前回までのあらすじ:
リナ達は、エル様が出してきた船に乗って、大陸へと移動をすることに決定した。
それは、銀色に輝く船。とりあえず、船に乗り込み、リナ達は大海原にのりだした!!
リナの約束・其の15 ~地竜王のひざもとにて(ダークブレス編)~
「きゃー♪すっごーい♪大きーい♪広ーい♪」
アメリアは船に乗り込んでからずっとこの調子である。
「すごいな・・確かに・・。」
ゼルまで絶句してたりする。
それもそのはず。
この船。なんでか、見た目より、内部はかなり広い。
ちょっとした、豪邸くらいの広さは軽くあるであろう。
しかも、内部は、船とゆーよりは、どこかの宮殿のよーな造りだし。
しかも、全然、船というのに、ゆれもしないし、音もしない。
だが、確実に進んでいるのだ。この船は。
「リナさん!!探検しましょーよ!!」
アメリアにひっぱられて、あたしは、ひこずられるよーに、アメリアについてゆく。
ゼル達は、
「とりあえず、船内でも、見回ってくる。いざって時のために。」
といって、ガウリイと一緒に行動するよーである。
いざってときって・・・。絶対、ないと思うけど?だって、エルがいるし、それに、一応、ゼラス達もいるし・・。
ゼラス達はとゆーと、エルに食事の支度を手伝いなさいな♡と言われて、
エルに連れてかれてるし・・。
やがて、あたし達は、船の下層らしき場所へと移動していた。
「何でしょうか?このパネル?」
アメリアが壁にある金色のパネルを触ると、
―ヴンッ!!―
小さな音がして、そして―。
『うわわぁぁぁ!!!すっごーい!!!』あたしとアメリアの声が一致した。
「ゼルガディスさん!!面白い場所を見つけたんです!!」
アメリアがゼル達を呼んでくる。
アメリアに引っ張られて、(ひこずられて)あたしのいる場所へとゼルとガウリイもやってくる。
「ねっ!!すごいでしょ!!」アメリアが瞳をきらきらさせていっている。
『こ・・これは!!!』
ゼルとガウリイも言葉につまる。
床、四方の壁、全てが、海の中を映し出している。むろん、ガラスなどではないのはすぐ分かる。
しかも、単なる映像・・というのでもない。
実際の、この船の外の風景(海の中)が映し出されているのである。
「へー。海の中が見れるのかー。何か、海の中を散歩してる気分だな。」
ガウリイが言う。
そーいえば、なんとなく、とある場所の水族館に近いよなー・・って。
そーいえば、まだ、あの施設、オープンしてないんだった。
実は、あたしの実家の商売で、『水族館』なるものを造っているのだ。
あれは、魔力を駆使して、世界各国(この星の)魚などを展示する施設なのだが。
まだまだ、完成には、少し時間がかかりそうである。
そこの目玉にしよーとしている、『海遊歩道』に似てるかもしんないな・・・・。
しかし、パネルを触っただけで・・・すごっ・・。
さすがは、エルの持ち物だけのことがある。
とりあえず、あたし達は、そこでしばらく、ほけっとして、海の中の様子を眺めていた。
この船は実に面白い。しかも、いたる場所に『ホワイトオリハルコン』が使われているよーだし。
オリハルコンよりも、かなり、貴重な品である。
使い方によっては、魔力を増幅することすらできるし。あれは。
しかも、大浴場まであるし(はあと)おまけに、プールまで♪
まさに、至れり、付くせりである。
しかも、たくさんある部屋は何処でも使っていいとのことだったので、あたし達は、こぞって、部屋を選んだりしたけど。
あと、気づいたこと。この船。実は、生命体らしい。
でも、魔族とか、神族とかとは、まったく異なっている。
この船のシステムなどは、船自体で管理されているよーである。
・・・しっかし・・・なーんか、覚えがあるのよねー?この感じ???
「リナ~♪食事の用意が出来てるわよ~♪」
エルの声が船中に響く。
あたし達は、とりあえず、食堂と思しき場所(ここもかなり広い)に移動する。
・・・おおおお!!すごい!!
テーブルにならんでるのは、きらびやかな見たことはない(・・と思う。・・多分)料理の数々。
あたし達は、それぞれに食事を開始する。
『お・・・おいしー!!!』全員の(ゼロスとゼラス以外の)声が重なる。
無我夢中で、食べて、一通りの品々を食べ終えてから、ふと、あたしは、エルにこの料理の材料を聞いてみたくなった。
「ね。エル?この料理の材料って・・何?」
「魔族と神族の下っ端。それに、火竜王の眷属の肉体の一部に・・・。」
ぶびっ!!!ごほごほごごごほほっ!!!!!
エルの台詞に全員がむせこむ。
「・・・なーんてね♪冗談よ♪冗談♪材料は、秘密♡」
エルが言っているが。
・・・・ゼロス達の様子からみても、どうやら、真実のよーである。
・・・・アメリア達には、冗談だっていうことにしておこう・・・・・。
まじで・・・・・。
どうにか、ゼル達をごまかしつつも、食事が終了し、あたし達は、船の看板へと、夜風に当たりに出て行った。
そよ風がきもちいい。
「・・・・リナ♡」
ガウリイが言ってくる。
「・・・何よ?」
「いー、風景だよなー・・。」
「・・・まね。・・って!?ちっちょっと!!ガウリイ!!?」
するり・・・。もそもそ・・・。
げっ!?や・・やめろー!!!皆が来たらどうするー!!!
「・・せっかくだから♡」
んなことですますなー!!!やめろってば!!ガウリイ!!
・・・・・や。・・・・やめ・・・・。・・・・・あ゛う゛・・・・・。
ああ、どうか、アメリア達が、あたし達のいるこの場所にやってきませんよーに・・・・。/////
ぜー・・。ぜー・・・。ガウリイったら、しつこいのなんのって////
よーやく、ガウリイから逃れたあたしは、とりあえず、服を着て、船の周りを一周することにする。
・・・・・実は、二時間はかるく、過ぎてたのだけど・・・あれから・・・/////
今は、真夜中に近い。すでに。アメリアとゼルはもう、部屋に戻って眠ったらしい。
あれ?
「エル?何してんの?」あたしは看板に立っているエルを見つけて、エルにたずねる。
「あら。リナ、もう、終わったの?」
・・お・・終わったのって!!?/////
「げ・・・///」
あたしが言葉に詰まると、
「ま、気にしないの♡リナ♪あたしは全てが分かるんだから♪」
かるく言うエル。
・・・いや、そーだろーけど・・・。・・・なんか・・恥ずかしい・・・////
「そろそろ、面白そ~なのがきそーなのよねー♪」
エルが上空を指差して言う。
・・・・何がきてるんだ?えと・・・精神世界から視てみると、こちらに向かってきているのは、数匹の竜。
どうも、地底竜(アースドラゴン)のようだ。
この調子だと、明日の朝には、こちらに来るな。あの調子だと。
「で?あのドラゴンが何か?」
あたしがエルに聞くと、
「別に。ただ、ほら、ゼラスとゼロスが乗ってるでしょ?この船。
彼らの魔力を感じて、やってきてるみたいだから・・・ふふふふ♡」
・・・・・エルがなんだか、くすくす笑っているのが、すっごーく、あたしは気になるんですが?
・・・・・・。気にしないでおこう・・・。うん。多分、絶対、そのほーが、いーよーな気がする。切実に。
「ふふふ♪じゃ、明日が楽しみねー♪じゃ、お休み♪リナ♡」
いって、エルは船の中へと戻ってゆく。
・・・・・明日になるのが、怖いかも・・・・。
とりあえず、あたしもガウリイと一緒に部屋へと移動して、その日は寝ることにした。
・・しかし、ガウリイ!!さっきも、やったでしょーがー!!!・・・・しくしくしくしく・・・・。
その日、あたしは、またまた夢を見た。
「・・・・と、言うわけなんです!!リナス母様!!どうにかしてくださいー!!」
先日、夢でみた、ジェリンが言っている。
「・・・・エルがいないときにー!!!」
あれ?誰がいってるんだろ?・・あたし?
あたしが、その夢の中ではあたしではないよーである。
なんか、変な感じ。
「よりにもよって、・・なー・・。」
そう言っているのは、ルーク。
「リナス様、こちらは、大丈夫ですので、行ってきてください。カウリス様も。」
こちらは、ミリーナ。
どこかの部屋らしき中で。なぜか、ミリーナとルークまでもが、その場にいたりする。
「そう?じゃ、お願いね!!ほら!!カウリス!!いくわよ!!」
あたしが言ったカウリスというその人物の姿はなぜか、よく見えず、ただ、漠然と声のみが
聞こえている。
「え~・・。俺もか~?」
「・・・当たり前でしょっ!!!」
なぜか、そこで、一瞬光につつまれて、あたしは、びっくりして、目が覚めた。
・・・なんだ?今の夢??
ま、いーや。も~一回、寝なおそう・・・。お休みなさーい・・・。
今度はゆっくりと眠れた。
次の朝。
あたしはすがすがしく・・目覚められなかった・・・。ガウリイの・・馬鹿////
ま・・まあ、ともかく、あたし達は、看板へとなぜか全員が出ていた。
「何かが、やってきますねー。」
のほほーんとゼロスが言う。
何かとは、昨日、こちらに向かってきていた地底竜(アースドラゴン)のことなのだが。
やがて、竜達が、あたし達の船の上空へとやってくる。
「そこの船!!まて!!なぜ、魔族の気配がしている!!?」
上空の竜がこちらに向かって言う。
いや・・そりゃ、ゼラスにゼロスもいるからなー。
・・エルは、完全に気配を消しているけど。
ゼラスも気配は消しているし、ゼロスも一応、気配は消しているのだが。
どうやら、この竜達、地竜王に直属に使えている竜達のよーである。
だから、ゼロスとゼラスの気配に気が付いたよーだ。
ま・・別にいーけど・・・。何かいやーな予感がするんですが・・・(汗)
「おや?なんだ、イーノさんじゃ、ありませんか?お元気でしたか?」
ゼロスが竜の中で、ちょっと、格の高そーな竜に向かって言う。
「何!!?はっ!!?まさか、おまえは?!!」
あきらかにうろたえている竜・イーノ。
「・・・・竜を滅する者(ドラゴンスレイヤー)・・・獣神官・・ゼロス・・。」
うめくように、言葉を発するイーノ。
『何ですって!!?』
その言葉をきいて、ざわめくほかの竜達。
あたし達はというと、
「別に、ゼロスくらいで、驚かれてもねー・・。」
「・・・ですよね。」
「ゼラスもいるし・・それに・・。」
あたしとアメリアとゼルがいい、エルの方をちらっと見る。
エルは完全に高みの見物のよーである。
「人間ごときが!!なぜ、魔族なんかと、共に行動している!!」
『あ゛・・。』
よりにもよって、エルに向かって言うイーノ・・・・・。
『ほう・・・この我にむかって、その言葉遣い・・・。』
ぞくり!!
あたりの空気ごとが凍りつく。
エルの声は、いつもと違い、なぜか、完全に怒っている。
・・ま、気持ちはわかる。つい先日も、火竜王達が、エルに対して、暴言・・吐いたばかりだし・・。
一瞬、あたりの空間ごと、震える。
ゼラスとゼロスに関しては、もはや、顔面蒼白となりはてて、アメリア達にいたっては、一歩もうごけない。
『・・・・覚悟は、いいでしょーね・・・。』
エルが次の言葉をつむぎだす。
普段は、あんまり、考えないよーにしているが、エルはやはり、エルなのだ。
―金色の魔王なのである。当たり前だけど。まじめ(?)なときは、まじめなのだ。
・・・って?あれ?なんで、あたし、前から知ってるよーな感じでとらえてるんだろーか?
何が起こったのかが、理解できずに、イーノ達までが、上空に、固まっている。
彼らも身動き一つ、できないらしい。・・・当たり前だが。
「さて・・・と。あんた達だけでなく、やっぱりねー♪」
エルがいつもの口調(?)に戻って言うが、やっぱりまだ怖い。
ゆらりっ!!一瞬、空間が揺らぎ、そこにある一人の人物が現れる。
『地竜王、ルシキ=アース=ランゴード・・・』
ゼラスとゼロスがつぶやかなければ、多分、この人物(?)は、誰かは、あたし達はわからなかっただろう。
ってことは・・・エル・・地竜王を引っ張り出したな・・いきなり。有無をいわさずに・・・。
地竜王は、一瞬、戸惑っている。当たり前である。
いきなり、自分がここに引っ張られたのだから。
『地竜王様!!??』イーノ達が地竜王に気づく。
だが、地竜王は動けないでいる。・・・エルに気が付いたのだ。
「エエエエエエエエエルルルルル様!!!!????」
とまどいつつも、言葉を発する地竜王。
一方、イーノ達は、首をかしげる。
「・・・ランゴード・・・あんた、部下にどんな、教育・・してるわけ♡」
いいつつも、エルは、すでに、愛用の大鎌を取り出している。
・・・・・・避難した方がいーらしい。
あたし達は、いそいで、かけて、船の中へと駆け込んだ!!
多分、これから、とんでもないことが、起こるのは、目に見えてるし。
エルの大鎌をみても、まだ、エルの正体に気が付いてない、イーノ達。
だが、それも、長くは続くはずもなく。
広い、大海原に、断末魔ともいえる、哀れな悲鳴と絶叫が響きわたった。
あ、とばっちりで、姉ちゃんやSまでが、エルに精神世界から、どつかれて、倒れてるし・・・。
それが、約、1週間ほど、続いた・・・・・。
あたし達は、はっきりいって、船の中でまたまたの現実逃避。
しかし・・・なんか、あたしも、参加してみたいかも♡彼らをいじめるの♪
ま、さすがに、ガウリイ達の目があるので、できないけど・・・。
ともかく、よーやく、1週間を過ぎる頃、エルはどうにか、気が済んだよーである。
「まったく・・・。あたしの部下って・・。ぶつぶつ・・。下っ端のしつけがなってないったら・・・。」
ぶつぶついっているのだが、エルは。
・・気にしたら終わりである。
ゼラスとゼロスにいたっては、
なんとか、エルのご機嫌を取ろうとしてか、最高級のワインなどを手に入れてきて、エルに献上してたりするのだが。
そんなこんなで、無事に、あたし達は、目的の大陸へと近づいてゆく。
視界に、大陸が見え始める。
よし。あと、ニ~三日ってところであろう。
大陸上陸まで。
ー続くー
HOME TOP BACK NEXT
#############################################
まえがき:
こんにちわ♪第二回!!よーやく、よーやくの大海原に出発したリナ達一行!!
・・よし・・。頑張ろう・・。打ち込み・・・。
今回のこの章は、かなり、重要なこと(?)がおおく含まれていると思うので、なるべく、まとめて、
投稿・・したいし・・。実は、今は13日・・・。
いつになったら、投稿・・・できるだろーか?(遠い目・・)
なぜだか、前にも、こんなことがあったよーな・・・。進歩がないなー・・私・・・。
ではでは。第二回目なのですがもしよろしければ、おつきあいくださいなのです。
それでは!!
―ふーん・・・。自覚はあるんだー・・・。
ぎくぅ!!?
では、いやな予感がひしひしとしているので、逃げます!!うっひぃぃぃぃ!!??
―ふ・・。逃げられるわけもないことを・・・。(エル様、かおを捕まえて・・・・汗)
エル:まったく・・。船の内部なんか、完全に「漫遊記本編」からぱくってるんだから・・ぶつぶつ・・。
###########################################
あとがき:
はい♪かおの代理のエルです♪
あたしがあまり、活躍してないのです!!もっと、あたしの活躍を描写しなさいよねー・・。(怒)
やっと、この第三章も、よーやく、次で、第三話。
次は、ゲストとして、『猫斗犬』(さん)から、借りてきたとゆー、人物が登場・・するのかしら??
・・・こいつの、打ち込みスペースだと、まだ、無理のよーな気が・・・。
ま、いーか。別に。
ではでは。あたしは、まだまだ、Sやスィーフィードやランゴードとヴェルバザードをいじめてますので(はあと)
それじゃ♪
(エル様、さってゆく。)
かお:・・・・いないよな?いないよな?エル様?帰ってたよな?(びくびく)
ほっ。いない。では。あらためまして。どうも。かおです。
この三章で、一応、リナが『覚醒』を果たします。
ついでに、あたしの持ちキャラもでてきますけど(笑)
ではでは、頑張って、次を打ちこむのです。・・・今日は、14日ー・・・。
・・・いつになったら、投稿できるか!?ではでは。
HOME TOP BACK NEXT