こんにちわv
   さって、頑張ってセイルーン偏、打ち込むぞ!(爆!)
   ちなみに。
   何回もいいますけど。
   一応、基本は小説です・・・(一応は・・)
   んではではvv



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        狭間の選択     〜人物画・・・・〜

 
     
     「おっはよー!」
     元気よく挨拶しつつ。
     部屋にと入ってゆくリナとガウリイ。
     「ガウリイ?昨日何処にいたんだ?
      出でいったきり、戻ってきた気配なかったが?」
     不思議そうに聞いているゼルガディス。
     「ああ、それなら。
      昨日、ちょっと寒かったから。
       なんでか部屋にきたガウリイに湯たんぽになってもらって。
        私と一緒に寝てたのよ。」
      そういいつつ。
      何でもないようにあっさりというリナに。
      『・・・・・・・・・・・・。』
      しばしその場にいる、アメリアとゼルガディスは無言となりはてる。
      「リナ殿?若いまだ結婚前の男女がまあ仲がいいのは、
        いいことじゃが。ほどほどにな?」
      こほんと咳払い一つして、言っているフィル。
      リナの言葉に。
      その場にいた数名の兵士やメイドなどは顔を赤くしていたりするが。
      「・・・・・・は?何いってんの?フィルさん?
        ガウリイは、ララになって一緒に寝たにきまってるじゃない(はあと)
         だから、女性同士で暖をとりながら寝ただけよ?」
      「おお、そうであったか。ならば問題ないな。」
      ずるっ!
      がはははっ!
      そういいつつ、豪快に笑うフィルの台詞に。
      思わずずるっと座っている椅子から転げ落ちているゼルガディスとアメリア。
      ちなみに。
      フィルはどういう説明をしているのやら。
      リナとガウリイが両方の性別になれることを。
      ある程度かいつまんで城の人々に説明していたりする。
      「・・・・リナ、お前、危機感・・・ないのか・・。」
      どうにか起き上がりつつ、溜息つきながら。
      椅子を引いて起き上がるゼルガディスの言葉に。
      「?何が?」
      きょとんとした表情で。
      まったく意味を理解してないリナ。
      そんなリナをかわいくも愛しくも思うが・・・。
      まったく警戒されないというのもかなり問題なんだよなぁ。
      リナが寝静まったころを見計らい。
      ガウリイは男性体に戻ってリナを抱きしめて寝ていたりすることを・・。
      リナはまったく気付いてすらもいないのである。
      しかし、好きな相手が隣で無防備に眠っているのは。
      はっきりいって、生殺しというか拷問である。
      まあ、寝ているリナの耳元で。
      愛してるだの何だの。
      マインドコントロールをするように。
      ずっとささやき続けているガウリイなのだが。
      だが、未だに。
      その効果は・・はっきりいって現われてない。
      そんなことを思いつつ、まったく警戒というか、
      アメリアやゼルガディスが言わんとしていることを。
      理解してないリナをみているガウリイ。
      「・・・・・・リナだもんね・・。」
      そういいつつ、こちらもまた。
      どうにか椅子を戻して座りなおして。
      「ところで?何でガウリイさんがリナさんの部屋に?」
      そういって問いかけているアメリア。
      理解してないリナに何をイっても無駄。
      そう判断してなのであるが。
      「え?ああ、昨夜。
        私の部屋に暗殺者(アサシン)ズーマとかいうやつがきたのよ。
        ガウリイ、それに気付いて心配してきてくれたみたい。」
      あっさりと手を軽くひき。
      椅子を引き座りつつ、話すリナの言葉に。
      「え・・・・・・ええええええええええええ!?
       ズーマですってぇぇぇぇぇぇ!!!!?」
      かなりの驚愕の声を上げているアメリアに。
      「・・・・な゛!?リナ、よくお前・・無事だったな・・・・って・・。
       ・・・・当たり前か・・・・。
       お前ら・・・魔王にも勝ったしな・・・・・。」
      始めは驚愕したものの。
      ある意味納得していたりするゼルガディス。
      この辺り、かなり二人に感化されてきているようであるが。
      「あ、ありがと。」
      椅子に座ると前に出された飲み物を手にとり。
      運んできたメイドにお礼を言っているリナ。
      そして、一口、アールグレイティーを口にと運び。
      「ゼル、それは違うわよ。あの魔王というか、レゾは。
        金色の王が連れて行ったんだし。」
      「まあ、あの人はまだエルさん達にこき使わ・・・・とと。
       何か仕事を貰ってやっているようだけどな?」
      あわてて訂正していたりするのは。
      この辺り、流石に幼少期からの年季が入っていることはある。
      魔王という言葉に反応して。
      その場にいる兵士などが固まっていたりするのだが。
      まったくそんなことには気にもとめずに。
      「ま、とりあえず。
        ガウリイがズーマを知ってたからね。というか、
         アメリア?ゼル?知ってるの?ズーマのこと?」
      きょとんとして、出されたホットサンドを口に運びつつ。
      二人に問いかけているリナ。
      「私は聞いたことがあります。
       暗殺者の中ではトップクラスで。
        その姿をみたものはいない。
         噂では、リナ、あなたが始めてのはずよ?
         ズーマに狙われて生き残ったのは・・。」
      そういいつつ、カタカタと少しばかり手を振るえて、
      コップを握っているアメリア。
      「不確定だが、十何年か前。
       ズーマが子供に敗れたとかいう噂が。
        広まった時期もあったがな。」
      そういっているゼルガディス。
      「ああ、ゼル、多分それ俺。」
      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
      ・・・・・・・・・・・・・・・・・
      『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?』
      そんなゼルガディスの言葉にあっさりと。
      さらりといいのけるガウリイの言葉に。
      しばし沈黙のうち。
      全員が目を点にしてガウリイの方にと集中する。
      「確か俺が五つくらいのときだったかな?
        よく覚えてないけど、何しろ日常茶判事だったから。
         よく親戚や親類たちから暗殺者なんかが、
          送られてきてたからなぁ。俺んとこに。
           その中の一人が確かズーマだったんだよな。」
      そういいつつ、腕をまくしあげて。
      全員の手が止まっているのをいいことに。
      自分のお皿に食事を盛りつけしていっているガウリイ。
      
      当時、五歳のガウリイは。
      まだよく、母から受け継いでいる『力』のコントロールに怪しく。
      そしてまた。
      かなりスパルタ・・もとい、丁寧な指導を受けて。
      健やかに成長していたガウリイ。
      そんな彼の成長の特訓として、よく向けられてくる、
      刺客や暗殺者、もしくは、どこかの世界を守っている存在や。
      どこぞの魔王とか竜神など。
      そういった光と闇を司るもの達にも戦わさせて、
      彼の特訓をしていた、金色の王と宇宙の姫。
      まあ、そんな経路があり、今のガウリイがいるといえばいるのであるが・・。


      たったの五歳の子供に負けた、暗殺者、ズーマ。
      しかも、かなりの大怪我をおい。
      そんな彼を介抱してくれた女性と。
      旅先で何となく一緒になり。
      その期を境に暗殺者を辞めようと、一時は決意して。
      家庭を持った、ラドック=ランザード。
      だがしかし。
      子供を一人残して、その妻が、死亡したことから。
      ・・・彼は再び今。
      また暗殺者の家業にと戻っているという事実があるのであるが。

      「あ・・・・あんたのところもかなりデンジャラスな環境だったのね・・。」
      ガウリイの言葉に。
      どこか遠くをみていっているリナ。
      ・・・・・リナにも実は心当たりがあるのである。
      何しろ、起き抜けに。
      いきなり、枕元に、異世界の猛毒を持つという、
      とある生き物がいたりなどとは。
      ザラであった、幼少時代。
      それら全て、リナの姉であるルナが。
      リナを強くするため。
      とかいって、自分に挑戦してきた暗殺者などを。
      リナに数秒以内で倒させたり・・。
      ちなみに、倒せなかったりした場合は。
      それなりのお仕置きがリナには施されていたのであるが・・・。
      やっぱり、こいつと私・・・似てるわ・・・。
      そう思い、かなり今まで以上に親近感を持っていたりするリナ。
      「ほう、ガウリイ殿の所もよく刺客などが送られていたのか。
        なぁに、儂の小さいころもよく寝室に、毒サソリや、コブラといったものが。
         なぜか入り込んでいたりしてなぁ。
          自然があの当時は多かったからであろうがな。」
      『・・・・・・・・・・・・まて(汗)』
      がはがはと笑いつつ、何でもないように言っていたりするフィル。
      それはどう考えても・・。
      この辺りというか、王宮のしかも、かなり奥。
      王族がいる部屋にいるような生き物ではないと思うのだが・・・。
      そんなことをおもいつつ、思わず突っ込みをいれている、
      リナとゼルガディス。
      「父さん、そのコブラとか・・どうしたんですか?」
      今無事なのだから。
      聞かないほーがいいような気がするのは。
      私の気のせい?
      などと思いつつ、アメリアの質問に少しばかり冷や汗書いていたりするリナ。
      「儂は覚えてないが。
       父が話しているのには。
        何でも、子供ベットの中で、笑って数匹のコブラを握り締めて。
         遊んでいたそうじゃ。」
      『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。』
      しぃぃぃぃん。
      その場に一瞬静寂が訪れる。
      一瞬。
      全員の脳裏に。
      その場にいたメイドや兵士ですら。
      ヒゲの生えた赤ん坊・・そんなことがあるはずがないが。
      それを連想し。
      その太い手で笑いながら、蛇を振り回している姿を想像し。
      全員の額から冷や汗が一筋、流れ落ちていたりする。
      まったく全員が全員とも。
      今の容姿のそのままに、
      その身長だけを赤ん坊にして、オシメをしているフィルの
      赤ん坊姿を連想していたりするのである。
      「え・・・ええと。それはそうと、リナ、そのズーマ。
        どうしたんだ?」
      「そ・・・そうです。ズーマはどうしたんですか?」
      震える声で話題をさらりと変えているゼルガディスとアメリア。
      「あ・・そ・・そうそう。ズーマだけどね。」
      リナの声も多少というかかなり震えているのは。
      気のせいではないであろう。
      「とりあえず、ガウリイが正体教えてくれたから。
        私の実家と同じ商人ということもあって。
         ゼフィーリアのインバース商会に送っといた。」
      どうにか、先ほど頭に浮かんだ光景を振り払いつつ。
      別の楽しいことを思い浮かべながら。
      さらりと言っているリナ。
      「そういえば、当時、絵にはまっていた儂の母が。
        その光景を絵にしてたが・・・。」
      何かフィルが言っていたりするのを全員が完全に聞こえない振りをして。
      「リナ?送ったとは一体?」
      「あのね、何処からでも家に何か品物が送れるように。
       とある移動用の水晶(オープ)があるのよ。家を出るとき、
         持たされててね。」
      父や母、そして姉などから。
      ―珍しいものがあったら送ってねv―
      といわれて持たされている・・・というのが事実なのであるが。
      「ええええ!?そんな便利なものがあるんですか!?」
      「うーん、やっぱり、ここは、あの絵を見せるとするか。」
      よっこらせ。
      リナ達がどうにか話題をそらそうとしているというのにまったく気付かずに。
      その絵を持ってこようと立ち上がるフィル。
      がしぃ!
      その言葉に思わずアメリアが涙ぐみ。
      「父さん!お願いですからそれだけはやめてくださいぃぃぃ!」
      フィルにすがりつく光景が。
      平和なセイルーン城の中にある食堂の間にて。
      見受けられているのであった・・・・。



      セイルーン国王、エルドラン王。
      その私室の一角に。
      家族の肖像が描かれている。
      その中に。
      彼の妻であった王妃がかいている絵も多少存在し。
      その中に。
      木のベビーベットの中で。
      なぜか、生まれた当時から、少しばかり毛深く。
      面白いことに、顔全体がヒゲもぐれといったような、彼にとっては、
      始めての我が子。
      赤ん坊なのに、そのごつい顔。
      それは大人になっても外見は・・・実は変わってなかったりする。
      赤ん坊特有のそのくりっとした目が余計にその容姿に似合ってないというか。
      何とも、見れば思わず目を点にするのは間違いなし。
      手作りの玩具などが散乱するその中で。
      蛇を両手に掴んで、笑っている・・・・。
      ・・・紛れもない赤ん坊・・に見えなくもないが。
      そんな絵が飾られていたりするのは。
      ごく一部の者達にしか知られていない事実。
      というか、その部屋は。
      隠し部屋になっているので。
      普段は人目にさらされていないのであった。

      その絵の下に描かれている文字は。
      『愛しい我が子、フィリオネル=エル=ディ=セイルーン。
        二ヵ月半の光景』

      ・・・・と描かれているのであった・・・・・。

      




      「・・・・・・・・・・父さん、すごすぎます・・。」
      どうにか父親を諦めさせ。
      結局のところ、じゃあ。
      というので。
      子供のころの絵を少しばかり見せてもらったリナ達。
      ・・・・大人の時・・つまり今の時のままの子供・・。
      思わずリナはそれをみて泣き叫び。
      ゼルガディスなどは目を白くさせて卒倒し。
      アメリアなどは。
      心底。
      ・・・・・父さんには悪いけど、私・・・母さんに似てて・・よかったですぅ。
      などと思っていたりする。

      
      どうにか数時間後。
      未だに顔色も悪いリナ達は。
      気分転換を兼ねて。
      外にあるテラスにて、ケーキを食べていたりするのであるが。

      「・・・・アメリア、少し聞くが・・お前の父親は・・本当に人間か?(汗)」
      「ひどいです!ゼルガディスさん!
       そりゃ、見た目はああですけど!」
      「・・・・アメリア、あんたも認めてるわけね・・・。」
      「・・・・うっ!」
      溜息つきつつ、言っているゼルガディスの言葉に抗議をするアメリア。
      その言葉に突っ込みを入れるリナ。
      しぃん。
      しばしその場に沈黙が訪れ。
      しばらくその場に静寂が訪れる。


      「おや、何かしんみりしてるね。
       アメリア、昨夜は大変だったようだね。」
      そういって、リナ達が、テーブルを囲んで。
      しばらく静かにしている中。
      庭の隅の方から、男の人の声が聞こえてくる。
      ふと、その言葉に顔をリナ達が向けると。
      そこにいたのは、アメリアの従兄弟である、アルフレッド。
      「・・・・アル?大変だったって?何が?」
      「・・・・まあ、確かに今は大変だったがな・・。」
      未だにダメージがかなり残っているゼルガディスが。
      どうにかその脳裏から先ほど思いついた光景と。
      みせてもらった(というか半ば無理やり見せられた)とある絵を。
      脳裏から押し出そうとしつつ、溜息つきつつ言っているゼル。
      「??聞いたよ。昨夜、賊が入ったんだって?」
      『・・・・・・・・・・・・・な゛!?』
      その話は。
      全員が・・・はっきりいって。
      というか、あの場所にいた朝の食卓にいた兵士やメイドなどは。
      その当時のインパクト・・・何とはいわないが。
      それによって全員があのことを忘れていたというのにも関らず。
      そんなことを言ってくるアルフレッド。


      ・・・アルフレッドの誤算は。
      ・・・・アメリア達がしんみりしているのは。
      昨夜、リナ達を襲うように依頼したズーマに関することであろう。
      ・・・・そう思いこんでいることであった・・・・。


                                     −続くvー

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    あとがきもどき:
           薫:・・・・・・ふっふっふっ。
              このページは隠し文章があります!(こらまて!)
              どうしても見たい人は・・・。
              かなり覚悟して、反転させて読んでください。
              ・・・・表に出しているフィルの赤ん坊のときの絵・・・。
              その表現があります!(こらまてぃ!)
              さあ、フィルの赤ん坊のときの姿・・・。
              自分で打ち込んでて、想像してしまって。
              思わず絶叫を上げていた私なのですが。
              さて、何人が同じ罠(おい!)にはまるかな?(まてまてまて!)
              ・・・・あ、アルフレッドの逆襲・・。
              いけれなかったな(逆襲といえるのか?笑)
              ・・・クライマックス、セイルーん偏、近しですv
              ではではvまたvvv
              またまたのごとくに、
              海藤さんとメッセをしつつの打ち込みなのですv
              それではv
              2003年4月28日