前回までのあらすじ:
リナとガウリイが結婚した。
そして、ある依頼をフィルさんから、受けて、セイルーンへと向かうと途中、ゼロスに拉致されたリナ。
そこで、リナはある驚愕の事実を知る。(笑)
リナの約束・其の3 ~リナの約束編~
「リナさん、あなた、妊娠してらっしゃいますよ。」
というゼロス。
に・・て・・で・・ええええぇぇぇぇ!!??
「に・・て・・でえええぇぇ!!!??」
あたしの驚愕の叫びがこだまする。
「・・・本当っに気づいてなかったんですね(汗)」
あきれるダルフィン。
「ちょ・・ちょ・・っと・・・ええぇぇぇ!!??」
あたしはパニック状態。
「いや、リナさんにしては、あっさり捕まえられたのでおかしいとは思ったんですよ。
絶対無理だと思ってましたからね。僕は。リナさんを捕まえるの。」
とゼロス。
「まー、我々も無理だろーと思って、こちらが直に出向くつもりだったのだが。」
とゼラス。
「まさか、ダメもとで派遣した、ゼロスですむなんて・・ねー。絶対おかしいですし。」
とダルフィン。
普通なら、魔族にしかも、何といっても高位魔族、
それも腹心クラスの連中にそこまで言われるとわ・・、と思うのだろーが。
あたしの頭の中は今やパニック!!
・・まてよ?
そーいや、あの日って・・いつから来てなかったっけ!?
うああぁぁぁ!!
あんだけ毎日だといつだったのか分からん!!
はっきり言って、毎日なのである。
あれ・・・。
しかも、毎晩、毎朝・・しくしく・・(涙)
でええぇぇぇぇぇ!!!
「・・・・(汗)今、何いっても無駄ですわね。」
とダルフィン。
「・・・・(汗)ですね。」
「・・・・・(汗)そのようね。」
ゼロス&ゼラス。
パニックになってるあたしに向かって、
「ま、とにかく、安静にしててくださいね。食事はきちんとだしますから。」
そういい残して消え去る三人。
どのくらい、時間がすぎただろーか。
ようやく、あたしは頭の中がハッキリしてきた。(その間も食べるものは食べている。)
魔族にしては、気がきいてるし♪
ニギタケご飯にニギタケのお吸い物♪
にゃにゃらの鍋に♪
・・はっ!!?そーいう問題でもないか・・。
しかし・・ラッキ♪
レイクドラゴンのドラゴン料理が食べれるなんて♪
わーい♪
・・はっ!!?だから、そーいう問題ではないんだった・・。
んーむ・・・。
あたしを死なせては困るというのは、あたしを魔族に引き入れたい為か。
はたまた、あたしの姉ちゃんの怒りが怖いためかは分からないが。
・・・姉ちゃん、強いしなー・・。
腹心達より・・(汗)
そーいや、こんなにゆっくりと眠ったのって、ほんと、久しぶり・・。
ガウリイと婚約・・して以来だなー・・。
いや・・その・・眠っては、いるんだけど・・その・・ガウリイに・・毎晩・・///(汗)
しかし、どれくらい、日付が経ってるかは知らないが、とにかく、ここから出なくては!!!
しかし、普通の方法では無理。
しかたない・・・。
例の呪文・・・試してみよっと♪
「・・・もう、あの方法しかないか・・。理論上は成功・・・するはずなんだけどなー・・。」
あたしは、つぶやきながら、とりあえず、お風呂に入り、身だしなみを整えてから、呪文を唱え始める。
「全ての光を包みし存在よ、余りの闇をすべる存在、
流れを司りし存在よ、混沌の海、万物の王、我今ここに汝に願わん、
我ひとたびの、今いずる場所よりて、汝の力を我にもて、我の力を汝にゆだね、我が望みし場所よりに!!」
「瞬間世界移動(アストラル・テレポート)!!」
あたしの身体を光が包む。
・・・っ・・て。
あれ?あっ!!そーいや、あたし、場所・・どこって指定してなかった!!
この術、理論上では、自分が指定した場所に移動できるはずなのであるのだが・・。
しまったー!!?
・・・・・・・って・・・・・・
ごげっ!!!
あたしはある部屋の中心部分に出てきたよーだ。
思いっきしこけたぞ・・・いたい・・・。(涙)
ここ、どこだろー?
きれーな所だけど?
ふと辺りを見ると、ものすごくきれいな部屋の中心にあたしはいた。
きらびやかに、飾りたてられた、左右の壁に、天井には、みたこともないよーな、綺麗としか言いようのない飾り
(としか表現できない。なにしろ、くるくると見えている物がかわってるので)
足元は、虹色ともとれるふしぎな光沢のある大理石のよーな床。
そこに、ふかぶかとはいるものすごい高価と一発で分かるじゅうたんが、一直線に敷かれているのだ。
「くくくくっ!人間の身でここに来たのは、そなたが始めてだよ。リナ=インバース!くくくくっ!!」
笑い声が聞こえる。
・・はて?
どこかで、聞いたような、そうでないような?
「くくくくくくくっ!まだ、分からないか?ここがどこなのか。くくくくっ!!」
まだ笑ってる声の主。
あたしが、起き上がりつつ、そちらの声の方向を見ると、
広い部屋のそのじゅうたんの先に、一つの椅子があり、その椅子に座ってる・・・。
・・・座って・・・え・・・!!??
金の髪の・・じ・・女性!!??とびっきり綺麗な!!??
・・・ちょ・・・ちょっ・・ちょっとまままさか!!??
あたしは内心あせる。
「そう、ここは、我が宮殿。・・・我が力を使うのに、場所を指定しなかったのだろう?くくくくくっ!!」
笑いをこらえつつ言うその女性―。
・・・・いや、あたしには、もうこの女性が誰だか分かっている。
そう・・・全ての闇の母、混沌を統べる王・・・
『金色の魔王・ロードオブナイトメア』
と呼ばれる、本人だということが。
やがて、彼女はさんざん笑っておいてから、
「いや・・。ま、そう硬くならないで♪ね♪」いきなし口調を変える彼女。
・・・・・もしもし?
・・・・・・・・・・あたしの緊張は一気に砕け散った。
「いや、本当♪リナ、あんた人間にしておくのは惜しいわ♪
ま、いくらあたしの力の影響下に、産まれているとはいえ・・・。
初めてよ♪人間のままで、ここまでたどりついたのも、あたしの力をコントロールできた人間も・・ね♪」
ざっくばらんに言う彼女。
・・・・・?影響下?何のことだろ?
「あんたの額のそのほくろ・・ね。二つの。それ、あたしの力の影響受けてる魂のしるしなの♪」
と彼女は言う。
「・・・・ん!?ちょ・・ちよっと、待って!?
今、気づいたけど、あたし・・・・今まで・・一言もしゃべってなかったのに!?」
あたしは、今更ながらあることに気づく。
そう、あたしは全然口に出してはなかったのだ。
「別に。考えてることなんて、分かるから♪」
さらっと言う彼女。
あたしが、ぼーぜんとしていると、
「ま、せっかくきたのだから♪リナ♪お茶でも飲んでいきなさいな♪」
そう言って、とーとつに椅子から立ち上がる彼女。
「あ・・・あの・・・え・・と?」
あたしが彼女を何と呼ぼうか悩んでいると、
「エル。でいーわよ。リナ、あんたなら♪」
と言う彼女。
「あ・・あの・・じゃあ・・エル。お茶でもって・・・?」
あたしがエルに聞くと、エルは、
「ちょっと貴女と話がしてみたくてね♪」
エルは言って、あたしをどうも、エルの自室らしい場所へと案内してくれる。
さすがに、エルの自室だけのことはある。
自室といっても、はっきりいって、ちょっとした、お城ぐらいの広さはあるであろう。
きらびやかでいて、なおかつ、しっかりとしたデザインの宝飾品の数々や、絵画(?)彫像(?)の数々。
あたしがみたことないよーな物が満ち溢れている。
「・・・ほう・・。」
あたしは思わず感嘆のため息がもれる。
そして、エルに促されるまま、あたしはエルとお茶会を始めた。
「あ、ミメット、あれ、もってきてね。」
エルがどうも、ここのメイドらしい、その少女に命令してる。
いや・・少女といってもいいのか?どうも、彼女も精神生命体みたいだし?
エルにいわれて、お茶がしの用意をしてくるミメット。
「・・で、そーなのよー♪」
「あっ♪それわっかるー♪」
半時もしないうちに・・・あたしとエルはすっかり打ち解けていた。
いや・・なんか、エルって、あたしに性格似てるかもしんない・・。
いやー・・。話が弾むこと♪弾むこと♪
「やっぱ、面白いわ♪ね♡リナ♪あんた、あたしの側近にならない♡」
とーとつに話の途中でエルが言ってくる。
「・・・は??!!」
目を丸くするあたしに、エルは、
「いやー。あたしって、一人で全部、この世界(宇宙)視てるのよねー。創りながら。
で、たまに部下達を創って、銀河・・あ、あんた達のいるよーな、星の星係の塊ね。
銀河を任せたりしてるんだけど。でも、話が合うやつっていないのよね~・・。」
・・・そりゃまあ、万物の母なんだからエルは。そーかもしんないけど・・・・。
「で、余りに暇だから、部下達をどついたり、実験材料にしたり、変わった世界を創ったりと、いろいろやってるのよねー。」
・・・そりゃ分かる。あたしも盗賊相手に似たよーなことしてるから。
・・・世界創るのは、別として。
「でね♡リナがいると、あたし、面白くなりそーなのよねー♪この永遠に続くあたしの世界で♪」
エルはそう言ってあたしを見る。
「そりゃまあ・・。あたしも、エルといたら面白いし。その方が面白いと思うけど・・。」
あたしは言いかけて、一瞬、ガウリイの顔が脳裏に浮かぶ。
「別に、今すぐじゃなくてもいーわよ♪あんたの夫のガウリイって人間、あれも面白いし♪
何といっても、あたしを追いかけて、あたしの空間の中にまで、入ってきちゃったもんね~。
リナ・・あんたを取りもどそうとして♪普通なら、あっさり消滅してるもん。その時点で♪」
エルは面白そうに言葉を続ける。
「ま、その根性に免じて、あんた達二人、あんた達の世界へと戻したんだから♪」
といってくるエル。
・・・そういや、あたし以前、彼女に身体・・・乗っ取られたっけ。
・・・記憶にはないんだけど。
後で、アメリア達から、ガウリイがあたしを追いかけて、黒い塊・・おそらく、エルの空間なのだろーが。
黒い塊の中に入っていったって聞いただけで・・・。
「今すぐじゃ、なくてもいいって・・じゃ、いつ?」
あたしは聞く。
「リナ、あんたが今の人生、そろそろ終わってもいーかなー?って思ったときでいーわよ♪
何百年、何千年後でも・・・ね♡」
気軽に答えてくるエル。
「・・・何百年って・・・(汗)」
あたしが言うと、
「あら♪たかが一瞬じゃない?そんな時間って。」
あっさりと言うエル。
「・・・ま、そう思わないとやってられないわよ、あたしも。」
ぽそっと言うエル。
「・・え?」
「なーんてね♪別にそれは、仕方のないことだし♪」
・・冗談かい・・・。今の台詞・・。
「でも、リナに側近して欲しいのは本当よ♪だって、全部の世界を全て虚無に戻しても、暇だし。
だから、世界を創って、いろいろ視て楽しんでるんだし♪そのほーが、人生得でしょ♪」
・・・・・人生って・・・・ちょっと、違うよーな気が・・・・・。
エル・・・・人間じゃ・・・ないじゃないのよ・・・・。
「細かいことは、気にしないの♡で、どう♪オッケーしてくれない?」
エルの言葉に、
「今の人生、終わってからでいいってゆーんなら♪オッケーよ♪もちろんね♪」
あたしは答える。
・・・だって、そのほーが、面白いじゃないのよ!!
それにエルとは、気の合う友達になれそ~だし♪(もーなってるケド)
終わりのない生・・それも、エルと一緒なら、面白いであろう♪
「やったー♡じゃ、決まりね♡」
「あ、そうそう、リナ、これ、あんたにあげるわ。首飾り。」
言ってエルは、虚空から首飾りを出現させる。
「それ、身に着けてたら、あたしの力、いつでも、貸せるから♪
ギガスレ完全版も出来るわよ♪ついでに、その他・・もね♪」
エルは言う。
その首飾りは光の加減で七色に光るとても綺麗な宝石で、かわいい細工が細かくほどこしてある。
ぱっと、見ると金色の宝石なのだが・・。
「・・・その他?」
あたしはそれを手にとって、まじまじと見ている。
「そう♪たとえば、精神世界への出入りの仕方とか、利用の仕方とか・・。」
かくて、延々と説明が続く。
・・・つまり、これを身に着けていれば、どこでも、たとえ、混沌の中(宇宙空間)だろーと、活動できるらしい。
「いーの?こんな物をもらっても?」あたしがエルに訪ねると、
「いーの♪友達になった印よ♡」
とエル。
「で、時々、あんたのとこ、遊びにいってもいーい?あたしもやってみたいのよねー♪盗賊いじめ♪」
「いーわよ♪じゃ、来たら、一緒にやりましょ♡あ、・・ガウリイが何かいっても無視してね。」
とあたし。
「そーときまれば!!お茶会、再会よ♪」
かくして、あたし達は再び、二人で、お茶会・・つまり、おしゃべりを始めるのであった。
-つづくー
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まえがき:
さてと・・♪こんにちわ♪かおの代理のエルでーす♪
あいつは、ただ今、反省室にはいっております♪
(実は、隣接する世界の魔王からお仕置き受けているのだが。かおは。)
今回こそ!!は、あたしの出番♪いー加減ですよねー♪
それでは♪
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あとがき:
?:よーやく!!よーやく!!このあたしがちょこっと出てきたのね!!くくぅー長かったわね~!!!
かお:ぜーぜー・・。エル様がお仕置き・・少し、やめてくだされば、もっと速くに打ち込めると思うのですが?
エル:そこはそれ。
かお:しくしくしく・・・。
エル:それはそーと、あんた、お知らせがあるんでしょ?次回のことで。
かお:あっ・・。そーでした。
次回は、エル様が創ってる別の世界・・S達の世界と隣接してる世界の魔王が登場するのです。
んでもって、その魔王の番外編がその後の投稿・・・それから、話の続き・・。
といった具合で投稿しますので。何かとご理解くださいなのです。
エル:あー・・。あいつらの世界を・・・。別にいいんじゃないの?部下G達のことなんか、書かなくても・・・。
かお:いや~・・。一応、彼ら、最終回(第一部)で登場するんで、とりあえず、説明がてら、登場させとこーかと・・・。
エル:んな、早くから、登場さしても、誰も覚えてないわよ。絶対に。
とゆーか、あんたのこーんな下手な小説・・・読んでる人・・・いるわけ?
かお:ぐさっ!!痛いところを!!?確かに、全然、文章力が上達してませんよ!!(開き直り)
リナ:あ、こいつ、開き直った。
? :まーまー♪エル♪そーいわないで♪せめて、この私が登場するまでは♪
エル:あら、○○○○じゃないの♪どーしたの?
リナ:?エル、誰?この子?
? :こんにちわ♪リナさん♪私はそのうち、登場するので、そのときに改めて挨拶しますね♪
かお:ゲ・・ゲスト。今回、エル様が登場したので、ゲストで招いてますのです。
? :かおのオリジナルキャラクターですけど、よろしく♡
かお:彼女がこの私が小学校のころから考えてるキャラなのです。(一応説明)
エル:この前、あったばかりなのにねー・・。(しみじみと)
かお:(・・・こ・・この前って・・・百五十億兆年前が・・・この前!!?)
エル:この前じゃないのよ。(断言)
? :では、私は、これで♪エル♪リナさん♪またね♪
エル:まったねー♪○○○○♪
リナ:?エル・・かおのやつ・・・なんか、頭抱えてるわよ?
エル:あら、本当。ま、ほっといて、先、進行していきましょ♪
リナ:それもそーね♪
エル:と。ゆーわけで、次は部下G達がでてきます♪
リナ:あたしも初めて会うけど♪楽しみ♪
エル&リナ:それでは♪次回で♪
(かお、未だに頭を抱えて悩み中-・・)
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