最近、重点てきに、行方か神託。
   どちらかを中心的に打ち込もうかと、少し悩み始めている薫です(まてこら!)
   一番無難なのが、この狭間とオリジなので。
   続いてますけどね・・打ち込み・・これらは・・(こらまて!)
   まあ、何はともあれv
   いくのですv
   ・・そーいや、漫遊記のルナサイド・・。
   まったく打ち込んでないなぁ・・あ・・あはは(かなりまて!)




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        狭間の選択     〜賞金稼ぎ〜


   「ガウリイ=ガブリエフ!勝負だ!」
   そういいつつ、わめいて。
   辺りの茂みから出てくる男性一人。
   そして、しばらく。
   そのまま、その場に硬直していたりするが。
   目の前の光景に思わず硬直しているその男性は。
   とんがり帽子を目深にかぶった黒い髪を短くしている男性一人。
   凄腕の賞金稼ぎとしても、また、剣士としても、
   その筋では一応名前が知られているが。
   

   目の前では。
   なぜか、人の顔をしている物体。
   その頭が三つあり。
   その全身を毛むくじゃらにして。
   うごめいている、人の足に鋭い一本の爪を生やし。
   その体に生えている八本の足。
   その物体の体はまた。
   人のそれでなく、丸みを帯びて、完全に毛で覆われていたりする。
   その黒い毛に覆われた体には。
   無数に口らしきものがあり。
   それらが真っ赤に濡れて、全ての口から。
   けたけたと、笑い声などが漏れ出していたりする。
   そんな生物とも何とも言いがたい生き物が。
   約数ダース。
   目の前でうごめいているのを目の当たりにして。

   「でぇぇぇぇ!?どうしてこれ何だぁ!?」
   わめいている赤毛の男性。
   「いやぁ!気持ち悪いです!」
   そういいつつ。
   どすっ!
   ビチャ!
   ごがっ!
   叫びながら、それらを素でで。
   叩きのめしている黒い髪を肩の辺りで切りそろえている、
   白い動きやすい巫女の服を着ている少女。
   「ああもう!面倒!ガウリイ!援護お願い!」
   「おう!」
   そういって、傍らにいる金髪碧眼の男性に。
   何かわめいている栗色の髪をしている女性。
   普通なら、手配書とその容姿・・特に胸。
   が異なるところに突っ込みを入れたいのはやまやまなのだが。
   それ以上に目の前にある光景に思わず呆気にとられてしまう。
   こんな生き物、まずいるはずがない。
   そう。
   いるはずが・・・。

   自分の方に向かってくるそれにきりつけるが。
   まったく無傷。
   「・・・・な゛!?」
   剣が通用しないのに驚愕の声を漏らしているその男性。
   「俺はまだ死にたくなぃいい!というか、
    何だって、こんな物騒なやつらがこう途切れなくでてくるんだよぉ!」
   そんな彼の耳に赤毛の男性の泣き言が届いてきていたりするが。

   「よっしゃぁ!じゃ、いくわよ!
     黄昏よりも昏きもの 血の流れよりも赤きもの 時の流れに埋もれし
       偉大なる・・。」
   呆然としているそんな目の前で。
   そんな呪文を唱え始めていたりする少女。
   「リナ、とりあえず、こいつらがいる周りには結界張ったからなv」
   「サンキューvガウリイvってことで!
     ドラグスレイブぅ!!」
   

   どっがぁぁぁぁぁんんんんん!!!!

   『うどわきゃ!?』


    その言葉と同時に。

    その辺りの風景が。

    完全に荒野と化していた。


    「リナ、誰かいたようですけど?」
    悲鳴が聞こえたような気がして。
    思わずそんなことをつぶやいているのは。
    アメリア。
    「そーいや、誰かがいたようでもあるけど。
      別にいいんじゃない?」
    アメリアの言葉にそれで済ませているリナ。
    「俺は早く安全な場所にいくぅぅぅ!!(涙)」
    だくだくと涙を流している赤髪の男性。
    「ランツ、男らしくないぞ?この程度にはなれないと。」
    そんな男性―ランツの肩をぽんと叩いている金髪の男性―ガウリイ。
    「絶対に無理ですよ!兄貴!」
    狼狽し、本気でその瞳に恐怖の色宿して。
    涙をためて絶叫を上げていたりするランツ。
    「でもしかし!こうして、魔族が介入してきているとなると!
      やはり、とてつもない陰謀が計られているのですね!
       この、アメリア!正義の名の元に!
        そんな陰謀は叩きのめしてみせましょう!
         正義の使者であるリナ達と共に!」
    ぴっ!
    荒野と化したその場所を指で示し。
    ポーズをつけて高々と言い放つ。
    『・・・誰が正義の使者(なのよ)(なんだ)・・・。』
    そんなアメリアのセリフに。
    思わず突っ込みをいれているリナとガウリイ。


    「とりあえず、リナこの結界、解くぞ?」
    そういいつつ、ガウリイが、辺りに張った結界を解く。
    普通の人間では不可能とされているそれを、
    やすやすと行えるのは。
    ひとえに、その育ちが関係しているのに他ならないが。
    「サンキュー。ガウリイ。
      いやぁ、あまり自然破壊したら、姉ちゃんが怖いからねぇ。」
    なら、しなければいいのに。
    そう心で突っ込みを入れるアメリアとランツだが。
    それを表に口にだして言えるような勇気ある人間は。
    その場にはいなかった。
    
    
    「あ・・・あのなぁ!いきなり何をするんだよ!?」
    がらがら。
    結界の中で、地面に埋もれたはずの男性。
    結界が解かれたというのに。
    そのまま、地面の中からぽっこりと出現し。
    抗議の声を上げてくる。
    「誰だ?あんたは?」
    どこかびくつきながら聞くランツの台詞に。
    「ふっ。」
    そういつつ。
    ぱんぱん。
    ぱさぱさ。
    服の土を払いのけ。
    帽子をかぶりなおして。
    「俺は、ザングルス。ガウリイ=ガブリエフ!
     俺と勝負しろ!」
    そういいつつ、すらりと剣を抜き。
    ガウリイにと突きつける。
    「さぁぁって、もうそろそろ町かしら?」
    すたすたすた。
    そのまま、すっとそんな彼の横を横切っているリナ。
    「だな。あ、リナ、疲れてないか?いつでもいえよ?
     俺がおんぶでも抱っこでもしてやるからなv」
    「だから!何でそんなことをされないといけないのよぉぉぉぉ!」
    ヒュウ。
    取り残された男性―ザングルスの周りに。
    むなしい風が吹き付ける。
    
    ばっ!
    あわてて、後ろを振り向くと。
    「ようやく、サイラーグですね!
      ふふ、ようやく今回の悪の総締めとの対決ですね!」
    一人、正義の炎を燃やしているアメリア。
    「しっかし。ガウリイ、あのレゾは、まだあの金色の母が連れているんでしょ?」
    隣にいるガウリイを見上げて聞き返すリナ。
    「何でも、宮殿とか、混沌とかの掃除をやらしているらしいぞ?」
    のほほんとそんなリナの質問に答えているガウリイ。
    今回の手配をかけたのは。
    その手配書に書かれていたのは。
    ―赤法師レゾ。
    そう書かれていたが。
    その、本人が。
    今はこの世界に居ないことを。
    リナ達は知っている。
    「とりあえず、確か、この町の神官長に話しを聞いて。
     ・・・確かエルクとかいう人だったと思うけど・・。」
    姉の関係で。
    各主要な場所の責任者などの名前は。
    叩き込まれているリナ。
    「とにかく、今回の一件が、姉ちゃんの耳に入る前に・・。
      何とかしないと・・・・私、姉ちゃんに殺されるぅぅぅぅ!」
    そういいつつ。
    頭を抱えて叫ぶリナに。
    「何があっても、リナは俺が守ってやるさv」
    そういって、ドサクサにまぎれて。
    リナを自分の懐に抱き寄せているガウリイ。
    リナとガウリイさんって・・・リナが気づいてないだけで。
    結構お似合いのカップルよね。
    そんな二人をみてそんなことを思っているアメリア。
    「とにかく!早いとこ、この手配とかせるわよ!
     ついでにこんな馬鹿なことをしてくれたやつも!ぎたぎたに叩きのめして!」
    リナの言葉に。
    「そうです!悪人は成敗するのみです!」
    きっぱり言い切っているアメリア。
    「俺は早いとこ、どこか安全なところにいきたい・・。」
    そう情けないことを言っていたりするランツ。
    そんなほのぼのとした会話をしつつ。
    すたすたと。
    森を進んでいっている、リナ、アメリア、ガウリイ、そして、ランツ。
    完全に横をすり抜けて、今では自分達の後ろに、
    剣を構えたまま、むなしく風に吹かれているザングルスをそのままに。
    無視して、サイラーグの町に向かって足を進めているリナ達一行。

    「む・・・・無視するなぁぁぁぁぁ!
      ええい!こうなったら!ハウリング・ソード!」
    完全に無視されているのに、わなわなと震えて。
    すたすたと歩いている、リナ達に向かって。
    手にしている剣を思いっきり下にと振り下ろす。
    その刹那。

    ブワッ!

    彼が手にしているその剣から。
    風の魔法が出現し。
    リナ達にと向かってゆくが。
    「おっと。」
    そういいつつ、風を剣で叩き落しているガウリイ。

    どごぉん!
    分散された、その攻撃の威力が。
    少し離れた場所で炸裂していたりもするが。
   

    「五月蝿いわよ!氷の矢(フリーズ・アロー)!」

    こきん。

    リナが放った、呪文の直撃を受けて。
    そのまま、その場で氷のオブジェと化しているザングルスであった。

    
    「まったく、最近はハエも五月蝿いわよねぇ。」
    「じゃあ、リナ、とりあえず、サイラーグの神官の家に行くんですね?」
    「そのつもりよ?」
    氷のオブジェと化した。
    ザングルスをそのままに。
    何事もなかったかのようにと先を進んでゆくリナ達一行。

    後には、ただ。
    森の中に。
    氷の塊が一つ、取り残されているのみであった。




    どぉん!
    しばらく進むと。
    奥の方から響いてくる爆発の音。
    そして。
    「きゃぁぁぁぁぁぁ!」
    かん高い女性の叫び声。
    どびゅん!
    その声を聞いて。
    そのまま、駆け出しているアメリア。
    そして。
    「お待ちなさい!」
    声のしたほうにと走ってゆき。
    ぴしっ!
    と、指を突きつける。
    そして。
    きょろきょろと。
    周りをみて、一番高いと思われる木にと。
    呪文も使わずに昇り始め。
    やがて頂上にたどり着くと。
    すぅっ。
    息を大きく吸い込んで。
    ぴしり。
    ポーズを決めて。
    眼下に繰り広げられている光景に向かって。
    ぴしっと指を突きつける。
    「か弱き乙女を集団で襲うとは、それ即ち悪!
      このアメリア、天に代わって成敗します!」
    そう言い放ち。
    「とうっ!」
    そのまま、木の頂上から身を躍らせる。

 

    ――ペシャ。


    そのまま、顔から地面にのめりこんでいるアメリア。


    「あー。はいはい。まったく。
      か弱い乙女に何をしているのかしら?ん?」
    そういいつつ、アメリアをとりあえず。
    ずぼっ!
    地面から抜き取り。
    目の前で一人の女性に向かっているそれらに向かって言い放つ。
    そこにいるのは。
    緑や赤紫の肌をしている。
    どこをどう見ても、姿形は人なのであるが。
    その顔がのっぺりとしていたり。
    中心に一つだけ多きな目があったりと。
    どこからどう見ても、それは人ではありえない。

    ぱくぱくぱく。
    その姿を目にして。
    「また魔族ぅぅぅ!?もう、俺いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
    情けないことに泣き言をいいつつ。
    絶叫を上げているランツ。

    その言葉に。
    「・・・・・・え?この人達・・魔族さんなんですか?」
    キョトンと、それでいて驚いたようにいっている。
    襲われていた女性。
    ・・・ごげっ!
    その言葉に思わずこけそうになっているリナ。
    「あのねぇ!どうみても!こんな人間がいるわきゃないでしょうがぁ!」
    思わずその女性にと詰め寄ってゆく。
    「いやぁ、わたくし、変わった人だなぁ。とは思ってましたけど・・。」
    にこやかにそういっている、襲われていた、長い黒いストレートヘア。
    服装は巫女風。
    緩やかなマントを羽織っている。
    「・・あのね・・・・。」
    そういい、思わずこめかみを押さえるリナ。
    そして。
    ふと。
    そんなリナの後ろにと視線を彼女が向け。
    「・・あら?もしかして・・・ガウリイ様・・!?
      きゃぁ!本物のガウリイ様ですぅ!お久しぶりです!」
    そういいつつ、きゃいきゃいとはしゃぎ始めていたりする。
    「・・・・・・ええと・・・・・誰だっけ?」
    ・・・・・・・・ずしゃ。
    本気でいっているガウリイのその台詞に。
    そのまま、地面にキスをしているその女性。
    「ガウリイ様!わたくしです!
     サイラーグのシルフィールです!」
    そういいつつ、ガウリイの服を掴んでいっていたりするが。
    「・・・すまん、覚えてない。」
    ずるっ。
    本気で覚えてないその台詞に。
    「うう・・・。そんな・・わたくしは一日も忘れたことなどないのに・・。」
    少しいじけるが。
    気を取り直して。
    「それはそうと、ガウリイ様?どうして、ララ様の姿でないんですの?」
    ララというその言葉をいうときに、ぽっと頬を染めていたりするその女性。
    「そりゃvリナの側に女性の姿でいたら。
     リナに言い寄るような奴等に牽制ができないからなv」
    そういいつつ。
    にこにことちゃっかりリナの肩に手を置いていたりするガウリイ。
    「??牽制?何のこと?」
    ぴしゃり。
    そんなガウリイの手を軽く叩き。
    そして。
    とりあえず、その女性にと改めて視線を向ける。
    「サイラーグのシルフィールって・・。
      もしかして、サイラーグの巫女頭の?」
    リナの言葉に。
    「はい。そうですが?あの?あなたは・・?
      もしかして・・リナ=インバースさんですか?」
    手配書とまったく容姿が異なっているんですけど・・・。
    ・・・・胸なんか、私、負けているような気が・・・。
    などと、自分の胸とリナの胸を照らし合わせてみていたりするが。
    ぐぎっ!
    次の瞬間には。
    「く・・・くるし・・・。」
    「あのねぇぇぇぇ!!!!
      どうして、あんな手配をあんたの父親たちは許したのよぉぉぉぉお!」
    その言葉を受けて。
    首を腕を絡めて絞めているリナの姿が。
    そこには見受けられていた。

    「ああああ!リナ!
      人殺しは駄目ですよ!」
    そんなリナを止めようとしているアメリアに。
    「リナ、もし殺してもすぐに蘇生させてやるから。
      リナを人殺しにさせるわけにはいかないからな(はあと)」
    にこやかにそんなことを言っているガウリイ。
    「兄貴!そーいう問題でもないだろうが!
     というか、何なんですか!?その蘇生っていうのはぁ!
      とにかく、リナさんを止めてください!」
    リナのことをリナの姐御。
    そう呼んだときに。
    少しばかりリナの制裁を食らったランツは。
    今ではリナのことをそう呼んでいる。
    シルフィールといったその女性の首を絞めているリナを。
    何とかなだめ。
    ようやくリナを引き剥がしたときには。
    すでに日が暮れかけていたのであった。


    「・・・・・・・おーい。我々を無視しないでもらいたいんだがな・・・。」
    その間。
    律儀にもまっていた。
    シルフィールを襲っていた魔族二人。
    結構魔族らしからず、律儀である・・・・・・。

                                       −続く♪ー

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    あとがきもどき:

         薫:はいvシルフィール登場でしたv
           ちなみにvv
           シルフィールが好きなのはv
           どちらのガウリイでしょうか?(まて!)
           ちなみに、シルフィールは女性ばかりの修道院にて。
           修行などをしていますv(だからまて!)
           通っていた修学所も巫女専用の場所ですし(かなりまちなさい!)
           さあ、分かった人は・・挙手!(だからまてってば!)
           哀れ・・・。
           完全に無視されて。
           氷のオブジェ・・どこぞの中間管理職の魔王と。
           同じような格好になっているザングルスでした(笑)
           んではではv
           またv
           次回、シルフィールに今回の説明を受けるリナ達ですv