・・・・・・・・さて。
    某所の伝説の書物と同じにならないよーに頑張ろう・・・・。
    ふと気付いたら・・・・結構似通ってたからな・・・。
    とりあえず(まてまてまて!)
    ちなみに。
    意味が分からない人は。
    スペシャル8巻の超巨大後書きを参考にしてください!(爆!)
    んではでは、いくのですvv


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        狭間の選択     〜白銀の序曲〜

     
     「しかし・・・・・何だな。」
     この近くの村に末裔がいる。
     それはどうやら事実であるらしいが・・・。
     なぜか、周りの様子というか、何かが。
     殺気に満ち溢れ。
     どこか諦めたような感じが漂っている。
     ゼルガディスの言葉に。
     「うーん、波動を辿ればすぐに見つかるというか。
       どこにあるのかわかっているんだけど・・。
        やっぱ。勝手に取っていったらだめよねぇ。」
     などといいつつ、とある方向を見据えているリナ。
     「でも、どうしてこんな森の深くに・・・。」
     そういいかけるアメリアの耳に。

      「・・・・・止めてください!」
      「まったく・・・あなたも強情ですねぇ?村人のようになりたいのですか?」
      「―!!!」
      誰かが言い争う声がしばし。

      そして。
      「なあ、ギルファ、そんなことをわざわざしなくても。
       拷問にでもかけて薄情させればいいのさ。」
      にやりと笑うその言葉に。
      「そうだな。お前が素直にならないと、どんどん弟が苦しむことになるんだがな。」
      そういいつつ、もう一人の男性がにやりと笑う。
      「―!弟を!ディルを返して!」
      「それはあんた次第だな。」
      「とりあえず、ここは一つ、素直になってもらうために。
        手足の一本や二本、折って置くとしますかねぇ?」
      「・・・・くっ!」


      何やら、かなりきな臭い会話と共に。
      どうやら、その声の主である女性が絡まれているらしい。
      といのは判断できる。

      ビュン!
      その声を耳に捕らえ。

      「お待ちなさい!か弱き乙女に働く狼藉!
        たとえ天が許しても、このアメリアが許しません!
         さあ、素直にその人を解放しなさい!」

      いきなり、リナ達と共に行動していたアメリアが。
      その声の方向にとはしってゆき。
      ぴしっと。
      そう言い放ち。
       
      きょろきょろ。

      よじよじよじ・・・・・。


      辺りを見渡し一番高い木のてっぺんに。
      呪文も使わずによじ登ってゆく。

      『・・・・・・・・・・・・・・・・・。』
      いきなり現われたわけのわからない少女の言葉に。
      目の前で、いきなり木によじ登られはじめられては。
      どう対応していいものやら。
      思わず呆気に取られる、女性を絡んでいたそれらは。
      思わず目を点として。
      しばしアメリアを凝視する。

      「ふぅふぅ。・・・・よっし!」
      やがて、その木の頂上まで登りきり。
      すうっと息を吸い。
      「さあ!悪党!その手を女性から放して、
        今すぐに観念するのです!今ならまだ。
         天の許しも越えるでしょぅ!さあ!」
      ぴしっと。
      眼下を見下ろして言い放つアメリア。

      「・・・・・なあ?何だ?あれは?」
      「・・・・・俺に聞くなよ・・・・ウドヴェル・・・・。」
      そんなアメリアをみて。
      思わずあきれた声を出している、
      女性に絡んでいた二人の男性。

      ・・・・今だ!
      「でぇぇぇぇぃ!」
      「ちっ!こいつ!」
      ―ザシュ!
      「き・・・・きゃぁぁぁぁ!」
      「バ・・・馬鹿!殺すな!」
      アメリアの登場に呆気にとられている彼等にむかって。
      少女が懐から取り出した短剣にて。
      彼等に突っかかってゆく。
      ―が。
      ギルファと呼ばれた全身を黒い服装で覆っている男性。
      そのギルファが思わず手を突き出すと。
      
      吹き出る鮮血。

      「な!?あんたたち!?何をしているのよ!?」
      いきなり走っていったアメリアに。
      まあ、いつものここと踏んでいたリナたちは。
      だからといって見過ごすわけにもいかずに。
      ちょうど、その近くにやってきたその刹那。
      絡まれていた少女のその片腕から。
      大量に吹き出てゆく紅い何か。
      それをみて。
      リナの悲鳴が回りにこだまする。


      「・・・・ちっ!人か!」
      「まあいい。腕一本なくなったところで。
        命に別状がなければな。いいな?プラム?
         貴様が素直にあれのありかを言わない限り。
         どんどん犠牲者は増えるものと覚悟するがいい!
          いくぞ!」
       今ここで、騒ぎを大きくすれば。
       彼等の頭に怒られるのは必死。
       ギルファとウドヴェルと呼ばれた。
      互いにその体を黒いローブで覆い。
      全身黒尽くめである彼ら二人は。
      言い捨てながら。
      その場から立ち去ってゆく。
      「あ!まちなさい!」
      そんな二人をリナが追いかけようとするが。

      「逃げるなんて、卑怯です!」
      そういいつつ。
      未だに木の頂上にいるアメリアが。
      何かつぶやき始め。

      「ファイアー・ボール!」

      ドゴガァァァァン!!!!


      上空から、彼等が逃げてゆく方向にむかって。
      炎の呪文を一発。


      「V!ビクトリー!」
      もくもくと立ち上がる煙の中。
      そこに二つの人影はない。


      そして。
      「いけない!かなりの出血だわ!」
      その場に木によりかかるように。
      ずるりと崩れ落ちる少女をみて。
      あわてて、その少女を抱き起こし。
      「まってて!今治療を!」
      普通の呪文では、到底間に合わないほどに。
      どうやら、動脈を切ったらしく。
      止まらない血。
      精神を集中させ。
      力ある言葉を紡ぎだす。

      人の耳には聞き取れない何かの言葉と共に。
      木によりかかるように倒れていた少女の体が。
      淡い光に包まれて。
      やがて。
      規則的な鼓動を開始する。

      「ガウリイ、この子、運んでね。」
      「ええええ!?俺がか!?」
      俺はどっちかというと、リナを運びたいんだが・・。
      などと、その場に似合わないようなことを思っているガウリイの心情は。
      とうていリナは知るはずもなく。
      「ゼルでもいいけど?」
      そういってちらりとゼルガディスの方向をみると。

      「・・・・・・・・・・・よいしょ。」
      ずぼっ!

      呪文を放ち、ポーズを決めたその直後に。
      木のてっぺんからバランスを崩して。
      そのまま、地面にと頭から埋まっているアメリアを、
      今引き上げているゼルの姿が目に入る。


      「・・・・お前は場所を考えろ・・・。」
      溜息まじりのゼルガディスの言葉に。
      「え・・・えへへへへ。
        ああ!リナ!その子、大丈夫なんですか!?」
      小さくぺろりと舌を出し。
      ふと気付いたようにリナとガウリイの元に駆け寄ってゆくアメリア。
      



      「うーん。とりあえず、近くに村があるみたいだし?
        この子、そこに運びましょ。」
      「だな。」
      リナとゼルガディスの言葉に。
      「なあ・・・リナ・・・。」
      「分かってるわよ。ほら、いくわよ。ガウリイ!」
      視線を感じつつも。
      そのまま。
      その場からリナ、ガウリイ、アメリア、ゼルガディス。
      そして・・・ガウリイに横抱きに抱きかかえられた、プラムといわれた少女。
      彼等は。
      森を進んだ先にある、少し開けた場所にある、小さな村にと。
      足を運んでゆくリナ達一行。





      カサリ・・・。
      「・・・・・・えと・・・今のは・・・。」
      隠れて様子をみていた。
      彼の姿は人に視えているはずがない。
      だがしかし。
      確実に・・・・あの人間の中の二人は。
      自分の方向に視線を向けていた。
      そして。
      何をともかくとしても。
      気になるのは・・・・。


      「・・・・今のは・・・・・スィーフィードの・・・。」

      一般には失われていると人間達が信じきっているその呪文。
      それを確かに、先ほどの・・・栗色の髪の人間は。
      その力をつかってあの女性の傷を治したのは明白。
      「・・・・・うーん。報告に戻りたいですが・・。
       今もどっても・・・絶対にあれの始末はまだかと言われるのが。
         最もですし・・。とりあえず、僕も村に戻りますか(はあと)」
      にこやかに笑みを浮かべつつ。
      木の中ほどに腰をかけていたその黒い神官服を纏った男性は。
      そうちいさくつぶやくと。
      その声とともに。
      その場から。

      ユラ・・・。

      瞬く間にその姿をかき消しているのであった。




      「プラム!!!」
      ざわざわざわ。
      リナ達が、村に入ると。
      そのメンバーの一人、ガウリイに抱きかかえられている少女をみて。
      村人・・・といっても、かなりの歳の男性が。
      悲鳴に近い声を出す。
      そして。
      「まさか、プラムもやられたのか!?」
      「いや、プラムちゃんは怪我はないようだ!」
      などといいつつ、ざわめく村人。
      よくみればというか感じ取れば。
      村全体がなぜかぴりぴりしている感じに包まれている。
      始めに名前を呼んだ初老の男性がリナ達に近づき。
      「もし、旅の魔道士と剣士、そして巫女殿とお見受けしましたが。
        プラムを助けていただきありがとうございます。
         ここで立ち話は何ですから。私の家にでもお寄りください。
          プラムも休ませないと。」
      どうやら、傷はないようであるが。
      顔色が悪い少女の顔をみて。
      何やら含みがあるいいかたをするその初老の男性のその言葉に。
      「貴様は?それにこの村の様子は・・・」
      警戒を含んでゼルガディスが問いかける。
      こんな小さな村だというのに。
      なぜか、傭兵や魔道士・・などといった姿が。
      ちらほらと目につくといったことでもあるのだが。
      「・・それも、家に戻ってお話します。
        あ、言い忘れました。私はこの村の村長。クリスと申します。」
      そういいつつ。
      白い顎ひげを生やし、頭のその半分上から、完全に。
      その白い髪がまったくなくなっているその初老の男性は。
      リナ達に向かって、そう挨拶し。
      
      とりあえず。
      ガウリイがプラムを抱きかかえたまま。
      案内されるがままに。
      村長クリスの家にと向かってゆくリナ達一行。





      ベットにプラムを寝かせ。
      そして。
      リナ達を食堂にあるテーブルにと座るように促して。
      やがて重たい口を開くクリス。
      「・・・・あの子、プラムは、両親を早くになくしましてな。
        親類縁者もスデになく。弟と二人、村人達で。
         面倒をみておったのですが・・。
          今その弟は行方不明・・・おそらくは・・・・。」
      そういいつつ。
      「どうぞ。」
      リナ達にお茶を差し出してくる。
      互い互いに椅子に座り席についているリナ達の前に。
      コップが置かれてゆく。

      「それはそうと。この村、どうしてこんなにぴりびりしているんですか?」
      進められるままにお茶を口に含んで。
      ころあいをみて質問するアメリアのその言葉に。
      「・・・・あなた方にはお話しておくのが筋でしょう。
       何しろ、プラムの恩人ですからな。
        ・・・実は今この村は、正体不明の化け物に襲われているんです・・。」
      そういって、淡々と語りだすクリス。


      数ヶ月前から。
      始めは、クリスの弟が森で行方不明になったことであった。
      その前から。
      どこか怪しい団体であるらしい男達が。
      この村のことをかぎまわっているようではあったが。
      別に害があるわけでもなく。
      ほうっておいた。
      関りにならないほうが懸命だ。
      そう判断したからこそ。
      始め、プラムの弟のディルという。
      まだ十にも満たないその少年が。
      行方不明になって数週間もしないうちに。
      この村の人達が。
      正体不明の化け物に襲われ始めていった。
      何しろ、姿をまともにみたものさえいなく。
      領主に懇願しようにも。
      懇願しに行くまでに。
      戻ってきたのは・・・彼等の手足、そして頭のみ。
      といった状況が続き。
      さすがに、どんどん被害者が増えてゆくので。
      村の財産を全てでも投げ出し・・。
      旅の傭兵や魔道士、そして、腕のたつ旅人や剣士。
      そういった類を今集めているという現状。
      淡々と今この村が置かれている状況を説明してゆくクリス。
      

      「・・・・だが、そのことごとくはその怪物に食い殺されている、
       現状でしてな・・・。」
      そういいつつ、溜息一つ。
      かたかたと手が震えているのは仕方のないことなのであろう。
      普通、何の力もない人間が。
      力あるしかも、正体の分からない何かに怯えるのは。
      当然の心理。
      しかも、実際に被害は出ているのである。
      
      その言葉を聞くや否や。
      「リナ!ゼルガディスさん!ガウリイさん!
       困っている村人を助けてこそ、正義の仲良し四人組です!」
      そういって、ガタンと椅子から立ち上がるアメリア。
      「・・・あのね・・・。」
      溜息交じりのリナに。
      「・・・アメリア、俺は何度もいうが、
        そんなものになったつもりはない。」
      そんなアメリアの台詞に間髪要れずに突っ込みをいれているゼルガディス。

      「俺達は、レテディウス王国に関る末裔を捜して。
        この辺りにやってきたんだ。知らないか?」
      そう問いかけるそんなゼルガディスのその言葉に。
      「・・・・・・・・・・・どこからお聞きになったのかは存知ませんが・・。
        まあ、ここまで知られたからにはお話してもいいでしょう。
         確かに、この村の人々は、全員、かつて滅んだ王国。
          レテディウス王国の末裔です。」
      そう淡々というクリスのその言葉に。
      「・・・ナ゛!?」
      おもわずがたんと椅子から立ち上がるゼルガディス。
      「我々はかつての先祖が繰り返した過ちを。
        二度と起こさないように、こうして、力ももとめず。
         静かにこうしてひっそりと暮らしているのですが・・・。」
      それが仇になったのか。
      村には、そんな正体不明の魔獣に、太刀打ちできる、実力をもった人間など。
      いるはずもなく。
      彼等が傭兵などを雇うお金は。
      先祖代々、この村がかつての王国から持ち出した。
      品物の数々を今までは守っていたのだが。
      それらを換金してまで彼等を雇っている今の状況。
      「その中に・・・『写本』はあるのか?」
      震える声で問いかけるゼルガディスの言葉に。
      「その噂は聞いたことがありますじゃ。
        だが・・・我々村人ですら、そのありかは知れません。
         ですが・・・・賢者クレイアの末裔である、プラムたちなら・・・。
           もしかしたら聞いているかもしれませんが。
            何しろ今お話したとおり。
             プラムの弟も今だに行方不明・・・。おそらくは・・。
              あの魔獣の第一番目の犠牲者ではないのか・・と・・・。」
      そういって首を横にふる。
      プラムの弟がまだ赤ん坊のときに。
      両親が他界した。
      最後の賢者ゆかりの存在・・それが、プラムとディル。
      かつて、王国が滅ぶ際。
      王国が滅ぶ原因ともなった、数点の書物をもち。
      国を逃げ出した・・・賢者の末裔。

      その彼が。
      どこかにそれらを隠したらしい。
      というのは、この村ではそのことを知らないものはいない。
      ただ。
      その場所がどこであるか分からない。
      ということだけて゜。



      「あんたがた、写本を必要とされているのか?」
      そう問いかけるクリスのその言葉に。
      「・・・ああ。俺の体を元に戻すためにも・・な。」
      そういってぱさりと。
      全身を覆っていたマスクとフードを下ろすゼルガディス。

     
      「・・・・ゼル、私がやってもいいっていうのに。
        断るからねぇ。」
      「リナに頼んだら、一生何か頭があがらないからですよ。」
      「ん?アメリアちゃぁん?どういう意味かなぁ?それは?(はあと)」
      「ああああ!他意はないわ!リナ!」
      そんな会話をしているゼルガディスとクリスの横では。
      こそこそとそんな会話をしていたりするリナとアメリア。
      ちなみに。
      リナは警戒されることをあまりよくしないと捉え。
      この村に入るまえに、すでに女性の姿にと変化を遂げている。

      「・・・・なるほど。ならば。
        プラムが気がついたら、聞いてみればいいでしょう。
         だがしかし・・この騒ぎです。
          目的のものが手に入るかは・・。
           それに・・プラムも今は弟のことで頭が一杯でしょう。」

      とりあえず、今日は。
      この村で休息を取られるがよろしかろう。
      そんなクリスの好意にしたがって。

      その日。
      リナ達は、村に一件しかない宿屋件食堂で。
      休むことにしたのであった。
     
                                     −続くvー

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    あとがきもどき:
           薫:・・・・ええと。
              小説では、ゼロスとゼルガディスが先に出会って。
              それから、リナ達と・・・。
              といった話の構成ですが。
              ゼロスとゼルガディスとリナたち・・・・。
              ここで一気に初対面です(かなりまて!)
              なので。
              次の白銀の魔獣偏も。
              かなり小説とは異なりますが。
              了解くださいねv(こらまて!)
              んではでは。
              この話は・・・シリアス・・・かなぁ?(・・・うーん・・。)
              ・・・ちなみに。
              まともな作者のあの抜粋で。
              考えた話もあるにはあるが・・(こらこらこら!)
              ま、いっか。
              人様みたいに上手にはかけないしv(本音)
              それでは、またvv