前回までのあらすじ:
リナは、ある依頼をうけて、「闇の祝福(ダークブレス)」本部へと乗り込んだ。
ガウリイ達は、まだ、うしろの方でちまちま戦ってたりするのだが。
そんなこんなで、リナは、依頼されてた、人物(?)を無事に発見したのだが。
だが、なんと、彼女は、エル様の知り合い(!)らしい。
さーて、一体?(ふふふふ♪)
リナの約束・其の19 ~地竜王のひざもとにて(ダークブレス編)~
あたしが、彼女を見つけると、彼女は、自分で、結界の中からすんなり出てきた。
「それじゃーま♪私、『宇空すみれ』よろしく♪」
あかるくにっこりと笑いかけてくる「すみれ」。
やっぱ、どこかで、きいたことがある・・その名前?
「あ・・あの?」
あたしがいいかけると、
「あら?やっぱ、ユニットだったの?何やってんの?こんな所で?」
エルの声が聞こえてきた。
ふとみると、いつの間にか、エルが移動してやってきてるし・・・。
しかし、
「きゃー♪久しぶり♪エル♪」
はしゃぐスミレ。
エルの知り合い?
「久しぶりって・・・まだ、百五十億兆年しか、たってないわよ・・・。」
・・・・・・・はい?エル・・・百・・・五十・・億・・・兆・・年!!??
エルが紡ぎ出した言葉は、あたしの思考回路を停止させるには、十分だった。
―――・・・・・・。
なーんか、その年・・・・聞き覚えがあるのよねー?
それに、『ユニット』?どっかで、聞き覚えがあるのよねー??
「ねね♪驚いた♪エル♪」
うきうきして言っているスミレ。
「驚くも何も・・・・ユニット・・・あんた、あんたの世界はいーの?」
エルがあきれつつも言っている。
・・・はい?
「いーのいーの。何か、あったら、自分の身体の中(?)のことだから、すぐ分かるし。エルだって、そうでしょ?」
「・・ま、そりゃそーだけど。ま、いっか。」
スミレの言葉になんだか、納得してるエル。
「つまんない・・・。エル・・あまり、驚いてないし・・くすん・・。」
なぜか、いじけるスミレ。
「驚くもなにも、・・・ユニット・・あんた、作った、『オリハルコン』・・横着して、自分の力の波動・・消してなかったでしょうに・・・。」
あきれてるエル。
「あ・・ああああぁぁ!!忘れてたー!!!」
なぜか、絶叫を上げているスミレ。
「あれで、すぐ分かったわよ。・・ま、本格的に気配隠してたんだろーけど。今回は、あたしの勝ちね♪」
・・・勝ちって・・なんのこと?
あたしにかまわずにエルとスミレは話に夢中になってるし・・・。一体?
「う゛ー・・・。次は、負けないもん!!」
ぶくぅとふくれるスミレ。
「・・・すいません・・。エル様・・・一応、姫様、お止めは、したのですが・・・。」
「うどわっ!!??」
あたしはいきなり出現した、その生命(?)にぶったまげる。
それは、小さな人間(もどき)背中に透明な虹色の羽を生やした女の子。
しかし、この存在は・・・・。妖精・・ではなくて・・・精霊のようである。
黒い長い髪。それが、光に透けて、無数の色に反射している。
・・・・スミレちゃんが頭につけてた、不思議な石と同じ色。
「あら。気にしなくてもいーのよ。フェアリー。あたしも、よく、やってるし。暇つぶしにあたし以外の世界にいくのは。」
さも当たり前のように言うエル。
ん!?エル以外の・・世界?・・精霊?!・・・ユニット・・・!?
ぷっちいいぃぃぃぃぃんん!!!
あたしの中でなにかが、はじけた。
あ・・ああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
お・・・・思い出したーー!!!!
「ユニット樣!?宇宙の姫(ユニバース・オブ・ザ・プリンセス)!!」
あたしは、おもいっきり叫んでいた。
そう。
なにもかにも思い出した!!
あたしが本当は、どんな存在なのか。
彼女が誰なのか。
そして、なぜ、あたしがここに今いるのかを。
・・・・単なる休暇なんだけど。あたしがここにいるのは。
「あら。リナ?思い出したの♪」
気楽に言うエルに、
「あら♪リナス♪久しぶり♪」
はしゃぐスミレ・・いや、ユニット。
実は、このユニット・・・エルとは、違う世界・・混沌の海の世界の・・・王なのである。
つまりは、エルと同じ存在・・・・(汗)
なんか、『混沌を統べる存在』って・・・みんな、性格がいっしょらしくて・・(涙)
よく、エル・・自分の世界・・・ほっといて、遊びにいったりするのよねー・・・。異世界(?)に。
ちなみに、他の『混沌の海』に行くためには、エルの・・つまり、そこそこの王の宮殿からでないと、行き来は不可能。
しかも、ある一定の許可(?)がなければ、無理。
その移動の為の『鏡(もどき)』がある部屋に入るにも。
そして、それを利用するにも。
許可といっても・・いたって簡単。
つまり、混沌の王としての力を持ってなければ、無理なのである。
ちなみに、代理でも、ある程度の力の委託をほどこしておかないと・・・きれーに、消滅する。
存在や、魂ごと。そうなると、もはや、再生は無理。
そんな馬鹿なやつらをわざわざ再生する気もないというのが、理由らしいけど・・・。
なんでか、それぞれの世界では、やっぱ、その自分達が『絶対者』であるが為に、
息抜きで、・・・行き来可能にしたらしーのだけど。あたし達にとっては、迷惑このうえないことである。
他の世界(?)では、とりあえずは、自分達は、『絶対者であって、そうではなくなる』からだとか。
・・・無論、異世界(?)だからといって、本来の力が使えないわけではない。
だって、それぞれの本体(?)といえるべきは、それぞれの混沌・・そのものであるのだから。
「そーいえば、ユニットがリナスにあうのも、百五十億兆年ぶりだっけ?」
エルがなにげに言っているが・・・
そーよ。そーよ・・。
そもそも、それが原因だったのよー!!!あたしの正体が知られたのは!!!
そのせいで、この『中宇宙』の神々や魔王達にあたし達に関する知識を封印してたのが、解けたし、
あたしは、すっごーく、大変だったし・・・。
「そんな問題じゃないでしょー!エル!!百五十億兆年前のこと、忘れたわけじゃないでしょね!」
あたしはエルに詰め寄る。
本当に、大変だったんだから(涙)あの時は。
あたしは、このたびは、休暇として、ある『中宇宙』の監視者をしてみることにした。
単なる、人間とか他の生命への転生でもいいのだが。
やっぱ、落ち着かないし。何か休みとはいえ、『仕事』してないと。
あたしの名前は、リナス。リナスレイヤー=トゥエル=ウル=ナイトメア。
エルの代理を兼ねる存在として、創りだされた存在。それがあたし。
なんか、全部、自分がやるのも、馬鹿らしーから、という理由らしいけど・・・。
その気持ち・・・分からなくもない。
ちなみに、エルの大親友でもある。
どーも、あたしはエルの性格まで、そのまま受け継いでいるよーで。
エルとよく、気が合うのである。
あたしが、『監視者』になるといったら、あたしの部下でもあるルーカスと、ミリーヌまでもが、一緒になると言い出して、
で、当然のことながら、あたしの夫でもあるカウリスまでもが、監視者になると言い出した。
あたしは、エルに対してのことづけや、その他、数多の監視者を統括している責任者もやっている。
様々な世界に監視者がいるけど、そこのいわゆる、『総本部』といった場所である。
ちなみに、あたしとカウリスは、そこの総司令官兼指揮官兼統括長官をやっている。
あと、あたしは、エルに対しての取り次ぎ係りも兼ねてるけど。
あたし達のあとの代理は、あたしとカウリスの子供達に任せて、あたし達は、『中宇宙』へと、降りていった。
むろん、この中宇宙は、生まれたて。
しかも、魔王達や神々達は、ある世界が戻ってきたので、あらたる世界を任されたのである。
ついでに、あたし達に関する知識や、記憶は封印しておいた。
その方がなにかと、都合がいいし。
ちなみに、あたしが管理する区域は、『G・B・A1&2・H1&2』達の世界。
カウリスが、『S・D・K・W』達の世界。ルーカスが『J・H・R・Z』達の世界。
ミリーヌが『U・T・P・Q』達の世界である。
あたし達が休暇に選んだ中宇宙は、四つに分かれている世界。中宇宙においても、小宇宙においても。
この『監視者』実は、そんなにハードではないのだ。
たいがいは、世界の報告をまとめてるか、または、エルから命じられてるある任務をこなしているか。
一つは、いわゆる『反逆者』の始末等。もう一つが、新たな、魂の作成。
それぞれが、エルの一部から作られているだけあって、かなり、力のある魂が生み出されるのである。
中には、監視者同士で、くっつくケースも多々あるけど、
もっぱらは、狭間の存在との間に魂を作り出している。
これが、結構、役にもたつし、また、悩みの種にもなる存在とるのだが。
その一つの存在のせいなのだ。
・・・あたし達の正体が、ここの魔王達や神々達に知られたのは・・・。
ちょうど、エルが暇だからと、ユニットの世界に一兆億年ほど、遊びにいってたとき。
あたしは、監視者もやりながら、時々は、戻って、サラディナやレーヴェル(あたしの長女と長男)を手伝っていたのだけど。
サラディナとレーヴェルにあたしとカウリスの代理をやらしているために。
そんな中で、ある特殊な魂が誕生したのだ。
そいつは、自分の両親でもある覚醒してなかったとはいえ、監視者であるその両親を吸収し、
挙句は、その監視者に与えられている特殊な能力を悪用して、・・・反逆を企てたのである。
混沌・・つまり、エルに対して。馬鹿にも、自分が、エルに成り代わろーとしたよーなのだが。
無駄なこと。だけど、その存在が下手に力のあるヤツだったもんで、力のあまりない、
監視者や、機関の存在は、あっさり吸収されて、で、千個以上の中宇宙を吸収し。
それが、約、一週間であっという間に広がった被害。
しかも、辺りの中宇宙の中にいる存在を刺激して、自分の部下にまでしたてる始末。
サラディナたちは、世界の復元に大慌て。
・・・何しろ、エル・・そんな大変なときでも戻ってこないし・・。
しかも、あたしは、監視者やってたし・・・。
すぐには、あたしも気がつかなかったし・・・。
・・だって・・あたし・・・自分の力・・・多少・・・封印・・・してたのよねー・・・・。
下手に気づかれるといけないので・・・。
そんなこんなで、なんと、あたし達の中宇宙まで・・反逆者・・やってきちゃって・・・・。
ま、あっさり、撃退はしたけど、そのせいで、魔王達にかけてた封印・・解けるし・・・。
んでもって、サラディナ達だけでは、復元ら、事後処理だとかが、大変なので、何億兆年か、
あっちに、戻ってたりして・・。
エルが、もどってきたのは、おーかた、かたがついてから・・・・。
大変だったったら・・・。
「いーじゃないの。別に。リナス達だけで、どうとでもなる問題だったし。」
悪びれもなく言うエル。
あたしがかつての出来事を思いだして、エルに問い詰めると、・・こうである。
「そーいう問題じゃないー!!!」
またまたあたしの絶叫が響き渡る。
あの事件が、今から、百五十億兆年前だったのである。
そういえば・・・あれからだっけ?あたし達が、『STS』という組織・・作ったのって・・・・。
ま、いーか。今は。
はっ!!そういえば、エル、あたしに側近やって♡っていってたけど!?
「え・・エル!!?じゃ、あたしの後任・・どうすんのよ!!?」
あたしはそのことに気がついて、エルに聞く。
あちらは、まあ、サラディナ達にそのまま引き継いでも問題はないだろーが。
こっちの監視者はどうすんだ!?
「あ、監視者は、リナのおなかにいる『エリアンヌ』に任せるつもりだから♪」
んみゅ?!そーいえば・・・あたしのお腹にいる赤ちゃんの名前・・エリアンヌって決めてるけど。
実は女の子だということは、知っている
そーか。
そーいや、この子も、かなり、実力・・・あるんだった・・・。
何しろ、・・その・・力の補充ともいえるものが・・その・・毎日・・な・・もんで////
多分、実力的には、ジェリンと同じくらい。
これも、あたしの子供である。
「そーゆー手があったか!!」
あたしはポンと手を打つ。
そういえば、あたしの子供って・・必然的に力・・・大きいのよねー・・・・。
あたしが、エルの力・・80%以上も自力で使える存在のせいか・・・。
「あ、リナス♪側近になったら、ほぼ、100%の力♪あんたに使えるよーにするから♪リナスの判断で♪」
エルがうきうきとして言う。
・・・・・・・・・・。ま、いっか。それでも。
あたしは、覚醒を果たしたのもあって、そのまま、エルとユニットとしばらく、たわいのない、おしゃべりをしている。
なんでか、ガウリイ達が一行に来ないし・・・。
何か、あったんだろーか?ちょっと、視てやろーと♡
覚醒を果たした今となっては、すごーく、簡単なこと。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・。視ないほーが・・・・よかったかも・・・・・(汗)
「きゃー♪あなたがこの宗教の教祖さん♪始めまして♪」
舞が明るく挨拶してる相手は・・・・。
結構、そこそこハンサム・・ともとれる一人の男性。
「ラムズさん・・・すいませんー・・・。」
完全に忘れてた存在のアマゾナイトがその人物に対して、謝っている。
アメリア達は、合成獣たちと、戦闘中―。
その中で、舞がただ、きゃー♪きゃー♪いっているのだけど。
「え・・と。貴方がラムズさん・・ですかー。始めまして。謎の神官、ゼロスといーます♡」
とゼロス。
「ゼロスの上司のゼラスよ。」ゼラスまでもが挨拶してるし。
「あ・・あのね♪ここにくる途中で、エル様に、材料もらって、舞、料理作ったの♪どうぞ♪」
会話を外しまくって、舞がラムズにから揚げを手渡してるし。
・・・あ・・・あれって・・・確か・・・地竜王の・・・眷属でもある竜の・・・(汗)
・・・そーいや、エル、食材にちょーどいいからって・・・竜達の身体の一部・・切り取ってたっけ(汗)
『あ゛・・』
ゼラスとゼロスが同時に声を出すが、
「虹色のから揚げ・・ですか。ま、一応、貰っておきましょう。」
ぱくり・・・・。
あ゛・・・・。この宗教の教祖だという。ラムズ・・・・舞の料理・・・食べちゃった・・・・。
『はううぅぅぅぅ???○×△!!??』
わけのわからん、言葉をいいながら、ラムズはその場にたちつくす。
―と。
ラムズの身体の中から・・何かがでてきてるんだけど・・・。
えっと・・・?げ!?
『え゛!?』
ゼラスとゼロスが同時に叫ぶのと、
「きゃー♪これ、何♪?」
『それ』
を手づかみにして、つかみとる舞。
(あ・・あれって・・・もしかして・・・・。汗)
ゼロスが精神世界を通して、ゼラスに聞いている。
(・・・・間違いないわね・・・。赤瞳の魔王様の・・・魂の・・欠片・・・汗)
ゼラスがうめくよーに、答えている。
一方、
「きゃー♪これ、面白い♪」
Sの魂の欠片は、舞のいい、玩具になりはてているのだが。
どうやら、舞の今回の竜料理で、このラムズに封印されてた、魔王の欠片が、表に出てきたらしーけど。
・・・・恐るべし。・・・舞の手料理・・・。
あたしが、今の人間のままで、『あれ』食べたら・・・怖いことになるんでやめとこー。切実に。
魔王の魂は、じたばたと暴れているけど。
・・・Sらしーというか・・・。
エルがそれに気がついて、
「Sって・・・やっぱ、ふがいない・・・。」
とぼやいているけど。
「きゃー♪面白いから、このまま、エル様にみせにいこっと♪」
舞は、ご丁寧にも、どこからか、取り出した紐で、Sの魂を結んでいる。
・・・・何で、魂が物質的な束縛・・うけるんだろー?・・ま、舞だから・・か?
紐からのがれよーと、もがくSの精神身体
「ねーねー♪早く、エル樣達の所に合流しよ♪」
舞がいい、ゼラスがいっきに雑魚達をけしさる。
舞がいったその言葉に、Sの精神体の欠片は、氷の塊と物質化してたりするけど。
『そ・・・そうですね・・・(汗)』
ゼラスとアメリアとゼロスの声と、
『そ・・そうだな・・・(汗)』
ガウリイとゼルの声が一致する。
マリィ、キース、クラウスに関しては・・・・。
聞かないほーが・・いーかも。
舞のから揚げを食べたらしく・・・・。ご愁傷さま・・・・。
・・・食べるなよ。んな得たいの知らない、虹色のから揚げなんて・・(汗)
といっても、舞が、『舞の手料理・・食べてくれないー!!』
って嘘泣きして、同情した、キース達が食べたらしーけど。・・・やっぱ・・ねぇ・・・。
あたしが、その様子をみて、ぼーぜんとしてると、いきなり、空間から、人物が現れる。
「よっ!!リナス様!!どうやら、覚醒したみたいで。で、目覚めたばかりだけど、これ・・目を通してくんないかな?」
ルークがあたしに書類の束を突きつける。
「サラディナ樣達は、なんだか、とってもいそがいらしくて・・。」
とミリーナ。
どーやら、ミリーナは、死んでしまったときに、覚醒を果たして、で、今まで、お仕事をしていたよーだ。
んでもって、ルークは自分の力を封印してたせいもあってか、
ルークがとりあえず、預かる形になってたSの欠片と同化してしまった・・と。
やっぱ、ルークの力は、Sよりも、大きいからねー。
Sは簡単にルークに魂・・乗っ取られてしまったよーだけど。
ルークもさすがに、混沌に戻ったら、思い出したらしくて・・・。
・・って・・・エルにどやされたらしーけど・・・。ルーク・・・。自業自得といえるのか?
ちなみに、このルークとミリーナ。あたしの直属の部下達でもあるルーカスとミリーヌの二人でもある。
この二人の実力もかなりすごい。ま、エルが作り出した、いってみれば、エルの一族(?)といえるのかな?
だって、全員、エルの一部から創られてるし・・・。
その中でも、かなり優秀である。
どーやら、たまたまこの世界に転生してたらしくて・・二人とも・・。
で、何か、いい、封印の対象の魂がいなかったから・・という理由で、ルークも、ミリーナも、それぞれ
Sの欠片を預かっていたらしー。
・・・あいかわらず、人がいいというか・・。二人とも・・・。
ちなみに、まだ、二人は、Sの欠片を預かってるみたいだけど。
「あ、あと、リナス様に、これ、お渡ししときます。」
ミリーナがあたしにある水晶を手渡してくる。
「ん!?なんだ、Sをこの中に閉じ込めたの?2/7 ほど。」
あたしはその水晶の中にいるSに気がつく。
どーも、ルークとミリーナ、外に取り出したらしい。
「本来なら、カウリス樣に手渡すほーがいーだろーけど、あっちは、まだ、覚醒・・してなしい。」
ルークが言ってくる。
「それもそーね。じゃ、一応、預かっとくわ。あと、この書類もね。
あ、今晩にでも、もってくって・・サラディナ達に伝言・・お願いしていーかしら♡」
あたしがルーク達に頼むと、
「わかりましたわ。では、私達は、これにて。」
『では、エル様、リナス様、失礼いたします。仕事が残っているもので。」
あっさりと姿をかき消すルークとミリーナ。
とりあえず、あたしは、その書類の山を水晶に閉じ込めてから、地下からでていく。
むろん、エルとユニットと一緒に。
あたし達が、地下から出るのと、アメリア達がこの神殿にたどりつくのは、同時だった。
「あ、リナさん!!無事だったんですね!!その女の子が誘拐されてた少女ですか!!」
アメリアが元気にあたし達に気がついて、声をかけてくる。
「あ、エル様~♪舞ね♪面白いもの、見つけたの♪」
舞が、さきほど手にしたSの氷の塊をエルにみせてるし。
『あ゛・・あの・・それは・・(汗)』
ゼラスとゼロスが同時に声に出すが、舞は聞いちゃいないし(笑)
「あら♪舞、ありがと♪じゃ、これ、いじめてでも、遊びましょーか♪これから♪」
エルが舞から、Sの氷の欠片の塊を取り上げて(?)から、いってるし。
・・・それも、面白いかもしんない(笑)
「何だ?その・・それをどうするって?」
ゼルが不思議に思ったのか聞いてくる。
「Sの欠片だから、いじめよーかと♡」
エルが当たり前のごとくにいうのだが。
びしいいぃぃぃぃん!!!
アメリアとゼルは凍りついた・・・。
あっさりと・・・いってもいーんだろーか?んなこと・・(汗)
「ま・・まあ、ともかく、こーして、無事(?)に、誘拐(?)されてた、彼女も取り戻したことだし♡じゃ、ここ、さっさとでましょ♪」
あたしはどうにか、話題をそらすことに成功する。
「それもそーですね。」
「そーだな。」
「だな。」
『そうですね。(汗)』
アメリアとガウリイとゼルがいい、ゼラスとゼロスが同時に言う。
あたし達は、とりあえず、そこの神殿からでていくことにする。
なんでか、まだ、ラムズや、キース達は、正体不明と化しているのが気になるけど。
関係ない、関係ない・・・。一応、キース達は、夢だったということにして、どっかに、ゼロス達に連れてかせておいた。
・・・多分、ごまかせるだろー・・とおもうけど(汗)
とりあえず、キース達の身体の中にあった、魔法薬はすでに取り除いたし・・・・。
・・・・・それでも、だめなら、記憶操作・・しとこっと・・。キース達には・・・。
ゼロスがキース達を連れて、どっかにいってるとき、アメリア達に自己紹介してるユニット。
だけど、「すみれ」と名乗ってたけど。
・・・ま、真実は、言えんわな・・・。
ユニットの存在・・つまり、エル以外にも、同じ存在がいるってのは、あたしとエル
・・あとは、数名くらいしか、知らないことだし・・・。
「ねね♪私、舞ってゆーんだ♪」
舞が気軽にユニットに話しているのがすっごく気になるんですけど?
「ふーん♪ね、エル♪この舞の世界に遊びにいってもいーかしら♡私♪」
いきなりなユニットの台詞。
ごふごぶごふふふっ!!!
あたしはおもわずむせこんだ。
「?え・・えと?すみれちゃん?村の人心配・・してると思いますけど?」
アメリアがユニットに言っている。
「じゃ、一応、村の人に挨拶してから♪ね。いいでしょ♪舞♪」
・・・この辺りの性格も・・エルに似ているユニットである。
「?別にいいですけど・・・でも、どうやって?」
舞がユニットに聞き返している。
ま・・まずい(汗)
「あら、簡単よ♪ね。エル♪」
エルに言っているユニット。
『?????』
アメリアとゼルとゼラスは首をかしげているけど。
「あ・・あの?スミレさん?エル様と・・お知り合いなのですか?」
びくつきながら、聞いてくるゼラス。
んなこと、聞いてくるな!!
「あら♡だって、私達、友達だもんねー♪ねー♪」
「ねー♪エル♪」
エルとユニットが同時にいい、
ぱきいいいぃぃんんんんんん!!!!
戻ってきた、ゼロスとあと、ゼラスとアメリアとゼルは完全に凍りついた。
舞の方は、
「ふーん♪そーなんだ♪エル様の友達なんだ♪」
といって、なんだか、納得してるし・・・。いーのか?舞??
「そんなことより、早く、行きましょ!!」
あたしは、さっさとその場を離れることにする。
凍り付いてたアメリア達も、あたし達が、進んでいくうちに、束縛からとけてるよーだし。
こんなとこで、つっこまれては、・・ねー・・・。
やがて、一応、村に戻り、ユニットはとりあえず、村人に分かれを言って・・・・・。
・・・・・・・。舞の世界に遊びにいった・・・・・・。
むろん、舞も一緒にいったのだけど・・・。しかし・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。混沌を統べる存在って・・・。なんで、ああも、気まぐれなんだろーか?
-第三章終了ー
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まえがき:
こんにちわ♪わーい♪今回でよーやく、第三章は終了(の予定)だ♪
(・・・もし、長くても、そのままいってやろっと・・)
今回は、リナの覚醒なのです♪
ついでに、リナの正体にも触れてたり(笑)
分かる人には、カウリスという人物(爆!)の正体もバレバレでしょう(笑)
ちなみに、なぜ、私の持ちキャラが「宇空すみれ」と名乗っているかは、すごく簡単。
よく、彼女・・・下界(?)に降りては、遊んでるので(笑)
その人間としての名前だったりします(笑)
ふふふふ♪やっちゃった♪私の持ちキャラの中でも、大のお気に入りの彼女の出演♪
(実は、今回の話・・彼女を出したいが為に、考えたともいう・爆!・この話を作ったとき・・笑!)
ではでは、第三章、最終(多分・・)、よければ、読んでみてくださいな♡
追伸:個人的なレス(?)です。えー、猫斗犬樣。
舞の説明がてら(?)、組織の名前がちらっとでてますが・・・了解してくださいなのです(涙)←事後連絡にするなよ・・・。
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あとがき:
かお:やーと終わった♪第三章♪次回からは、がらっと展開が変わるのです♪
エル:・・・・長かったわねー・・・。あんたが、あそんでるから、次の日になってるし・・・。
かお:ぎくぅ!!確かに!!チャットで遊んでました!!すみません!!(滝汗!)
エル:・・・とにかく、次は、もっと早くに打つ込みなさいよ・・。あんた・・。
それと♪あたしが主人公の漫遊記番外編もさっさと打ち込んどいてね♡
かお:うぐっ!!が・・頑張りますのです・・・(汗)
リナ:・・・何よ?その、額の冷や汗は・・・。
かお:うぐっ!!!
じ・・じつは、先に、こっちの四章を打ち込もっかなー・・とか、おもってたもので・・(汗)
は・・はははは(から笑)
エル:・・・・あたしの出番・・・(怒)
かお:んきゃああぁぁ!!頑張りますから!!大鎌を突きつけないで下さいー!!(絶叫!!ょ
では、そうことですので!!逃げます!!(ダッシュ!!)
エル&リナ:あっ!!!待ちなさいー!!!
(エル様とリナ、かおをおいかけて、異世界まで追ってゆく・・・。)
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