こんにちわ!
   読みました!買いました!
   きゃぁぁぁぁぁぁぁぁvvv
   というわけで、よーやく、本日、ドラマガとドラジュニゲットvv
   ふふふふふ(はあと)
   2月20日にスペシャル発売(はあと)
   ・・・・・・・・・・でも、やっぱり・・・まだ載らないのね・・。
   刃・・・しくしくしく(涙)
   水竜王の騎士は、アメリア登場だしvv
   これは、ゼル登場も近いでしょうねv
   ・・・・・・ヒューリカ・・・。
   ・・・・・・やっぱ、海神官なのかなぁ?????
   ・・・・・・まさか、ダルフィン・・ってわきゃないしな・・・。
   ゼロスも絶対に関ってきそうな予感がひしひしと(はあと)
   まあ、とにもかくにも。
   レゾ偏、クライマックス(なのか!?そーなのか!?)です!




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        狭間の選択     〜レゾ=シャブラニグドゥ〜



「リナ!」
「分かってるって。」
「リナ!?何!?この気配!?」
叫ぶガウリイに答えているリナ。
今、リナもガウリイも、両方とも男性の姿となっている。
人里離れた森の中。
辺りに数キロ四方、村などもない。
マレン湖にある街道を抜けて、その先にある、アトラス・シティまではあとわずか。
だが、その前に。
リナが指定したのは、アトラスとタイレル・シティの中ほどにある、山間の麓。
そこにある人里はなれた森の中。
ガウリイが気配を感じとり。
リナにと注意を呼びかける。
リナとて、この気配がわからないわけではない。
「何かくるぞ!?」
叫ぶゼルガディスの前を。
「!!ゼルガディスさん!危ない!」
どさっ!
その気配に気付いて、ゼルガディスを弾き飛ばすアメリア。
その瞬間。
今までゼルガディスがいた場所に。
光の光線が一筋炸裂し、
ドォォォン!
ちょっとした爆発を引き起こす。
「まったく。不意打ちとはねぇ。でてきたら?
   それとも・・何?人間なんか、こわくて出てこれないから?
   隠れて不意打ちしつつ、いたぶるのがあんた達の趣味?」
くすりとわらい、一点を見つめるリナ。
『―小生意気な人間風情が・・。』
『そう言われるのは侵害ですねぇ・・・。
   別に不意打ちでも何でもないんですがねぇ・・。』
『な゛!?』
でてきたその二つの人影に。
思わず絶句している、ゼル、アメリア、ロディマス、ゾルフ。
そこには。
なかなかの、ハンサム・・といっても過言でない整った顔立ちの男性。
・・・・・・・・なのだが、その顔半分が、のっぺりとして、
何もなければ・・の話しだが。
そして、もうひとつは。
腕が四本生えている、瞳が八つあり、ひげを生やしている人影。
どうみても、その二つの影は。
普通の通りの旅人ですよ?
という風貌ではない。
そして、にっこりと、丁寧に会釈をして。
「ご挨拶が遅れました。わたくし、レゾ様配下のヴィゼアと申すものです。
  以後お見知りおきを。」
そういってくる顔半分がのっぺらで何もない男性に。
「儂は、ゾロムといってな。レゾ様の命によって。
  様たちを殺しにきた。」
そういって、その赤い口をにやりと釣り上げる、老人。
「何なの!?リナ!?これは!?」
指をさして、これ呼ばわりしているアメリア。
「何って・・見たら、分かるでしょ?魔族よ。とりあえず、下っ端の純魔族。」
『な゛!?』
リナのあっさりした返答に絶句しているアメリア達。
「ほう・・・我らを下っ端呼ばわりした罪・・。
   その悲鳴と命であがなってもらおう!」
その言葉に少しむかっときて。
照準をリナにと向けるゾロムに。
「なあ?リナ?とっととやっつけちゃっていいか?」
のほほんと言っているガウリイに。
「そーねぇ。別に義理も何もないし。
でも、魔族と戦ってただ働きっていうのも釈よねぇ・・。」
まったく気にしてないリナ。
「な゛!?おい!?リナ!?ガウリイ!?」
さすがに、純魔族が出てきたのに対し、少し驚いているリナとガウリイ以外の人物達。
普通、一般には。
魔族といえば、その辺りにどこにでもたむろしている、
小動物を媒体にして、具現化し実体化している、レッサーデーモンや、
プラスデーモンといったものたちを。
殆どそう呼んでいる普通の人々。
その中でも、純魔族というのは。
自力で精神生命体であるそれを具現化している。
レッサーデーモンとは、一桁も二桁も力の差が開いている存在。
まず、こちらは、ほとんど伝説とすらも言われていたりする存在である。
「・・・・ふっふっふっふっ・・・・・・。
    いいでしょぅ!この私達の正義の結束を見せてあげるわ!」
一人、燃え上がっているアメリア。
『・・・・そんなものはない。』
それに突っ込んでいるゼルとゾルフ。
「ほざけ!みすみすやられる人間だと思うか!
   全ての心の源よ 輝き燃える・・・・ファイアー・ボール!!」
バシュ。
「何!?呪文が聞かない!?」
驚愕の声を上げる呪文を放った、ゾルフ。
・・・・・・・・・・・・・・・・お゛い゛!
つかつかつか。
無言で眉をぴくぴくと動かして。
スッパァァァァァァァァン!!!!
思いっきり、靴を脱いで、そんなゾルフの頭を叩くリナ。
「このどあほぉぉぉぉ!!!
   あんた、本当に魔道士!?純魔族に普通の精霊魔法が効かないのは、
   当たり前のことでしょうがぁぁぁぁ!!!
   精神に直接ダメージを与えるやつでないと!」
叩きざまに怒鳴り散らす。
「ほぉぅ、少しは我らのことを知っているようだな?
    ならば、純魔族の脅威・・知らぬわけでもあるまい?」
そのリナの台詞に、ほくそえむゾロムに。
「まあ、そうでないと。折角ですから、楽しませてくださいよ。」
にっこりと笑っているヴィゼア。
     
「・・・・・ちっ。レゾのやつ・・本気で奪う気だな・・・。」
すでに、あれはもうないというのをリナから聞いているがゆえに、ゼルガディスは知っている。
知らないのだ。
レゾは、それを。
「・・おい、アメリア、お前・・・・あれは使えるか?」
「・・・あ、はい!」
起き上がるゼルガディスに問いかけられて。
すぐにあれの意味を理解する。
「なら、二人同時に行くぞ!」
「はい!」
そういいつつ、立ち上がり。
二人して呪文の詠唱を始めてゆくゼルガディスとアメリアの姿。


『・・・・我が深遠の闇にと眠りしその力 その裁きを今こそここに!
    崩霊裂(ラ・ティルト)!!!!!!!!』



ゼルガディスとアメリアから発せられる青白い炎。
人が使える精霊魔術の中で一番最高とされている、
精神に直接攻撃を与えられる魔法。
『何!?』
とりあえずこの術は、アレンジしない限り。
一つの対象にと有効であるがゆえに。
その青白い炎は、選んだ相手 ―― ゾロムにとその炎は向かい。
     

『ぎ・・・・・・ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』



炎に包まれた、ゾロムの断末魔が響き渡る。
「で?助けないの?」
何でもないように言い放つリナに。
「どうして助ける必用が?
   ゾロムは弱かった・・ただそれだけのことですよ。
   まあ、人間などに滅ぼされたのでは、面子がないでしょうけどね。彼も。」
にこにことあっさり言い切るヴィゼア。
「ほう、気が強い人間ですねぇ。
    気に入りましたよ。貴方は、この私が、じっくりと楽しんで、殺して差し上げましょう。」
そんなリナをにやりと笑って見つめるヴィゼア。
「・・・・・そうはいくか。リナは俺のなんでね。」
そんなリナとヴィゼアの前にと立ち塞がるガウリイ。
「こら!ガウリイ!これは、私の獲物よ!?邪魔しないでよ!」
「そうはいくか!こいつは、お前を傷つけるって宣言したんだぞ!
   その罪は滅ぼしても飽き足らないほどだ!」
「何わけのわかんないことをいってるのよ!?
   私に喧嘩を売ってきたんだから!
   倒すのは私に決まってるじゃない!」
「大切なリナを危険な目にあわせられるか!
   こんなやつは俺がかたづける!」
「何よ!?この私がこんな雑魚に手間取るとでもいいたいの!?」
「そうはいってない!
   だけど、リナを傷つけるなんていうやつを生かして置けるか!」
「だから、私の獲物だっていってるでしょうが!」
ぎゃいぎゃい。
言い合いつつも、少しのろけを入れているガウリイのその台詞すら。
まったく気づいてないリナ。
     

「・・・・・・・・何をやってるんだ・・あいつたちは・・・。」
そんな二人のやり取りをみて、唖然としているゼルガディス。
「・・・・・緊張感・・まったくないですね・・・。」
同じくつぶやくアメリア。
二人の思いは一致すしつつも。
―どうして、そこまで言われて・・・・気付かないんだろうか?リナは?
そう思い、互いに顔を見合わせて。
『・・・・はぁ。』
同時に溜息を吐いてゆく。
   

「とにかく俺が!」
「私に決まってるでしょ!」
「・・・・・・どちらでもかまわんが・・・。
    ・・・・・私を無視しないでほしいものですよ・・・・ね。」
しばし、そんな二人にしばらく唖然としていたヴィゼアだが。
ふと我に戻り。
手に光の球を出現させる。
バッ!
言い合いつつも、同時に飛びのく二人。
ドガァァァァン!
二人が飛びのいたその場所に、その光の球が直撃し。
ぷすぷすと地面が煮沸するのがみてとれる。
キィィィィン!
「光よ!」
「神滅斬(ラグナブレード)!」
飛びのくと同時に。
ガウリイは、その腰の剣を抜ききり。
青白い光の刃を出現させ。
リナは、リナで言葉と共に。
その手に黒い闇の刃を出現させる。
「何!?光の剣に・・何だ!?その剣は!?」
驚愕の声を上げるヴィゼアに。
「こら!ガウリイ!これは、私の獲物だってば!」
「だから、リナは手を出すな!」
言い合いつつも。
二人同時に。
ザシュ!!!!!!
『ぎ・・・・ぎゃぁぁぁ!!!?』

さら・・・・・・・・。



さすがに、光の剣とすべてなる母の力を借りた闇の刃の元には、
たかが、下級魔族が対抗できるはずもなく。
あっけなく滅んでゆく。

が。
『じゅ・・・・純魔族を一撃で・・・・・』
そんなガウリイとリナをみて、汗を流すゾルフとロディマスを尻目に。
     
「だ・か・らぁ!どーしてあんたは、人の邪魔するかなぁ!
    きちんと切り刻まれなかったじゃない!」
「だから!どうしてわざわざ危ないことをしようとするんだ!?
    リナに万が一のことがあったら、俺生きていられないんだぞ!?」
「何わけのわからないことをいってるのよ!」
ぎーぎゃーぎゃー。
今だにその手に、光の刃と闇の刃をもちつつ。
言い合っているリナとガウリイ。


「え・・・・・ええと・・・・・。止めたほうがよくありませんか?ゼルガディスさん・・・。」
「・・・・・止められるのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・無理です。」
そんな二人をみつつ、再び溜息を落としているアメリアとゼルの二人の姿。



かさり。
「んっんっんっ。まあいいわ。今度のは、フルコースを驕るというので。
    チャラだかんね!」
言い合いの末に、ガウリイにいいように話をうまく摩り替えられて。
お詫びにリナにフルコースの食事をおごる。
ということで話しをつけたガウリイ。
そのガウリイの言葉にリナがようやく怒りを解いた直後に。
背後から草を踏み分ける音。



「やれやれ・・・・・。
   やはり、あの程度の魔族では・・・・。
   貴方たちを殺すことは不可能でしたか。」
そういって、闇の中から現れる、赤いローブを着こなしている男性一人。
『レゾ!』
その姿をみて叫んでいるゼル、ロディマス、ゾルフの三人。
「それと・・ゼルガディス?
   どうして私を裏切るんですか?折角力を与えたこの私を・・・。
   まったく・・・・曽祖父の心、孫知らず・・ですねぇ。」
やれやれ。
そういって首を軽く振る。
「だまれ!俺は、誰も合成獣にしてくれなんて頼んでない!」
きっと、そんなレゾを睨みつける。
 ― 力がほしいですか?
ただ、その言葉の意味が分からずにうなづいたゼルガディス。
次の瞬間には、あっという間に、合成獣にされていた。
「世間では聖人と名高い、赤法師レゾ!
   今すぐに、その行いを悔い改めてざんげなさい!
   さすれば、神のご加護があります!」
ぴしっ!
そんなレゾに指を突きつけていっているアメリア。
「ちっちっちっ。お嬢さん?人に指を突き刺すものではありませんよ?
   両親から教わりませんでしたか?」
人差し指を軽く口の前で振り、にこにこというレゾの言葉に。
がぁぁぁぁん!
そのまま、少しショックを受けるアメリア。
「あんたも、あんたよ。
  何でこんな周りくどいことはしないで。
  別に『賢者の石』を使わなくても、目を開く方法なんて。
  神聖魔法や神魔融合魔法もあるでしょうが。」
さらりと、世間の常識では使えないとされている神聖呪文のことや。
はっきりいって、まず誰も聞いたことがないであろう、神魔融合呪文。
そのことを言っているリナ。
「その、神魔融合呪文というのは・・・・昔調べた文献に載ってましたがね・・。
   あれは、リスクが高いんですよ。つまりは、両極端の属性をもつ力を。
   まったく同じ配分で、しかも、その用途に変換し、術を立てるというのは・・。
   目の見えない私では、少しやっかいな作業なものでね。諦めたんですよ。」
にこにことさらりと言い放つその言葉に。
「なら、神聖魔法を試せばいいじゃないですか!?
    リナがいってました!ゼフィーリアの中では、使えるって!」
立ち直ったアメリアが叫ぶ。
「ええ。使えましたよ。・・・・・・・・ですがね、はじかれたんですよ。」
その言葉の意味が分からずしばし首をかしげるアメリア達。
「別にゼフィーリアの中でしか、使えないというわけではないですし。
   神聖魔法は。少し普通よりもかなりの魔法容量を要しますがね。
   その神の力と、自ら研究した精霊魔術の力と黒魔法の力。
   それらを組み合わせて、私は目をひらく術を開発しました・・・・・。
   ですが・・・・・。私以外の人達の目は開かせられても。
   私自身にそれを掛けるとね?どうしても、術がかからないんですよ。
   原因は分かりませんがね。」
ゼフィーリアに昔行ったとき、使えないとされている神聖魔法がまだ使えると判明した。
それで目が開く!
と、心も晴れ晴れとし、それをマスターしたが。
自らにかけると、なぜか、その術はかからずに。
しかも、自分以外の人間などには、簡単にかかる。
もしかすると、自分の魔力が足りないからでは?
そう思い立ったレゾは。
強力な魔力の増幅器とされている本当にあるかどうかもわからない、
『賢者の石』
に目をつけたのである。
「・・・・・・とゆーか。かけるんでなくて、融合する気でやらないと、無理だよなぁ?リナ?」
そんなレゾをみて、ぽりぽりと頬をかきつつ、リナに意見を求めるガウリイ。
「・・・・ど〜いう意味よ?」
「え?リナには分からないか?
  このレゾとかいう人の精神のほとんど。シャブなんとかって人が。乗っ取りかけてるぞ?」
―― ゴガシャ!
あっさりと言い切るガウリイに、
思わずこけるリナとアメリア・・・そして、ゼルガディス。
「ちょいまてぃ!?まさか!?まさか!?
   まさか、あんた!?あのレゾの中に赤瞳の魔王がいるっていうの!?」
すぐさま飛び起きて、ガウリイの胸元を掴んでがくがくゆするリナ。
「そーいや、シャブなんとかっていう・・魔王って。
   エルさんがいってたなぁ・・・あの気配の人は。」
「そーいう重要なことは早くいわんかぃぃぃぃぃ!!!
   って・・・・だぁぁ!?ってことは、絶対に、
   魔王なんかを復活させたら姉ちゃんにお仕置きされるぅぅぅぅ!」
ガウリイの胸元をぱっと放して、頭を抱えて絶叫するリナに。
「ちょっとまて!?どういう意味だ!?それは!?」
「そうですよ!?ガウリイさん!?」
同時に叫んでいるゼルガディスとアメリア。
そんなガウリイの言葉に、少し顔をしかめて。
「これは・・・また異なことを・・。
  そんなはずがあるはずないじゃありませんか。
  そもそも、そのエルさんっていう人のいう台詞もあてになるものか・・・。」
ふっと笑っていうその台詞に。
「・・・・・・・・・そういうことはいわないほうがいいと思うなぁ・・俺・・。」
ふと。
上空を見つめるガウリイ。
『??』
ガウリイがふと空を見上げたので、それにつられて、
全員が振り仰ぐと。


ヒュルルルルル・・・・・・・・・・・・・。

ドグワァァァァァァァァァン〜・・・・・・・・・・。

カランカランカラン・・・・・・・・。


シィィィィン・・・・・・・・。


『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    ・・・・・・・・・・・・・・・・何で金タライが落ちてくるのよ(んだ)?』
リナ、アメリア、ゼルガディス、ロディマス、ゾルフ。
ガウリイを除く全員の声が重なる。
何かが落ちてくる音と共に。
レゾの頭上から、何かがレゾの頭にと直撃してゆき。
それは・・・。
・・・・・・・・どうみても、大きな金タライ・・・そう表現する以外に他はない、
・・・・その物体が一つ落ちてきていたりいるのは一体全体どういうわけか・・・・

えっと・・・・。
「・・・・ガウリイ?何?あれ?」
リナがそれを指差し問いかける。
「何でも、エルさん、最近、空からタライとかを落として、
   つっこみするとある異世界の行動が気に入ったとかで・・・・。
   ・・・・・・まあ、まだいいほうだとおもぞ?
   以前は、黒い槍とか、フォークとかだったし。
   あ、あと、とにかく無数のちょっとした棘月ハンマー・・・・。
   なんてときもあったし。」
目を点にして問いかけるリナに、何でもないように答えるガウリイ。
「・・・・どーいう性格してんのよ・・・・金色の王って・・・・・。」
リナが突っ込む。
「まあ、普通なんじゃないのか?」
「どこが!そりゃ、剣や術が日常茶飯事飛んでくるとかは普通でしょうけど!」
さすがに、育った環境が物をいうとはこのことで。
『・・・・どっちも普通じゃない・・・・・。』
そんなリナとガウリイ会話に。
かなり冷や汗流して答えているアメリア達四人の姿。
     


「え・・・・えと、とりあえず、今のうちに、どうにかしておきませんか?ゼルガディスさん?」
「そうだな。」
リナとガウリイの会話を聞かなかったことにして。
会話を進めてゆこうとする二人。
「では、これを飲ませるというのはどうですかな?
   例の盗賊に紛れ込んでいたときに。
   その盗賊が襲った黒い服の神官が持っていたもので。
    何でも、これを飲めば何と全て万病のに効く薬らしいですよ?」
そういって、赤く澄み切った液体が入ってる小瓶を取り出すゾルフ。
「もしかして、これ・・・エリクシルでしょうか?」
「まあ・・・・伝説の薬に近い色ではあるがな・・。・・・試したことあるのか?ゾルフ?」
小瓶をもつゾルフに問いかける。
「はい。瀕死の子供に一口飲ませたことがあります。
   すぐに元気になりましたから・・。
   ・・・・・何かの役にたたないかな・・・と。
   ・・・・今の今まで忘れてました・・・・。」
そういって、罰の悪そうに頭をかく。
まあ、嘘ではないが。
解釈の仕方が間違っている。
     
― これはですねv人間が飲んだら、すぐに元気になる薬なんですよ。
  ・・・たとえ、どんな病気とか怪我をしいたり、瀕死の状態でも・・・ね(はあと)

そうにこにこと。
その薬をもっていた黒い神官は答えたのだが・・・・・。


「まあ・・・とりあえず、これを飲ませてみるか・・・・。」
いつのまにか。
故郷での日常の話しに話しが完全に外れていってしまっている、
リナとガウリイの会話を耳の端に捕らえつつ。
ゾルフからその小瓶を受け取り、
金タライによって、気絶しているレゾの口にと流し込む。


その少し離れた所では。
「ふぅん。私の故郷では、毎日のように何か痴話げんかとかで。
     攻撃呪文とかが飛び交ってたけど?」
「俺のところは、何か、母さんが身元不明なのが気に入らないとかいって。
   親族がよくちょっかいかけてきていたんだが・・・。
   エルさんとミリアムさんが、誰かを召喚して。
    殺さず生かさず、ほぼ、それが毎日の日常と化してたぞ?」
その誰かというのは・・・・・世の中、知らない方がいいこともある・・・・。
にこにこと、故郷での話しに花を咲かせているリナとガウリイ。
かなり、第三者の目からみれば。
とんでもない話を何でもないようににこにことしている二人の姿が見受けれられ。


「ぐ・・・・ぐわぁぁぁぁ!!!?」
ぶわっ!
液体を口に流し込んだ直後にレゾが喉を抑えて苦しみだす。


『何(だ)!?』
その叫びにようやく話しをやめて、レゾの方を振り向く二人。
「・・・・・げ!?ちょっと!?ゼル!!?何飲ましたのよぉぉぉぉ!?」
ふとレゾの様子に気づき、絶叫を上げるリナ。
「いや・・・これだが?」
さすがに、驚き。
レゾから発せられる瘴気にとどうにか耐えつつ。
リナの質問に答えてこびんを示す。
・・・・そこには、小さな透明な瓶にと入った赤い液体・・・・。
「な゛!?なんであんたがそんなものもってるのよ!?」
リナが叫ぶ。
「・・・・以前お前がつぶしてくれた盗賊団。
    あの一味が旅の黒い神官から巻き上げた薬だが?」
そんなリナに説明しているゾルフ。
「ちょっと!?まさか、知らないで飲ませたっていうの!?
    あ゛あ゛あ゛!もう遅いじゃないのよぉぉぉぉ!
    ガウリイ!結界張るわよ!」
「おう!」
リナの叫びにあわせて。
リナとガウリイ、二人が何かをつぶやいたかと思うと。
ざっ。
辺りの景色が少し変化する。
「それで!アメリア!ゼル!
   この瘴気を直接に受けたら・・・しんないからね!」
そういって、身構える。
「ちょっとまってよ!?リナ!?あれ、一体なんなの!?」
問いかけてくるアメリアの言葉に。
「だぁ!本当に知らないの!?
    あれは、千十二年前に起こった降魔戦争において。
    魔族が人間の精神だけを破壊して、
    その器を利用するために開発したやつよぉぉ!」
その手の知識と。
実物は。
リナはどうやったのかは知らないが。
ともかく、姉からものごころつくまえから叩き込まれているのだ。
何でも、そのいわゆる『毒』に耐えられるようになるまで、
精神を鍛えろ。
・・・・そういわれた幼い日の記憶がリナによみがえる。
あのとき・・・・本気で何回死に掛けたことか・・・。
そのたびに、『死んだらお仕置きv』
という姉の言葉で根性で復活していたのが、今でも思い出される。
「って、何でリナ、そんな昔のことを知っているんだ!?
   さては、お前・・・すっごくとしよ・・・。」
げしっ!
おもいっきり、ゼルの顔に足をのめりこませるリナ。
「ああ!ゼルガディスさん!」
そんなゼルガディスを倒れる直前に支えるアメリア。
「仕方ないでしょうが!姉ちゃんに物心つく前から!
   いろいろとこんな毒物とかにも耐性を作るようにって!教育されてるんだから!」
叫ぶリナの言葉に。
『・・・・・・・・。』
無言になるアメリア達。
     
そんなじゃれあいをしている間にも。
やがて。
ゆらりとそれは起き上がり。
「ん・・・・ふはは!見えるぞ!見える!ふはははは!」
ぼろ・・・・。
その顔の肉がごっそりとずり落ちてゆく。
その、見開いた瞳は・・・・赤の瞳。
目が開いたことに狂喜するレゾの中で。
― 時は満ちたようだな。
レゾの口から別の声が発せられてゆく。
「誰だ!?」
― 我は汝の中に封印されしもの・・・・。
「ぐわぁぁぁぁぁ!!!!」
くっ!
「ラティルト!!!!」
吹き付ける、圧倒的な威圧感と瘴気。
叫んでもがくレゾに攻撃を仕掛けるゼルガディス。
が。
・・・・バキィン。
それはあっさりとはじかれてゆく。



やがて、レゾの体が、ゆらりとうごめいて。
そこにやがて、異形の、見た目、海老に近い何かが出現してゆくのが見受けられ。
「・・・・・・・・海老?」
それをみて、思わず突っ込むリナ。
「・・・・そーいや、俺が七歳の誕生日のときに。
   何でも、材料に海老がないからって。あれと同じの・・・材料にしてたけど・・・・。」
その姿をみて、当時のことを思い出して、ぽんと手を打っているガウリイ。
魔王を前にしても。
まったく動じていないのは。
さすが、リナとガウリイというべきか。


「― 選ばしてやろう。好きな道を。我を再びこの世界に復活さてくれたお礼にな。
   我の手下となれば天寿を真っ当することもできよう。
   だが、嫌というならば、この場で我の相手をしてもらおう。
   この赤の魔王(ルビーアイ)シャブラニグドゥがな・・・。」
レゾであったそれが声を発する。
「驕るな!貴様が歴史の裏に埋もれている間に、
   日々、人間も進化している!伝説の魔王など、
   このゾルフが消し去ってくれるわ!」
そういいつつ、づいと前に出るゾルフ。
そして。
たかだかと手を上げて。
「黄昏よりも暗きもの 血の流れよりも紅きもの 時の流れに埋もれし・・・。」
・・・・・・・・・・・・・・・・。
どげしぃぃぃぃぃぃぃい!!!!!
そんなゾルフの背後に、リナのキックが炸裂する。
「このくそあほぉぉぉぉ!!!
   なぁに、魔王に魔王の力を借りた呪文をとなえているかなぁ!?
   このはったり魔道士が!?
   誰が自分で自分を攻撃してくださいというのに力を貸す馬鹿があるかぁぁ!」
ぜいぜいと息を切らせて倒れたゾルフを足蹴りに今だにしつつ、わめいている。
「何をいう!?黒魔法で最高のドラグスレイブなら、伝説の魔王などイチコロに!」
「まだいうかぁぁあ!?
   いーい!?どらぐすれいぶってのは、あいつの!
   シャブラニグドゥの力を借りて発揮するものなのよ!
   あんた、例えば暗殺者達に殺してくださいって自分から武器渡すわけ!?え!?」
「何をわけのわからないことをいっている!?」
「だぁぁぁぁぁあ!仕組みも知らずに覚えるなぁぁ!」
どがげしっ!
「ああ!リナ!俺というものがありながら!そんなやつと仲良くするな!」
『・・・・何処をどう見たらそう捕らえられる(んですか)・・・・。』
そんなリナにわめいているガウリイ。
そのガウリイの台詞に突っ込みを入れているゼルとアメリアとロディマス。
     



・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
「・・・ほう、少しは出来るようだな・・・。
   貴様は・・・・。で?答えはでたかな?人間達よ?」
しばらく、律儀にもそんなリナの様子を眺めて。
リナが気が済むまでまっていたりする魔王。
・・・・・・・なぜかとはいわないが。
その辺りの律儀さは、かなり磨かれているようである。
そして、ふと目を細めて。
「・・・ほぉう、人間風情が張ったにしては・・。
   なかなかきちんと結界が張られているようだな。」
辺りの空間が結界で覆われていることを褒めていたりする。
「・・・そりゃ、ちゃんとやらないと。
   ねーちゃんに、その辺りも仕込まれてるからねぇ・・・。」
遠い目をして、さんざんゾルフを足蹴りにして。
気ガ澄んだリナが、そう魔王の言葉に返事を返す。
「俺は、何でも出来るほうがいいって。
   ほとんど叩き込まれているから。魂に直接。」
のほほとさらりとすごいことをいっているガウリイ。
「????」
そんなリナとガウリイの台詞に首をかしげる魔王。
当然の反応であろうが。
幸か不幸かガウリイが誕生したそのときは、すでに。
レゾの中で復活の機会をうかがっていた時期でもあったがために。
・・・・このシャブラニグドゥはガウリイのことを知らないのだ。
半分覚醒していたがゆえに。
・・・・それでも、他の欠片と意識を共用すれば、すぐに分かるはずなのだが・・・。
この時点では、まだそれを行っていない。
他の欠片もまた、あまりに恐ろしいないようなので、率先しては、
教えない・・・という事実もあいまって。
・・・・・・ガウリイが、金色の王と宇宙の姫にしごかれて、
大きくなっている半精霊である存在などとは・・・。
当然、分かるはずもなく。
「ま・・・まあ、そういうわけで?
    魔王を復活させたなんて、姉ちゃんに知られたら。
    それこそ、殺されたほうがましのお仕置きがまってるから。
    あんたは、ここで倒す!」
びっ!
指を突きつけて宣言するリナに。
「なあ?リナ、剣でやっつけてもいいか?
   俺の精神力で出来る剣でだけど?
   あれ・・・エルさん達に連れられていった先々でしか、試したことないし。」
にこにこと、さらりと、とんでもないことをいっているガウリイ。
「あんたは、それは、いつでもできるでしょ?
   それより、私の援護やってよv
   いやぁ、私、完全版。一度唱えてみたかったのよ。
   召喚呪文。知り合いなんでしょ?ふふふふv」
そういって、うきうきしているリナ。
「・・・・・・リナ?そのしょーかんじゅもんって?」
何かものすごくいやな予感がするのは・・気のせいであろうか。
アメリアが汗を流しつつ、問いかける。
「え?金色の王の召喚呪文。
   というか、力を召喚する事態があれを召喚することに他ならないし。」
さらりと言い放つリナの言葉に。
「うーん。何かリナとエルさん、気があいそうだよなぁ。
   ・・・・・でも、エルさんを召喚って・・・下手したら、
   リナの体にエルさん、降臨(おり)てくるぞ?」
さらりと的確に図星を言い当てるガウリイ。
「それなのよ。私が私でなくなるじゃない?
   ・・・・別々に私とあれ、あんたなら交渉してできることない?」
「まあ、リナがりナでなくなるのは。俺もいやだしなぁ。
    そりゃ、エルさんを脅してでもそうするが?」
そこはかとなく、とんでもない相談をしているリナとガウリイ。
その言葉に。
魔王の額の一筋の汗。
「こらまて!どうして、貴様らが!『あの御方』のことを知ってるんだ!?」
かなり狼狽を始める魔王。


「・・・・何か・・・魔王が・・・狼狽してます・・・。」
その様子をみて唖然としているアメリアに。
その威圧感ですでに言葉を失っているロディマスに。
「・・・・とゆーより、今は魔王より・・・リナの方が重要な気がするのは・・・。
    俺の気のせいか?」
つつぅ・・・。
額に汗を流しつつ、唖然としていっているアメリアにとつぶやくゼルガディス。
     

「よっしゃぁ!じゃ、ガウリイvvよろしくねv
   まあ、自分の体に降臨させてもいいんだけどさぁ・・・。
   結構魔力つかうのよ・・・あれ・・・・。」

以前、一度。
事実、試したことがあるリナ。
さすがに、ルナに鍛えられているだけのことはあって。
その程度ではリナの魂は混沌に飲み込まれなかったが・・・。
まあ、リナが相手にしたのが。
お仕置きを嫌がり逃げ出した、とある異世界の王であった・・・。
というのもあいまって・・なのだが。
     
いや・・・まさか・・そんな・・こんな人間に・・・?!
そんな会話をしている二人に、思いっきり、恐怖を感じる魔王。
「じゃあ、いってみよぅv
   闇よりも暗きもの 夜よりもなお深き存在 混沌の海
   たゆたいし存在  金色なりし闇の王・・・。」
ぎぅぅぅぅぅ!!!
「ま・・・まて!それだけは・・・まってくれ!」
「・・・・・・・・・・・魔王が命乞いしてます・・・・。」
「・・・・いうな・・アメリア・・・。」
もはや、どうでもよくなってきているゼルガディス。
この二人に付き合っていたら。
常識は通用しない。
というのがまざまざまとその身をもって刻まれる。
「我ここに汝に願う 我が前に立ちふさがりし
   全ての愚かなるものに 我と汝が力もて 等しく滅びを与えんことを!
   重破斬(ギガ・スレイブ)!!!!」


ドォォォォン!!!!!



― バシュ。
闇が一気に舞い降りてきたかと思うと。
すぐさま金色の光によってかき消されてゆく。
    

「・・・よっしゃぁ!成功!」
一人、ガッツポーズをとっているリナに。
とてとて。
誰かが近づいてくる。
みればそこには、ひとつの人影が。
今までこんな子はいなかったはず。
黒く長い髪の毛を赤いリボンでポニーテールにしている女の子。
にっこりと。
「始めまして。リナ=インバースさん。
   ミリアム=ユニットです。
   私の家族にも等しいフェアリーの息子である、
   ガウリイがいつもお世話になってるようね♪
そういって、にっこりと手を差し出してくる。
「・・・あ、こちらこそ。」
この子が?
ガウリイがいってた・・ミリーさん?
・・・子供のようだけど?
というか・・・私・・・金色の王の術を唱えたんだけど?
リナがそう思い首をかしげたその直後。

パァ!
辺りを一瞬、金色の光が埋め尽くす。
「あら、ガウリイ、久しぶりよねぇ。
  たまには、そっちから遊びにきなさいよねv」
    
・・・・・唖然。
その場にいる人達は。
ガウリイを除き全員絶句する。
そこにいたのは。
金色の光にと包まれている ― 絶世の美女。
     


「あ゛あ゛あ゛あ゛!?エル様ぁ!?
   しかも、何でユニット様までおられるんですかぁ!?」
その姿をみて。
刹那。
シュルリと。
姿を人間にと変化させる魔王。
元のレゾの体の様式のままであるが。
「あら?S?まさか・・・ふぅぅぅんvv
    ちゃんと、意思疎通してないんだvそうなんだv」
・・・・ぎくっ!
にっこりと満面にほほえむその表情に。
・・・・完全にと固まってゆく。
「あの子・・ガウリイは、フェアリーの子供よv」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい?」
その言葉に思わず固まる。
確か・・フェアリー様とは・・・。
ユニット様がいつも身に着けておられる・・石の精霊の名前……
・・・・しかも、力は・・・・って!?
「・・・・でぇぇえ!?」
頭を抱えて騒ぎ出す。
「五月蝿い!」
どごめっ!
キュウ・・。
虚空から取り出したスコップに頭をつきたてられて。
その場に転がる一つの物体・・・。
「エルv折角だしvメイドにでもしてこきつかいましょvそいつv」
「あら、それいいわねvえいv」
パチンv
指を鳴らすと、そのまま、服装がメイドのそれにと代わり行く魔王。
それが結構似合っていたりする。
今だに固まっているアメリア達にと視線を向けて。
「使いぱしりの部下Sが迷惑かけたわねv
   こいつは連れてもどるから♪
   あ、リナ♪頑張ってねv子供楽しみにしてるわよv」
「あ、私もv」
呆気にとられるリナ達を前に。
何かにこやかにと会話しつつ。
倒れている物体をひきづって。


ゴゥ!
『きゃ!?』
『うわ!?』
一瞬、ものすごい闇の風が吹き抜け―。





チチチチ・・・・・・。
目を開くと。
いつのまにか夜が明けていたその森の中にとリナ達はたっていた。




「あ゛あ゛あ゛あ゛!私、まだ何もしてないのよぉぉぉお!?」
どがぁぁぁん!
暴れるつもりだった、リナの攻撃が。
そのまま、無差別にと繰り広げられ―。




リナがそこにある一つの袋に気付くまで。
アメリア達は、ともかくリナを何とかなだめようと。
苦労してゆくのであった。。





しばらく後、ふと気づくと、そこのある袋の中にかなりのガクの金貨や魔力増幅器。
などなどといった品物が入っているのに気づき、リナの機嫌が直ったのは・・・いうまでもない。
そこには、それとともに。




― 支度金よv
― または準備金だからねv
   L&U



そう一言だけ、書かれている紙が一枚。
その言葉の意味は…
リナにはまったく、通じてはいなかった。




支度金・・または準備金。
それらは、ガウリイとの結婚を前提にしているものである。
という事実に。




「な・・・何とかおわりましたね・・・・・・・・。」
「・・・・だな・・・俺達は何もしてないがな・・・・・・。」



ひゅぅぅぅぅ・・・・・・。



いきなりの展開に、ただただ立ち尽くす、アメリアとゼルガディスに。


・・・今だにリナに蹴られて起き上がってこないゾルフ・・。
・・・その下から赤いものが少しばかり広がっているのは・・・気のせいであろう・・・。



魔王復活という幕切れは。
何とも味気ないものであった・・・・・。




「で?ゼルはこれからどうするの?」
リナの問いかけに。
「・・・まあ、気長に捜すさ。」
これ以上、こいつ達つ付き合ってたら・・・普通のやつなら精神もたんぞ・・・。
心でそうおもい。
「それで?アメリアはどうするんだ?」
アメリアにと問いかける。
「私は、リナ達と共にいきます!
   ゼルガディスさんもいきましょうよ!そして、
   正義の仲良し四人組みで正義を広めるんです!
   ああ・・・正義の四人組み・・何て素敵な響き・・・・。」
などといいつつ、自分の世界にうっとりするアメリア。


「ゾルフ、あんたは、も〜一回、知識から覚えなおせ…」
そういったゼルガディスの言葉に。
リナが紹介状を書き、ロディマスとゾルフは、
ゼフィーリアでしばらく修行することになっている。
     

「ま、ゼル、また会おうなvだけど!リナは俺のだからな!」
「だ・か・ら!何わけのわかんないことをあんたはいつもいってるのよ!?」
すっぱぁん!
リナのスリッパがガウリイの頭を叩くのを見て。
少し苦笑し。
「まあ、縁があったら、またな。」
そういって、立ち去ってゆくゼルガディス。

やがて、そこにいるのは、リナ、ガウリイ、アメリアの三人のみ。
「ま、それじゃ、いきますか!」
「あ、おい!リナまてよ!」
「リナ!正義をしっかりと広めましょうね!」

ゼルガディスと別れ、元気よく駆け出してゆく。
とりあえずの、当初の目的地。
アトラス・シティに向かって。
    
三人の新たな旅が今始まってゆく―・・・・・・。



                                          ー続くー
     
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あとがきもどき:
  薫:さてvこの黒い神官・・・だぁれだ(笑)
    って・・・・ばればれですよねぇ?(笑)
    一応、シリアス路線でなく。
    乱入エル様達(笑)路線でした(こら!)
    だけど?
    リナとガウリイが結界を張った時点で。
    他の魔族にはその気配が断ち切られてますv
    さあ、どう判断するのかなv(まて!)
    ではではv
    レゾ偏でしたv