こんにちわ。
うーん・・・・リクエストがなかった・・(まてこら!)
というわけで、元々の話しにて・・・・。
(ま、いっか←お゜ひ)
んではでは、いくのですv
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狭間の選択 〜理由〜
「・・・・まさか・・・・そんな・・・。」
昔馴染みのはずの、カンヅェルが。
魔族という事実は。
さすがにかなりショックが大きかったらしく。
未だに頭を抱えているクリストファー。
確かに、彼の記憶の中に。
まだ王子だと知られずに、兄と一緒に城を抜け出して。
近隣の小さな村で知り合ったはずの・・少年。
確かに、記憶の中にいるというのに。
では、その記憶はいったい?
首をかしげるより他にはない。
リナ達から、カンヅェルが魔族だという証拠を。
目の前で見せられて。
戸惑う彼は、彼と自分の出会いをリナ達にと話しているその最中。
「ま、人の記憶は簡単に変えられるからねぇ。」
昔、やり方を覚えたてのころ。
使ってみたくてうずうずしていた当時のリナは。
近所に住む少年にそれをかけて。
リナが壊したとある品物を。
その少年がやったように記憶操作した。
というかつての出来事をほほえましく思い出しているリナ。
まあ、あれは、リナの飴玉を取った彼がわるいのだからして。
リナは悪くない。
そう自分で納得していたりするのだが。
だがしかし。
人の記憶を勝手にいじったというのが姉にばれて。
一週間、いきなり滅びの砂漠に放り出されたのは、
今でもよく覚えている。
「ま、確かに、記憶操作なんて、かなりの初歩だしな。」
そんなリナの言葉にうなづいているガウリイ。
・・・・・・・いや、初歩って・・・。
思わずそんなリナとガウリイの言葉に。
心の中で突っ込みをいれているアメリアとゼルガディス。
「・・・・ねえ、ゼルガディスさん・・・普通・・・できませんよね・・・。」
「・・・・・・・・だな。こいつらが特別なんだが・・・。」
そう二人して小さくつぶやいているアメリアとゼルガディス。
人の記憶はもろいもの。
少しでも、それに干渉されると、すぐにたとえ事実でなくても、
それが事実だと思い込んだりするという傾向がある。
それが、昔のことならば直のこと。
その記憶のあいまいさに、少しばかり訂正が加わり。
いいように操作するのは、少しばかり力がある存在ならば誰でもできること。
「・・・・つまり、クリスは、あのカンヅェル殿を幼馴染と信じこまされていた・・。
というわけか?」
魔族とわかっても以前と同じように呼んでいるフィル。
とりあえず、リナ達は。
立ち話も何だというので。
カンヅェルは別の部屋にて、どうしてここに入り込んだのか。
少しばかり、質問攻めにして問いただしている最中なのだが。
それ以外の関りのある人物たちは。
ここ、大広間で、軽く飲み物などを飲みながら。
話し合いを行っている今の状況。
「しっかし、分からないわねぇ。
どうして魔族がここ、セイルーンなんかに入り込んでるのよ?」
そうつぶやきつつ、ケーキを一口、口にと運ぶリナの台詞に。
「カオス何とかってやつが、多分、戦力とか集めているとか。
何とか言ってたから、エルさん達が。
その関係じゃないのか?あいつから、その気配するし。」
のんびりと紅茶をのみつつサラリといっているガウリイ。
そんなガウリイの言葉に。
「・・・・そーいや、姉ちゃんから聞いたこと、私もあるわ。
水竜王の封印のせいなのか、人と混じったガーヴが。
何でも、赤瞳の魔王から離反したとかって。」
ドンガラガッシャン!
さらりと何でもないようにいきなり話しているリナの言葉に。
思わず椅子から転げ落ちているアメリアにゼルガディス。
意味が分かったクリストファーもまさか、ガーヴとか、
赤瞳の魔王とか、いきなり伝説の魔族の名前を出されれば。
椅子から転げ落ちるも道理。
というか、この反応が普通である。
だがしかし。
「??リナ殿?ガウリイ殿?何かな?
その、ガーヴとか何とかというのは?」
意味を理解してないフィルの言葉に。
ドグワシャン!
思いっきり、椅子から転げ落ちているリナ。
「ちょっと!?まさか、フィルさん、魔王とか魔竜王とか知らないんじゃ!?」
「いや、それくらいは儂でもしっておるが。
どうして、今、ここで。
そんな伝説とされている名前が出てくるのかが疑問でな。」
しみじみと腕を組みいっているフィルの言葉に。
しばし考え込み。
やがてポンと手をうち。
「あ、そっか、普通は魔族っていったら、レッサーデーモン程度しか、
一般の人達は思いつかないんだったっけ?」
「俺は、魔族って聞いたら、まず、Sさんに、Dさんに、Wさんに・・。」
つらつらと挙げてゆくガウリイ。
「・・・・えと、ガウリイ、聞くのも怖いけど、聞かないのも何か、
ハッキリしなくて気持ち悪いから。それ・・誰のこと?」
何となくいやぁな予感はするものの。
とりあえず、ガウリイに確認を取っているリナ。
そして、おずおずと。
「・・・・・まさか、異世界の魔王、蒼穹の王、白霧の王、闇を撒く者。・・
・・とかいうんじゃないでしょうね(汗)」
かすかに震えるリナの台詞に。
「おお、それそれ。」
ドゴメシッ!
軽くにこにことポンと手を叩いて同意の言葉を発しているガウリイの言葉に。
そのまま、床とキスをしているアメリアとゼルガディス。
そして。
『い・・・・異世界の魔王(だぁぁぁ!?)(ですってぇ!?)』
同時に同じく叫ぶ声が。
二人の口から発せられてゆく。
意味が分かってないフィルとクリストファーは。
ただただ首をかしげるのみ。
「つまり、よくわからんが。この国を利用して、
戦いを仕掛けようとしていたかもしれない。
ということだな?」
リナが姉から聞いている事柄などをかいつまんで話すと。
一人納得していたりするフィル。
「あ、やっぱりそう思いますか?」
どうやら、この前。
里帰りしたとき、姉から、ディルスでも同じようなことが起こっているらしい。
という話しをちらりと聞いた。
別にほうっておいても問題なさそうだから、私は放っているけど。
とにこにことその手に、なぜかこん棒をもって。
近くにやってきていた純魔族を、
ぼこぼこに殴り殺していた姉・・ルナを思い出しているリナ。
「ということは、魔族の中で何かが起こっている・・・ということか?」
さすがに。
リナ達とかかわりあって。
いきなり、当初から、魔王復活。
という場に行き当たっただけのことはあり。
あまり、多少のことでは動じなくなっていたりするゼルガディス。
今までの経験上、リナとガウリイが話している会話は。
信じられないようなことでも、事実である。
というのは、すでに身に染みてよぉく分かっている。
何しろ、この二人に関ってから。
伝説級の事件にすでに何回、巻き込まれたことか・・。
しかも、極め付けが、金色の王とであった事実・・である。
「ま、私も詳しく知らないけど。その辺りあのカンヅェルとかいうやつから、
聞き出しましょ。それに・・。」
そこまでいって言葉を区切る。
感じるのは、何らかの契約の波動。
その波動が指し示しているのは・・・アメリアの従兄弟だという、
アルフレッドという男性から。
その辺りのことも詳しく聞き出さないとね・・・。
そう思いつつ、ちらりとアメリアを具間みる。
アメリアは話していた。
アルフレッドは自分にとって、お兄さんのような存在だ・・と。
出来るならば、アメリアを悲しませたくない。
少なくとも。
できれば、魔族に踊らされて、操られていた。
というほうが救いがある。
・・・・が。
そんな気配は微塵も感じられない。
あるのは、ただ。
自らの意思のみ。
別に意識して覗いたわけではない。
ただ。
どうして魔などを使っているのか?
そう疑問に思ったそれと同時刻。
ちょうど、クリストファが挨拶がてらに握手を求めてきたのである。
その結果。
気になっていたことを無意識で覗いてしまったリナ。
このあたりのことも、リナは、姉の特訓の成果によって。
人の心の奥底を具間見ることができるようになっている。
・・・・普段は見ようとはしないが。
それでも。
少しばかり欠点はあるが。
姉は見ただけである程度把握するらしいが。
リナは、まだその対象者に触れないと視ることは不可能。
まあ、ガウリイにいたっては。
・・・・さすがに、母とそして・・・育てたといっても過言でない、
二人のとある存在によって。
かなりその辺りのことは磨かれているので。
リナが覗こうとしても、絶対にその心のうちは覗けないのであるが。
「だな、詳しくはあれから聞き出せばいいし。
口を割らなかったら、エルさん達直伝の口を割らす方法、
試してみるか?リナ?」
にこにこと、何でもないようにさらりと言っているガウリイに。
「あら、先に姉ちゃん直伝の口を割らす方法を試してみるつもりよ。
そーいや、あれうけて、以前、覇王神官とかいうやつが。
滅びかけてたよーだけど・・。」
それはまだリナが三歳くらいのとき。
ゼフィーリアにやってきた、一人の男性。
とりあえず、リナが魔道士協会に通い始めたその実験体として。
問題が後腐れなく起こらなくてすむから。
という理由で姉が捕まえてきたその男性。
そんな普通で聞いていたら。
まず意味は絶対に分からないような会話をしているこの二人。
『・・・いや、金色の王直伝の口を割らせる方法って・・。』
そんなガウリイの言葉に突っ込みを入れているゼルガディスに。
「ふふふ!魔族といえども、ここは、やはり説得あるのみ!
この私が、何日でも、命のすばらしさを解いて、
真人間にしてみせます!そして、全ての計画を、
正義の名の元に、正させてみせるわ!」
違う意味で張り切っているアメリア。
そんなアメリアに。
「おお、さすがは我が娘!それでこそ正義じゃ!」
「父さん!」
ひしっ。
二人の世界に入り込んでいるアメリアとフィルであった。
「・・・・くっ!」
どうもがこうにも動けない。
一体、この縄は・・何だというのか。
感じるのは、かなり強い『何らかの力』のみ。
彼のような一応、彼が自称するところの中級魔族ですら。
簡単に力を奪いその力を発揮できなくさせて、
精神世界面から完全に隔離して、捉える人が使う術など。
今まで聞いたこともない。
いきなり、あんな術をくらっても。
今もなお、人の形をとっているのは。
他ならぬ周りにいた人間というか兵士達などから、自分に向けられている、
『恐怖』『戸惑い』『恐れ』といった『負』の感情があってこそ。
さすがに、数十名のそんな純粋なる、魔と知った直後の、負の感情は。
彼にとっては、不幸中の幸いであったといえるであろう。
間違いなく、それがなければ滅びていたのが分かる。
あまりに、人の力ではない、その力。
ただの人間が、彼等の精神力に追いつけるはずもない。
そう、普通ならば。
「・・・・ヘルマスターがあの人間を利用して、
何かをたくらんでいる・・・というのは・・・・・もしかして事実なのか?」
あの人間の名前。
リナ=インバース。
以前、仲間の一人が。
冥王が、リナ=インバースという人間を使って何かたくらんでいる。
という情報を持ち帰ったのは、あまり前のことではない。
相手はただの人間。
・・・・そのはずである。
だが、今、自分はそのただの人間に。
あっさりと捉えられ。
セイルーン城のとある一室に拘束、監禁されている。
その青白い肌に傷あとがある、この男性。
魔道士カンヅェルと名乗って、クリストファの昔馴染みの友人として
ここ、セイルーンにと入り込んでいた彼。
その正体は、魔族、カンヅェル。
上司の命令により、この国に入り込み。
そして、意のままに操れる国王を誕生させようとした、
計画のその途中。
だが。
その計画は。
いきなり出現したリナ=インバースとそして、
その仲間たちの手により・・・・いとも簡単に壊れだそうとしていることを。
彼は切実に感じ取っていた。
普通ならば、空間移動で逃げればいいだけのこと。
だが、しかし。
自らを縛っているこの縄は。
その体・・つまり、ここに物質化して存在している自らの一部と、
その本体そのものを。
完全にアストラル・サイドから遮断しているその状態では。
空間移動などで、
逃げることすらも・・・出来ない状況になっているカンヅェル。
「・・・・・この僕の作戦が・・・。」
まさか、父親や兵士達の前で彼の正体が暴露されてしまうとは。
計算外にもほどがある。
父親の記憶をつじつまが合うように、彼に教えたのも。
他ならない彼自身。
「・・・・・まだだ。まだおわったわけじゃ・・・・ない。
とりあえず、作戦というかターゲット移動、
始めにあの女魔道士を殺してよね。」
そういいつつ、部屋の片隅にある闇にと語りかけている男性。
「・・・・・承知した・・・。」
ゆらりと。
その声にこたえるかのように。
闇から声が部屋にと響き。
後には、静寂が訪れる。
「・・・・もうすぐ、君を自由にしてあげるよ・・・アメリア。」
―私、王女とかでなく、普通の女の子として、他の子達と、
友達とか作りたい・・・―
幼い日の約束。
すでに、アメリア本人も忘れているというのに。
ならば。
アメリアの父親が、国王にならなければいいだけのこと。
その思いは・・やがて、どこかで歪み。
アメリアの父親を亡き者にして。
自分の父親をもほとぼりが冷めるころに始末して、
そして、自分がこの国の王につけばいいこと。
そういう野心に変わったのは・・いつのころか。
まったくもって忘れていたこと。
だがしかし。
アメリアから届いた一通の手紙で。
それを唐突に思い出し、その友達が出来た。
という言葉でしばし呆然としていた彼に近づいてきたのは・・・。
他ならないカンヅェル、その当人。
それまで忘れていた幼い日の約束と。
そして。
手紙の中で、旅の仲間となった人物のことを楽しそうに書いてきた、
アメリア。
ある意味、嫉妬していたのかもしれない。
自分が知っているアメリアがアメリアでなくなるような。
そんな・・・まるで子供のような嫉妬心。
ずっと、赤ん坊のころから知っている。
いつも側にいるのが当たり前だと思っていた。
大切な・・大切な妹のような存在・・アメリア。
まあ、アメリアの姉には、散々、いろいろと術の実験などに付き合わされて。
泣きを見る目にもあったりしたものの。
それでも。
同年代の子供がいない、ここ、王宮の中で。
アメリア、アルフレッド、グレイシア。
この三人は、まるで本当の、兄妹のように。
姉弟のように育ったのである。
別に、魔族の目的が。
このセイルーンの国政を操ることにある。
というのは分かっている。
分かっているが。
いくら、進言しようとも、ずっと、平和主義を貫く祖父。
そして。
ここ、セイルーンが軍備を拡大しただけで。
殆どの国を制圧できると分かっているのに。
それをやらない国王や、国王に代わって政治を実質的に、
取りまとめているフィリオネル。
そんな、たまりに溜まった鬱憤が。
カンヅェルとであったことにより・・・・発散されたのは。
彼はそれは運命だと思っている。
「・・・・・天は僕に味方してくれてるはずだしね。」
そういいつつ。
くすくすわらいながら。
ダン!
壁に貼り付けた、似顔絵数個に。
ナイフを投げつけている彼・・アルフレッドであった。
−続くvー
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あとがきもどき:
薫:・・・・パソを打ち込んでいる今現在・・。
2003年の4月21日の夜23時・・・。
どーしていつもパソを打ち込んでいると、
邪魔をするのでしょうか?うちの猫どもは?(爆!)
しっかし・・。
今日は疲れたのかなぁ・・ね・・・ねむひ・・・・(汗)
今日中に一本・・・できるか(滝汗)
それはそーと。
何かよくよく考えたら・・・。
かなりフォーエバーと似たり寄ったりの設定になってないか?
・・・・ま、いっか(こらまてぃ!)
さてさて。
この闇にいた人物は?
・・・・って、誰でもわかりますよねぇ?(笑)
やっぱ、小説版ということでv
ラドックは必要でしょう(だからまて!)
ではではvv