さてvvv
ここ、数日間。
エデンばかりを打ち込んでおりますv
ついでに・・・某所にアドレス目当てで押し付けた小説もさっき贈ったしv(こらまて!)
ちなみに。
リンクは・・まだ張ってません。
・・・・・・まあ、感のいい人なら。
アドレスから入れるかも・・(お゛い゛!)←アップはした人(笑)
一周年記念小説のその後にあたる。
『白銀の瞳』その影の主人公、セリナちゃんの視点の話しと別視点v(爆!)
んではではvvv
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狭間の選択 〜情報源は?〜
「ちょっと!ガウリイ!?それ本当!?」
瞳をきらきらとさせているリナ。
「そうだけど?」
さらりというその台詞に。
「よっしゃぁ!ガウリイ!今度紹介して!」
「おう!いいぞ!いつでも!
ついでに俺の実家にこないか?」
「紹介してくれるなら何処にでも!
よっしゃぁ!これで姉ちゃんに勝てるぅぅぅぅ!」
一人、ガッツポーズをとるリナ。
「・・・・・ねえ?ゼルガディスさん?今のガウリイさんの台詞って・・・。」
「・・・・どうみても、『実家への挨拶』・・・・だな。」
そんな会話をしているリナとガウリイをみているアメリアとゼルガディス。
「・・・・リナ、どうしてあそこまでいわれて。気付かないんだろ?」
「・・・俺に聞くな・・・。お前の方が付き合いながいだろうが・・。」
はぁ。
溜息一つ。
短い期間ではあるが。
はっきりいって、たったの数日で。
リナがどこまで鈍いのか。
分かりたくもないのに分かってしまったゼルガディスに。
それほど分かりやすくアプローチしているのに。
まったく気づいてないリナをみつつ目を点にして言っているアメリア。
「今はそんなことより?どうするつもりじゃ?」
こほんと咳払いを一つするロディマス。
あまり、いきなり、万物の王とか言われても。
実感などわくはずもなく。
まあ、それが当然の反応であろうが。
何しろ、一般では。
魔王や竜神の存在ですら。
伝説と思われているのが普通なのだから。
その言葉に。
「―そうね。」
そういって、にっこりと怪しく笑い。
「ふっ。このリルナ=インバースに喧嘩を吹っかけてきたこと。
十分に後悔させてあげるにきまってるじゃない!」
その言葉に。
「・・・・・相手はあのレゾだぞ?一筋縄ではいかん・・・・。」
淡々と冷静に言い放つゼル。
そんな言葉にやりと笑って。
「なぁにいってるのよ?こちらにおびき出すに決まってるじゃない?」
にっこりと笑い。
「とりあえず、宿に入るわよ!」
ふと。
「いい加減に女性の姿になんなさいぃぃい!
あんたわぁぁぁぁ!」
どげしっ!
今だに男性の姿のままのガウリイに足蹴りを入れているリナ。
「別にいいじゃないかv」
「・・・・・・・・まったく・・・・。寝るときには姿変えてよね!?
それでなくても、同室なんだから!」
部屋があまり空いてなかったので。
リナ、アメリア、ララ。
ゼル、ロディマス、ゾルフ。
この二部屋で泊まっているのである。
ここには。
とりあえず、リナ達が泊まっている部屋にと全員が集まり。
「それで?どうやっておびき出す気だ?リナ?」
ゼルが問いかける。
「んっふふ。こちらには、ガウリイっていう心強い味方ができたしv
・・・・・情報網を利用するにきまってるじゃないv」
『情報網?』
そんなリナの言葉に、顔を見合わせて。
「まるで、リナ、姉さんみたいなことをいうのね?」
感心したような声を上げるアメリア。
「アメリアの姉・・グレイシア皇女か。
確か・・行方不明と聞いたが?」
ふと、思い出したようにいうゼルガディスに。
「姉さんは、今魔術の修行の旅に出てるんです。
でも、必ず私の誕生日とか、父さんの誕生日には。
プレゼント贈ってきてくれますよ?
・・・・持ってくるのは、姉さんでなくて、クラゲですけど。」
― びくっ。
ま・・まさかね・・・・あはは(汗)
アメリアの言葉に、一瞬。
なぜかクラゲに人望のある某高笑い女が浮かび。
思わず体が一瞬震える。
「・・・いや、ちょっとまて・・クラゲって・・・・」
にこにこというアメリアの台詞を。
手をかざして止めているゼル。
まあ、当然の反応であろうが・・。
『クラゲ?』
そんなアメリアの言葉に顔を見合わせているロディマスとゾルフの二人。
「ああ。姉さん、すっごく人望があるんです!
人でない、生き物まで人望が厚いんですよ!
クラゲとか、木の根っことか!毛虫とか!」
・・・・ぐ・・・・ぐうぜんよ・・・ぐうぜん・・・。
だらだらだら・・。
リナの額からいやな汗がこぼれてゆく。
『・・・・いや・・木の根っことか・・・・毛虫とかの人望って・・(汗)』
にこにこというアメリアに同時に突っ込んでいるゼル、ロディマス、ゾルフ。
「リナ?どうかしたのか?気分でもわるいのか?」
さりげに。
リナの肩に手を回して。
自分の胸にと引き寄せているガウリイ。
「い・・・いや、何でもないわよ・・。
と・・・とにかく。ガウリイ。あんたにも、ちよっっぴし協力してもらうわよ?」
「おう!」
そんな自分をなぜか胸に抱き寄せているガウリイを見上げて。
いうリナに。
にこにこ笑顔で答えているリナ。
・・・・照れる以前の問題で。
すでに、ガウリイのことは、リナの中では。
同士。
といってような感覚で、第一印象から位置づけられていたりするのだ。
そんなガウリイの了解の言葉をうけて。
ごそごそと、袋の中から。
一つの水晶を取り出してゆく。
「ミラージュ。」
リナが小さく水晶を取り出し、つぶやくと。
ゆら・・・。
その水晶が部屋の中ほどにと、浮かび上がってゆく。
「リナ?これ何?どうやら魔法道具(マジックアイテム)みたいだけど?」
それをみて首をかしげるアメリア。
聖王国セイルーンの王女たるアメリアでも。
こんなものは見たことがない。
やがて。
『―あら、リナ、どうかしたの?』
そこに。
その水晶から立体映像で、幻影が浮かび上がってゆく。
その浮かび上がったのは。
どことなく、リナに何となく感じが似ている。
黒い髪を肩の辺りで切りそろえている女性。
そして、ふと周りを見渡し。
『―あら?白のゼルガディスに。アメリア王女まで?……一体?リナ?』
そういって、首をかしげるその映像に。
「・・・・・・あれ?リナの姉さんって・・・・。」
その姿をみて声を出しているガウリイ。
「あれ?ガウリイ?姉ちゃん・・知ってるの?」
そんなガウリイをキョトンと見つめるリナ。
「え?だって、この気配・・あの人だろ?
エルさんがよくいってる・・・・すぃ・・・。」
言いかけるガウリイの言葉をいち早くさえぎり。
『ちょっとまちなさい!?まさか!?
の・・・・『エル』様って・・・まさか・・・(汗)』
「・・・・ねーちゃん?」
映像の中でがくがく震えているのが見てとれる。
え・・・えっと・・・。
リナは姉がここまで怯えるのを今まで一度も見たことなどない。
「リナ?この人・・誰なんですか?」
そんな映像をみてリナにと問いかけるアメリア。
ここまで鮮明に映し出される幻影など・・・。
今だにセイルーンでも普及していない。
「ん?ああ、紹介が遅れたわね。あたしの姉ちゃん。『ルナ=インバース』」
リナの言葉に。
『始めまして、皆さん。うちの妹がいつもお世話になってます。』
そういって、映像であるリナの姉であるルナはペコリと全員にお辞儀をし。
『あ・・・あの?それで・・・・一体、貴方は、『誰』なんですか?』
あの御方を軽く呼ぶとは・・。
よくみれば。
何となくも覚えのあるような感じもし・・・・・・。
ずざぁぁぁぁ!
次の瞬間には顔面蒼白にと成り果てる。
『あ゛あ゛あ゛!フェアリー様のご子息のルシフェル=ララァ=ガウリイ様!?
じゃないですかぁぁあ!!!!!リナ!!
何でそんな人と一緒にいるのよぉぉぉぉぉ!!!!』
「あれ?姉ちゃん?こいつのこと・・知ってるの?
あたしね、あたしの一族以外で性別代えられるやつ。
初めて出会ったの。それがこいつよ。」
少しそんな姉の様子に多少戸惑いつつも。
とりあえず、答えないと後が怖いので素直に答えるリナ。
『・・・・何で・・・・ガウリイ様が・・・・。』
ぶつぶつとつぶやくルナに。
「これから、リナと共に一生過ごしてゆくつもりですのでv
その辺りのことはよろしくお願いしますねv
ルナ義姉さんv」
さらりというガウリイのその言葉に。
『・・・・って・・まさか・・・・・妹を?』
ええ(はあと)」
そんな会話をしている二人に首をかしげつつ。
「ま、姉ちゃんが知り合いだっていうんなら、話しははやいわ。
私、今こいつと旅してるんだけど・・・。
ちょぉぉと、姉ちゃんに情報教えてほしいかなぁv
と思ってねv何か、こいつ『金色の王』と知り合いだっていうしv」
さりげに、金色の王の名前を出して、姉を脅しているリナ。
『・・・・・う゛(汗)分かったわよ・・・・。
レゾの情報でしょ・・・・。送るわよ・・・。』
「きゃぁvさっすが姉ちゃん!話しが早いわ!」
汗をだくだくながして、そう言ってくる姉の言葉に。
一人手を叩いて喜ぶリナ。
「まあ、そういうわけで、リナは貰いますね♪」
『・・・・・・・う゛(汗)・・・・・・・り・・・・リナ次第よ・・あはは…』
そんなガウリイの言葉に思わず冷や汗を流しつつ答えるルナ。
「つまりは、オッケーということですねv」
さらりと。
ルナより約束を取り付けているガウリイ。
さすがとしか言いようがない。
なぜリナの姉のルナがガウリイを知っているのかというのは。
・・・・・ガウリイが物心ついたときに。
金色の王と宇宙の姫たちにと連れられて。
― ほぼ、この辺りの神魔王には。
会わされて・・・・・手合わせをいきなりさせられているからであるのだが・・・・。
そのルナの言葉を聞いて、にっこりと微笑むガウリイ。
『と・・ともかく!リナ!無茶はしないのよ!?
・・・・・・・・・・・・・・・・がんばんなさい。』
あわてて、掻き消えるようにと消えてゆく映像と共に。
ゴトン。
一つの別の水晶が天井にと浮かんでいる水晶から落ちてくる。
「んっふふふvよっしゃぁv
これでレゾの全てがわかるっとv」
一人にこにことそれを手にするリナに。
「・・・あ・・・・あの?話しが全然見えないんだけど?」
「同じく。」
「同感だ。」
「右に同じく。」
当時に、アメリア、ゼル、ゾルフ、ロディマスの声が重なる。
「え?ああ、ゴメン、ごめん。
私の姉ちゃん・・・・。どうやって調べることができるんやら・・・。
大概生きてる人間とかの情報、全部もってるのよ。」
『・・・・・いや、全部って・・・・・・。』
そんなリナの言葉にガウリイ以外の全員の声が重なる。
「まあ、姉ちゃんなんだし?
何があっても別に不思議じゃないし。
ま、そういうわけで、これには、あのレゾの全てが入っているはずよv
んふふふvこの中に絶対にあいつの弱みがあるはず!」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。』
一体・・・・・・・・リナの家族って一体・・・・(汗)
何でもないように言い放つリナに。
ガウリイ以外の全員の心情が一致したのはいうまでもないこと。
『ぶわははははははははは!!!』
リナがそれを映像に映し出してしばらく・・・・・。
「か・・・・かわいいです!」
アメリアが瞳に涙を浮かべて笑い転げ。
「くくくっ・・・・。これは・・・・・。」
ゼルまでも笑っている。
「い・・・いやぁ、似合ってますね・・・・・くくくっ!」
そんな視線の先では。
『?お母さん?何で父さん笑ってるの?』
瞳がしっかりと閉じられている幼い子供。
まだ、七歳か八歳程度であろうか。
『レゾの新しい服が似合っているからよv』
おそらく、これがレゾの母親なのであろう。
優しそうの感じのわりには・・・・。
「ひ・・・・ひぃ!くるしぃー!
目が見えないのをいいことに・・・・いいようにされてるぅぅ!」
リナがお腹を抱えて笑い出す。
水晶が映し出したのは。
レゾの過去。
・・・・・面白いことに、レゾは小さいころというか。
ずっと、女の子の服を着せられているのだ。
しかも、ふりふりのフリルのついたワンピース!
これがまた似合っているから何ともいえない。
しばらく。
そんなレゾの過去を視つつ。
全員で笑い転げる声が。
宿にと響き渡ってゆく―。
「・・・・そーいえば、俺の母親も・・。
女の子の服を着せるのが・・好きだったな・・・遺伝かよ・・・。」
あきれてつぶやくゼルの声は。
ただただむなしく掻き消えてゆく。
やがて、その中で。
レゾがそのことを知り。
反抗してゆくところに。
そのために、目を開こうと躍起になっていこうとするところ。
―つまるところは、玩具にされても。
気付かないので、目を開こうと。
子供心に決意したのである。
気持ちは・・・・・分からなくもない。
この場にいる全員の思いは一致しているが。
そのレゾの今までの一生をみつつ。
ただただ、しばらく笑い転げていた。
「な・・・・・何か俺・・・・レゾに同情したくなってきたな・・・・。」
ぽつりとつぶやくゼル。
まさか、助手に雇っていた女性からも。
似合いますわ。といって、女性の服をプレゼントされていたとは・・。
彼女にはゼルは一度も出会ったことなどないが。
それでも、魔術に長けているのは見てとれる。
「・・・しっかし・・・・・むちゃするわね・・・こいつも・・・。」
視線の先では。
レゾが自分の目を治す実験のために。
生み出されたコピーホルムンクス。
その目があっさり開いたことにぶちきれて。
実験を兼ねて、そのコピーに魔族を二匹、合成しているその様子。
「こんなのは正義じゃありません!
命を何だとおもっているんですか!?」
それをみていきまいているアメリア。
そして。
多々と作り出されてゆく、ホルムンクス―コピーたち。
これまでに。
今から百二十年ほど前にあったという。
魔道都市サイラーグの壊滅。
伝説と成り果てている『魔獣ザナッファー』
その一件にも関っていたレゾが映し出されている。
レゾがそそのかして、ザナッファーを作ったのだ。
―本物かどうか作って調べればいい・・・・と。
それを召喚した下級魔族に装備させて。
そのまま、それは、不完全ということもあって。
その魔族の精神と意思を食い尽くして。
サイラーグを一瞬のうちにと瓦解させた。
「・・・・あれ?あれって、私の曾爺ちゃんと曾婆ちゃんだ。」
「お、あれが俺のご先祖かぁ。」
そんな会話をしているリナとガウリイ。
・・・・・・ん?
「ちょっとまてぃ!ガウリイ!?
あれがご先祖って!?まさかあんた、あれ!?もってるの!?」
目をきらきらさせていっているリナ。
「おう。『光の剣』とかいうやつだろ?ここにあるぞ?
何でも、母さんとかの話しでは・・・閃光の剣(ゴルンノヴァ)というのが。
この、異界の魔族の名前らしいけどな。」
・・・・・・・・・・・・・・・。
そういいつつ、剣を取り出して。
その柄と刃を分けて。
『光よ!』
ガウリイが叫ぶと。
そこにあるのは、青白い光の刃を出している一振りの剣。
「ガウリイ!それ・・・・ちょーだい!!!」
どでっ!
リナのその言葉に。
アメリア、ゼル、ロディマス、ゾルフが。
そのまま、前にとつんのめり、床とキスをする。
「リナが俺と一生ずっとともにいてくれるんだったら。
俺のものはリナのものだぞ?
ということで側にいないかv一生v」
「????とにかく頂戴!はい!くれるっていうことよね!それは!」
そういってガッツボーズを取り。
「よっしゃぁ!これでまた研究がはかどるぅぅぅ!
ガウリイvそれもう、私の予約だかんねv」
うきうきしているリナ。
・・・・・リナは気づいてない。
理解してないにもほどがあるというか・・・・。
そんなリナとガウリイの会話に完全に目を点にしているほかのメンバー。
「・・・・・ねえ?あれって・・・・。
『プロポーズ』受けてるんだって・・・リナ、気付いてるとおもいます?」
「絶対に気づいてないな。」
『うんうん』
そんなじゃれあう二人をみて、ぼそぼそと会話していたりする。
事実。
リナはまったく気付いていなかった―。
「さてと・・・・。とりあえず、あの風景をこれにさらにコピーして・・っとv」
リナがそういって。
一つの球を何もない空間から作り出してゆく。
「・・・・うーん。私の分子配列変換だと・・。
これくらいが限度なのよねぇ・・・。」
『・・・・・いや、限度って・・・』
何もない、空気から、球(オーブ)を作り出せること事態。
普通でないのだが。
そんなリナの言葉に。
アメリア達のつっこみが一致する。
「え?普通でしょ?」
さらりと言い放たれて絶句する。
「よし!記憶球(メモリーオーブ)の完成!
これをばら撒かれたくなかったら。
場所指定して、そこにくるようにと伝言するわよ!
あ、ゼルv髪、一本貰うわねv」
― プチリ。
「いてぇぇ!」
いきなり、有無を言わさずに髪の毛を一本引き抜かれ。
少し声を出すゼルガディス。
さすがに鋼の髪のせいか。
かなり大きな音がする。
「・・・・・どうするんた?そんなもの?」
包帯をすでに取り除いている鼻の下に口ひげを生やしている男性。
ゾルフがリナに問いかける。
「あのねぇ・・あんた、本当に魔道士?
魔力の波動で相手に使いを送ることができるって。
つまり、ゼルの体にレゾの魔力が残ってるでしょ?
普通、子供でもその魔力を使ってレゾと連絡つけれるって。
わかるわよ?」
あきれていっているリナ。
『・・・・・・・・・・・・・無理です(だって)。』
そんなリナの言葉に。
アメリア、ゼル、ロディマス、ゾルフの声が一致してゆく。
「・・・・・よしっと。これをこうして・・・。」
そういいつつ。
無理やり引き抜いた髪の毛を軽く包み。
ふっ。
息を吹きかけ。
「ガウリイ!」
「おう!」
リナが何もいうまでもなく、窓を開け放つガウリイ。
ふわり。
バサバサバササッ!!
リナの手から、銀色に輝く、一羽の鳥が羽ばたいてゆく。
リナの魔力によって、具現化しているゼルガディスの魔力と。
レゾの魔力の物質形態。
その具現化する形を鳥にリナは指定したのである。
『・・・・・・・・な゛!?』
そんなリナの様子を。
ただ、思わず絶句して見つめるほかの人達。
別に、鳥を召喚したとかではないのは、一目瞭然であるがゆえに。
バサバサと、飛び立ってゆく鳥を眺めつつ。
「さぁぁてv
これで相手から行動してくるはずよvv」
うきうきとしていっているリナ。
「ねえリナ?何する気?」
アメリアの問いかけに。
「ふっ。決まってるじゃないのよ!
あの、レゾのかわいい姿!
こちらのいうとおりにしなければ、世界中に売り払うって、
そう伝言したのよ!
きっと高く売れるわよぉvレゾの一生vv」
何しろ、世間では。
赤法師レゾは聖人で通っている。
その中身が本物だとすればなおさら。
かなりの高値で取引されるのは・・・必死。
「あ、なるほど!そういう手があるんですね!さすがリナ!」
「でしょうvあっちが乗ってこなかったら。
その収入で何かおいしいものでも食べましょv」
「それいいわね!」
『・・・・・お゛い゛。』
それって・・・・いわゆる脅迫じゃあ・・・・。
ゼルの脳裏に的を得た言葉がよぎるが。
・・・・・その後、自分に何かとばっちりが回ってきそうな予感がして。
その言葉を飲み込んでゆくゼル。
きゃいきゃいと。
すでに、収入で、やれ、どこぞの町のケーキ屋がおいしいから。
そこをまずたべて・・・・と。
すでに売り払う気満々のリナとアメリアをみて。
「・・・・・・・はぁ。」
しばし、溜息を落とすゼルガディスの姿が。
宿の一室で見受けられてゆく。
バサバサバサ。
「・・・・おや?・・・・・ほう、こんな真似ができるんですか?
やはり、侮れませんねぇ・・。」
飛んできた銀色の鳥を掴む。
その鳥に込められているメッセージ。
― こちらの言い分を聞かないと、これ、世界に売り払うわよv
そう、魔力を込めた言葉で記憶されているそれを視て。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
しばし無言。
目に見えない彼であるはずにも関らずに。
その風景が脳裏に直接映し出されてくれば・・・・なおさらである。
そして。
少しの硬直の後に。
「な゛!?どうして、私の子供時代を!?あの人間が知っているんですかぁ!?」
一人わめくレゾ。
― その声は、ただむなしく響き渡ってゆく・・・・・・・。
「んっふふふふv」
じゃらり。
金貨を手ににこにこと笑うリナに。
「・・・・・鬼だな・・・・。」
あきれた声を出すロディマス。
「んふふvだって、どれくらいの金額になるかv
試すのが商売人ってものじゃないv」
返事も待たずに。
しっかりと。
そのレゾの今までの一生を、映し出している記憶球(メモリーオーブ)をコピーして。
リナの実家の末端にあたるとある店にと。
すでにいくつか次の日にすでに売り払っているリナ。
リナの手に握られた金貨は・・・・。
約一つにつき、一万枚。
協会関係者などが、高値ですぐに買い取って言ったのである。
― インバース商会が仲介する品物には。
偽者などないというのは、常識であったがゆえに。
その映像をみて。
笑い転げたあとに。
― さすがに、聖人君子のイメージとは・・違う行動も多々とあるので。
とりあえずは。
協会などの宝として。
その記憶球(メモリーオーブ)は保管されてゆく運命を辿っていた―。
「・・・・・・・・仕方ありません。出なさい、ゾロム、ヴィゼア。」
レゾがつぶやくと。
そこに、目のないぽっかりとした空洞をしている老人と。
顔半分がのっぺらな男性が出現してくる。
「私は今から出かけます。
とりあえず、あなた方には、裏切り者と、そして、その中間たちの始末。
それを頼みますよ?」
そういいつつ。
ぱさり。
赤いローブを翻す。
『御衣に・・・・レゾ様・・・・。』
それだけてって、その二つの影は。
瞬く間に虚空にと掻き消える。
「―何としてでも、賢者の石は・・手にいれてみますよ。」
つぶやくレゾも気づいてない。
その行動の果てに―何が待ち受けているのかなどとは。
決戦のときは、間近。
ー続くー
#####################################
あとがきもどき:
さてさてvvv
とりあえず・・・・ほっ。
気になっていた小説がハッピーでよかった(こらこらこら!)
次回は、レゾ対リナ達一行!!
さて・・・・・。
それでは・・・・・服を着替えて病院にをば・・・・・・・。
・・・・・・今日は検査結果だ・・・・・。
んではでは・・・・。
戻ってきたら、エデンを打ち込みますねv
・・・・・気が向いたら、この続きも一気にいくかも(お゛い゛!)
ではvvv