こんにちわ♪
   ようやく、長々と意味もなく、続いていた、神託も完結・・っと。
   後は・・・。
   これと、あと・・・・。
   行方だなぁ・・・。
   え?
   他にも、違う視点の話がかなりたまってるって?
   まあ、それは言わない(こらまて!)お約束v
   ・・・・気が向けば打ち込んでゆくのです・・・・。
   ええ、ガウリイサイドとか、エル様サイドとか、ルナサイドとか・・・・・。
   後、無謀にもまた一つを完結させて新たな話・・ま、これも昔の話しだけど(お゛び)
   始めている私って・・・。
   ま、あれは、殆どといっていいほどに。
   オリジナルだかんなぁ・・・・。
   リナの先祖がちらっと出てくる(あくまでも予定)だし・・。
   それはそーと・・・。
   このサイラーグ偏・・・一体何話しになるんだろ?(爆!)


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        狭間の選択     〜(コピー)レゾ〜

     
     「みつけたぁ!覚悟ぉ!ゼルディガス!」
     ぶんぶんと。
     慣れない手つきで、ロングソードを振ります、
     軽い鎧を身にまとった、一人の少女。
     「俺の名前はゼルガディスだ!」
     思わずつっこみつつ。
     そこに転がっていた、氷の塊を前に出す。
     ―パキィン・・・・。
     その意味もなく、振り回していた剣が。
     その氷に当たり。
     その氷で中の人間を囲っていたはずのそれが。
     はぜ割れる。
     「ふぃ・・・偉い目にあった・・・。」
     そういいつつ。
     頭にかぶった帽子を掴み。
     ギュ。
     氷の中にいたがために。
     少しばかり水分を含んでいるそれを。
     無造作にその場で絞る今まで氷の中にいた男性一人。
     そして。
     ふと。
     「・・・・・お、賞金首の白のゼルガディスじゃないか。
       ・・・・ん?エリス??」
     そこにいる二人の人物にようやく気付き。
     声を上げる。
     「・・・何だ?お前、こいつと知り合いなのか?」
     氷の中にいた男性が。
     自分を付けねらっていた少女の名前を言ったことで。
     かなり不審な視線を彼女・・エリスに向けているゼルガディス。
     「ああ!あんたまた!この私の獲物を横取りするき!?ザングルス!?
      大人のくせに根性悪いわよ!」
     そういいつつ。
     ぶんぶんと。
     無造作に剣を振り回して。
     今まで氷のオブジェと化していた男性に向かってゆくエリスの姿。
     「お・・・おい!まっ・・!何がどうなっ!?」
     何をいっているんだ?
     今、俺を雇っているのは、こいつのはずなのに?
     そう戸惑いつつも。
     その無造作に向けられてくる剣をどうにか交わしてゆくザングルスに。
     ・・・・今のうちだな。
     付き合っていられるか・・。
     そんな二人の様子を軽く眺めて。
     かるく溜息一つつき。
     そのまま。
     ざっっ!
     「悪いが俺も暇じゃないんでね。」
     そういいつつ、その側にあるというか。
     この森・・・といっても、この森そのものが。
     一つの樹より成り立っているのだが。
     鬱蒼と空を覆っている枝に飛び上がり。
     その場を後にしてゆくゼルガディス。
     「あああ!まちなさい!あんたのせいでまた逃がしたじゃないのよぉ!」
     「こらまて!一体何が!?俺を雇ったのは、あんただろうが!?
       え!?エリスさんよ!?」
     そう叫びつつ。
     「問答無用!」
     「まてっていっているだろうがぁ!」
     あまりにしつこいので。
     その無駄な動きをしまくりのエリスが手にしている剣を。
     剣圧で叩き落すザングルスに。
     「・・きゃ!?」
     そのまま、手を押さえて。
     剣を地面にと落としてゆくエリス。
     「・・・・で?説明してもらおうか?エリスさんよ?」
     すちゃりと。
     エリスに剣をつきつけて。
     説明を迫っているザングルスの姿が。
     ゼルガディスの消えたその場所にて。
     少し後に見受けられていたのであった。



     「・・・・で?ガウリイ?どうだった?」
     とりあえず。
     ガウリイに本物の彼が。
     まだ何処にいるのか確かめてもらうために。
     その精神感応で確認してもらっていたリナが。
     問いかける。
     「うーん。やっぱり、まだエルさんがこきつかっているようだぞ?」
     のほほーんというガウリイに。
     「あ・・・あの?ガウリイ様?リナさん?いったい・・そのエルさんって?」
     戸惑いの表情を浮かべて。
     そんな会話をさらりと交わしているリナとガウリイに聞いているシルフィール。
     『あれ?シルフィールにはいってなかったっけ?
       ロードオブナイトメアのこと(だよ)』
     「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」
     しばらくの沈黙のうちに。
     かなり間の抜けた声を出しているシルフィール。
     「ということは、やっぱり。
       偽者には違いがないわよねぇ。
        ガウリイ、私が感じるのは、二つの魔の気配と。
         あれのコピーの気配だけど?どう?」
     にこにこと。
     とりあえず、お腹がすいたので。
     この樹の洞でもある、洞窟の中に生えている茸をあつめつつ。
     にこやかにガウリイに話しかけているのはリナ。
     「だな。でも、あれに合成されているのは。
      まあ、中級の下くらいの実力だよな。」
     そんなリナにのほほんと返事を返しているガウリイ。
     「まあ、さすがに。
       レゾが創った=シャブラニグドゥが創ったと同じ扱いになっているみたいで。
        魔力もかなり普通から考えたなら、高いようだけど。」
     せっせと。
     とりあえず、その辺りにあった、木の枝や木の葉などで。
     その分子配列を変換させて。
     簡単にちょっとした袋や籠を作り出して。
     その中にとせっせと茸を集めているリナ。
     さすがに、リナがいきなり、それを一瞬で行ったときには。
     アメリアとシルフィール、そして、ランツが。
     目を丸くしていたりもするのだが。
     そんなことに一向に気付く様子もなく。
     ただ黙々と茸狩りをしているリナとガウリイ。
     「でも、腹心クラスよりは下のようだぞ?」
     「確かに。ま、あの程度に勝てないようじゃ。
      ・・・姉ちゃんのお仕置きが待ってるわね・・私は・・。」
     そういいつつ、少し手を止めて、身震いするリナ。
     そんな普通では普通に考えたのでは分かるはずのない、
     尋常ではない会話をさらりと交しつつ、茸狩りをしているこの二人。
     リナとガウリイの会話をききつつ。
     「・・・・な・・・・なあ?今、シャブラ・・・って・・・・。
        いや・・・魔王って・・・・(汗)」
     かなり声を震わせているランツ。
     「あれ?いってませんでしたっけ?ランツさん?
       リナさんとガウリイさん、少し前・・そうですね。
        数ヶ月前に、ま、私やゼルガディスさんも関わりましたけど。
         魔王復活のその場に立ち会ったんですよ。」
     にこやかに、何でもないようにあっさりと言っているアメリア。
     その言葉に。
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・
     しばし、シルフィールとランツ。
     二人は硬直状態と成り果てる。

     そして。

     『ええええええええええ!?』
     思いっきり同時に叫ぶこの二人。


     「ま・・また、冗談・・・ですわよね?」
     震える声で確認してくるシルフィールに。
     「そうじゃないですよ?ま、最後は。
      ガウリイさんの育ての親とかいう。
       二人の女性・・・一人がその金色の王らしいですけど。
        魔王として覚醒したレゾを連れて行きましたから。」
     ふと。
     あの時のことを思い出しつつ、少し笑いがこみ上げているアメリア。
     実力的には自分達には勝ち目はなかった。
     いや、リナとガウリイにはかなり勝算がありすぎるほどであったが。
     一度、魔王復活というのを目にしているからか。
     普通の魔族程度では、動じなくなっている自分に多少苦笑する。
     そんなにこやかにいいつつ。
     「あ、リナさん、この茸なんか大きくて食べやすそうですよ!」
     「あ、アメリア、じゃ、それもね(はあと)」
     にこやかに会話をしつつ。
     リナとガウリイに混じって茸狩りをしているアメリアの姿。

     ・・・・・・・・・・・・聞かなかったことにしよう。    
     ・・・・聞かなかったことにしますわ。

     そんな会話を聞いて。
     懸命にも、そう判断し、
     聞かなかったことにしているランツとシルフィールであった。




     パチパチパチ・・・。
     香ばしい香りが辺りに立ちこめる。
     「うーんvおいしい(はあと)」
     木の中に出来ていた自然湖にいた魚なども加えて。
     魚や貝。
     そして、茸など。
     火事にならないのか?
     というランツの心の突っ込みは関係なく。
     フラグーンの樹の洞の中の洞窟の一角で。
     ぱちぱちと焚き火をし。
     茸や魚などを焼いているリナ達一行。
     もぐもぐもぐ。
     「とりゅはへず。こぴーをどうひかしはいとね?」
     もぐもぐと焼いた茸を口にほうばりつつ。
     会話しているリナの言葉に。
     「・・・・食べてからしゃべってくれよ・・・。」
     そう小さくつぶやいているランツ。
     「あ、リナさん、これ焼けてますよ。」
     そういいつつ。
     焼けた茸を依っているアメリアに。
     「懐かしいですわ。よく昔わたくし。
       この中で焚き火をして。
        フラグーンの一部を燃やしてしまって怒られていましたのを。
        思い出しますわ(はあと)」
     そんなにこやかに過去の思い出を語りつつ。
     はむりと。
     焼けて香ばしい匂いのしている魚を口に運んでいるシルフィール。
     ・・・・・いや、燃やしたって・・・。
     そんなシルフィールの言葉に。
     思わず心で突っ込みを入れているランツだが。
     言い返すのももはや疲れたのか。
     何もいわずに。
     ただ黙々と。
     流されるままに。
     茸を木の枝にさして。
     火にとあぶってゆく作業を繰り返してゆく。



     「・・・・・・・・ずいぶんとのん気ですねぇ。」
     そんな食事をしている彼らの背後から。
     リナ、ガウリイ、シルフィール、アメリア、ランツ。
     そして、当然ながら。
     ゼルガディスの声でもない声が響く。
     ちらりともそちらを見ずに。
     「今取り込み中。食べてからにしてくんない?」
     「お、リナ、これなんかもう焼けてるぞ?半分個しようぜ(はあと)」
     そういいつつ。
     「ほら。」
     リナの前に櫛を突き出しているガウリイ。
     「サンキューvガウリイ(はあと)」
     何も考えずに。
     差し出されたその櫛を半分。
     ぱくりと口に含んでいるリナ。
     「・・・・・・・・・・・・・・・餌付みたいだな。」
     「というか、餌付けそのものなのでは?」
     リナに焼けた茸や魚を。
     にこにこと差し出しているガウリイをみつつ。
     後ろから聞こえてくる声を完全に無視して。
     そんな会話をしているランツとシルフィール。
     「・・・・・・あ・・・あの・・・・無視しないでほしいんですが・・。」
     樹の洞に出現した、立体映像が。
     そんな彼らの姿をみつつ。
     困ったようにぽりぽりと頬をかき。
     「何だよ?コピーレゾ?今食事中。」
     「そうそう、食事の最中に話しかけるのは、邪道ってもんよ?」
     さらりとそちらを振り向くこともせずに。
     食事に専念しているリナとガウリイ。
     「・・・・な・・・なあ。こいつって・・・。何で全身赤いマントやローブで、
       体を覆っているんだ?」
     さすがに。
     その姿を目にして。
     唖然としていっているランツに。
     「・・・・・彼が、赤法師レゾです・・・。」
     少しばかり声が震えているシルフィール。
    
     彼女達の後ろの壁に。
     浮かび上がっている立体映像。
     それは。
     今、サイラーグの町にいるはずの。
     そして、リナ達に手配をかけたとされているその当人。
     『赤法師レゾ』
     そのものの、立体映像が。
     そこに浮かび上がっているのである。
     

     ・・・・・・・・・・。
     完全に食事に夢中で人の話しを聞いてないリナとガウリイをみつつ。
     少しばかり、冷や汗を額に一筋流して。
     とりあえず、リナとガウリイは考えないことにして。
     視線・・といっても。
     見えるはずのその目をしっかりと閉じたまま。
     顔をシルフィールの方にと向けて。
     「ミス、シルフィール、あなたも軽率のことをなされる。
      あのまま、巫女として私のいうことを聞いてくださっていれば。
       私としても悪いようにはしませんでしたのに。」
     そういってにこやかにシルフィールに語りかける『レゾ』。
     その言葉に。
     「何をいっているんですか!?父や町の人々を!
      廃人同様にしておいて!」
     いいつつ、立ち上がり叫ぶシルフィールに。
     「ちっちっちっ。あなたの父上や町の人達は。
      こころよく、私の意見に同意してくださったのですよ?
       廃人にしたとは心外ですねぇ(はあと)」
     人のよさそうな笑みを浮かべて。
     そうにこにことそんなシルフィールに返事をしている『レゾ』。
     「ま・・まあ、いいでしょう。それはそうと、ようこそ。
      リナ=インバースさんにガウリイ=ガブリエフさん。
       歓迎しますよ。ようこそ、サイラーグに。
        ささやかですが、歓迎のお祝いとして、パーティをさせていただきますよ?」
     そういって。
     パチン。
     軽く指を鳴らす。
     ドゴッ。
     その刹那。
     レゾが映りこんでいた壁の横が瓦解し。
     そこから、トロルやオーガの群れが。
     リナ達のいる場所にとなだれ込んでくる。
     「本来なら、デーモンなどで歓迎したいところですけど。
      彼らはここを嫌いますからねぇ。」
     リナ達がいるのは。
     神聖樹。
     フラグーンの中。
     このフラグーンの成長の源は。
     瘴気。
     つまり。
     魔族たるデーモンなどの力の活力源を栄養として、成長しているがために。
     その身に結界を覆えないような下級の輩は。
     ここに近づいただけでその力を樹に吸収されて。
     まず死ぬか滅びるのが道理。
     そのために。
     ここ、サイラーグには。
     あまり、デーモンなどといった存在が。
     入り込まないのである。
     「・・・・・人の食事の邪魔をするんじゃない!
      (極光乱舞)カルティクロンド!」
     ・・・・・・・・バシュ。
     『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。』
     リナがそちらを振り向きもせずに。
     言い放ったその呪文一撃で。
     あっさりと
     一瞬のうちに、暁の光に包まれて。
     消滅してゆくそれらの姿。
     「え・・・・・ええと。
       とりあえず、私の屋敷でまってますよ。
        そうそう、明日にでも来られない場合には。
         とりあえず、早くきていただくために。
          この町の人々全てを消し去ってあげますから。」
     それだけいって。
     「それでは。まってますよ・・・・。」
     言うだけ言って、掻き消えてゆく。


     「・・・・え・・・・ええと?リナさん?その呪文は・・。」
     リナが今使った呪文に対して。
     震える手でリナを指差しつつ。
     問いかけているランツに。
     「え?ああ、たいしたことじゃないわよ。
       スィーフィードの力の呪文。」
     「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
     リナのあっさりした返答にしばらく黙り込むランツ。
     「ああ!あいつを相手にしてたら!
      これとこれがこげ初めてるぅぅぅ!」
     まったく、動じずに。
     またもくもくと。
     食事に専念してゆくリナの姿が。
     その場に見受けられているのであった。



     食事が終わり。
     なぜか疲れた表情のランツを伴って。
     リナ達は、森の入り口。
     つまりは、サイラーグの町の入り口に。
     ゼルガディスと合流するために。
     移動してゆく。
    
                                       −続く♪ー

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    あとがきもどき:

         薫:・・・・よっし!
            次回で(多分)リナ達VSコピーレゾ!
            ちなみに。
            意見がありましたので。
            フォーエバーと同じく(お゛び)
            ・・・・・・・ふふふのふv