前回までのあらすじ:
フィルさんがセイルーンの王位につきました。
さて、そして、平和にも月日が流れてます(笑)
まあ、ちらほらとどこかしらで戦争はまだまだ起こっているよーですが(笑)


リナの約束・其の39    ~つかの間の休息・後編~


あれから、フィルさんは実質的に国々との交流に積極的になっている。
まあ、セイルーンにも上空に駅ができ、神々や竜達、そして他の国の人々が自由に出入りできるよーになってるけど。
フィルさんの発案によって、設置されたセイルーンの駅。
そこで働く人間はちょっと哀れかも・・
なにしろ、上空で働く箇所と出入り口である地上で働く箇所があるのだから。
一応、検問・・とゆーか、関所のよーな役割をしているよーである。
なんでも、悪用されては困るとかいう理由から。
まあ、そんな根性あるやつなら、悪人にはなってないと思うけど。
だって、あれに乗ってるのって、けっこう神経が太くないと完全に混乱や発狂するから。
あたしとしては、好きこのんでは乗りたくはない・・。あれには・・・・。
だって、主に利用してるのって・・・。エルフや竜族なのよねぇ・・・。
しかも、道中暇だからとかいって・・・。ギャグ大会なんかをよくあの中でやってるから・・・・。
以前、うかつににも乗ってしまったその場に居合わせた人間が再起不能に陥って、
家族が泣きながら、あたしの実家の魔法石を買いにきたことがあったけど・・・。
魔法医でも直せないしねぇ・・・・・。あのダメージは・・
そんな理由で、さすがに脳死者や気絶者が続出するので、
無料で乗り込む人達には、魔力強化されてる耳栓が配布されているけども。
好きこのんで乗るには・・ねぇ・・・・・。
まあ、おおむね平和な今日この頃である。
ガウリイはセイルーンの使節団の護衛の仕事が依頼されてきたので、ここしばらく、出かけているし♪
まあ、夜になると、戻って来てるけど・・・。
しっかし・・・。ガウリイ・・・。覚醒してるとはいえ、よくもまあ、人間の体のままで、空間移動ができるもんである。
あたしは別としても♡
そんなある日のこと。


「リナさぁぁんんんん!!!!!!大変ですぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」
アメリアが息せき切っていきなり家に駆け込んでくる。
あたしはここ一週間ほど、ガウリイが戻ってきてないので、上機嫌なのだけど。
「何よ?アメリア?そんなにあわてて?」
あたしが言うと、
「リリリリリナさぁぁんん・・・・。」
泣きそうになってるアメリアである。
「立った今、使節団から連絡がはいいりましてぇ・・・・・・・。」
ええい!!さっさと用件いわんかい!!
「アメリア!!きびきびと物ごとはいうこと!!」
あたしが言うと、
「はいいぃぃ!!実は、ガウリイさんが、魚を丸ごと食べたそうなんですぅ!!」
「・・・・・・は?」
アメリアが何をいいたいのか、あたしは意味が分からなかった。
魚をまるごと?それがどうしたというの?
「それがぁ・・・。その魚・・新種らしくてぇ・・・。猛毒を持っているよーなんですぅ・・・・・。
  ガウリイさんがぁ・・・・・・・・。えぐえぐえぐぐっ!!!!」
そこで泣き始めるアメリア。
「・・・・はい?」
「・・・・・・死にました・・・・。」
「・・・・・・・は?」
あたしは思わず間の抜けた声をだす。
「街中でいっぱい人がいる中で、『食べれば分かるし♪』といっていきなり、生のまま、食べたそーですぅ・・・・。」
どごがしゃ!!!
あたしはおもいっきりずっこけた。
・・・・何考えてるんだぁ!?ガウリイはぁ!?
「なんでも、とっても綺麗な魚だったらしくて、で、食べられるかという議論が巻き起こったとかで・・・・。」
しくしく泣きながらアメリアがいう。
・・・いや・・。アメリア・・・泣かなくても・・・・・。
本質的には、ガウリイ・・・いや、カウリスは死なないんだから・・・・・。
「え?だって父様は死ぬわけが・・むぐぅ!!」
エリーが言いかけるのをあたしは口を押さえる。
「・・・それが一週間前だそーですぅ・・・・。今まで、さんざん蘇生方法を試してたよーなんですけど・・。」
アメリアが言葉を詰まらせている。
・・・・いや、だから、死んではないって・・・。
ま、まあ、人間の身体のままだったから、心臓が停止してるんだろーけど・・・。
そーいや、この前、スミレちゃんとエルが面白い新種をいくつか創ってたなぁ・・・・。
たぶん、その中の一匹だろう。
あたしがあきれ返っているとアメリアはあたしが驚いている(ある意味そうだが)と勘違いしたらしく、
「り・・リナさん?大丈夫ですか?」
あたしを気遣ってくる。
まったく・・何やってんだぁぁ!?ガウリイはぁぁ!?
「はぅ・・・・・。で?アメリア、ガウリイは?」
あたしが聞くと、
「あ・・・。つい先ほど、ソニアシティに到着・・したとか・・・・。リナさん?」
アメリアの言葉に、
「じゃあ、いきましょっか。」
(リナさん・・・大丈夫なんでしょうか?ショックが大きすぎたのでは?)
などとアメリアが思っているのは、この際ほっとくとして。
家からでると、ゼルがアメリアを待っていた。
どうやら、ゼルはアメリアと一緒にきていたよーである。
「リナ・・・大丈夫なのか?」
ゼルが聞いてくるけども。
「だって、父様、死なないものねぇ♡」
あたしの後ろで子供達が話しこんでいる。
(かわいそうに・・。現実が理解できてないんですね・・・。)
アメリアが悲壮な表情して子供達をみているけども。
いや・・だからね・・。
「とりあえず、ソニアシティにいきましょ♡」
『え!?うっきゃああ・・!!?』
あたしがいきなり全員をつれて、空間転移したもんで、アメリアとゼルは叫び声を上げている。
アメリアとゼルの子供は、王宮においてきているよーである。
そして、あたし達は、ソニアシティにとたどり着く。といっても一瞬のことだけど。
町につくと、すでにざわざわしなから、協会に人が集まっていた。
「げ!?ミルガズィアさんにメフィまでいるぅ!?」
あたしがある人物の姿を見つけて叫ぶ。
そう、その中にミルガズィアさんやメフィの姿までが・・・・。
「なんだって、二人がこんなところに!?」
あたしが聞くと、
「ガウリイ=ガブリエフが死亡したとの情報を得てな・・。」
「まさか、嘘かとも思ったのですが・・・・・。」
交互にいうミルガズィアさんとメフィの二人。
どーやら、手当たりしだいに蘇生方法を試したよーである。
ま、エルが創りだした存在の毒なんだから、無理だし・・・・。
それに、蘇生方法って・・・・あたし達には無意味だし・・・。
あれって・・存在に対してのみ効果があるのよねぇ・・・・・・。
だって、あたし達・・まあ、あたしは存在自体がちょこっと違うけど、
本質的には、エルの混沌の一部が実体化してるよーなもんだし・・・・。
それにエルが精神・・つまり感情なんかを個別(?)に与えて、んでもって監視者にしてるんだし・・・・。
つまり、基本的には、あたし達も完全にエルの一部みたいなもんなのよねぇ・・・。
力の各違いはあるにしろ。力が完全に使いこなせないにしろ。
いってみれば、エルの一族・・つまり混沌・・宇宙の一族のよーなもんなのだから。
だから、自分自身のことなら、対外なんでもできる。身体を変えようが、存在(肉体的など)を変えようが。
とある監視者なんかは、そーいえば、鳥になって、世界を見回ってるのもいるのよねぇ・・・・・。
しっかし・・・・・・。
ここまで知れ渡ってるとは・・・・・。
あたし・・・・面倒だから、記憶操作するの・・・・いやなんだけどなぁ・・・・・。
いや、そりゃ簡単なことだけど・・・・・。
・・・・・・ガウリイの行動にあきれすぎて・・・・・。
「ま・・と・・ともかく、入りましょうか・・・・。」
あたしが気を取り直しつつ、協会の中に入ってゆくと、
なぜか、ディルスのアルス将軍や、とあるルヴィナガルド共和国特別捜査官までもが来てるし・・・・。
そう・・。ワイザー=フレオン・・ワイザーのおっちゃんである。
どーやら、ほとんどの国にガウリイの蘇生・・たのんでたよーである。
はぁ・・・・・。
「リナ殿・・大丈夫か?とんだ再会になったな・・。」
ワイザーがあたしに言ってくるけど。
ガウリイは協会の前で棺に入れられている。
見てみると・・・・。
ガウリイ・・・・・寝てるしぃ・・・・・・・
「起きんかいいぃぃぃぃぃぃい!!!!!!このくらげぇぇぇぇぇ!!!」
どがっ!!!!!!
あたしは棺を蹴り飛ばす。
「リナさん!!無理ですよ!!死んでるんですよ!!」
「リナ、気持ちは分かるが!!」
「リナ殿!?死体になってるので、無理だ!!」
「リナさん!?死んでるのよ!?その男!!」
アメリア、ゼル、ミルガズィアさん、メフィが同時に言う。
ぱんぱんぱんぱんっ!!!!
あたしはガウリイの顔を叩く。
どうやらアメリア達は、あたしが現実を受け止められずにやっていると思ったのか・・。
「だから、無理ですって!!」
あたしを羽交い絞めにする。
「ガウリイぃぃ!!いや、カウリス!!起きなかったら、スペシャルコースのお仕置きだかんねぇぇ!!
覚えときなさいよぉぉ!!」
『リナ(さん)(殿)!!!』
あたしの言葉にアメリア、ゼル、ミルガズィアさん、メフィ、ワイザーのおっちゃん、
そして、協会の神父さん、などといった人々が一斉に声を出す。
と―。
がばばっ!!!!!!!!!
『ど・・・・・どええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!お化けエえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!????』
あたしや子供達以外の全員の驚愕の悲鳴と叫びがこだました!!
「リナスのスペシャルコースのお仕置きってったら、エルの力を使ったものじゃないかぁぁぁ!!」
どがめきゃ!!!!!!
ばごおおぉぉぉぉぉ!!!!!!
「何やってんのよぉぉぉ!!!あんたはぁぁぁぁぁ!!!!!今、あんたは人間の身体だったんでしょうがぁぁ!!!」
あたしはおもいっきり張り倒すとともに、絶叫を上げる。
そう、ガウリイがいきなり起き上がったのである。
「あれ?いやー?そーだっけ?いやぁ~、だって、食べ物なんかは関係ないかなぁ・・と。
  あれ食べるとなんでか眠くなっただけで・・あはははは♡」
ガウリイがいたって明るくいうけど、
「眠くなったじゃないいぃぃ!!カウリスぅ!!それは人間だと気が遠くなる・・つまり、死んだってことでしょうがぁぁ!!」
「・・・・そーなのか?」
「そーなのぉぉ!!!!!!」
あたしとガウリイが他の皆を無視して、話し込んでいると。
「・・なんで?ガウリイさん、完全に死んでましたのにぃぃ!?」
驚いているアメリア。
「まあ・・・。ガウリイだしな・・・・・。不可解なことがあっても当たり前なのかもしれないが・・・・。」
変に納得してるゼル。
「まあ、あの御方が関わっているのだから、ありうることとして・・・でも、なんだ?その人間の身体とかいうのは?」
ぎくぅ!!!
変なところで冷静に突っ込んでくるミルガズィアさん。
そーいえば、前回(?)正体教えたとき、ミルガズィアさん達の記憶・・・面白いからといって、消去したんだっけ・・・・・・。
消去というか、記憶をあらたに植えつけたとゆーか・・・・・。
「リナス・・カウリス・・って・・あ・・あ・・あああぁぁぁぁぁああ!!!!???」
完全に今のショックで思い出していたりするメフィ。
「おじ様ぁぁ!!!リナス様にカウリス様ですよぉぉ!!ほら、あの御方とむちゃくちゃつながりの深いぃぃ!!」
メフィが取り乱しながらミルガズィアさんに言っている。
「・・・・・?・・・・・って・・・・・あ゛・・・・あ゛あ゛あああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」
ちっ・・・・・。
どーやら、ミルガズィアさんまで、完全に思い出してるし・・・。
「ま・・・まあ、無事生き返ったのなら、いいとして・・・・。でも、どうする気だ?
  すでに世界中にガウリイ=ガブリエフ死亡は伝えられているぞ?」
ワイザーのおっちゃんがいう。
「そーいえば、あの場に、ほとんどの国の使節団の人間もいたっけ・・・。」
のほほーんというガウリイ。
「そんな場所でんな行動すなぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「まあ、父様だしぃ・・・・。」
あるところで納得してるエリー達。
「え~・・・・・・。じゃあ、記憶操作しないといけないのかぁぁ・・・・・。」
心底面倒くさそーにいうガウリイ。
「誰のせいだぁぁぁぁ!!!!!あたしはやーよ。あんたの始末は自分でやってね。」
あたしが言うと、
「ええ~・・・・・・。面倒だなぁ・・・・・。」
「ここは、一応、あんたが監視してる世界でしょうがぁぁぁ!!!!」
『・・・・・?』
あたしの台詞にあたし達のことを知らない存在は一斉に首をかしげてたりするけども。
「おっし!!」
ぽんっとやおら、ガウリイは手をうち、
「じゃあ、面倒なので、死んだことにして、一回あっちにもどるとか♡」
「一人でもどんなさい。」
「ううぅ~・・。リナスぅ・・・。冷たいぃぃ~・・・・・。」
あたしは覚めた口調でつき放つ。
「そーいえば、父様?その身体・・・生命活動停止したままなんですけど?どうするんですか?」
ユーリがガウリイに聞く。
あ・・。そーいや、ガウリイの身体・・・まだ、人間のままで、死んだままになってるよーである。
『ぶぶぶぅぅぅ!!!!』
その台詞にむせ込んでいるアメリア、ゼル、そしてワイザーのおっちゃん。
神父はガウリイが棺から飛び起きた時点ですでに気絶してたりする。
「そーだなぁ・・・・。じゃあ、元(?)に戻しておくか♪」
いたって気楽にガウリイはいって。
そして、一瞬ガウリイの身体が霧散する。そして、瞬時に闇が凝縮して、またまたガウリイの姿となる。
うげげげっ!!!!!!
ガウリイがカウリスの姿に・・・肉体的(?)にも戻ったということはぁぁ??!
そろり・・・。あたしはすでに逃げ腰。
「お♪やっぱ、こっちの方が調子がいーよーだなぁ♡ってことで、記念に♡リナス♡」
やっぱりこーきたかぁぁぁぁぁ!!!!!!?????
「いやぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!助けてぇぇ!!!!エリー!!ユーリーぃぃぃ!!!!」
『母様、頑張れ♪』
「じゃあ、そーいうことで♪」
ガウリイはあたしを抱きこんで、いきなり転移する。
「そーいうことでじゃないいぃぃぃぃぃい!!!!!」
あたしの叫びを無視しながら・・・。

「・・・・なんで、ガウリイさんまで、空間転移ができるんでしょうか?」
アメリアが不思議がっているけども。
「本能だろう。あいつならやりかねん。」
ゼルがいう。
「ま・・まあ、とりあえず、戻るとするか・・・。」
「・・・・そ・・そうですわね・・・。おじ様・・・・。」
ミルガズィアさんとメフィは、多少混乱しながらもとりあえず、戻っていっている。
「?まあ、あのリナ殿の周りでは何があっても多少は驚かんが・・・・。何しろ赤の竜神の騎士の妹らしいし・・・。」
ワイザーのおっちゃんがそんなことをいう。
「まあ、父様と母様ですから。」
エリーがいうと、
「そーいえば、エリーちゃんたちはどうやって戻るつもりですか?」
アメリアが聞く。
「?空間移動で♡」
にっこりと笑って答えるエリー達にアメリア達は絶句した。
『やっぱ、只者じゃないし・・・・。リナ(さん)の子供達もぉ・・・・・。』
なぜか全員の声が一致した。
そんなこんなで、大混乱に陥っている(記憶操作してない・笑)町を後にして関係者はおのおのもどってゆく。

「さてと・・・・・。母様達が戻ってくるまで、あたし達がお留守番~♪」
エリー達が店に立つ。
ちなみに、すでにインバース商会は、インバース財団と名前を変えて、星中に支店を構えるまでに発展してたりするけど。
子供達も、いたって商売の才能がありありなのである♡

ちなみに、今回、あたしがよーやく、カウリスから逃れられたのは・・・・・・・・・。
二年後のことだった・・・・・・・・・。
しくしくしくしくしく・・・・・・・・・。
その間、全然、誰も記憶操作はしてなかったよーである・・・・・・・・
・・・・・戻ってからが、いろいろと大変だったけど・・・・。
面倒なので、そのままにしておいた。

まあ、不都合があれば、カウリスがどうにかするでしょう♪

                                   ~つかの間の休息・後編~
                                   -第九章終了ー


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おまけ♪
第九回♪エルの秘密の部屋コーナー♪
今回は、ちょっと、とある事件(?)が起こったときのことに焦点をね♡
最近の百五十億兆年前のことよ♡


「暇よねぇ・・。リナスたちも今休暇中だしぃ・・。ちよっと、遊びにいこっと♪」
あたしはちょっと、暇だったので、とある部屋からある世界へと移動することにした。
リナスは今カウリスとルーカス、ミリーヌとともに、ある中宇宙の監視者をやってるから。
暇なのよねぇ・・。あたしとしては。
そして、あたしは移動する。ここなら、多少暴れても、あたしには、関係ないしね♪
だってここはあたしの中ではないんだし♪
そして、あたしはすでに滅びがまじかに迫っているある星へと降り立つ。
あたしの寛大なるおかげで、その星は、なぜか滅びる寸前でかつがつ留まったよーだけど。
「あ゛あ゛!?やっぱりぃ!!エルぅ!!」
あたしの前に歳のころなら十歳前後のある少女が出現してくる。
今回は金色の髪に赤いレースのリボンを蝶々結びにしてるけども。
「やっほー♪ユニット♪」
あたしが言うと、
「ずるぃい!!エルだけでここで遊んでるなんてぇぇ!!」
・・・ちょっと、感覚が違うよーな気もするけど。ま、ユニットだしね♪
「ここ、進歩がないから、完全に消滅させよっかと思ってたのよねぇ・・。私は・・。」
ユニットがいうけども。
まあ、確かに、ここの存在は、かなり情けないのが見て取れる。
「じゃあ、どれか選んで、この星・・まかせてみたら♡面白そうだし♪」
あたしの提案に、
「あ♪それいーかも♪」
「・・・姫様ぁ・・・(涙)」
ユニットの横で涙を流しているユニットが創りだした石の精霊・・フェアリー。
ここは、あたしの中とは違う別の宇宙。
ここのあたしと同じ存在は・・ここにいるユニットである。
まあ、あたしが『金色の魔王』となぜか呼ばれているのに対してユニットは『宇宙の姫』とか呼ばれているけど。
ユニットは、結構面白い宇宙を作っているのだ。
宇宙自体に(これはあたしのところの中宇宙と同じ)感情あたえて、んでもって、中で起こったことは、対処させてたり。
あと、完全消滅させよーとしてたんだけど、
星星の願いが生み出した存在の願いを聞き入れて、その彼女一人に宇宙をまかせていたり・・。
まあ、これは、ユニットの気まぐれの結果であろうけど。
・・・あたしもよくやるし。
ちなみにそれは、彼女が消滅するとともに、宇宙そのものもが消滅するよーにしてるらしーけど・・。
まあ、彼女が存在していたかつての銀河が消滅してもまた同じことだったりするのだけど。
あと、宇宙の中に星星が誕生する泉もどきをつくって、んでもってそれを一つの存在にまかせてたり・・。
あげくは、自分の力と同じよーなものを持ったらどうなるか?という悪戯心で、
ある条件をみたしたら、その宇宙そのものの創造者になることができたりと・・・。
まあ、いろいろやってるのよねぇ♪ちなみにユニットにもあたしの部下達と同じ扱いの魔王や神々は存在している。
まあ、あたしもいろいろやってるけど♪だって暇なのよ♪
ここにくるのは、ちょっとの息抜きでもある。
ここならあたしは絶対者であって違う者になれるしぃ♪
よく、あたし達と同じ存在はこーして、息抜きをしてるのだ。
まあ、どこにいよーが、実質的には、自らの本体が混沌そのものなのだから、どこにいようが、関係ないし・・・・。
何があってもすぐ分かるので。
たまに、息抜きと称して、違う混沌へと転生してみて遊んだりもするけども。
・・・ほんとうに、ごくたまに・・・・・。
「あ♪面白い人間、みーつけたぁ♪」
ユニットが見つけたのは、自己中心意識の塊である存在二つ。
どーやら、この人間達にここを任せてみるつもりらしい。
「結果がでなかったら、完全消滅ね♡」
ユニットはいうけども・・・・・。
どうら、この人間達、意味を理解してないよーである。
「じゃあ、せっかく来たんだし♪エル♪遊んでいくでしょ♡」
「もちろん♪」
あたしはすぐさま答える。
あら?どうやら、あたしの中である存在がよーやく誕生したよーねぇ・・・。
まあ、頑張りなさいナス♪


「なんだって、今回の反逆者は、こーんなにつよいのよぉぉ!!」
サラディナの叫びがこだまする。
まあ、たかが、一週間もたたないうちに、まあ、勢力を伸ばすわ、伸ばすわ(笑)
サラディナ達は、世界の修復におおわらわ(笑)
「あ゛・・・。リナス母様達のとこに、反逆者のひとりが・・・。」
『え!?』
レーヴェルのつぶやきに同じに全員がはもった。
「ここの監視者も、吸収してやる・・・。ふふふふふ・・・・。」
無謀にも、リナスが情報を受け取ってるときに、そいつはやってきていた。
「うっさいぃぃ!!邪魔よぉぉ!!!!」
リナス、あっさりと大鎌を取り出し、反逆者を霧散させている。
『げげげげっ!!??そ・・それはぁぁぁ!!!!!!』
その大鎌をみて、記憶の封印が解けてるリナスのところの魔王達や神々達である。
「あ・・まっ。いっか・・・。あら、カウリスのとこにも・・いったよーねぇ・・・。」
リナスはとりあえず、報告とお仕置きをすませておいて、Dの世界へと移動した。
そこに今回は、カウリスがいるのである。


かくして、この中宇宙全員の神々と魔王達にリナスとカウリスがここにいるというのが、知れ渡る。


あたしはさんざん、楽しんでから、あたしの本来の身体(混沌)へと戻ってくる。
「じゃあ、次回は、あたしがエルを驚かすからね♡」
ユニットの言葉をあとにして。

そして、今、ユニットは、今回はこちらに遊びにきてるのである。
まあ、存分にあそびましようよ♪
「そうよねぇ♪エル♪」


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こんにちわ♪
よーやく、長編、第九章♪
いったい、何ヶ月かかっているのでしょう(笑)
ではでは、ということで♪
いきますのです♪
・・そーいや、次の章は・・何話になるんだろーか・・・(汗)←不安・・・

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あとがき:
かお:よーやく、よーやく、第九章終了なのですぅ♪
エル:・・・何ヶ月かかってるのよ・・・・・。
かお:しくしくしく・・・・・・・。
エル:いじけているこいつはほっといて♪次回の章では、いろいろと時代が飛びまくっているよーです♪
    誰も覚えてないでしよーが♪部下達が出てきたり、リナスが覚醒する前が出てきたり♪
    まあ、次回の章で、完全にリナスはあたしの側近になるから♡
かお:・・・・・そーして、世界は、大混乱・・(ぽそり・・・・)
エル:・・・・・何がいいたいの?(にっこり)
かお:・・こ・・怖いですぅ・・・。エル様・・・その微笑はぁ・・・(冷や汗)
かお:そ・・そーいえば、リナさんは?
 姫:リナスなら、まだカウリスに捕まってるわよぉ♡
かお:(・・・また来てるしぃ・・・・・。汗)
エル:あら♪ユニット♪いーところに♪一緒にこいつのお仕置きして遊びましょうよ♪
かお:・・・・・・・げっ!!?
 姫:あら(はあと)いーわねぇ♪じゃあ、参加♡
かお:スミレちゃあぁぁんん!!!!(涙)
<エル様とユニット、いろいろと実行中―>
エル:どーも、すっきりしないわねぇ・・・・・・。
 姫:そーねぇ・・・・・。そうだ♪エル♪他の存在のところにでも行きましょうか♪
エル:あ♪それいーわねぇ♡
エル&姫:どこにしよーかしら♡
エル:かたっぱしから行きましょうか♪てっとりばやいし♪
 姫:そーね♡
エル&姫:(二人して、どこかに掻き消える)
かお:(混沌の海の中から)・・皆さん・・すいません・・・。お二人・・・止められませんでした・・・。がくっ・・。

あとには、静寂が訪れている―・・・・・・・・・。


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