前回までのあらすじ:
とりあえず、伝説にあるという、謎の神殿を求めて、旅するリナ達一行。
ちょっと、ゼロスとゼラスは、ただ今、いないけど(笑)
さてさて、今回は?(笑)
「えええぇぇぇぇんん!!!!母様~!!父様~!!!」
一人の少女が泣き喚く。
姿は、まるで、夕焼けのごとくに、赤い髪に赤い瞳。歳のころは、七歳ぐらい。
ちょっと、ある二人によく、似てるけど(笑)・・当たり前だが。
「はあぁぁぁ・・。またですか・・。エメロード神様・・・。」
彼女の部下でもあり、そして、彼女のお守り役でもあるムシュランが言う。
半分、あきれているのは、しかたがないであろう。
何しろ、エメロード、神としての自覚・・まだ、全然なってないのよねぇぇ・・・。
なだめているムシュラン。
数時間後・・。
彼女がちょっと、仕事にいったすきに・・。
「あ・・あああぁぁぁぁぁぁ!!!エメロード様がいないいぃぃぃぃぃぃ!!!」
ムシュランの叫びが・・世界中に響きわたっていた・・・。
リナの約束・其の21 ~赤の竜神達の受難編~
「関係ない。仕事はちゃんとする♡」
あたしの意見に、
『しくしくしく・・・。』
あ、二人とも泣いてる・・(笑)
「あ、リナ♪お早う♪さっすが、リナね♪もう、あっちの仕事、片付けてるし♪」
びしぃ!!ゼラスとゼロスが凍りつく。
「あ、エル、お早う♪ま、ねぇ・・。最近、戻ってなかったから・・ちょっと・・。」
エルが階段から降りてくるので、あたしは言う。
「あうあうあううぅぅ・・。じゃ、戻って、仕事・・してきてもいいでいょおおかぁぁ・・。」
ゼラスが泣きながら、いってくるんだけど。
「じゃ、三日で戻ってきなさい♡」
エルの一言。
「そんなぁぁぁぁぁ!!!!!」
ゼラスとゼロスの叫びが響く。
「いやなの♡」
エルがにっこりと笑って二人に言う。
いつのまにか、手には、棘つき、ハンマーを握ったりしてるけど(笑)
「しくしくしく・・・。わかりました・・。しくしくしく・・・。」
エルに刺されつつも、(棘つきハンマーで刺されてるぜラスとゼロス・笑)
やがて、ゼロスとゼラスは、お仕事をするために一度、戻っていった。
「さって♪いない内にちょっと面白いことするわよぉ♪リナ♪」
エルの考えは、あたしには分かっていたので、
「賛成♪」
あたしは即座に賛成したのだった。
さてさて、面白くなりそーな予感♡
やっぱ、あそこにいくんだったら、あれやらなきゃ♪
ついでに、彼女がかくまってるあいつもいることだしね♪
次の日。あたし達はある神殿に向かって移動をはじめた。
やがて、人通りがなく、閑古鳥が鳴いてる通りへと進みゆくあたし達。
こんな、場所だと・・・期待できそう♡
あたしの考えどおりに、ヤツラはお約束ながら、出現してくれてるし♡
「やいやいやい!!ここを通りたかったら、金だしな!!姉ちゃん達よ!!
それか、あっちの相手でもいーぜ、姉ちゃん達、がはははは!!!」
下品な笑いをして、盗賊達が現れる。
しかし、なんだって、盗賊って・・・こうも、同じよーなことしか、言わないんだろーか?
「・・・今度、礼儀正しい、盗賊って・・創り出してみよーかしら?」
エルの言っているのも気にはなるけど。
どーいう、盗賊じゃい?!それは?!!
「爆烈炎球(ブラス・レッドバーンフレアー)」
あたしのオリジナルの呪文によって、あっさりと消滅していく盗賊達。
これ、あたしの力を使っている呪文なのである。
ちなみに、力の加減によって、混沌からの干渉なども起こりえるけど。
しかし、こう、あっけないって・・・つまんないなぁ・・・。
「ね、エル、今度、呪文に強い、盗賊って、創ってくれない♡」
「あ、それも面白そうね♡あたし達も、楽しめるし♪」
あたしとエルのほのぼのとした会話に、
『それは、やめてくださぃぃぃぃぃぃぃぃ(やめてくれぇぇぇぇぇぇ)!!!!!』
なんでか、アメリアとゼルの叫びが一致した。
別にいーじゃないのよ・・・。面白ければ・・・。
「さってと♪とりあえず、こいつらのアジトつぶしにいくわよぉ♪」
あたしの言葉に、
「そですね。悪はほっとけませんし!!」
アメリアがガッツポーズをとる。
「・・・・はあ・・・。好きにしてくれ・・・。」
なんでか、ため息をもらしてるゼル。
どーいう、意味かなぁ~?ゼル~?!
ちゅどどどぉぉぉぉぉぉぉぉぉんんんんんんんんんんんんん!!!!!!!
山一杯にあたしとエルとアメリアの攻撃呪文の音が軽やかに響き渡る。
「やっぱ、盗賊いじめは、乙女のストレス発散よね♪」
エルが混沌の塊を投げつついい、
「そうそう♪盗賊に人権はなしい♪」
あたしはドラグスレイブをぶっ放ちながらいっている。
「あら、魔王や神にも、人権なんてないわよ♪こんど、あいつらにもやりますか♪」
エルの言葉に、
「そね♪」
あたしもあっさりと承諾する。だって、あれも、結構、面白いものがあるし♪
「魔王に対して、攻撃するときは、私も参加させてくださいぃぃ!!」
アメリアが自分も参加したいと言い出すので、
「いーわよ♪やんなさい、やんなさい、どんどん♡」
「ついでに、生の賛歌歌って攻撃もしましょーよ♪」
エルとあたしはアメリアに返事をしておく。
『・・・・・・・・・・。(汗)』
ガウリイとゼルはそんなあたし達をみて、冷や汗ながしてたりするけど。
何で、参加・・しないかなぁ?面白いのに?
「ん!?リナ、この奥に誰かいるぞ?泣いてる・・・。」
ガウリイが盗賊のアジトになっていた洞窟の奥を指差していきなり言う。
そーいえば、気配が・・・あたしが、そちらを視てみると・・え・・え・・えええぇぇぇ!!??
ちょっ・・ちょっと、何で、姉ちゃんの子供がこんなとこにぃぃ!!?
確か、彼女は、他の世界に神として、存在してるはずなんですけどぉぉ??!!
「本当だ。なんだか、子供の泣き声がしてますね。」
アメリアも聞こえてくる声に気がつく。
(母様~!!父様~!!どこぉ~!!!)
かすれるように、風にのって、か細い泣き声が聞こえてきているけど。
「もしかして、この盗賊が誘拐でもしてたんじゃないのか?」
検討はずれもいいとこを言っているゼル。
・・まてよ?もしかして、正解・・かも?
「そうね。・・・・来たのはいいけど、迷子になってたみたいねぇ。あの子♪」
エルが楽しそうに言う。
ま・・迷子って・・・。一応、神なのに・・・・。
いまごろ、大騒ぎだろーなー・・・。彼女の兄弟、姉妹達・・・。つまりは、あそこの神々達と魔王達・・・。
・・・ムシュランも大変だわ・・。あの子のお守りも・・・。
なんか、同情したくなるなぁ・・・。
あたしがそんなことを思っていると、
「とにかく、いってみよう。」
ガウリイとゼルが洞窟の奥へと入ってゆく。
しかし・・・。何だって、また・・・。
・・・・。未だに自覚がないのね・・・。彼女は・・・。神として・・・。
やがて、泣き声がいっそう、はっきりとしてくる。
「父様~!!母様~!!エメロードはここですぅぅ~!!うわぁぁぁんんんん!!!!」
・・・やっぱ、エメロード・・・。(汗)
「あ、子供ですね!!やっぱり!!ってことは、誘拐!?すぐに助けなくては!!」
アメリアがいきなり駆け出していく。
いや・・。その子は・・。・・・いいです・・・。好きにして・・・アメリア・・・。
「・・ね、エル・・・。姉ちゃん・・・呼ぼっか?それかSでも?」
あたしがエルに言うと、
「そねぇ・・。とりあえず、このまま、様子みるのも手よ♪リナ♪
いつ、ルナ達があの子が来てるのに気がつくか♪知りたくない?」
エルがそう言ってくるけど。・・・確かに。その方が面白そう♡
やがて、アメリアが彼女の元にたどり着いたよーである。
アメリアが洞窟の奥にある部屋を見ると、
なんでか、辺り一杯に、広がっているルビーの山・・・。
実は、彼女の涙・・・ルビーになるのよねぇ・・・。あとは、神血玉(ゴットブラット)とかになるんだけど。
あ、神血玉(ゴットブラット)とは、魔血玉(デモンブラット)と同じ者ね。単に、性質が違うだけの。
要は、魔力容量増幅ができる品であるんだけど。
「大丈夫ですか!?」
アメリアが少女に話しかける。
―が。
「え゛!?・・ル・・ナさんに、そっくり、ってゆーか、似てる!?」
アメリアが少女の顔をみて、驚いた。
ま、エメロード・・どっちかってゆーと、姉ちゃん似だから・・。
「ルナって・・・。母様をしってるの!!母様に会いたいよ~!!(泣)」
姉ちゃんの名前をきいて、またまた泣き出すエメロード。
アメリアはどうしていいか、わからずに、
「あああー!!泣かないでくださいぃぃ!!」
エメロードをずっと泣き止ますのに、全力を傾けているよーである。
エメロード・・・一回、泣いたら、なかなか泣き止まないのよねぇぇ・・・・・・。
・・・頑張れ。アメリア。(←他人まかせ)
アメリアがエメロードを泣きやますのに成功したのは・・・すでに夜が明けていた・・・。
「半日以上も、よくもまあ・・。この子供・・ないたなぁぁ・・。」
疲れた様子でゼルがポツリと言うけど。
確かに。ま、今回は、かなり短いと思うけどなぁ?エメロードが泣き止んだのは・・。
「ひっく・・ひっく・・。母様~・・。ひっく、ひっく・・。」
まだ泣いてるエメロード。
「泣かないで、ね?あなたのいえはどこ?」
アメリアがやさしく、聞いているけど。
「い・・家?ひっく・・。家って・・いっても・・ひっく・・。ここには、ないし・・。ひっく・・。
紅燈宮殿・・ひっく・・。そこが、一応、私の居城だけど・・ひっく・・。」
泣きながらも答えてるエメロードである。
「?聞いたことない場所ですね?そこの王はだれです?どこの国ですか?」
アメリアがまたまたエメロードをなだめつつ、聞き返す。
・・・聞いても、アメリアには、わかんないってば・・・。
人間には・・・。
「・・・王?・・持ち主のこと?・・ひっく・・。持ち主・・は・・私・・ひっく・・。母様~!!!父様~!!」
またまた泣き出すエメロード。
はうぅぅぅ・・・。
「・・・・エメロード・・・いい加減にしないと・・・エルが怒るわよ?面白がっては、今いるよーだけど・・。」
あたしがしびれをきらして、エメロードに言うと、
「ひっく・・。って・・・!!?リナス様~!!?エル様~!!?びぇぇ!!なんで、ここにぃ!!」
泣き叫び始めるエメロードである。
「リナさん?この子、知ってるんですか?」
アメリアがあたしに聞き返してくる。
・・・知ってるも何も・・・。
・・・・姉ちゃん・・・スィーフィードとシャブラニグドゥの末娘なんだけど・・・エメロードは・・・。
しかし、んなこと、いえるはずないしなぁぁ・・・。
さて、なんて説明しよーか?
そだ♪
「姉ちゃんの隠し子♡」
・・・嘘ではないし・・。とりあえず、こういっておくあたし。
瞬間。
『ぶぶぶぶぶぶううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!』
あ、ゼルにアメリア、ガウリイまでもが、むせ返して、噴出してる・・・。
「ほほほほんとうですかぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「ままままじかかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「ななななんだってぇぇぇぇぇぇぇぇぇ
みごとに、アメリア、ゼル、ガウリイの叫びが洞窟いっぱいに響き渡ったのである。
「ちなみに、この子の名前、エメロードっていうから♪」
エルが説明してるけど・・・。
完全に石化しているアメリア、ゼル、ガウリイの三人だし・・・。
そんなに、驚くほどのことかなぁぁぁ?
-続くー
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まえがき:
さーて!!かおの代理のエルでーす♪
よーやく、第四章、第二話に突入!!
くくぅぅ!!こいつが、いらん夢の内容なんか、打ち込んでたもんで、遅れるおくれる・・・。
ま、あっちでも、あたしがちょっとは活躍してたみたいだから、とりあえず、
混沌に沈めただけで、お仕置きすませておいたけど♡
根性のないことに、まだ、復活してきません。かおは。
ていうことで、では、また、あとで会いましょう♪
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あとがき:
さーて!!なんでか、やってきてる、ルナとSの末娘のエメロード!!
この子って、神としての自覚が全然ないのよねぇぇ!!
はっ!!どうもー♪かおの代理のエルでーす♪
かおはまだ、混沌の海から、這い上がってきません。
根性がありません。つまりません!!情けないです!!
というわけで、あたしが代理を親切にもしてあげているわけなのよ♪
あー♪なんって、あたしってやさしいんでしょう♪
とにかく、エメロードって、とにかく、甘えん坊なのよねぇぇ・・・。
さすがに、エメロードの部下って、どっちかというと、エメロードのお守り役と化してるし(笑)
ではでは、また、会いましょーね♪
それでは、また、次回か、漫遊記・番外編で♪
それじゃーねー♪
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