を聞くまでは右手だとリナは決めていたのだが。 確かにガウリイのいうこと。 うるさい存在よけ。 というのが結構気に入り、・・・・・何も考えずに左手の薬指にそれをはめていたりするリナ。 まあそのために、二人が恋人と回りから見られていることすら。 リナはまったく気づいていない。 まあそれでも逆に人のものだからこそほしがる輩というものはいるわけで。 そういう輩にはガウリイが気づかないように殺気などを飛ばして、 心神喪失にまで追い込んでいる・・・ということも。 リナは知らない。 ガウリイに一言いい。 リナは呪文の詠唱に入る。 「すべてなる母から生まれた命の鼓動 今母なる体内の安らぎにて 根源の姿に戻りたまおう 光は光に闇は闇にあるべきものの姿にて その姿をもどしたまわん。」 リナの言葉と同時にそこの結界にと覆われている地面に。 見たことのない魔法陣が浮かんびゆく。 それと同時に。
カッ!
それは一瞬の出来事。 「・・・・・おやまあ。これはスィーフィードさんの力ですねぇ。」 にこやかにその力の源に気づいてそんなことをいっているゼロスとは対照的に。 どさり。 どささささっ。 ゼロスの周りにいた獣人たちが光と同時に一斉にと倒れ付す。
「・・・・・何・・・・だ!?ぐわぁぁぁぁぁぁ!?」 いきなり肌を・・・いや、魂そのものをゆすぶられるような・・痛みが遅いくる。 それでもバトルアックスを手放さないのは。 彼なりのプライドの表れ。 「よっしゃぁぁ!これでオッケー!」 とりあえずあくまでも対象者は。 クロツが獣人化したものたちのみ。 下手に魔術がかかっていないだけに戻すのは簡単。 リナが今行ったのはただの体に混じった不純物を取り除く術。 とはいえ、ゼルガディスの場合は。 それを行ったレゾが魔術なども入れ込んでいるがゆえに。 今リナが使った力では元の体に戻ることは不可能。 「・・・・・・う・・・・な゛!?」 ふと痛みから解放され・・・腕を見れば。 白毛で覆われていたその手は・・肌色で。 「・・・・・おーい?リナ?元に戻すのはいいけど? 無理するなよ?お前そろそろあの日だろうが?」 のほほーんと言い切るそんなガウリイに。 「こ・・・・このくらげぇぇぇぇえ!そーいうことをいうんじゃないぃぃぃぃい!!」 どげしっ! リナのクリティカルヒットのとび蹴りが・・・ガウリイの顔にと。 直撃してゆくのであった。
「・・・・えっと・・・・・おい・・・・」 ひゅるぅ・・・・。
あたりにどう対応していいのかわからずに。 ただただむなしい風が・・・吹き抜けてゆく。
そんなデュクリスの前では。 「あのねぇ!どーしてこーいうときにそーいうことをいうのよ! あんたは!」 「え?事実だろ?とゆーかだってお前あれになったら魔力不安定だし?」 というか・・・リナに言い寄ってくる輩とかが増えるから。 俺としては今回の一件・・・とっとと済ましておきたいのが本音なんだが・・・。 などと本心では思っているガウリイ。 リナはその女性には必ず訪れるその期間中は。 ホルモンの影響で、男女問わず・・ひきつけるフェロモンを分泌する。 これはまあインバース一族の特徴でもあるのだが。 ガウリイとしてはそれが面白いはずがない。 まあリナ事態は勝手に財布がころがりこんでくるのだから。 喜んでいる・・・というのが現状なのだが。 「リナ!悠長に夫婦漫才しているときじゃないでしょ?」 リナとガウリイのやり取りをみて呆然としているデュクリスに。 あきれつつくすりと笑ってそんなリナにいっているアメリア。 「まったくだ。状況・・・・見て夫婦漫才はしろ。お前らは。」 そんなアメリアに同意するかのようにいっているゼルガディス。 「ちょっ!?誰が夫婦漫才なのよ!」 どこをどうみても・・・・恋人同士のじゃれあいにしか見えないのだが。 まったくそれにすら気づいてないリナ。 「・・・・え・・・えっと?なあ?嬢ちゃん? どこをどうみても・・・あいつら・・・恋人同士じゃないのか?」 唖然としつつ横にいるアメリアに問いかけるデュクリスに。 「ガウリイさんはそのつもりなんですけど。 リナ、まったくガウリイさんの涙ぐましいアプローチに全然! 気づいてないんです。」 そういうアメリアと。 「ちなみにリナのやつがガウリイとおそろいの指輪をしているのは。 ・・・・意味はない。リナとしてはただの友達とのペアリング。 そうとしか認識してないんだがな・・・・・(汗)」 そういいつつため息ついているゼルガディス。 「・・・・・・・・・・な・・・・・何か・・・気の毒になってきたな・・・・。 あのガウリイとかいうだんな・・・・・」 今までの戦闘モードはどこへやら。 ぎゃいぎゃいと言い争う。 といっても一方的にリナがガウリイにいっているだけなのだが。 そんな光景をみつつ、ただただ唖然とするデュクリス、ゼルガディス、アメリアに。 「い・・・・今のうちに僕はそれでは、このへんで(はあと)」 ガウリイがリナに気をとられて本体の束縛をのけたことに気づいて。 あわててその場からそれだけいって立ち去っていたりするゼロス。 「あっ!ゼロスさん!卑怯ですよ!」 アメリアがいうよりも早く。 ゼロスの姿は虚空にと掻き消えてゆく。 「・・・・・な゛!?きえ・・た?」 その姿を呆然としてみつめるデュクリスに。 「・・・・・デュクリスさん?何驚いているんですか? ゼロスさん、魔族なんだから消えても当然でしょ?」 そんな彼をみて首をかしげているアメリア。 「・・・・・・・・・・」 しばし絶句。 「・・・・・な・・・・何ぃぃい!?魔族ぅぅ!? どこをどうみてもあれは人間だったろうが!」 そのこ言葉にパニックになるデュクリスであった。
「うう・・・・ガウリイさんのそばにいたら・・・・そのラブパワーでダメージ受けてます・・ これは少しどこかでお食事でもして戻るとしましょうかね(はあと)」 さすがにそばでガウリイのリナに対するラブラブ攻撃を受けていれば。 当然魔族たるゼロスにダメージがあるのは当たり前で。 そんなことをいいつつ、とっとと逃げるようにとこの場から逃げ去ってゆくゼロス。 そんな会話がなされている間も。 リナとガウリイの夫婦漫才・・・としかいいようのない。 言い合いは・・しばらく続いてゆく。 −続くvー
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あとがきもどき: 薫:・・・・リナちゃんの指にある指輪v ・・・・誰が覚えているかな?(笑) ええ、あれです。2話でてできた・・・あれ(笑) リナぁ・・・・左手の薬指にはめてたら・・・。 ・・・・自分でいってたでしょうに(爆!) そのことにまったく気づいてないリナちゃんなのですv
ガウリイ・・・・気の毒かもしんない(笑) さて・・・・次回で多分(きっと) ザナッファー編も終わりですv ファイトだ!おー!(まて!) ではではv ああ・・・・ごるの出番がない(笑) まあ、ガウリイのラブパワーでダメージうけてる。 ということにしておきましょう。うん(まてぃ!) 2003年7月7日&8日。
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