狭間の選択 〜やっかいごとは相手の方からやってくる〜
「うーん。今日も大量よねv」
じゃらり。
「あ!リナ、これなんか結構いい仕事してるわよ!?」
「・・・・おいおい、アメリア、だんだんとリナに感化されてきてないか?」
「ララさんも、ほら!これ、似合いますよ!」
宿屋の一室で。
とりあえず、三人部屋をとり。
その方が安く上がるというリナの意見でなのであるが。
その、床の上にと広げられたタオルケットの上に。
山にと重なる品物の数々。
今日の戦利品の数々。
その中にある髪飾りを。
ララの頭にとかざしてほめているアメリア。
アメリアがリナとガウリイの旅にと加わり、すでに五日。
今だに、リナはなるべく、あまり人気のない村や通りを選んで。
進んでいる現状。
それでも。
やはり、いつも以上に言い寄ってくる輩はいるわけで・・。
リナ、只今、女としては必ず通る道の日のまっ最中。
普通の女性ならば、その日は。
魔力が使えなくなる程度なのだが。
リナは違う。
というのも、リナの一族は、その日は逆に。
魔力のコントロールがなれるまで多少難しくなる。
大概、成人し、子供の一人でも産めば。
簡単にコントロールできるようになるのであるが。
リナはまだ十五年。
ちなみに、アメリアは十三年。
リナとは二歳の差である。
ガウリイは、只今二十一歳であるが。
リナの一族、インバース一族は。
その日になると、全ての男性も女性も。
ひきつけるフェロモンが分泌されるというか。
少なからず、意思にと関係なく、全てを魅了する気配が漂うのである。
それゆえに。
毎月、その数日だけは。
リナはなるべくあまり人のいない場所を選んで。
旅を続けているのであるが。
今日も今日とて。
人気のない道を歩いていたところ。
やはり。
リナが自ら盗賊いじめ・・もとい、盗賊退治に出向く必要もなく。
相手の方からやてきた、その数・・・約数十組以上。
その、戦利品の鑑定と品定めを。
人里離れた街道にと位置している街道筋の宿屋にて。
宿の一室を取り、リナ達は行っているのである。
「・・・あれ?リナ、これ・・何ですか?」
リナの荷物の中に。
銀色にと輝く、女神像をみつけ。
それを手にとっているアメリア。
そして。
「すごい!これって、オリハルコン制じゃないですか!?」
その女神像が、オリハルコンで出来ているのに気付き。
思わず叫ぶ。
「ああ?それ?なかなかいい出来だから。
そのうちに実家に里帰りしたときに。
姉ちゃんへの手土産にしよーかと思ってね。」
本当は売り払おうかとも思ったのであるが。
一応、中に、全て成分は吸い取ったというものの。
それでも、屑と化した、元神魔石は。
やはり、中にと存在しているわけで・・。
神魔石というのは、この女神像の中にと入っていた石の正式名称。
世間では、『賢者の石』と呼ばれて久しいが。
あとは、魔血石(デモンブラッド)とか神血石(ゴットブラッド)とか。
その示す属性によって、異なるが。
精製をする前の原石の状態だと。
そのどちらの属性も示しているがゆえに。
「へえ?これ、いい仕事してますね・・。
というか、リナ、お姉さんがいるの?私と同じなんだ…」
そういいつつ、手に女神像を持ち。
しみじみとそれを眺めているアメリア。
「・・・・・アメリア、姉ちゃんことは触れないで・・。」
リナのその目に、恐怖の色をみてとったアメリアは。
い・・一体リナのお姉さんって?
そんなことを思いつつ、少し引いていたりする。
から…
「あら?リナ、この中、何か入ってるけど?」
ふと。
像の中から、小さな音がしているのに気付き。
アメリアが質問を投げかける。
「ああ、それ?中に入ってるのは、もう屑よ。屑。
成分を全て抜き取ったとある原石の屑が入っているだけよ。」
「?その原石って・・?一体?」
「ああ・・それは、世間では、名前が・・。」
リナが賢者の石。
という言葉を言おうとしたその直後。
コンコンコン。
「・・・・リナ!」
「わかってる。お客さんみたいねぇ。」
「?こんな人気のない宿屋に一体?」
首をかしげているアメリアに。
すでに、隙なく構えているリナとララ。
「何かよう?」
リナが扉の向こうにいるはずの、相手に向かって言い放つ。
「―取引がしたい。貴様が以前、とある盗賊から奪った品物の一件でな。」
扉の向こうからくぐもった声。
「リナ!こんな夜にしかも乙女の泊まっている部屋に!
やってくるなんて、悪の何ものでもないわ!」
「・・・・・・(汗)い・・・いや、そういわれても・・・こちらも困るんだが・・。」
扉の向こうにも聞こえる大声で叫んでいるアメリアの言葉に。
扉の向こうから困ったような声。
「いっとくけど。変なまねしたら・・・手加減なしで攻撃叩き込むわよ?」
「お・・おい、リナ?部屋に入れる気か!?相手は男だぞ!?」
ガウリイは違う意味で危惧していたりするのだが。
「いいじゃないのよ。別に。
それに、どうしてそこで男とかいう言葉が出てくるわけ?変なララ?」
そういって。
パチンvv
軽く指を鳴らすリナ。
と。
バタァァン!
手も触れずに。
リナ達の泊まっている部屋の扉が。
瞬く間にと大きく開いてゆく。
「・・・・り・・・リナ?今、ナにやったの?」
そんなリナを少し驚いてみているアメリア。
「え?よくやらない?面倒なときとかに?魔力で扉を開くの?」
あっさり言い切るリナ。
「・・・・・・こんど、それ、教えてv寒い時とかに便利そう♪」
「いーわよ♪」
「・・・おいおい、問題がちがうんじゃないのか?」
違うところで話しが弾んでいるリナとアメリアであった。
いきなり、目の前の扉が。
勢いよく開き。
目を丸くしている扉の向こうにいた男性二人。
一人は、全身を包帯でぐるぐると巻きつけて。
もう一人は、全員白い服装で身を包んでいたりする。
「どうぞ?」
「あ・・・ああ・・・・・」
どうやって、扉を開いたんだ?
部屋の奥にいる三人の姿を視線の先に捉えて。
首をかしげつつ。
入ってくる二人の男性。
「それで?乙女の部屋にいきなり押しかける理由とは?
場合によっては、このアメリア!
正義の名前の下に!裁きを下します!」
すちゃ!
ぴしっ!
くるりと一回転をして。
ベットの上にと立ち上がり、ポーズを決めて、
今やってきた、二人に指を突きつけているアメリア。
ふと。
包帯を巻いている男性が。
広げられている品物に目を落とし。
「ぜ・・・ゼルガディス殿!ありました!女神像!」
「ば・・・馬鹿!ゾルフ!」
指をさして、そこにある女神像を示す包帯の男の言葉に。
あわてている全員白尽くめの男性の言葉。
「ふぅん。あんた達、ゼルガディスにゾルフっていうんだ・・。
それで?このまさか女神像が欲しいなんて・・たわけたこと、いう気?」
にっこりとそんな彼らにと微笑むリナ。
「・・・・人のこといえるのか?もとはといえば、
それはお前が盗賊から奪った品物じゃないか・・・・」
全然自分に対して怯えもせずに。
ひたりと見据えるリナに感心しつつ。
言い放つゼルガディスと呼ばれている男性。
「だからといって、いきなり乙女たちの寝室に押しかけてくるなんて!
悪の何者でもありません!さあ、全てを白状して、
改心しなさい!さすれば天もあなたたちを見守るでしょう!」
「・・・・・・・・・・。」
そのアメリアの言葉に思わずこめかみを押さえつつ。
「・・・・・・何なんだ?この正義かぶれのお嬢さんは・・・。」
そういいつつ、リナとララにと視線を向ける。
「その言い方は何ですか!私にはアメリアという名前があります!
この私の説得が通じないとは・・やはり、悪ですね!」
とうっ!!
―― ゴィィィィン。
――― べち。
「い・・・・いたぁぁぃ・・。」
ベットから飛び上がり。
そのまま、高く飛び上がったものであるからして。
そのまま、天井にと頭をぶつけて。
そのまま落下しているアメリア。
「お・・・おい、大丈夫か?」
さすがにあきれつつ。
「・・・・回復(リカバディ)。」
頭を抱えているアメリアに回復呪文をかけているゼルガディス。
「あ・・ありがとうございます!あなたは、いい人だったんですね!
悪人呼ばわりしてすいませんでした!」
にっこりと微笑んで、手を差し出しているアメリアに。
「・・・・別に感謝されることじゃないとおもうが・・。」
さすがにこういう反応をされるのは予想外だったらしく。
たじたじにとなっているゼルガディス。
「あ、申し送れました。私、アメリア=ウィル=テスラ=セイルーンといいます!
えと・・・ゼルディガスさん・・でしたよね?」
「・・・・ゼルガディスだ。ゼルガディス=グレイワーズ。
って・・・自己紹介をしている場合じゃないんだよ!俺は!」
アメリアのペースに飲み込まれかけて。
はたと叫んでいるゼルガディス。
「・・それで、リナに何のようだよ?
はっ!リナは駄目だからな!リナは俺がすでに予約しているんだからな!」
入ってくるなり、男性のそれに姿を変えているガウリイ。
そういいつつ、リナに抱きついているガウリイの姿。
ぱかぁん!
そんなガウリイにリナのスリッパ攻撃が炸裂する。
「何、わけのわかんないことをいってるのよ!その予約ってなによ!」
「・・・・・リナ、本気でいってる?それ?」
そんなリナをあきれてみているアメリア。
「・・・・だから何が?」
『・・・・・・・・・・・・・』
まったく意味を理解してないリナに。
思わず。
「い・・今の初対面の俺でも意味がわかったぞ・・。」
「・・・ですよね・・・・ゼルガディス殿・・・。」
思わず、ガウリイに同情の視線を向けているゼルガディスとゾルフ。
いじいじいじ。
今のあからさまの台詞でも、気付かないリナに。
多少いじけているガウリイ。
そういや、何でこいつ、ララからガウリイの姿に変えてるんだろ?
その意味にすらリナは気づいてないのだから。
鈍いのも、ここまでくれば、まさに立派。
アメリアもガウリイがなぜ、男性に姿をもどしているのか。
考えるまでもなく、すぐに理解できているのであるが。
リナは、まったく気付いてもいないのであった。
「変ややつ?それで?この女神像が欲しいっていうんだったら・・。
それなりの金額ははらってもらうわよ?
だって、これ家の姉ちゃんに献上しよーと思って多分だからね。」
いじけているガウリイをほっておいて。
話を進めるリナ。
「まあ、無理を言っているのは、分かっているから。
そちらの言い値で買い取ろう。」
そんなリナの言葉に。
うなづいているゼルガディス。
「そ(はあと)なら、話が早いわv
そうねv金貨で・・・五百・・・。」
「・・・・ほう。」
結構適正な値段だな・・・。
ゼルガディスがそうおもいつつ。
声を発するが。
それに続く言葉が。
「・・・・・兆億枚v」
ガラガラガッシャァァァァン!
ドダァァァン!
リナのその言葉に。
その場にいた、アメリア、ゼルガディス、ゾルフ、ガウリイの三人が。
ものの見事に、床にと盛大にスッ転んでいたりする。
「ええい!肝っ玉が小さいわね!
いいねで買うっていったのはそっちでしょ!
せめて、相場のたかだか、一億倍以上くらい、ばばぁんと払いなさいよ!
ばばぁんとね!」
きっぱりと言い切るリナに。
「り・・・リナ、普通億単位でちょっとした土地が買えるわよ?
城と使用人がおまけについて・・。」
起き上がりつつ、いっているアメリア。
「だって!姉ちゃんに上げるって決めているこれを!
横からはい、くださいっていってきたのは、こいつらなんだから!
このくらい当然でしょうが!」
きっぱりと言い切るリナに。
「そ・・・・相場の二倍や三倍は覚悟してたが・・・・。」
そういって、頭をかかえつつ、起き上がっているゼルガディス。
「それはそーと。ゼルディガスだっけ?」
睨みつけていっているガウリイ。
「ゼルガディスだ!」
「まさか、女神像をだしにして、リナに近づくつもりじゃないだろうな!?」
「どこをどう捉えたら、とういう理屈になるんだぁ!?」
ぜいぜいぜい。
思いっきり叫んでいるゼルガディスの姿。
「何よ?ガウリイ?そのだしにして近づくっていうのは?」
『・・・・・・まじか?』
『・・・・り・・・・リナ・・・・。』
あからさまなそんなガウリイの台詞でも。
気づいてないリナに。
その場にいたリナ以外の全員の声が重なっていた。
「まあ、それはそれとして。
でも、こんな屑にしかなってない、世間で通っている『賢者の石』手に入れて。
どうする気よ?いっとくけど、この中に入っている成分。
もう、成分抜き取ってるから、この中にあるのは屑よ?
まあ、多少は増幅もその屑でもできるけど?」
いって。
からからと女神像を手にして、言っているリナ。
「・・・・え・・・・えええええ!?リナ!?今、何ていった!?」
そんなリナの台詞に目を丸くしているアメリア。
ゼルガディスたちも目を丸くしているが。
「そーいや、いってなかったっけ?
この女神像の中には、世間で通っている、
別名『賢者の石』その質があまりよくない。
欠片のよーな石炭にしか見えない石が入ってるのよ。
まあ、とっとと、純粋な成分は抜き取って、今この中にあるのは。
その残った屑以外の何ものでもないけどね。」
あっさりきっぱり言い切るリナ。
「・・・・リナ、賢者の石っていうと・・・あの!?賢者の石!?
かつて、見習い魔道士が使い方を謝って街を壊滅においやった!
という曰くがあるという、強大無比な魔力増幅器のこと!?」
アメリアが目を丸くして、リナにと問いかける。
「でもこの中に入ってたやつなら。
そうねぇ。ちょっと魔力が高いやつの波動に耐えられずに、砕ける程度の代物よ?」
きっぱり言い切るリナに。
「・・・・それで?どうして、ゼルガディスさんは、
そんな品物を欲しがるんですか!?はっ!?
やはり、ゼルガディスさんは悪!!?」
「ちっ・・・説明しないと・・・やっかいか?」
そういって。
顔を覆っていたフードを剥ぎ取る。
説明しなければ。
先ほどであったばかりではあるが。
何か永遠と説教というか言われるのが目に見えるような気がして。
その白いフードのしたから。
銀色にと輝く鋼の髪と。
そして、白い肌に人のそれではない岩の肌が見えてくる。
「・・・みたとおり、俺は、合成獣(キメラ)だ。
俺が元の体に戻るのに、その石の力が必要なんでな・・。」
そうはき捨てるようにいうゼルガディスの言葉に。
「ええええ!?そんなに綺麗なのにもったいないですぅ!」
力説しているアメリア。
その言葉に。
目を丸くして。
「・・・お前、俺のこの姿が怖くないのか?」
こういう反応は初めてで、かなり驚いているゼルガディス。
「?何でですか?綺麗じゃないですか?」
「何で怖がる必要があるんだ?」
「そーよ。別に何でもないじゃないのよ?」
口々にいっているアメリア、ガウリイ、リナの三人。
さすがに、こういう反応は、初めてで。
ただただ、驚くゼルガディス。
そんな様子を後ろというか扉の外で見ていた一人の人物約一名。
すた。
足を進めて。
リナ達の部屋にと入ってくる。
「・・・・ゼルガディス殿、差し出がましいとは思いますが・・・。
この者達に協力をお願いしてはどうですかな?
このロディマスもゾルフもゼルガディス殿に付き従う覚悟でいますからして。」
そういって入ってくる、いかにも騎士のような忠誠心をみせている。
少し小柄でバトルアックスをその背にとかかげている男性。
「・・・協力?」
その言葉に、顔を見合わせるリナ達。
「リナ!困っているんなら、手助けしましょう!
それが、人の道!あるいは、正義の使者であるリナ達の役目です!」
「誰が正義の使者よぉぉ!」
まったく、自分に対して、恐怖も差別も行わない、リナ達をみて。
「・・・・くす。面白い奴等だな・・お前らは・・。」
数年ぶりともいえようか。
そんなアメリアたちの反応に、心から笑いがこみ上げてきたゼルガディス。
「まあ、アメリアのいうことは、無視するとして。」
「ひどいわ!リナ!」
アメリアを無視して、ゼルガディスを見つめるリナ。
「もしかして、その合成獣にされている体を?元に戻す協力?」
「リナ、どうやら、このゼルガディスとかいう人。
邪妖精(ブロウ・デーモン)と岩石人間(ゴーレム)が合成されてるようだぞ?
あと、これをかけたやつの力が
かなり混合して混ざって形を成しているようだが?」
あっさり。
「・・・・・・あんた、見ただけでそこまでわかるわけ?」
さすがのリナもそのガウリイの台詞に汗を流していたするが。
「え?だって、見たら分かるだろ?」
「・・・わかんないって。」
「・・ガウリイさんって・・・一体・・・。」
『・・・・な゛!?』
さらりと言い放つガウリイのその言葉に。
ガウリイ以外の全員の突っ込みが一致していた。
「それと・・・何かこいつにこれ、かけたやつの波動というか。
感じから、何かSさんとかとゆーやつの波動がしてるんだが?」
ぽりぽりと頭をかいていっているガウリイのその台詞に。
「・・・誰よ?そのSとかってやつは?」
よくエルさんとミアムさんに連れられて、つれてかれてた、
どっかの山の中に氷付けになってる人のこと。」
『・・・氷付けって・・・。』
一瞬。
その言葉に、リナ達全員の脳裏に。
かつて、約千年前にあった、といわれる戦いの伝説がよぎったのは・・・当然かもしれないが。
『ま・・・まさかね・・・』
まあ、偶然だろう。
そう思い、顔を見合わせて。
誰ともなく。
『あ。・・・あはははは・・・。』
笑ってごまかしてその場をしのいでいた。
リナ達の直感は。
・・・・実は正解しているのであるが・・。
ガウリイが連れて行かれていた場所―。
それは、カタート山脈、その頂に位置している・・・。
俗にいう『北の魔王』・・・その当人のことである・・・・・。
とりあえず、ガウリイの今の発言は。
あまり深く考えないようにして。
この日。
ゼルガディス、ロディマス、ゾルフから。
なぜ、賢者の石を狙っていたのか。
その理由が、リナ達に、説明され。
「そんな!自らの目を開くために!
自分の血族を合成獣にするなんて!正義じゃないわ!」
アメリアが怒号し。
「・・・・何かどうにかしないと・・・。
姉ちゃんにどやされそーな予感がするし・・・・。
ま、手を貸してあげるわよv」
一族の感というか。
直感的にそう判断しているリナ。
「そんなぁ!また俺とリナの旅に邪魔がはいるのかぁ!?」
「何わけのわかなんいことをいってるのよ!」
今だに。
リナはガウリイが自分をどういう風に見ているのか。
またくもって、気付いていない―・・・・・・・・。
かくして。
とりあえず、ゼルガディスの曽祖父だという。
現代の賢者として名高い。
『赤法師レゾ』かれに説得を試みるべく。
リナ、ガウリイ、アメリア。
それに、ゼルガディス、ロディマス、ゾルフが加わり。
厄介ごとに首を突っ込んでゆくリナ達なのだが。
今、このとき、この瞬間においては。
そのことには、ガウリイ以外、誰もその事実に気付いてないのであった。
「・・・そーいや、あのSさん・・魔王とかいってたけど・・・エルさん達が・・・
ま、別に話すことでないかv」
ぐっすりと眠っているリナ達の横で。
ガウリイがつぶやいているその言葉は。
誰にも届いてはいない・・・・。
かくして。
リナ達の新たな旅がメンバーも増えて始まってゆく。
−続くー
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あとがきもどき:
薫:はい!ゼル登場でした!
ガウリイ・・・さすがに、
エル様や菫ちゃんに鍛えられているだけのことは・・・・あはは(汗)
頼むからいいなさい!S=魔王だと!(滝汗)
裏切りに気付いたレゾ。
行動を開始ですv
これ以後。
人数が増えたからといって。
各自一人部屋に泊まるようになったリナ達なのでした(笑)
ではではv
2003年