注意です。
この話。神坂一先生の、作品より。
シェリフスターズ、日帰りクエスト。ロストユニバース。そして、スレイヤーズ。それぞれ、人物が出てきてます・・。
といっても、ロストとシェリフ以外は全員、転生後の姿なんですけどね・・・・・。(かなりまて!)
ちなみに。時間設定は。ロストの時間率と同じです♪
ただ今、メンバーは。シェリフたちがいるあの世界にとやってきています(こらまて!)
かぁぁぁなり、オリジナルメンバー・・出てますので・・。
あしからず・・・・。

ちなみに。
今回もやっぱり、エル様(金色の王)一人称♪



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    リナ達の干渉  第34話





しくしくしくしく・・・・・。
「・・・あの?いじけるのは後にしてもらえませんか?(汗)」
しくしくしく・・。
隅の方で、部屋の片隅で、のの字をかいている黒い服を着た男性に、言っている、ユニバーサルガーディアンの人々。
「ゼロス、諦めろ。それより、今は・・。」
上司であり、実は、母親であったという。
衝撃の事実を昔しり。
どうにか、復活しかけてきた矢先。
巻き起こった今回の一件。
しかも。
「・・・・とうとう、二つの世界の壁がなくなったじゃないですかぁ!どうして、そんなにゼラス様は落ち着いていられるんですかぁ!」
悲鳴に近いゼロスの言葉に。
「というか、あの御方たちが関って。これで済んでいるというほうが、奇跡に近いが?」
「・・・・・・」
納得。
なぜか、それで納得しているゼロス。
・・・・こら!まちなさい!
「それもそーですね。それに、どうやら、この気配。こちらの魔王様は、無事に助け出されたようですし♪」
世界と世界を隔てていた、壁がなくなり。
この、赤の世界と黒の世界。
この二つの世界は自由に、誰でも、行き来可能♪
と、今はなっている。
というか、収縮しすぎて、二つがくっついた♡
というほうが正解なんだけど。
・・んっふふ♪
ちゃんと、今回の一件が、ひと段落するまでに世界を保てなかったということで♪
あとで、全員お仕置き決定ね♪
すくっと立ち上がり。
「それより、ゼロス。今、収縮現象、どうなっている?」
ゼラスの言葉に。
「ええと。すでに、数十個以上・・数えるのも馬鹿らしい数の銀河が、すでに消滅していっています。
  この辺りの処理は、後の残りの二つの世界。
  あの、それぞれに四つある世界の監視者である。ミリーヌ様と、ルーカス様が、処理なされてますから。」
そういえば。
なぜか、この部下SWDK達の世界だけでなく♪
ここの、中宇宙、総動員で、今回の一件には当たっているのよね♪
仕事熱心なことは、感心、感心♡
懐から、手帳をぱらぱらとめくりつつ。
宇宙空間に広がる、彼にとっては雑魚に等しい。
ちょっとした数億程度という、数の反逆者を駆逐しつつ。
ゼラスに報告しているゼロス。
ゼロスって、部下H1とゼラスの子供だけあって、かなり有能なのよね♪
なぜか、ここの世界を助けようとやってきているのは。
ゼラスの恋人であり、夫でもある闇双地の魔王ヒルフィシィルミルラーダ。
妹のほうの、ヘルシータも、フィブリゾを手伝うために、こっちにきてるけど。
・・・自分達の世界をほっといてこっちに来ている。という理由で、あと、しっかりとお灸を据えておきましょう♪

どうやら、こちらは。
銀河警察機構と。
星間警察(U・G)ユニバーサル・ガーディアン、宇宙軍(UF)ユニバーサルフォーズのそれぞれが合流して。
和平条約となどを結んでいるし。
なぜか、この状況で。
すんなりと、この二つの世界の組織において、反対者もなく、決まったのよねぇ。
大抵、ごねる存在っているのにねvv
どちらも、『心強い戦力大歓迎!』の一言で決定したようだけど・・。
・・・何考えてるのかしら?
彼らって♡


ま、とりあえず。
面白いから、ちょっといじくって。
彼らが呼び集めている反逆者達を、この組織が動いている近くに出てくるように仕向けているけどねvv
ま、頑張って、あたしを楽しませてよねvv



ゴォォォォ・・・・・
感じる・・感じるぞ・・・。
ふははははは!
すでに、枷となるあれもいない。
我が力は、すべて意のままに!
空を多い尽くしてゆく、黒い雲。
ザァァ・・・
風にたなびき。
あたし達の髪の毛が、風になびいてゆく。
プラチナの銀の髪がなびいていくと。
その髪から、銀の宝石の粒がこぼれ出てゆく。
正確には、銀色の空気の塊が。
プラチナの、この肉体は。
ここの、辺りの大銀河の。
その、願いの結晶から出来ているからして。
その、髪の毛、一つ一つにでも、それなりの力を含み持っている。

ここの銀河の辺りが力を求めて、星などの力を利用しようとし始めて。
すでに、千年あまり。
始めの数百年で、その惑星それぞれにある、資源を掘りつくし。
次々にと、他の星の資源も掘りつくし枯渇しつくして。
それでも、足りないから。
といって、今度は、星自体がもっている、生命力に目をつけて。
それを吸収する装置を開発し始めて。
さらに。
もっと大きな力を!
というので、まず目をつけたのが。
存在している、それぞれの太陽系に位置している、太陽たち。
それらの力をも吸収するために開発されていた、精神力吸収装置。
それの究極ともいえる発明が、ウラノフェンが開発した『イブ』。
その力をもってして。
あっという間に、世界はその力のもとに、支配下に置かれてゆき。
まず、手始めに、彼は、自分を罷免した、存在達を吸収してゆき。
そして。
次に、ことごとく、銀河のすべてをその手に治めていっている。

不思議に思うことだけど。
どうして、今でも、豊かなのにそれ以上の豊かさをもとめ。
自らの首を絞めるような行動を。
どんなに進化した存在でもやるのかしらね?
確かに、あたしは、それぞれの存在には。
自らの向上。
という本質的なことを加えているけど。
その【向上=豊かさ。】と勘違いする存在が、まあ、多いこと、多いこと。
目先の力と欲だけに目をとられ、目的を見失い。
気付いたときには、すでに、滅びの一歩手前で。
それで、神に祈っているような存在ばかり。
限りある命だからこそ。
常に向上していくための、そのプロセスを。
無視し、たどり着いてゆく、その文明の終点。
そんな存在達の、欲望が集まって。
そんな中からも、世界の理に背く反逆者も生まれ出ていたりするのだけど。
本当に、面白い存在、創ったものよね。
このあたしも。


さら。
あたしの金の髪が風に揺れる。
「エルさん!はやく、家の中に!」
一人が何か言ってくるけど。
「あら、何処にいたって同じよ。」
「そうそう。それに・・・ほら。」
あたしの横で空を見上げている、黒い長い髪をポニーテールにしている女の子。
あたしの親友ユニット。
ここでは、ミリアム・・ミリーと名乗っているけど。
『・・来たわね。』
あたしとユニットの声が重なると。
あたし達の上空に、黒い雲が一点に集中してゆき・・・。
その上空に。
一つの人影が浮かび上がっていた。

水色であったはずのその髪は。
すでに、変色し、どちらかといえば、にごった色。
その水色の瞳の色も、もはやどす黒く変化して。
本来の、ウランの面影はどこにも残していない。
「見つけた・・見つけた・・・」
ついに・・ついに、私の目的が・・・。
そう・・。
あの子を手に入れると・・。
何でもかなうような気がする。
すべての無敵の力。
それをあの子から感じる。
もう一人からも感じるが・・。
この際、この二人を我が物として・・・。
闇の手を、あたし達に伸ばしてくるそれは。
核を失っているウラノフェン。
イブに取り込まれていた、ヴィオラは、ウランの核とともに、イブの精神とともに。
ウランがその力をもってして、彼の中から助け出している。
今の彼は。
ウラン、イブ、ヴィオラから吸い出した力の集合体に他ならない。
「まったく。ここまで、無謀とはね♪」
「そうねvv」
言って。
そちらをみつつ、互いに顔を見合わせて。
にっこりと笑うあたし達。
「きゃぁ!?何、馬鹿なこといってるの!?危ないってば!」
シルメリアが、何か言ってくるけど。
「まあまあ、シルメリアさん、というか、ここにいたら、私達の方が危険ですよ?
  とりあえず、結界張って、避難してましょうよ?」
そんなシルメリアをアメリアが説得していたりする。
「・・あら、アメリアさん、どういう意味かしら?」
にっこり。
ユニットのその言葉に。
「今から、何かするんでしょう?お二人の攻撃で、普通の人間である私達が。
  無事に済むには、かなり強化した結界を張っておかないと。それでも、無駄とは思いますが・・。」
なぜか顔色が悪いアメリア。
「??アメリアちゃん?」
そんなアメリアの言葉に、キョトンとしているシルメリア。
あら。
なんか悟ってるわねぇ。
もしかしたら、アメリアって、部下達より、よっぽど頼りになるかも♪
そだvv
今度、アメリアとゼルガディス♪この二人を対の存在として、どこかの世界を♪
「絶対に嫌です!!!!」
あたしの顔をみて叫んでくるアメリア。
「あら♪あたし、何も言ってないけど?」
「今、エルさんの表情からすると。
  私とゼルガディスさんをどこかの世界を任せる。とかつぶやいてました!絶対にいやです!」
「え~。結構いけてるとおもうのに♪」
「すみれちゃ・・じゃない。ユニットさん。ぜぇぇぇたいに嫌!正義が広められないじゃゅないですか!」
「あら♪世界を丸ごと、正義で満たすっていうことも可能よvv」
「・・・・は!」
あ、考え始めてるしvv
ま、それはおいとくとして・・と。
「それはそうと、ウラノフェンの残りの意識でしかないあんたが何のよう?」
その上空に向かって話しかける。
なぜか、その彼の目には。
あたし達が怯えて、話しかけているように見えているようだけど。
本当はあたしとユニット、笑いをこらえているのにねvv
「残りの意識だと!?笑止!我が、我本人にそういない!我が力、我がものとなりえることを、喜ぶがいい!」
いって、自分の力でもないのに。
自分の力だと過信して。
取り込んでいる、部下達の力を使い始めるウラノフェン。
そのまま、その闇の手が地面に届いてきそうになるが。
「まったく♪ちょっと、お仕置き必要よねvv」
くすり。
ふわ。
ユニットが、その手にロッドを出現させて。
シュン!
瞬くまにその大きさが、ユニットの身長よりも高くなる。
この格好してたら、まるでどこかのお姫様vっていうイメージがあるけどね。ユニットは♡
その先についている。
銀河の入った、水晶に似ている物質の珠(オーブ)。
それが、水に揺れるかのように、ゆらゆらと銀河たちが揺らめいている。
中に組み込まれている永遠の輪が、きらりと煌く。
くるくるくる。
その自分の身長よりも高いロッドを。
くるくると、重さを感じさせずに、手で回し。
そして、そのまま、後ろに抱き込むようにして、構えるユニット。
「そねvv」
ユニットが、ロッドを出してきたので。
あたしは、やっぱりこれよねvv
専用の、大鎌vv
金と銀の縁取りと。
その柄に組み込まれている、無限の煌きが。
あたし達の気を反射して凄烈に輝いている。
そのまま、あたしも後ろに抱きこむような形で、それを両手に構える。
「・・・・。」
なぜか、一瞬ひるんでいるウラノフェン。
彼自身は、これが何なのか分からないけど。
彼が使っている、力の源たちが。
なぜか、このあたし達の気配に怯えて縮こまっていたりする。
自我もないのに、本能的に畏れなくてもいいじゃないのよ・・
「ふ・・ふん!そんな玩具で、この我が動じるとでも!」
ぶわっ!
『危ない!』
そんなあたしとユニットに、襲い掛かってくるウラノフェン。
その様子をみて。
あたし達以外の全員の声が一致している。
けど。
アメリアだけは、別の意味の叫びのようだけどねぇvv

「あら、いうこと聞かない悪い子はvv」
「ちょっぴし、お灸が必要よねvv」

ブン!!

同時に、ロッドと鎌を振り下ろす。

その刹那。
辺りに、なぜか、二つの混沌と虚無の嵐が撒きおこるけど。
まあ、些細なことだし。
それに、彼を中心に、暴れるようにしているしねvv
この、些細な衝撃波がvv

ただ、ちょっと。
たったのそれだけの攻撃なのに。

「うぎゃぁぁぁぁ!!!!?」

そのまま、そこから姿をかき消しているウラノフェン。
「こら!まだ足りないのよ!」
「そうよ!!まだ、これからが本番なのにvv」
とりあえず、逃げようとする、ウラノフェンを引き戻し。
「とりあえず、耐久性のテストねvv」
「そねvv残り意識だけで、どこまで持てるのかvv」
「うぎゃぁぁぁぁあ!!!!!?」
なぜか。
あたしとユニットが、ちょっとした耐久テストをやっただけで。
ウラノフェンの悲鳴と叫びがこだましてゆく。

「・・・・い・・一体・・。エルちゃんとミリーちゃんって・・・(汗)」
なぜか。
その様子をみて。
プラチナ達が、汗を流していたりするけど。
些細なことでしょうにね♪





「いましたね!さあ!すぐに、今すぐに!リナ様の写真!返してください!!」
開口一番のルビの台詞に、思わず唖然とするケインとミリィ。
「お・・おい。キャナル?」
残留思念の案内で。
ようやく、オブシディアンがいるという、その場にとやってきたソードブレイカー一行。
「あなたも何を考えてるんですかぁぁぁ!世界がどうなってもいいんですか!」
悲鳴を上げているルビ。
「・・・なぜ・・・ここが?まあいい・・・・。貴様らを人質に・・こんどこそ・・彼女を・・。」
狂気に満ちた瞳で。
銀河の中央にある、とある恒星の中で。
やってきたルビ達に、その表情を向けているオブシディアン。

―オブジェ、もうやめて・・。

エレナが、その傍らで話しかけるが。
彼女の姿も声も今の彼には届かない。

「ふふ・・。知っているか?ここは、どうやら、金色の王の力が満ち溢れているその最中・・。
  それを吸収すれば・・・ふふふふ・・・・。」
カッ!
「や・・・やめ!」
いって。
オブシディアンが左手を突き上げる。
その刹那。
その左手にはめている、ブレスレットが輝きを増す。
彼が作り出している、精神生命体捕獲装置。
その本体。
ギュウ・・。
そのブレスレットに、辺りに広がる、深淵の闇の空間が吸い込まれてゆく。
「ふ・・ふははは!ここの大銀河を手に入れて!我は無敵に!ふははは・・・・・。」
「くぅ!サイバリア、出力全開!!」
ルビが、精神バリアを張り巡らせる。
「ちっ。キャナル、これは、どうやら、やるしかないぞ!」
ケインが、ヒタリとそんなオブシディアンを見据えつつ、ルビに進言していたり。
ソードブレイカーの中で。
「あーあ、しぃらないっと♪キャナル・・じゃなかった。ルビ、怒らせたら、どうなるか♪」
一人、完全に楽しんでいるアニス。
「ねえ?キャナル?私が、ダークスター。あの中にいるの、助け出そうか?」
簡単にいっているアニスに。
「あ・・アニスちゃん!?」
驚愕の声を上げているミリィ。
「それは、少しでも、相手の力がそげれば。それに越したことはないが・・。」
つぶやくゼルガディス。
「じゃ♪決まりね♪キャナル♪ナイティール・ブレスト準備して♪」
その言葉に目を見開くルビ。
「アニスちゃん!?」
アニスがそのことを知っている。
というのに、驚いているし。
ルビは。
「何?それ?」
ミリィが当然のことながら、問いかけてくる。
「あのね♪ある程度の一定範囲に仲間がいるとvv互いに干渉し、高めあって、力を向上できるのvv
  そのための、いわゆる、ゲートみたいなものvv」
にこにこにこ。ー
にこにこといいつつ。
すとん。
席に座っているアニス。
「いいわよねvvルビー=ヴォルフィードお母様?」
にぃぃぃこり。
にっこりと笑うアニスに。
「ア・・・アリス・・。」
言葉を詰まらせているルビ。
「こうなったら、何でも、やるしかないぞ!このまま、奴に力を蓄えさせてたまるか!」
言い切るケイン。
「そ・・そうですわね。」 
ルビがいいかけると。
「・・・まて、様子が変だぞ?」
ゼルガディスが。
ふと。
オブシディアンの様子が変化していることにと気付いてゆく。

・・・これは・・どうしたことだ?
強い力が満ち溢れる。
だが・・・・。
なぜ、コントロールができない!!!?
銀河の中の、真空なる、深淵の力。
それは、あたし達の力にも近しいもの。
まあ、一部のようなものだし。
それをコントロールするなんて。
普通には、到底できはしない。
彼が、いくら監視者達の魂を、その装置に捕らえ。
自らの力として扱っていたとしても。
ここの銀河は。
しかも、あたしとユニットの共同作成だしvv
コントロールするどころか。
逆に力に飲み込まれ、力が逆流を開始し始めてゆく・・・。

「ぐ・・・・ぐわぁぁぁぁぁあ!!?」

こ・・このままでは・・・。
何か・・・何か・・・・。

ふと。
そのとき。
惑星から、はじき出されたウラノフェンの姿がオブシディアンに視えてくる。
そのまま、まだどうにかコントロールできる力を使い、自分の前にとウラノフェンを引き寄せる。
ここ、新たに作り出している、大銀河の世界の中に。

― ウラノフェン、貴様のその力、我に起因せしめんか?
― 我、今、滅びを迎えん・・・。いいだろう・・・・。しかし、我が目的は変わらんぞ?
― 我もそれは同じこと・・・・。

『あの少女を。』

意識化のやり取りで話し合っている、ウラノフェンとオブシディアン。
ウラノフェンは。
どこまで、耐久性がいいのか、チェックする最中。
ちょっと、棘付きバットで、叩いただけで。
なぜか、星の外まで飛んでいってたんだけども。


「・・・な゛!?何が起こったんだ!?」
「な・・・何!!?」

ギュルウ・・・・・・・・。

二つの異なる姿は。
その瞬間。
一つに交じり合うように溶けて。
それが終わると。
そこには、前後に顔のある。
二人分の属性をもっている新たなる彼ら。
ウラノフェンとオブシディアン。
二人が一人になったのである。

「う・・・・うきゃぁぁぁ!気持ちわるぃぃぃぃい!!」
「うげ!?悪趣味な!?」
「・・・・・ある意味、魔族だな・・・あれは・・・。」
そんな彼の様子をみて、ミリィが悲鳴を上げ。
ケインが思わず、唖然とし。
魔族でも、そこまではしないぞ。
・・・人間なら平気でやるが。 
などと思っているゼルガディス。
三者三様、様々な考えをもち。

後ろに、オブシディアンの顔。
前に、ウラノフェンの顔。 
ちなみに。
ぐるりと一回転は、横からでも、上からでも下からでも可能。
姿だけは、そのまま、人の姿を保っているが。
そこにいるのは。
どうみても、よく、どこかの馬鹿たちが作っていた。
人と魔の合成獣。

『ふ・・・ふはは!これで、もう、向かうところ敵なし!』

暴走しかけていたその力は。
すべて、そのイブの能力で、吸収してゆく。
イブの核はいなくなっているがゆえに。
そのコントロールができなくなっている。
とは知らずに。

そのまま。
二人で一人となった、彼らは。
すっと。
その両手を前に突き出してゆく。

ドドォォォォォォン・・・・・・・・

静寂なる空間に、爆音がとどろいてゆく。

――――フン。ようやく、少しは使えるようになったか・・・・。

ゆら・・・・・・。

はじき出されるようにして。
その大銀河の空間から出たルビ達と。
そして、その目の前にいた、ルナ達。
そして。
モーニングスターチームと、シューティングチームは。
目の前に。
見たこともない、男性の姿を捉えていた。


容姿は、まるで、その煌きは、銀の色。
星の輝きの色。
そして、瞳は。
虚無のようなその瞳。
『・・・ヒッ・・。』
その姿に、悲鳴を上げている、ルビとルナとレイス。


「ようやく、我の力にふさわしく。同化したな・・・。まあいい。
  そこにいる核をも手に入れれば。今回は負けることもないであろう・・今回は・・な・・。」

くぐもるような声が当たりに響き渡ってゆく。

「・・・何やつ!?」
かつて、ウラノフェンとオブシディアンであったそれが。
彼に向かって、殺気を飛ばす。
「ここまで、成長して、よくやった。後は、汝たちは、我らの糧となる運命!!!」
言い終わるや否や。
カァァァァァ!!
その口から。
紅い口から、銀色の光線が。
そんな元二人を捕らえてゆく。

『ぐ・・・ぐぎゃぁぁぁ!?』

その光の渦に巻き込まれるようにして。
そのまま、口の中へと吸い込まれていってしまう・・。

くるり。
ペロリ。
吸い込んだあとに舌なめずり一つ。

「あ・・・危なかった・・。」
アニスが、時空転移、空間転移の技を組みあわせ。
ちょうど、ティスを助け出し、ルビの元にと戻っていた直後であった。

「・・・・何よ・・・こいつ・・(汗)」
ミリィが、ただならぬ気配を感じて。
じりっと、全身汗をかく。

「う・・・ん・・・・・は!?まさか・・この感じは・・・・・。オーボス!!!!?」

格納庫の中で。
目覚めた、フェーン・ウランは。
その腕に、小さな、魂を抱きしめつつ。
その姿を水晶から、精霊の姿へと変えて。
あわてて、コックビットの中にと歩みを進めてゆく。

「・・・ちっ。何だ・・。今回は、リナスレイヤーはいないのか・・・・。
  まあいい・・・・。今度こそ、すべてを・・・・・。」

「う・・うそぉぉぉぉ!?もう出てきたぁぁぁ!?」
ルナがなぜか叫んでいる。
「う・・は・・早かったな・・(汗)」
「・・・・ああ!!無謀変態女男!!!!」
外をみつつ、汗を流している両親とは裏腹に。
エメロードが、彼女命名のそのあだ名を言っていたりする。
パニクっているルナ達とは対照的に。
『・・・誰??』
エリ達の声が一致する。


「う・・・・。」
アニスに抱きかかえられたまま、うめいている金髪の男性。
「ティス!!そんな悠長に気絶してないでぇぇぇぇ!!!オーボスがでてきたのよぉぉぉぉ!!!」
バッゴォォォォン!
瞬時に生成した、ハンマーでたたき起こしているルビ。
「・・・・な・・・・何ぃぃぃぃ!!!?」
抗議の声を上げるよりも。
今、言われた言葉のほうが、何よりも優先する。
がばっ!
食い入るように、外を見つめるティスこと部下D。

「・・・・もしかして、ユーリ?来るって分かってた?(汗)」
「こんなに運命、変えられるの。こいつと、あれくらいなものだしね。だから、姉様たちに協力依頼したんだし♡」
パニックになっているルナ達とは裏腹に。
冷静な、ユーリとエリー。
「・・・・ふぅ・・・。こりないわねぇ・・・。百億兆年ぶり・・・・よね?確か、姉様たちからの情報からすると・・」
ピピピピツッ。
エリーが、その手に、ノート手帳をとりだして情報を取り出していたりする。
「僕達は、初めてあうけど。姉様たちに連絡とってて、よかっただろ?」
ユーリの言葉に。
「そーね。」
いって。
始めてその目にみる。
父と母が、結婚したことによって。
根本的に誕生してしまったという。
そこに現れた。
一件、見た目、女性にも見える、その男性を。
じっと見つめるエリー達だけど。

何しろ、あの当時いた、すべての存在の心の結晶だからねぇ。
こいつは♪

あとは、メシアが出てくるだけなんだけどvv
どうやら、あっちにちょっかいかけるような気のようだしvv
ふふふふ♪

楽しくなってきたわねvv



「・・・・ん?」
「はん・・カウリス・・どうしたの?」
動きが止まったので。
息を切らせつつ、リナが問いかける。
「いや、別に♡」
いって。
「ひぁ!やぁ・・そんなに・・・しくしないでぇぇぇぇ・・・」
リナの悲鳴とも、喘ぎともいえない声が寝室にと響いてゆき。
「ひぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
がく・・
そのまま、あまりの攻撃に精根尽き果てて。
リナは完全に失神してゆく。

「まったく。またあいつか・・。」 
あきないな・・・あいつも。
リナスは俺のもの♡って決まってるのにな♪
体をぴくぴくと痙攣させつつ。
まあ、精神体も痙攣してるけど。
そんな桜色に上昇しているリナの裸体を、愛しげにしばらく愛撫したのちに。
「・・ついでに、も~一回♪」
・・・・・。
本当に、飽きないわね・・。カウリスも・・・。
あんたも人のことは言えないわよ?(笑)


今、現れた気配を流石に感じて。
そっと、気絶している愛しいリナの髪を梳く。
「お前は、しばらく寝てろ・・な♡」
全裸のリナの上にそっと布団をかけて、起こさないように起き上がる。
そして。
服を着始める。
リナに気付かれないように力を使わずに。
「まったく。まだこりないのか・・。」
ゆら。
そのまま、二人の寝室から姿をかき消してゆくカウリス。

後には、ただ。
完全に失神してベットに力なく横たわるリナが残っているのみ。



「あのエリアの結界?どうなった?」
「とういうか、あそこ全体、移動させようよ!」
「・・・・そーしたほうがいいかもね?」
「あ、それなら、今、エル様とユニット様が作られている。あの大銀河の中に移動させるっていうのは?」
「あ、それいいわねvv」


あらあら。
こちらはこちらで。
リナの子供達というか、この世界を管理している部署や機関の総責任者。
ほとんどがリナスとカウリスの子供達で構成されているけれど。
混沌宮の中にある混沌機関総本部で、子供達の会話が繰り広げられていた。


ふふ。
ちょっとは、久しぶりにたのしめそうよねvv

何しろ、でてくるの。
ほんのちょっと前だけど。
――百億兆年という些細な短い期間で出てくるなんてvv
楽しませてねvv
オーボス♪それと、メシアvv

                            -続くー

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###################################

まえがき:

こんにちわ♪
また、時間が空きましたね・・(笑)
というのも、また他の新しい小説を打ち込んでいるから・・しゃれになってないですね・・・(滝汗)
・・・いい加減に一つくらいは消化しないと・・・(汗)
気まぐれ性格、まるわかり(汗)
なぜか、もう完結している小説を打ち込んでいるより、新しい小説打ち込むほうが張り合いあるのは・・これいかに?
ま・・まあ、とりあえず、いくのです!
というわけで。
『書き殴り』にては、例のごとくに、また前回までの話は著者別からお願いします・・・(汗)
んではでは・・・・。


##############################################

あとがき:
薫:・・・・暴走・・といえるのか?(自分でいうな!)
  というわけで。あまり活躍もしないままに。捕らわれてしまった、敵の二人。
  実は、オーボスが。彼らが力がつくまでほっといたんですよねぇ。
  自分の力・・餌と・・とと。糧とすべく・・・・。
  しゃ・・・しゃれになってない・・・(汗)
  しかし、まだ一応、出番はあります。あの二人。
  何しろ、生きたまま、吸収されてゆく・・・・。ある意味・・生き地獄??
  そこで、彼らはとある真実を知るのですが・・・。
  ・・・ま、今さら、どうにもならないこと・・・・。
  彼らにとっては、不幸極まりないですが。
  ではでは、エル様達が今だに遊ばれている間に、それでは、マタなのです・・・・。 


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