・・・・・・・・・・・前回で終らすつもりだったのに・・。
このサイラーグ偏・・(お゛び)
やっぱ・・一話が短くなってるから・・その関係だろうなぁ(かなりまて!)
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狭間の選択 〜残されし人々・・〜
ざわざわざわ。
辺りに、ガウリイが手をかざすと同時に。
そこに、いるはずのない、人の気配が。
ざわめきと共に、出現する。
視線を移せば。
そこに。
その、水がなくなった、完全に地面がむき出しとなっている、
その大地に。
呆然と、何が起こったのか、理解するまでもなく。
佇む人々の姿が。
それもそのはず。
気付けば、何もない空間に。
閉じ込められていたようなもの。
そして。
ようやく、光を感じれば。
そこにあるのは、見覚えのある、フラグーン。
それがあるがゆえに。
ここが、自分達が生活していたサイラーグなのだと理解はできるが。
それでも。
そこにあるはずの町並みは。
完全に消滅し。
あるのは、ただの荒野と。
そして、木々を生い茂げらせているフラグーンの姿のみ。
荒野と化して。
ただただ、無言で今起こったことの出来事を。
なるべく現実逃避して、あさってを見ていたアメリアとゼルガディス。
そんな彼らの視線の先に。
そこに、今まで生活していたであろう。
ここ、サイラーグに住んでいた人々の姿。
一体、人々には何が起こったのかわからない。
だがしかし。
何か、とてつもなく、長いような夢をみていたような気がする。
ここ、サイラーグに住んでいた、人々は。
ほぼ全員、『レゾ』の操りを受けていたのである。
ここ、約数ヶ月の間は。
それゆえに。
はっと目が覚めたと思ったら。
景色というか、その色すら。
あいまいな空間に。
彼ら、町の人々は漂っていた。
そう表現するのが無難であろう。
何しろ、右も左も分からない、藍色の空間に。
彼らは、その身一つで。
漂っていたのだから。
それが、たったの、一日にも満たない時間であっても。
彼らには、それが長く感じられているのもまたしかたのないこと。
「・・・・シルフィール?」
そんな人ごみの中に。
見覚えのある、神官服を纏った男性の姿を認め。
その姿をみとめ。
その現実を捉えて、しばし。
一瞬体を硬直させて。
そして、わなわなと震えだす。
そんなシルフィールに気付いて。
首をかしげて声をかけているゼルガディス。
だっ!
その姿をみとめ。
未だにざわめくそこにいる、呆然としている人々を掻き分けて。
「お父様!!!!!」
その一人の人物に向かって。
叫びつつ、駆け出してゆくシルフィール。
「・・・・な゛!?シルフィール!?」
いきなり、戸惑っていると、聞き覚えのある声。
娘の声を聞いたのは・・。
数ヶ月ぶりのような気さえする。
ヒゲを蓄えている、温和な雰囲気の神官服を身にまとっている、
その男性は。
聞き覚えのある声とともに、駆け寄ってくる、
たった一人の一人娘のその声に。
思わず声を上げてゆく。
「お父さま!お父さま!」
びょんと。
戸惑いの表情を浮かべる父親の懐に。
元気よく飛び込んでゆくシルフィールの姿が。
未だに、ざわめき、何がどうなったのか、理解ができない。
人々の間にて。
そんな光景が繰り広げられてゆくのであった。
とりあえず。
簡潔ながら。
荒野と化しているその場所に。
その辺りに転がっている、木の枝などを変換して。
簡単に机や椅子などを作り出していたりする、リナとガウリイ。
アメリアとゼルガディスは。
何がどうなったのか理解ができないが。
「・・・で?どういうことなんだ?」
いぶかしりつつ、ガウリイに問いただす。
ランツとザングルスなどは。
ちょうどいい、使い勝手がいいという理由で。
町の人達に使われていたりするのだが。
人間、何はなくてもしぶとい。
今の現状を。
軽く、彼らの町の神官長から説明をうけ。
自分達が、助かったものの。
町は、見たとおり壊滅。
しかも、かなり深いクレーターと化していたりもする。
その、何もなくなったその土地で。
生きてゆこうとする、人の生きる力は。
それこそが、前に進んでゆく人間の活力源なのであろう。
荒野としたその場所に。
近くの村などから、木材などを運び込みつつ。
町の復興に取り掛かっている町の人々。
家も何もかも失ったものの。
それでも。
命があったのは。
かつてと同じく。
また、ガウリイの活躍があってこそ。
その事実をしり。
さらに、ガウリイに感謝の気持ちを持っているここ、サイラーグの町の人達。
かつて、ガウリイは。
この地を襲ったとある小さな出来事を。
万事解決したという事実があり。
そのために。
ここ、サイラーグの救世主とまで言われていたりするのである。
もっとも。
町の人達は、ガウリイが女性にも男性にもなれることなんてしらない。
彼らが知っているのは、ガウリイが、男性の姿のときのみ。
「ああ、何をしたかということか?」
のんびりと、片手に鶏肉をつかみつつ。
のほほんといっているガウリイに。
「そーいや、ガウリイ?何で、人々だけ飛ばしたの?
あんた・・・町ごと結界で覆うことができるんじゃないの?」
なぜか、ガウリイは。
あの、レゾが放った一撃の瞬間に。
町ごとではなく、この町に住む生き物たちのみを。
別の空間・・つまりは、別の次元に飛ばしていた。
そのために。
レゾは、自分が、町の人達ごと、ここ、サイラーグを。
壊滅させたと思い込んでいたりした事実もまたあることなのだが。
事実は。
『レゾ』の呪文が炸裂するその瞬間に。
ガウリイが、この地に生きている全ての生き物を。
別の空間に移動させたのに他ならない。
町並みなどはそのままに。
ぴたりと。
フォークにパスタを巻きつけて。
ガウリイに問いただすリナの言葉に。
「え?そりゃまあな。でも。あいつが覗いてたというか。
監視してたから、それは止めといたほうがいいだろ?」
のほほーんというガウリイのその言葉に。
「??そのあいつって・・何よ?」
首をかしげるリナ。
「いや、あいつを監視していたやつ。」
何でもないようにいいつつ。
ばくりと肉を軽くかじる。
「ん?紅い髪のおっさんと、黒い髪の少年。」
「だぁかぁらぁ!それは何だって聞いてるのよ!」
「といわれてもなぁ。いってもいいのか?ここで?」
そういいつつ、ちらりと周りを見渡すガウリイに。
「・・あの一瞬で・・人々だけを移動させたとは・・・。
この旦那・・本当に人間なのか?(汗)」
そんなガウリイとリナの会話を耳に挟みつつ。
最もな意見を小さくつぶやいているのは、ゼルガディス。
「あ、ガウリイ様、リナさん。皆さん。
とりあえず、お疲れでしょうから。
後から、ガウリイ様が作られた、温泉にでもいきませんこと?(はあと)」
そういいつつ。
町の人々の相手をしつつ。
とりあえず。
今、食事休憩をしているリナ達に。
話しかけているシルフィール。
シルフィールと、リナの簡潔な説明により。
何が起こったのか、町の人々は理解し。
今は。
荒野と化した、自分達の土地を。
復興させるために。
近くの村や、森や山から。
材木などを融通し。
新しく町並みを再建している人々など。
手配を掛けた当人でもある、レゾが死亡し。
面倒なので、そういうようにリナ達は説明していたりするのであるが。
まさか。
金色の王のもとに連れて行かれた。
そう説明するわけにもいかないがゆえに。
レゾの方に非があり。
自分達が、悪の片棒を担いでいたことをしった。
ここ、サイラーグに駐在していた兵士や、役人たちなどは。
自らが率先して。
リナ達の手配を解くべく。
今、この現在。
翻弄しつつ、走り回っていたりする。
とりあえず。
その手配が解かれるまで。
リナ達は、町の復興を手伝いつつ。
ここに滞在することを決めているのである。
シルフィールがぱたぱたと近づいてくるのとほぼ同時に。
「よくわからないが。ともかく、エルさんに連れて行かれて、
そこで子供のころにあったことがある、黒い髪の少年・・と。
まあ、そいつに出会ったのは、氷の塊の中にいる黒い髪の男性の前・つまり、
エルさん曰く、部下Sとかいってたが。
そこで出会った、何でも、フィブなんとかってやつと。
あとは、ミリーさんが、ガーなんとかっていってたやつだ。」
・・・・・・・・ずるしゃ!
ガウリイの言葉に。
リナは、そのまま。
椅子から転げ落ちる。
しかし、しっかりと。
フォークは地面に落とさないようにして。
それに突き刺していたウィンナーをしっかりと口に運んでから。
ま・・・・まさか・・。
いや・・でも・・・・。
あれがらみだし・・・。
そんなことを心でつぶやいていたりするリナ。
「え・・・ええと、ゼルガディスさん・・氷の中にいる男性って・・・・。」
「アメリア、深く考えるな・・。」
そういいつつ、アメリアとゼルガディスの額から、一筋の汗が流れ落ちる。
何もいわなくても、何となくだが、判断できる。
「え・・・ええと。シルフィールさん、温泉でしたよね?
いきましょ。いきましょ。あ、ゼルガディスさんも。
ほら、リナさんとガウリイさんも。・・・ね!」
「だな。とりあえず、食べてから、体の疲れを取るのもいいだろう。」
とりあえず。
アメリアとゼルは。
今のガウリイの言葉を深く考えないようにする。
という、何とも懸命な判断を下していたりするのだが。
そして。
少し肩をすくめるようにして。
「あまり、あいつらに気付かれるような、派手なことしたら。
下手すると、またミリーさんとエルさんの、お仕置きが待っているからなぁ。」
どこか遠くをみつつ、つぶやくガウリイのその台詞に。
「・・・・・・あ゛〜・・・・それ、気持ちはわかるわ・・。」
リナも、自分が、ルナから受けていた数々の出来事を思い出しつつ。
ガウリイが何を言わんとしているのかを察して。
遠くをみつめつつつぶやく。
もし、今、そんなことをしたら。
まず間違いなく、リナにもその余波が周りかねない。
それをかなり危惧してのガウリイの発言なのだが。
リナは、そんなことは夢にも思わずに。
ただ、自分の経験と、ガウリイの経験を重ね合わせてみつつ。
―ガウリイも、あの二人には頭があがらないんだ・・。
そう、勝手に解釈しているリナであった。
ぱしゃぱしゃぱしゃ。
「きゃぁ!リナさん、胸、大きいです(はあと)」
「シルフィールだって、えい!」
ぷにぷにぷに。
もみっ。
何かを互いに掴んでいるシルフィールとリナ。
きゃきっゃきっゃ!
パシャパシャと。
水がはねる音がする。
「リナもシルフィールさんも、胸大きいですよねぇ。
それに、リナ・・旅をしている割に、すごく肌しろいし・・いいな・・。」
そういいつつ、リナ達をみて言っているアメリアに。
「そういえば、リナさんも、ララお姉様同様に。
男性体にもなれるんですわよね?」
女性風呂として作られたその岩風呂に入りながら。
一緒に入っている、リナにと聞いているシルフィール。
「まあね。というか、私の一族は全員そーだし。」
ふと。
家族のことを思い出し。
笑みが浮かぶものの・・。
すぐさま、顔色を悪くするリナ。
まあ、確かに。
リナよりも、実力の高い、両親などを思い浮かべれば。
それはまた当然の成り行きといえるのであろうが。
すいすいと。
他にも誰もいないことをいいことに。
そんな岩風呂の中で泳いでいるアメリア。
「そういえば、シルフィールさんは。ガウリイさんのことを。
ララさんにもどっちにもなれるのを知っているんですよね?
普通、驚きません?」
少し疑問に思っていたことを口に出して質問するアメリアのその言葉に。
「あら、すばらしいじゃないですか(はあと)
あんなに美人で素敵な女性なのに・・男性になれるのだなんて(はあと)
そりゃ、わたくしとしては・・その・・ガウリイ様より、
ララお姉様の姿の方が素敵ですわ(はあと)とか思いますけど・・。」
そういいつつ、ぽっと頬を染めていたりするシルフィール。
「確かに、ガウリイさんの女性形態は美人ですよねぇ。」
「確かにね。あのままで旅してたら。
ガウリイ、食費とかには絶対に困らないでしょうにねぇ。」
そんなことをしみじみいっていたりするリナ。
「あら?それはリナもそうじゃない?だって、
リナが女性体になったら、回りの男の人達が。
リナに視線向けてるし。」
そんなリナの言葉に、突っ込みを入れるアメリアのその言葉に。
「は?何いってるのよ?アメリア?
あの視線は、ガウリイに向けられているものでしょ?
この私にじゃないわよ。」
そうぱたぱたと手をふり。
言い切るリナ。
そーいや。
あいつ、何でか。
町の中では、食費とかが浮くから。
女性になれといっても。
宿屋につくまでは絶対に男性の姿のままなのよねぇ?
何でだろ?
そんなことをリナは思いつつ。
リナは知らない。
リナにそんな視線を浴びせかけてきたそんな輩は。
ガウリイが、殺気を飛ばしていたりする。
というその事実を。
「ふふ。でも、リナさんもかわいいですわ(はあと)
小柄でかわいくて(はあと)華奢で(はあと)美人で(はあと)」
だきっ。
そういいつつ、リナにしがみつくシルフィールに。
「わきゃぁ!?シルフィール!?何するのよぉ!?
えーい!おかえしぃ!」
そういいつつ。
ぱしゃぱしゃと。
温泉の中で。
じゃれあっているリナとシルフィール。
「ああああ!リナが危ないぃぃ!」
「・・・お前なぁ?何いってるんだ?」
温泉に入り。
隣から聞こえてくる女風呂の声。
その岩の肌をお湯にとつけて。
オリハルコン製の、たわしで、体を洗っているゼルガディスが。
そんな叫びを上げているガウリイをみて。
あきれたようにとつぶやいている。
「・・・・・だってなぁ。ゼル・・・シルフィール・・・・。
・・・・・・男性恐怖症で・・興味を女性にしか向けなかったんだぞ?」
ガウリイのその特異な体質を知り。
以前のように、かなり手ひどい恐怖症ではなくなったものの。
それでも。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」
そんなガウリイの言葉に。
しばし沈黙して、間の抜けた声を出すゼルガディス。
隣から聞こえるリナとシルフィール、そして、アメリアの会話。
―わきゃぁ!?シルフィール!?何するのよぉ!?
そんな声が、隣の岩風呂から聞こえてくる。
「あああああ!リナに何かしたら許さないぞ!シルフィール!
まってろ!リナ!すぐに行くからな!」
「お・・・おい!こらまて!ガウリイ!」
そういうなり、立ち上がり。
その場で、いきなり、姿を変えるガウリイに。
・・・・・・・・・・・・・・・・しばしの硬直。
――プゥゥゥゥ!!
――バタァン!
おもいっきり直視してしまい。
全身を真っ赤にさせて、そして、鼻血を吹きながら。
その場に倒れこむゼルガディス。
それもそのはず。
いきり、ガウリイは。
それまでの男性の姿から。
女性の姿にいきなり変化させたのであるからして。
「あれ?ゼル?どうしたんだ?・・まっ、いっか。」
それですまして。
気絶して倒れているゼルガディスをそのままに。
そのまま。
岩を隔ててある隣の女性風呂に。
向かってゆくガウリイ。
「おーい。リナ、入るぞぉ(はあと)」
聞き覚えのある、いつもより、少し高めのその声に。
「あら、ガウリイ、ララになったの?別にいいけど?」
未だに、シルフィールやアメリアとじゃれあっていたリナが。
そんなことを脱衣所の方に向かって話しかける。
「えええええええ!?ちょっとまってよ!?リナ!
いくらなんでもそれは!?」
混乱し、狼狽した声を上げるアメリア。
この反応が、どう考えても普通である。
が。
「まあ、ララお姉様も一緒にお風呂?(はあと)」
・・・・ぽっ。
少し顔をうつむかせて。
頬を染めていたりするシルフィール。
「ああああああ!シルフィールさんも何かいってくださいぃ!
いくら、ガウリイさんが、女性にもなれるとはいえ!
男性なんですよ!男性!」
かなりの悲鳴に近い声を上げるアメリアに。
「?何いってんのよ?アメリア?
それだったら、私もなれるけど?男性に?別にいいじゃない。
ガウリイだってララになっているんだしv」
「そうですわ(はあと)アメリアさん、ここは、女性同士(はあと)
裸のお付き合いをいたしませんこと?(はあと)」
そんなアメリアにいっているリナにシルフィール。
「リナぁ!シルフィールさぁん!
何を二人して言っているんですかぁぁあ!?」
悲鳴に近い声が響き。
「入るぞv」
「勝手に入れば?」
「あうう・・とりあえず、タオルで体を私は覆いますぅ・・。」
ぶくぶくと泡をたてながら。
岩にかけていたバスタオルに手を伸ばし。
体に巻きつけて。
ぶくぶくとお湯に浸かってゆくアメリア。
ならば、風呂から出ればいいのではないか。
という、至極当たり前のことも思うのであるが。
それよりさきに。
少しばかり、ガウリイが女性の姿になったときの姿、そのものの姿を。
見てみたいという、その好奇心にまけて。
結局は、しばらくはララと共に。
一緒に風呂に入る羽目になっているアメリアであった・・・。
「あんた、せこいわよねぇ。女性になったら、こんなに胸・・あるんだから。」
ふにふにふに。
「リナだって、何なら、大きくするの、方法教えてやろうか?」
「へ?そんな方法があるの!?」
「ああ、実演したほうが早いからなvまず、体の洗い方とかに、
方法があるんだよ(はあと)」
そういいつつも。
手トリあしとり。
胸の大きくなる洗いかたを。
リナに教え始めるガウリイ。
「・・・ちょ・・何処さわってるのよ//」
「別にいいだろ?俺もいま女なんだからv」
「う・・まあ・・って!変なところをさわらないでってば・・・っあっ!」
「おやぁ?俺は別に何もしてないんだがなぁ?」
そういいつつ、胸の頂をつまんでいるのは何処の誰なのか・・。
「あっ・・そこは・・胸とは・・関係・・なぃぃ//」
足元にかかる大な手。
「お、すまん、すまん、手が滑ったv」
するりとその片手が、足元に移動されてゆく。
「ちょ・っ!」
「ついでにここも洗ってやろうか?リナ(はあと)」
くちゅ。
どうせだったら。
本気で警戒してないしv
このまま少しリナの体を堪能しないとなv
そんなことを思っているガウリイなのだが・・・。
リナは・・まったくといっていいほどに。
気付いているはずもなく・・・。
「や・・・やめ・・やめなさいっていっているでしょうがぁ!」
スパパァン!
リナのアップした髪の毛の中から。
取り出されたスリッパが。
ガウリイをまともに張り倒している光景が。
そこに見受けられ。
「あのねぇ!ふざけるのもほどがあるわよ!」
・・・・まったく、気づいてないリナなのであった・・・・・。
胸を大きくする洗い方。
それが、実証されるのかどうか。
その効果は不明ではあるが。
とりあえず。
その方法を。
リナに教えているガウリイ。
「・・・・・・・・・・・・・私、先に出ます///」
二人が、やはり女性になっているとはいえ。
かたや、リナに好意を持っているというのは。
アメリアははっきりいって知っている。
「いいなぁ、リナさん・・ララお姉様にあんなに密着されてて・・・ぽっ//」
そんなことを頬をそめつつ、つぶやいていたりするシルフィール。
その心の中では。
やっぱり、ララお姉様もいいですけど・・。
リナさんもかわいいですわよね(はあと)
・・・・などと、思っていることを。
当然、リナは知る由などないこと・・・。
「・・・・・リナ、本気で警戒心・・ないから・・。」
溜息一つつきながら。
ふと。
風呂場で、タオルをちょうど
下半身を隠すようにして倒れているゼルガディスの姿に。
偶然ながら、その倒れている姿が目に入る。
それもそのはず。
脱衣所の近くで、ゼルガディスは倒れているのであるからして。
「・・・・って・・・・・・あああああ!?
ゼルガディスさぁぁぁん!?」
驚愕の声をあげつつ。
あわてて、回復の呪文をかけて。
人を呼びにいくアメリアであった・・・。
とりあえず。
ゼルガディスが意識を取り戻したのは。
それから、3日後のことであったことを述べておく・・・。
わしわしわし。
「うーん。なるほど。こーいう体の洗い方があったんだ。」
胸を押し上げるように、洗う方法。
とりあえずは。
やはり、リナとていくら、男性にも女性にもなれるとはいえ。
その心は、女の子。
胸が大きくなってほしい。
というのは、女の子ならば誰もが思うこと。
その日より。
ガウリイ・・いや、ララに教えられた方法を。
積極的に取り入れて体を洗うリナの姿が。
見られてゆくのであった。
そんなこんなで。
手配が完全に解けるまでのしばらくの間は。
リナ達はここ、サイラーグにと滞在し。
やがて。
様々な手続きなども滞りなく終了し。
晴れて、リナ達にかけられていた手配も無事に解決の日の目を迎える。
「シルフィール、一応、書状をしたためておいたから。
これを姉妹都市である、セイルーンへ。」
父である、ここ、サイラーグの神官長。
エルクから手紙を受け取り。
お使いを頼まれているシルフィール。
「セイルーンかぁ。ゼルガディスさん?一緒にいきませんか?」
「悪いが、俺は、もうセイルーンは調べた。」
簡潔なまでのその言葉に。
「王室の文書なんかも閲覧できますよ?(はあと)」
「一緒にいかせてもらおう。」
アメリアの一言で。
態度をまるっきり変えていたりするゼルガディス。
「そ・・そーね・・・私もセイルーンにいくわ・・。」
かたかたと。
そこはかとなく、震えつつ。
リナに手紙といって手わさたれたその内容をみつつ。
その紙を片手にかたかたと見た目にも分かるほどに震えているリナ。
「リナ?どうかしたのか?」
そんなリナの持っている紙をひょいと覗くガウリイ。
そこには。
―何か、セイルーンで起こりそうだから。
あんた、いって解決しときなさい。
姉より―
何とも簡潔なまでの。
短い文字がつづられていたりする。
「い・・・いやぁぁぁあ!姉ちゃんの命令にはさからえないぃぃぃ!」
絶叫を上げる、リナの姿が。
ようやく復興の兆しをみせ始めているサイラーグの町にと。
響き渡ってゆくのであった・・・。
それぞれの思惑を抱きかかえ。
リナ、ガウリイ、アメリア、ゼルガディス。
そして、シルフィール。
この五人は。
聖王国、セイルーンに向けて。
旅立つことが。
このとき、全員の意見の一致で、決定されていた。
「ほらほら、腰がはいってないよ!」
「うう・・・何で俺がぁ・・。」
「よっ!兄ちゃん!いい腕してるねぇ!」
「ふっ。当然だ。」
そんなリナ達とは打って変わり。
家を建てる手伝いを無理やりにさせられている赤い髪の男性・・ランツに。
その剣の腕を褒め称えられて。
材木作りの職人と成り果てている、ザングルスの姿が。
サイラーグのそれぞれ異なる場所で見受けられているのは。
別にリナ達には関係のないこと・・・・。
澄みやかに晴れ渡る青空のもと。
リナ達、五人の一行は。
サイラーグにむけて、出発してゆくのであった。
そこで待ち受ける事柄を・・・・当然誰もが予想しているはずもないのだが・・・。
・・・そーいや。
あの、セイルーン・・・魔の気配がしてるけど・・。
ま、別にいっか、言わなくても。
約一名。
やはりというか気付いているガウリイはいるものの。
そんなこんなで。
リナ達は、次の目的地にセイルーンを選び。
その地を出発してゆくのであった。
そこで何が起こるのか。
完全に知っているのは、
そんな彼らを面白く覗いている『彼女』達のみかもしれない・・。
−サイラーグ偏終わり♪ー
#####################################
あとがきもどき:
薫:くぅぅぅう!よーやく終ったぞ!
サイラーグ偏!
・・・・何四時間以上かかってる(笑)
とゆーか、メッセをやりつつ、打ち込んでいるから(爆!)
多分、誰もがわかるでしょうねぇ。
ガウリイがいった、紅い髪の男性と、黒い髪の少年・(笑)
んではではv
例にも漏れずに。
意見に合わせていつ打ち込むのか決めかねているこの話。
ま、とりあえずは。
以前意見があったから。
一部完結までは・・どーにか打ち込む予定ではあるが・・。
だがしかぁぁし!
この続きがいつになるのかは・・それは、もしかしたら、
ないかもしれない(まてまてまて!)
だって・・・始めは短編だけのつもりが・・・すでに。
24話ですよ?(笑)
一体何話しになることやら(だからまて!)
・・・さって。
いい加減に・・・・フォーエバー・・何か、最近。
あれを打ち込む気力がなくて。
完全に放っておいたやつでも・・・。
打ち込むか・・・・。(こらこらこら!)
んではでは・・・・・・・・・。