こんにちわ♪♪
薫の代理の菫です♪
ふふ♪
ようやく、一年もかかって、こんな駄文をかいている薫ですけど。
ようやく終わりに差し掛かりました♪
人の時間率でいうと、長すぎるわよねvv
このくらい、一秒も満たないうちに済まさなきゃv
それでは、いってみましょう♪
前回、この人が言ってた言葉。
『あとこれも。戦い、封印。その後それぞれの世界にもどった、リナ達のさわり。
   そして、エピローグ時間率が正常にもどったウランたちの・・。』
といってましたけどvv
それでは、いってみましょう♪
なぜか、戦いが上手に表現できないとないている薫ですけどねv
それでは♪


####################################


   リナ達の干渉・第39話




「・・・・・しかし、我らの力だけでは。弱体化は・・・無理だな。」
ふむ。
いいつつ。
ドン!!!!
その手に、杖を出現させて虚空を貫くレイス。

『うきゃぁぁぁぁぁぁぁ!?』 
『うどわぁ!?』

その場に。
男女、四人が出現していたり。

あら♡
考えたわねぇ。 
確かに。 
この八人だったら。
弱体化くらい。
簡単にできるからねv

『あああああああ!!!!!!!メシア!』
『何ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!?』

いきなり呼び出した、同僚に文句を言おうとし。
覚えのある気配を感じ、宇宙空間をみて悲鳴と絶叫を上げている彼ら四人。
まあ、頑張ってねv

「・・・・誰だ?」
怪訝な表情のケイン。
「何か今、虚空から出現しなかった?」
モニターをみつつ。
そんなことをいっているミレニアム・・ミリィ。
彼らが出現したのは。
ルナの機体の中。
ソードブレイカーの中ではない。
向かい来る敵を追いかけ。
宇宙空間にまで出ている彼ら。
それは、メニィ達、シェリフスターズのメンバーにも言えることなのであるが。
というか。
惑星アテナの一点に。
空間が消失し。
完全に、宇宙空間と繋がっている場所がある。
というのが原因なのであるが。
そんな彼らの疑問とは裏腹に。


「こら!シャブ!貴様がすんなりと捕らえられたから、
  今回の一件、起こったようなものだろうが!人まで巻き込むな!」
いきなり。
がくがくとレイスの胸元をつかみ。
ゆすっている男性の姿。
蒼い瞳と蒼い髪が印象深い。
歳のころは。
二十代に差し掛かる前後といったところの、まだ若い男性の形態。
「まあまあ、ホッちゃん。そんなに攻めないでも。」
それをたしなめているのは、白い髪にウェーブのかかっている女性。
「そうよ。ホルス、少なくとも。私達には、シャブを攻める権利はないと思うが?
 それでなくても。シャブの世界には、我らの代わりに盾になってもらっているようなところもあるのだから。」
同じく、蒼い髪と蒼い瞳をしている女性がそれを冷静にみつつ、たしなめる。
「あ!蒼穹の神魔の王様達と、白霧の神魔の王様達!」
にこにこといっている、フィライト。
「・・・・・・・・・・・は?」
意味が分からないケイン達の目は。
しばし目が点と成り果てる。
「そんなことより、とりあえず、今は協力して、メシアの封印の仕込み、やりましょうね・・・。」
それをたしなめているルナ。
「というか、我らが、対峙できるのは・・・。オーボスだと思うが?」
その言葉に突っ込んでいるティス。

「・・・・・どうなってるの?」
ミリィの疑問に。
「ああ、そういえば、説明してなかったわね。ミリィ達には。私達八人・・というか。
  あの空間の中宇宙の光と闇を任されている魔王と竜神ね。
  ・・・リナス様に相手ができた。というか、カウリス様とリナス様が出会って、そのお祝いとして、創られた存在なのよ。」
にこにこと、呆然としているケインとミリィに説明しているルビ。
「私が、漆黒の竜神(ナイトドラゴン)ルビー=ヴォルフィード。
  で、ティスが、闇を撒く者(ダークスター)ティス=デュグラディグドゥ。
  そこの、蒼い髪の男女が。男性が、蒼穹の王(カオティックブルー)ホルティス=コーディアラィグドゥ。
  女性が、蒼穹の竜神(カルティスドラゴン)サファィス=カイティスフィード。
  で、白い髪の男女が。白霧の王(ディスフォッグ)ミスティク=ウィリルティングドゥに。
  男性が白霧の竜神(ミストレスドラゴン)カルラン=ウィャパザイティックフィード。
  つまりは。
  隣接する世界の異世界の魔王と竜神達。私達の同期よ。」
一応説明しているルビ。
まあ、私やエルは。
エル曰く。
― 部下D・W・K・Sって頭文字で呼んでいるけど。
『・・・・・・・・は?』
しばらく。
ミレニアムとケインの目が点となりゆく。
そんなどうでもいいようなことを説明しているルナ達とは対照的に。
「こら!無視するとは、いい度胸だ!」
そんな彼らのやり取りを、律儀にも待っているメシア達。

「メシア様、余興として、全員をここに連れてきてはいかがですか?」
ソリテアの言葉に。
「・・・・ふむ。それもそうであるな・・」
しばし考え込み。
― スッ。
一度目を閉じ。
そして、しばらく後にと瞳を開く。

―グラッ!

『な゛!?』
まったく違う場所で敵と対峙していたレティシア達は。
その瞬間。
何か、闇のようにと捕らわれてゆき。
その刹那。
空間に引っ張られるようにと、体が浮いてゆく。

気がつくと。
そこにあったはずの地面の欠片は。
みごとなまでに、形をなくし。
足元もそこに足をつける地面はなく。
辺りを見回しても。
そこには、ただただ漆黒の闇が広がるのみの空間に。
ぽつぽつと佇んでいる人影数名。


「何なのよぉ!?あれ!?」
プラチナがメシアの姿をみて、なぜか悲鳴を上げる。
「あれが、メシアよ。」
さらりという私の言葉に。
ふと。
彼らが私達の方にと気付く。
『――貴様達もいたのか!?』
きっちりと。
メシア、オーボス、ソリテアの三人の声が一致しているけども。
何を今さらv
「おーほっほっほっ!ついに、この私に恐れをなして、現れたわね!」
「・・・・クイーン・・・そんな挑発はやめなさい・・・。」
疲れたようにいっているレティシア。
ナーガはいいつつも。
その目は引きつっていて、額からは汗を流していたりするし。
「きゃあきゃあ、泳ぐ、泳ぐ!」
いいつつ。
空間を泳いで遊んでいるメニィ。
「・・・・何かあれからは。孤独の感情が感じられるな・・。」
ソリテアをみつつ。
淡々といっているイーザー。
「ちょっと!?これ、どういうことなのか!?説明しなさいよね!―――クラフト会長とエミリーア会長!!!!」
くるりと。
向きをかえ。
そこに今出現している二人の男女に言い募っているサミィ。
『・・・・・・・。』
なぜか、二人とも。
私とエルの姿をみて。
だくだくと汗を流しているけども。
「な・・・・なぜ・・・貴女様がたが・・」
恐る恐る聞いてくるクラフト。
『面白そうだったから。』
『・・・・・・。』
当然の私とエルの回答に。
なぜか、混乱気味となり、無言になっていたりするけど。
「――まあいい!ここでであったが、百年目!
  今度こそ、貴様を倒して、我は自由になる!!!――金色の王(ロードオブナイトメア)よ!」
いいつつ。
ぴしっと。
エルに指を突き立ててくるメシア。
「正確には、百億兆年目じゃあ・・・。」
突っ込んでいるレイス。
「・・・・冷静ね。」
あきれているエミーリアの言葉に。
「いやあ、さすがに、慣れましたしね。はははは。」
にこにこと笑っているレイス。
「・・・・慣れるなよ・・」
頭を抱えているティス。
「そうはいいますけど。エル様のお仕置きに比べたら・・」
『確かに。』
きっちしと。
そこにいる、四界の世界の魔王と竜神の声と。
エミリーリアとクラフトの声が重なる。
「ちょっとまちなさい!あんた達!」
全員、心で思って、声には出していないのだけど。
当然、私やエルにはそれは通用しない。
「まあ、気持ちもわからないでもないけどね・・・・。何しろ、私達の世界・・・エル様は降臨するわ。
  リナス様やカウリス様が、人間やってたわ・・・。」
ふと。
過去を思い出し、溜息ついているルナ。
それに今も、またリナ・・・人間やってるし・・。

―――ドガメギャ・・・・ドシュ・・・

『・・・・・・・・・・・(汗)』
なぜか引いているレティシア達。
彼らの視界の先には。
頭にスコップを突き立てられ、だくだくと血を流して横たわっている彼らの姿。
・・・器用ね♡
精神体のみのこの場においては、血とか関係ないのにねv
「と・・ともかく!」
みなかったことにしよう。
そう、サミィとレティシアの思考が一致し。
「ともかく、今回の依頼、きっちしと終わらせてとっとと戻るわよ!」
サミィの言葉に。
「それで、文句ないでしょ!?お爺様、お婆様!!」
なぜか、やけになっているレティシア。

「と・・・とりあえず、こちらも引くわけにはいかないのだ!」
毒気を今のエルの一撃で、なぜか抜かれていた彼ら。
汗を流しつつ、こちらに向き直り宣言してくる。
そして。
「―――やれ!!」
メシアの号令とともに。
各自、攻撃を開始し始める。

「プラチナvエリv皆v観戦してましょv」
いいつつ。
私が机などをだしつつ、お茶の用意をすると。
「・・・いいの・・ってゆーか・・参加しなくていいの?」
戦いが始まっているのに、何もしないでいいのだろうか?
そんな疑問をもっている、プラチナ達だけど。
「だって、参加したら、すぐに終わるし。」
「そうよねぇ。しばらく、観戦して、楽しみましょv」
攻撃の嵐が吹き荒れる中。
のんびりとしている私達。
『・・・・・・。』
カタン。
なぜか、無言になりつつ。
プラチナ達は、席にとついてゆく。

「うふふふふふふ!!!!やってやろうじゃないのよ!」
エルから貰っている、とある道具の力で魔法をバンバンと使いまくっているエリ。
それで、あっさりとやられていっている、雑魚反逆者達の姿。
「И!!」
彼らの部族の呪文を唱えているラーディ。
「でぇぇぃ!プラトラグラ!」
パチパチパチィ!
なぜか、やけになって、呪文を唱えているアレクサンドラ。

戦力的からすると。
エリ達が、雑魚である、反逆者達の相手をし。
ルナ達が、メシア達の相手をする。
といった、戦略を取っている彼ら。


「―――我の望むがままに・・・・汝らに永遠の孤独を・・・・」
そういって、手をかざし。
言葉を紡ぎだすソリテア。


「・・・何!?」




・・・・チチ・・・・。
「・・・ここ・・・何処?」
今まで、私は・・・戦っていたんじゃなかったの?
疑問に思いつつ。
みれば、自分は、カプセルの中。
「・・・これは、もう、用済みですな。」
「・・そうね。」
見れば。
隣に、イーザーとメニィの姿もあり。
そして。
イーザーの体が。
目の前にある、台座に置かれ。
周りを取り囲んでいるのは、見覚えのある研究者達。
彼らは、イーザーに何か薬を投与し。
そして――。
「もう、データはそろった。自我が確立した生体兵器など。――用済みだから、解剖を――・・・」
・・・・・・・・・やめてぇぇぇぇ!!!!



「・・・えっと・・・レティ?」
今、レティシアの言った言葉が理解できないメニィ。
「聞こえなかった?あんたは、もう用済みなのよ。廃棄処分が決定したの。」
淡々といいつつ。 
メニィの私物を片付けているレティシアの姿。
そして。
「・・・・さよなら。メニィ。」
いって。
にこりと。
メニィたちにとっての、薬品投与。
命をつなぐ糧のその薬品を、すべて廃棄してゆく。
「・・・・・・な・・・ん・・で?」
・・・あたし・・・・・捨てられるの?
・・・・・・・そっか・・・
・・・・・・・・レティ・・・・・・・・



「貴様は、すでに、用済みだ。分かっていよう。イーザー。」
自分の周りを取り囲むは。
自分とまったく同じ容姿の彼ら達。
今まで、確か、敵と対峙していたのでは・・・。
イーザーが、その冷静な判断をするまもなく。
「・・・・上からの命令だ。イーザー=マリオン。貴様を処分する。」
いいつつ。
彼と同じ容姿の存在達。
イージスたちは。
一斉に、イーザーに向かって。
彼にとっては致命的な。
組織破壊プログラム光線を突きつけられ。
そして、逃げる間もなく、発射されてゆく。



「・・・・は!」
気付いたら、学校の中。
・・・あれ?
「何やってるんだ!村瀬!」
「・・・あれ?」
きょろきょろと見渡すと。
そこは、学校の中というか、教室。
「まったく、授業中に、本を読んで、寝る奴があるか!」
パン!
頭を教科書でと叩かれる。
そこには――。
―――日帰りクエスト。
そう書かれている一冊の本。
「へ?へ?へ?」
「まだ寝ぼけているのか!?」
どっ!
教室中から、笑いが巻き起こる。
「寝るのなら、家に戻ってからにしろ!」
・・・・・ラーディ!?みんな!?
しかし。
見れば。
よくよく見覚えのある風景。
・・・・・・・中学の。
そう、あのとき。
レックスに召喚される前の。
中学時代の、その直前・・・。
・・・・・・嘘・・・出会いも・・・皆・・・・夢?
・・・・クルーガーに出会ったのも・・・皆ともの想い出も?



ゴォォウ・・・・。
「クルーガーを連れて、先に逃げろ!」
「母様!父様!」
「殿下!ここは、ひとまず!」
「いやだぁぁ!」
火に包まれる王城。
この記憶には覚えがある・・が。
「ふん、人間ふぜいが!」
―ドシュ。
「あ・・ああ!バイザー!」
「で・・殿下・・逃げて・・・。」
ガク・・・
血にまみれ、そのまま動かなくなってゆく。
「・・殿下!こちらに!」
「・・・・ロッドヴェル!」
ふと視線を落とせば。
自分の姿は。
まだ幼い姿。
「今日から、ここは、我らがギオラムが占拠する!」
ゴォ・・・・
火に包まれてゆく国・・・ファインネル王国。
「あ・・・あああああ!!!!!!」
気付けば。
彼を守るようにして。
・・・全員が、彼以外、戦死していた。
・・・・これが・・・現実?
・・今までのは・・・夢?
エリとであって・・そして・・転生したのも?
「いたぞ!この国の王子が生きている!」
一人のギオラムの言葉をきき。
クルーガーの意識は、闇に閉ざされてゆく。



「絶対に生きて戻るんだ!サイ・プラスト展開!」
これは?
あのとき・・ダークスターと戦っていたとき?
「ケイン!何をのんびりとしてるんですか!?」
悲鳴に近い、キャナルの言葉。
共に育った、キャナルの意識は。
もう、ここにはない。
「マスターがしっかりしないと・・きゃ・・きゃぁぁ!」
「ふん。この程度か!ヴォルフィードよ!」
カッ!
その場に。 
逆五紡星が出現する。
「ち・・・力が・・・。」
「だ・・・だめぇぇ!」
「・・・・・ふははは!この世に、悪夢を・・・・。」
ミリ・・・ィ・・・・・
勝ったのは・・・夢だったのかよ・・・・。 
ケインの意識は遠のいてゆく。


「い・・いやぁぁぁぁ!」
「ちっ!ケインのやつ・・失敗したな!?」
あせるレイル。
「・・・・来るぞ!」
トゥーラ星系の中。
銀河に広がる、逆五紡星。
「・・・・システム・ダークスター・・・。」
レイルのつぶやきとともに。
やがて。
宇宙に、一つの命も見えなくなってゆく・・・。
う・そ・・・。
勝って・・・アニスも生き返って・・・・。
そして・・・今まで戦ってたのは・・・・すべて・・・夢?
ミレニアムの意識は。
闇にと沈んでゆく。



―バババチィ・・・。




「やれやれ。まったく。相変らずに。心理作戦がお好きのようですねぇ。ソリテア?」
「みたいね。」
「まったくだ・・」
「というか、私達に通用するとでも?」
口々に言っている、レイス達


――――目覚めなさい・・・・。


・・・・すべて夢・・・。
・・・・・現実を忘れたいがための・・夢・・。
・・・・・どうして・・・・レティ?
・・・・あたし達は・・・道具じゃ・・な・・い・・・。
それぞれの思考の中に、言葉が伝わってくる。

 ― 現実には戻りたくない ―



「起きなさい!!!!!!!メニィ!!!サミィ!!イーザー!!」
パンパンパン!
彼らの頬を叩いているレティシア。
「え・・えと・・・・あ・・あれ?」
「う・・ううん・・?」
「・・・・私・・は?」
叩かれて。
正気に戻ってゆく彼ら三人。
レティシアも、孤独の夢に捕らわれかけたが。
それを救ったのは。
メニィたちの言葉。
夢だと、自分に言い聞かせ。
自力で、その束縛から、逃れたのである。



「・・・さすがに、耐性は・・できてる・・・ということか?」
ふん。
軽くいっているソリテアの言葉に。
「というか、お前は、昔から、この手段で。我ら、神々や、魔王達、挙句は、監視者達を惑わしていたからな・・」
溜息まじりの蒼穹の王。  
「そうそう、いくらなんでも、ワンパターンよv抵抗力もつくってv」
にこにこといっている、白霧の王。
「伊達に私達。創られた当時から。あなた方と、付き合いがあるわけではないですから。」
好きで、付き合いが深いわけでもないですけど・・。
そういっている、蒼穹の竜神。


ソリテアの常套手段。
それは、存在の深層意識に入り込み。
それに最も現実味をつけて。
孤独に落としいてれ行くというもの。
中には。
絶望という夢をみさせ。
または、孤独という、夢をみさせ。
それをあたかも現実のように見せかけて、精神から壊してゆく。
その手段。
ソリテアもまた。
この世界にいるすべての存在の、孤独と絶望を統べる存在として。
メシアから分離しているだけはあり。
すべての存在にどのようにしたら、一番効果があるのか。
調べなくても、おのずから理解しているがために。
その存在にとって、最も有効な手段を用いてくるのである。

以前。
覚醒をまったくしてないリナが、監視者をやっているとき。
つまりは人間であるときに。
リナにこれをかけ。
手に入れかけたこともあるが。
そのリナの心の闇は――ガウリイ(カウリス)に捨てられること。
リナの危機に、覚醒し、あっさりと助けたカウリスもカウリスだけど。
リナもそれで、覚醒して叩きのめした。
という経過が。
あの、百億兆年前より少し前にとあったりもする。


心の闇。
それは、どんな存在にも存在しえること。
たとえば、ファーが、私に捨てられるのを恐れているように。
・・何となく分かるのよね・・。
そんなこと、この私がするわけないのに。
まあ、付き合い長いから・・・。
そして、私もまた、一人でいる孤独のあの経験は・・。
二度と味わいたくはない。
今は、エルや、皆やファーや、私と同じ存在がいる。
ということがわかっているし。
抱擁する世界にも、数多の世界を無限に作り出し。
暇つぶしを兼ねて、創り出しているけど。
それは、永久なる彼方の果ての、かすかな記憶。
気付いた時には・・・一人だったから・・。
何もない空間に・・・・。
エルもまた、言葉にはしないけど。
あの経験は、二度と味わいたくない。
そう思ってるし・・。 
それは、私達、混沌を抱擁し、統べ創りし存在にとって。
全員共通すること。
まあ、それが当たり前と当時は思っていたけど・・・・。
さすがに、何かしないと、退屈で・退屈で・・。
自分以外に生命が誕生したりするのが、楽しくて。 
それで、こんなというか、多分エルも。
世界、無限に創っているんだけど。
まあ、終わりのない、生活だから、楽しまないと損だしねvv


「ふむ・・・・、やはり、キサマらは、体制がついている・・か。」
苦笑するメシア。
「というか、私達が創られて。何回、攻撃してきた?あんたは?」
「さぁ・・・な。」
ルビの言葉ににやりと笑うメシア。
「我は千年に一度は攻撃してたがな。」
「あんたはいいの。」
「いつも、カウリス様が、対処してたし。」
メシアと同時に、言ってくるオーボスに。
冷酷なまでに言い放っているルナと。
ふと、思い出しつつ、頭に、丁寧に包帯をまき。
いっているレイス。



「・・・・では、手段を・・変えよう・・。」

『きゃぁぁぁぁぁ!!!』

――――ドシュ・・・・。


鈍い音が闇の空間に響き渡る。

「・・・・・・メニィ!サミィ!」
レティシアが悲鳴を上げる。
「だ・・大丈夫・・・。」
「・・これしき・・・・!」
いいつつ。
胸を大きくそがれた、メニィと。
体半分をそがれたサミィがどうにかよろよろと立ち上がる。
ダクダクダク・・
大量に出血してゆく血。
「さ・・サミィ!?」
いつも冷静なイーザーが目を見開く。
「大丈夫・・・・よ。」
「しゃべるな!」
いいつつ。
治療を依頼しようとクイーンの方を向くと。
「・・・・・血・・・・はぅっ!」
大量の血をみて、気絶しているクイーンことナーガ。

「ふん。貴様らには耐性ができているだろうが・・。その他のやつらは・・どうかな?」
にやりと。
笑っているメシアの姿。


―――カタン。
「あら、ユニット、いくの?」
エルの言葉に。
「というか、ほっとくの、寝覚めわるいし。」
席を立ち上がる私の言葉に。
「まあ、好きにしていいけど。それより、ユニットが手を出したら。余計に、歪み、大きくなるんだけどねv」
にっこりというエルもまた席を立つ。
「どうせ、ここまで歪み大きくなってるんだし。今さら多少、歪みが発生しても。問題ないでしょv」
「確かにねvあとは、リナスや、サラディナ達がどうにかするでしょv」
いいつつ。
二人同時に席を立つ。


フッ・・・。
サミィとメニィの体を。
金色の光が一瞬覆い。
瞬くまに、二人の体の傷は掻き消えてゆく。


「さぁて、そろそろ、悪い子には、お仕置きの時間よv」
「あ、S達は、オーボスたちの相手vvよろしくねv」


『ははははははははははははははぃ!!!!!!』


歩いてゆく、私とエル。
とりあえず。
今まで、隠していた雰囲気と気配を一気にと開放してゆく。



――――――ドン!!!




気配を少しばかり介抱しただけで。
その空間そのものが、振動し、打ち震えてゆく。




「・・・今度こそ、貴様を倒す!」
そんな私達にと向かってくるメシア。


「・・・・悪い子には、ちょっと、お仕置きねv」
「そうそうv」



にっこりいって。
エルはその手に、大鎌を。
私は、ロッドを。

空間そのものが、振動してゆく。




「え・・・ええと・・・。どうやら、我慢の限界が来たようだね・・・。」
空を見上げつつ、呆然といっているユーリ。
「ま・・・まあ、いいんじゃない?エル様達が、直接手を出すことで、歪みもかなり大きくなるけど・・。」
エリーがつぶやく。
すでに。
二人の横では。
失神しているアメリアとゼルガディスの姿。
なぜか普通の人間は、私達の波動だけで。
その肉体が消滅したり、掻き消えたり。
そんなヤワな肉体であるのだけど。
・・・・もう少し、強化して、進化させてみましょうかねぇ・・。
エルも以前、そういって。
ためしに、作り出しているのが、アメリア達だったりするんだけど。
それとか、他の世界の存在とかで。
大概、試していたりとか。
大概は、あの八人の世界で試しているんだけどねv


「と・・・とりあえず。弱体化は決定したから・・。」
その場の様子をモニターしていたサーラの言葉に。
「・・・そだね。」
汗をながしつつ、呆然といっているレーヴェルの姿。
「・・・と・・とりあえず。次元率と、時間率の調整。エル様達の攻撃が終わった直後に開始します・・・・。」
「・・・・私は、エル様達の余波の修復を・・・・(汗)」
「・・あ・・・手伝います・・・・・。」
サーラ達の手助けに。と送り込んでいたフェアリーが。
レーンに賛同して、手助けを申し出たりしているけど。
ファー。
私達の力をここで使ったら。
余計に、歪みは大きくなるから、エルの力を取り出して使ってねv
まあ、大きくなっても、それはそれで、楽しいからいいんだけどねv
「・・・・私の力と、姫様の力。それか、エル様の力の取り出し・・どれで手伝いましょうか?」
ファーの言葉に。
なぜか。
『エル様の力でお願いします。』
きっちりと。
全員の声が一致しているし。
・・・根性ないわねぇ♡
――同感。
それに同感しているエル。

ま、とりあえず。
今は、この聞き分けのない、エルの子供であるメシアの躾といきますかvv



『ぎ・・・・・ギャァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!』





なぜか。
深遠なる闇の空間に。
精神世界、全ての次元において。
メシアの悲鳴が巻き起こってゆく。
反旗を翻すくらいなら、根性みせなさいよねv

                        -続くー


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あとがき:
薫:・・・・・・・・・四界の魔王達の名前・・・。・・・・・そーいや、初めて出したような・・(汗)
  ・・・ま、いっか(こらまて!)
  ちなみに。闇を撒く者。白霧の王。蒼穹の王。赤瞳の魔王。彼らの世界のことです。
  ・・・・はい(汗)
  白霧の王のみが、女性で。あとの魔王は男性です(まて!)
  ・・・・始めから、エル様達が、出張ってくると。こんなに長くならなかったのに・・・(汗)
  ま・・まあ、楽しんでいたようですけど・・・。あの現状を・・・(滝汗)
  とりあえず。エル様とすみれちゃん・・。
  今、メシアにちょっと、躾を行っていますから。
  ・・・・毎回やられて・・・・・・よく諦めないよな・・・・このメシアも・・・(汗)
  ようやく、次回。時間率修正の巻き。
  ・・・・・落ちが、何かに似ている!と突っ込んでください!(爆!)
  多分、今までの作品から。丸わかりでしょう・・。

ファー:というか、人物の名前を。ことごとく、宝石でいっている。というのがヒントよねぇ。
  薫:・・・・・なぜここに!?
ファー:姫様に頼まれましたのv代わりに、お仕置きしておいてねvってvv
  薫:ま・・・!!!!?(滝汗)
ファー:伝言ですvvエル様と姫様からvv
     『全然私達が活躍してないのはどういうこと?♡しかも、一年かかって、こんな駄文だしv』
     ということでv
  薫:ま・・・ま・・・・っ!
ファー:お二人から、預かってきている、この物体をv
 薫:い・・・いやぁぁぁぁ!!!!


・・・・・・・バシュ・・・・。

・・シィィィン・・・・・・。

フェアリー:さて。それでは。よくやく、次回。時間率修正。
       今回の一件が終わった後。いつもの日常に戻るリナ達ですv
       そして、時間率が正常になり。ウランやオブジェが、本来。どのように成長していくはずだったのか。
       それをやって。ようやく、薫がさぼりまくっていたがために。
       一年かかった、この約束&干渉シリーズも終わりです♪
       ・・・・本当は、今日。全部、この人、打ち込む気だったようだけど・・・。
       六時ごろまで、遊びにいってたのよね・・・。何でも、『宝石の展示会があったv』とかいって。・・見に行ってるし・・・・・。
       それでは、また次回でv
       それでは、こんな駄文ですが、しばらくまだお付き合いいただける人は、しばらくお付き合いくださいねvv
       それではvvv


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