前回までのあらすじ:
リナがエル様の宮殿から戻り、次の日、リナはルナ姉ちゃんに聞かれて、ある呪文をつかったことを言う。
ついでに、リナをそれまで、探しまくっていた、
ゼラス、ゼロス、ダルフィンまでもが参加して。
・・・一応、聖王都セイルーンなのに・・ね~・・・。

   リナの約束・其の7  ~リナの約束編~



「リナ、じゃ、残りの十日以上は、どこにいたんだ?」
とゼル。
「そうよ。どこにいたの?って言うか、どうやってそんな結界の中から脱出したの?」
と姉ちゃん。
「いやー。あははは♪何やってもダメだったもんで、ちょっとある呪文使っちゃった(はあと)てへへ(はあと)」
あたしの言葉に、
びしびしびしっ!!!ガウリイを除く、全員が凍りついた。
「リ・・リリリナさん、・・その『彼女』って・・・もしかして・・・。」
とアメリア。
「そ♡『金色の魔王(ロードオブナイトメア)』の力を借りた呪文、使っちゃった♡てへへ♡」

びしびしびしびししいいぃぃ!!!

全員が、みごとなまでに、凍りついた・・・。

ま、無理ないかなー・・。

「リ・・リナ~!!!あんたって子は~!!!なんだって、エル様の力使った呪文、ぽんぽん使うのよ~!!!」
真っ先に、凍りついた状態から、復活した姉ちゃんが、エキサイトして叫びだす。
・・・・そーいや、姉ちゃんって・・。エルがいってたけど、赤の竜神スィーフィード本人だったっけ?
・神魔戦争で力、大部分失ってるので、ただ今、人間になってるとかって。
そう、エルがいってたよなー・・・。
『・・・・エル様?』
かすれた声で、聞き返す、アメリア、ゼル、ナーガ、フィルさん。
・・・シルフィールはまだ卒倒中である。
「・・・・・赤の竜神の騎士(スィーフィードナイト)よ・・・。その御名の方が、人間には知られてないと、思うぞ・・・。」
獣王ゼラス=メタリオムが声をかすれさせつつもどうにか声に出す。
ゼロスに至っては、かなり、ダメージくらったらしく、身体が透けかけている。
「・・・・よ・・・よく、コントロール・・・出来ましたね・・・。あの御方の呪文を・・・(汗)」
冷や汗をかきつつ言うダルフィン。
「・・・・(汗)。で。下手したら、何処の世界に移動するかも分からない呪文使って?
   で。どこにいってたの?リナ、あんたは・・・(滝汗)」
声を座らせまくって、でも、冷や汗流しながら姉ちゃんが言ってくる。
・・・・ま・・まずい・・・怒ってるよ・・姉ちゃん・・・。(汗)
「あ・・あの?エル様って・・?」
アメリアが恐る恐る聞いてくる。
「・・・あの御方の本名の頭文字ですわ。・・・本名は余りに恐れ多すぎて口に出来ないですから・・。
  私達、魔族も神族も、あの御方のことを、そう、呼んでいるのですわ。」
とゼラス。
多少、声が震えている。
ぴきぴきぴききっ!!!
完全に凍りつく、アメリアとゼル。
「いやー♡あはははは♡」
あたしは笑ってごまかす。
「・・・・ごまかさないの・・。リナ・・・。」
・・・・姉ちゃん、完全に怒ってる。
「いやね♪あははは♡。始めて使ったもんだからー・・。コントロール、ちょ~と失敗しちゃって・・
  ある場所に移動しちゃって♡あはははは♪」
あたしは、真実をあるがままに言う。
「・・・で、そこで、十日以上も何してたのよ・・・。」
姉ちゃんがじと目で聞いてくる。
「何・・・って。お茶飲んでた♡てへ♡」
あたしが言うと、
「は?お茶?十日以上も?」
と姉ちゃん。
・・・いや、そ~言われても、事実だし・・・。いやまじで。
「・・・で。何処に移動したんですの?」
ダルフィンが聞いてくる。その言葉で全員があたしに注目する。
「いやー♪あはははは♪場所指定、ちゃんとしなかったもんだからー・・。
  『彼女』の目の前に移動しちゃった♡てへ♡実は♡」
ばきっいいぃぃっん!!!
音を立てて石化する人々・・とゆーか、皆・・。

そのまま、しばらく、沈黙が続く―・・・。

やがて、

「リ・・・リナ・・ちょ・・ちょっと、まさか、エル様の宮殿のしかも、エル様の目の前に移動したんじゃ・・。」
姉ちゃん、完全に声が震えている。
ゼラスとダルフィン、ゼロスはまだ突っ立ったまんま石化しているし・・・。
「いや、何かねー・・。
  ちゃんと、場所指定、しなかったもんで、『力の源』である『彼女』のトコにいっちゃったらしくて・・・。てへ♡」
「・・・お゛い゛・・・。」
ゼルがうなる。
「で、せっかく来たんだから、お茶でも飲んで行きなさいって言われて・・・。」
「・・・ま゛っで・・・。」
アメリアがつぶやく・・。
「で、お茶のんで、話してた。彼女と。」
あたしが説明し終わると。
バタッ!!! 
姉ちゃんは倒れた。
ゼラス、ゼロス、ダルフィンも倒れる。
「・・・・お゛い゛・・。リナ、ってことは、なにか?
  お前、『金色の魔王』のトコに移動して・・・・。当の本人とお茶のんでたのか?!」
ゼルが叫ぶ。完全に悲鳴に近いよーな声で。
「てへ♡そう♡」
う~~んっ!!!
ばたっ!!!
アメリアも気絶した・・・。
「・・・・何考えてるんだ・・。お前は・・・。」とゼル。完全に疲れきっている。
「で、リナ。何なの?その『金色の魔王』って?確か、魔王の中の魔王だったと思うけど?」
とナーガ。
どーやら、ディルスの間違ってる情報を知っているらしい。
ここはやっぱり、訂正しておいた方が何かといいだろう。
「それもあってるけど・・・。実は、彼女って、世界そのものの『生みの母・万物の母』なのよねー・・。」
あたしは一応説明しておく。
「ちょっ?!それって!?・・もしかして・・・創造主ってこと!??」
ま・・そ~ともいえる。
「・・・その通りだ・・。」
ナーガの問いかけに答えるゼル。
ナーガ、フィルさん、そして、その場の兵士達すべてが、さらに凍りつく。
永久凍土の凍りの彫像と化している。全員が。
・・・ガウリイは除く。

そして、数時間の時が過ぎてゆく―。

「・・・も、いい。リナ・・・・何も言わないで・・。お願い・・・・。」
姉ちゃんが、よーやく、起き上がり、疲れた声を出す。
「・・・・よ・よく、人間が、あの空間で無事でしたねー・・。」
とゼラス。
どーやら、どうにか、石化は解けたよーである。
「それ、彼女にも言われた。人間では、あたしが始めてだって。」
あたしが言うと、またまた黙り込み、石化するゼラス、ダルフィン、ゼロスの三人。
姉ちゃんは、うなっている。
あ。気づいたら、もうお昼近いんでやんの。
・・・・・この様子だと、エルが近々、ここに遊びにくるって・・言わないほーがいいな・・・。
「・・・で、何だ?そのロドなんとかって?」
むちゃくちゃ外しまくって、ガウリイが言う。

ずごごげっ!!!

全員がすっころんだのは・・・言うまでもない・・・。
ガウリイの一言で、なんとなく、その場の雰囲気がなごんだけれど・・・。
・・・あのねー・・・。ガウリイ・・・・・。

「失礼します!!フィリオネル殿下!!謁見の時間でございます!!」
言って入ってくる数名の兵士。
それで、どうにか、まだ石化したままのフィルさんや、凍り付いているアメリア達も正気に戻る。
気絶してた人達も、どうにか、気がついている。
「あ・・ああ。分かった。今行く。グレイシア・・・。お前もいくぞ・・。」
そう言って、ナーガを引き連れて、出てゆく、フィルさん。
「そうそう。リナ殿、あとで、謁見室に来てくだされ・・。」
といって、フィルさんは、ナーガと一緒に部屋を出てゆく。
「・・・・・どうやら、こっちの計画のせいで・・・・。とんでもなく、事態がややこしくなったみたいね・・。」
つぶやいているダルフィン。
「ふふふふ・・。多分、それだけじゃ・・・ないと思うわよー・・・。ふふふふ・・・。何せ、相手はエル様だし・・・ふふふふ・・・。」
姉ちゃん、完全にいじけて、つぶやいている。よっぽど、びっくりしたんだなー・・・。
でも、さすがに、エルと付き合いが長いからか、いー感してる(笑)姉ちゃん・・・。
姉ちゃんも、エルの部下の一人だし・・・。
「・・・とりあえず。ダルフィン・・・。このこと、報告に一度、戻って、そして、会議しましょう・・・。」
ゼラスが冷や汗かきつつダルフィンに向かっていっている。
「・・その方がいいわね・・。今、進行してる、計画の今後もあるし・・・。」
とダルフィン。
・・ん?計画??
なんか、たくらんでるな・・・。こいつら・・。
そして、ゼロスを連れて、空間移動でゼラスとダルフィンは消え去った。
「ま、なにはともあれ♡ま。いいじゃないか。無事だったんだからな♡リナ♡」
とガウリイがあたしを抱きしめつつ言う。
「・・・・・完全に無敵になったな・・・。」
ゼルがつぶやいている。
「・・と・とにかく!!リナさん!!父さんの所に行ってください!!そこで説明がありますから!!」
アメリアがなんとか、気を取り直しつつ言ってくる。
でも、額の冷や汗はまだひいてはいないよーだけど。
とりあえず、あたしはガウリイ達と謁見室へと向かった。
・・・・・姉ちゃんは、いじけているので、そのまま、置いておいた。

あたし達が謁見室に入ると。
フィルさんから、今度の依頼内容が説明されてくる。
「・・・と、言うわけなのだ。何しろ、てんで、状況がつかめん。何がおこってるのかも分からん。
   リナ殿たちならば、どうにか、それの原因を突き止めて、解決できると信じておる!!」
きっぱり言い切るフィルさん。
おおおっ!!
兵士達から、歓声の声が上がる。
「では、いつもの通りに、アメリアも同行させる。
  ・・・と、いっても、船の用意がまだなので、しばらくまってもらいたいのだが・・。」
どーやら、あたしが行方不明(?)になってたので用意してた船まで使って捜しまくっていたらしい。
だから、まだ船は出払ってるらしーのだ。
「あ、それなら、大丈夫です。近くまで、商用で船が私の実家がでますので。」
姉ちゃんが、いつの間にか、そばに来てから言う。
そーいや、あたしの実家、以前、あたしが、『ゼロス曰く、未来の世界』とゆーところから、
持ち帰った品々で、ものすごーく、以前にもまして、商売の範囲が広がっているのだ。
その関係でか、外とも、度々、商いの取引を随時行っているよーだ。
「では、ルナ殿。お願いできますかな?」
フィルさんの頼みに姉ちゃんはうなづいた。
ともかく、あたし達は、フィルさんからの・・・
セイルーン王国直々の依頼を受けて、ある調査と解決にのりだすこととなったのだ。
何でも、ある国で、いきなり、デーモンが大量発生したとか、しないとかゆー・・。
もしかして、ゼラス達がいってた、『計画』って、このことと、関係があるんだろーか・・・???



                                  ―第一章・リナの約束編終了―


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まえがき:

はい♪またまた前書き乗っ取ったり!!とゆーわけで、かおの代理のエルです。
よーやく、このたび、第一章が終了するみたいです。
・・・・長いったら・・・。全部で十章もあるのに、コイツはどーする気なのでしょうか??
(・・・あとで、とっちめておこっと・・・。)
ではでは、つまらない話ですが、読んでやってくださいな♪

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あとがき:
かお:さーて!!よーやく終了!!第一章!!リナの約束編!!
エル:・・・そー思うんだったら、反省なさい。あんた・・・・・。
リナ:この調子だと、(7×10)で、全、70話以上になんない!?この話・・・・。
かお:う゛・・・!!!(冷汗)ははははは(から笑い)
エル:ま、その辺りのことは、後で、しっかりと、とっちめるとして。さて、この話の題の理由―もうお分かりでしょう。
リナ:はーい。あたしがエルの側近になるとゆー、約束からきてます♪この題は。
エル:始めっから、分かりやすすぎるけどねー・・。
    とゆーか、もっといい題、思いつかなかったのかしら?こいつ?
リナ:こいつの頭なら、無理でしょうよ?(断言!)
かお:(・・・・全70話以上はさすがに・・・・まじでどこか、削ろうか???)
エル:さてと♪でもよーやく、あたしが登場する次の章に入るのね♪
リナ:・・・こいつのことだから、二~三話後になったりして・・・。エルの登場・・・・。
   それとか、番外編を打ち込んで、投稿・・遅れたりとか・・・。
エル:はっ!!?ありえるかも!!こいつだったら!!?そんなの許せない!!
   たとえ、一話の話が長くさしてでも、あたしをさっさと、登場させてやる!!
   ついでに、漫遊記の番外編もさっさと、投稿させてやる!!
かお:(・・・・でも、削るにしても・・・どこ、削ろーか??)
リナ:・・・・・・人の話聞いてないわよ?エル、こいつ・・・・・・。
エル:あ・ん・た・ね~~!!!
かお:・・・は?あ゛!?
―ざくるぅ!ぐしゃ!めごっ!ばきりゃ!!!―
エル:あら?動かなくなっちゃった。まっいっか♪
リナ:そーね♪かおだし♪
エル:さてと。とゆ~訳で、次からは全十章の内の第二章目。「火竜王のひざもとにて」です。
リナ:この話、フィリア達も登場します♪
エル&リナ:それでは♪
エル:あ、と。追伸ね♪この第一章には、番外編が一つあります。
   あるけど・・・まだ、こいつ・・・それ・・打ち込んでないんですよねー・・・。
   ですから、もしかしたら、次・・・遅くなるかも??!!(鎌用意しとこっと・・・。)
   では♪できれば、近いうちに♪それじゃーね♪

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