リナの約束・其の4 ~番外編~



「う・・うううぅぅ」 バタッ!!!
戻ってくるなり、彼らの目の前でグリューゲルは倒れ付す。
「きゃー!?グリュー!?どうしたのよー!!」
双玉璧の魔王の双子の妹、エターニナルが悲鳴を上げる。
ここは、彼ら四界の魔王が一同に集まっている所。
ちょーど、彼らは、お茶会を開いていたのだが・・・・・。
ゆすっても叩いても、攻撃呪文を叩き込んでも、グリューゲルは一行に起きる気配がない。
「何があった!!??」
ブルーイルは叫ぶ。
「・・・こ・・・このままでわ・・・」
バタッ!!
うめく、グリューゲル、そして、力尽きる。
そんな中、はたと思い出したよーに。
「・・・・そーいえば、グリュー・・・・。エル様に新たな部下を創ったって報告にいくっていってたけど・・・。」
闇双地の魔王の双子の妹、ヒルがぽつりと言う。
ひゆゅゅゅゅぅぅ・・・・・。
ぴしっ!!!
全員が凍りつく。
彼らは、瞬時に同時に理解する。彼女のこーなってる訳を。
(・・・・・犠牲になったな・・・汗)
全員が思うことは、一緒なのだが、誰一人として、口にはださない。怖くて。
彼らもまた、しょっちゅう、エル様の気まぐれ・・もとい、呼び出しをうけていたから。
ふと、グリューゲルが消滅しかける。
「や!!やばい!!早く、回復を!!」
ヘルの兄であるヒルが叫ぶ。
魔王達五人は、力をあわせて、グリューゲルに力を送る。
それで、どーにか、消滅を免れるグリューゲル。
だが・・・油断は出来ないのは、どーみてもあきらかである。
「よし!!それぞれの世界で負の力を集めてくるんだ!!」
エターニナルの兄であるエルセナルの声と共に。
彼らは一斉に、それぞれの世界へともどってゆく。

ここは、リナ達のいる世界に隣接してる、もう一つの四界の世界。
ここの魔王は全部で六人。なぜかとゆーと、双子が二組いる為である。
ついでに神も六人なのだが。
緑碧の魔王・グリューゲルイスラーダ・・・彼女が今にも、消滅しかけているのだ。
このまま、彼女が消滅しては、
自分達に火の粉が降りかかってくるのは、あの御方の性格からして、大いに明らかである。目に見えている。
それゆえに、彼ら(彼女ら)は、ものすっごーく、あわてているのだ。
先陣をきっているのは、双玉壁の魔王。双子の兄である、エルセナルヘルラーダ。
そして、その双子の妹の、エターニナルイララーダ。
彼らは急いで、自分達の世界に戻り、大急ぎで、回復の源である『負の力』を集め始める。
・・・自分達自らで。部下達にも手伝わしているよーだが。
・・・彼らはその理由については、硬く口を閉ざすのだった。

闇双地の魔王の双子の妹。ヘルシータネスラーダは、輝神と対峙していた。
「お願い!!今回は協力してよー!!」
ヘルは頼みこんでいる。
「・・・理由は?なんでよ?」ぶっきらぼーに答える、その世界の輝燈双の神の妹。
それもそのはず。
ヘルはいくどとなく、彼らをからかっているのだから・・。
「グリューが!!緑碧の魔王が滅びかけてるのよー!!」
ヘルが言うと、
「へえ・・。」
と答える神達。
だが、
「・・・・・理由は、エル様のところから、戻ってきてから・・・・・。」
ヘルがつぶやくように、ポツリと説明する。
ぱしっ!!
凍りつく輝燈双の神達二人。
『そ・・そ~いうことなら・・・あ・・・あははははははは(汗)』
何とかしないと、自分達にまで、被害が回ってくるのは、明らかである・・・・。
二人はから笑いしながら、協力することにした。
「助かる!!」
とヘルの兄である、ヒルフシェルミルラーダは力強くうなづいた。

聖金石の魔王、ブルーイルトゥラーダ。
彼もまた、神と対峙していた。
「・・・なぜ、いきなり、事をおこすの?」
と神である彼女はいってくる。
「我等が世界の平安の為!!
  ・・お前とて、・・・あの御方のお怒りのとばっちり・・・もとい!!お怒りを受けたくないであろう?!」
ブルーイルトゥラーダは言う。
「ぢ・・ぢょっと!?どーして、そこで・・・あの御方の名前が出てくるのよ!?」
かなりあわててる。
「緑碧の魔王があの御方の所から、戻ってきてから、滅びかかってる!もし・・このまま、滅んでしまったら・・・・(滝汗)」
ブルーイルの言いたいことは、彼女は瞬時に判断できた。
「・・・直、協力するわ(汗)」
彼女もまた、魔王に協力せざるを得なかった・・・。

四界の魔王、神の協力のもと、
なんとか、精神世界面でのみの復活を果たした、緑碧の魔王・グリューゲルラーダであった・・・・。

何があったのか、全員が問い詰めても、彼女は口をつむぐのみ。
ただ・・・ぽつりと・・・。

「・・・・私達にとって、恐ろしいことが・・起こるわ・・・・。」
と彼女はつぶやいていた。

彼らがその言葉の意味をしるのは、かなり後のことである。

すなわち―リナが側近として、活躍を始める・・・悪夢の始まりー・・・。

彼らは、あの御方に呼び出されて、とゆーか、他の世界も全員呼び出されて、
その驚愕の事実を知らされることになるのだがー。
今はまだ、その事実に気づいていない彼らであった・・・・。

                                           -番外編終了ー


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まえがき:

こんにちわ♪
今回は、リナの約束其の4の番外編なのです。
あわれな緑碧の魔王はどうなったのでしょうか(笑)
今回は、かなり、短い(そーか?)です。
それでは♪

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あとがき:

かお:さて、今回は、隣接する四界の魔王に来ていただきました。
    説明いたしますと、東西南北・・それぞれにまかされて(?)いるのです。
     ちなみに、Sは、あの世界の北をまかされて(?)いるとか・・。
    北:緑碧の魔王・グリューゲルイスラーダ ・ 南:青金石の魔王・ブルーイルトゥラーダ
    東:双玉壁の魔王・エルセナルヘルラーダ(兄)・エターニナルイララーダ(妹)
    西:闇双地の魔王・ヒルフシィルミルラーダ(兄)・ヘルシータネスラーダ(妹)
    の、計六人なのです。
エル:・・・・そんなに丁寧に説明しなくてよろしい!!こいつらなんて!!
魔王一同:エエエエエル様ー!!???(混乱・パニック)
エル:上から、部下G・B・A1・A2・H1・H2・でいーのよ。こいつらは。
かお:・・・・・・みもふたもないですね・・・・。
エル:いーのよ。部下だから!!
かお:(・・・魔王とはいえ・・・同情するかも・・・・)
魔王一同:凍り付いて動けないでいる。
エル:そーいや、あんとき、あたし、暴れたりなかったのよねー♪うきうき♪
かお:・・・・・って・・。エル様(汗)なぜ、大鎌をもっておられるのですか(滝汗)
魔王一同:(恐怖の表情で凍りついている)
エル:きまってるじゃないのよ♪ちょっと、暴れさせてね♪
かお:え゛??!!
どどどごごごおおおぉぉぉぉぉぉんんんんん!!!!
エル:あら♪全員、いなくなっちゃった♪ま、いーわ♪
    さーて♪ここからは、あたしの独断あとがきよ!!

と、ゆーわけで、かおの代理のエルです♪
この回、何でか、ふがいない、中間管理職の部下達しか、でてませんねー・・。
あたしの活躍はどーなってるんでしょーか!!??
そーいや、こいつのこの調子だと、あたしがリナと一緒に行動するのって、かなり先になるんじゃ!??
だって、十ページも後だし!??ノートで!??
確か、六ページで第四話だったし・・こいつの打ち込みは・・・!!??
そんなの、ゆるせないわよ!!!
ちっ・・しまった・・。もーちょい、あいつだけでも、根性たたき直しておくんだった!!
・・・あとで、気が付いたら、やっておこう・・・。
さて、というわけで、次回は、リナが皆の元にもどります♪
たぶん、その話しか、ならないだろー・・。こいつの書いてる内容量からいっても・・・。
な・・情けない・・・・。
ふっ。ま、そこはそれとして。では、次回で♡
それじやーね♪

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