リナ達の干渉  第25話



―求めても、求めても、何かが満たされなかった幼い日・・・・。


『父様?』
「ふ・・・・ふはははははは!」
あ、狂った♡
別のアジトである隠れ基地に、移動したものの、すでに、そこは、カウリスによって、破壊しつくされていた。
というか、跡も形も見当たらない。
ウラノフェン、ここにあった、アイテムの数々を思い出し、半ば、狂気に陥っているし。
「私・・・私の・・私のコレクションが・・ふふふ・・・。もう、私には・・・イブ、協力してくれるな?」
もはや、実体版の人形も、何もかも。
どうでもいい。
敵が責めてきたのだ。
ここの銀河の辺りは、すべて吸収し、壊滅させ、
イブの力として使い尽くしているというのに。
どこからともなく、彼らが。
モニターが映し出すのは、ルナ、ルビー、ヴァイバーン、ドラグゥーンが。
次々に放った洗脳したかつての魔王や神々などを、廃棄していっている姿。
まあ、能力の何もかも、イブのものとして。
それでいて、抜け殻になっている彼らを洗脳し、使っているから、当たり前の結果だとおもうけど。
そんな様子を眺めつつ。
そして、今、この場所でも、すでにアジトにたどり着いたのは、百件目。
ことごとく、そのアジトすべてが跡形もなくなくなっていたりする。
彼は知る由もないが。
カウリス、かなり怒ってたからねぇ♡
すでに、カウリスの怒りの余波で。
この辺りに無事な惑星などはない。
惑星アテナ以外には、本気でなくなっていたりするし。
ま、もともとなかったに等しいけどねぇ。
何しろ、イブ、太陽も何もかも、その身に吸収して、そのエネルギー、自分のものとしていたから。
『はい。お父様。』
「ソウルシステム、軌道。」
『了解。』
ぴぴぴぴぴぴっ!
イブのコックビット中に、無数のモニターや光が点滅する。
ヴゥ゛ン・・。
その中央に、一つの椅子が出現する。
「今度は・・もう、手加減なんかは・・しない・・・。まってろよ・・・私のかわいい子猫ちゃぁぁぁん♡」
『ソウルシステム、軌道、物質レベル分解値、計算終了!』 
「イブ・・・私のかわいい娘・・。喜ぶがいい、この私と一つになることを。」
狂気の笑みをうかべていう。
すでに、イブに接続されていたヴィオラは、イブの無数の機械類に飲み込まれ。
その顔しかのぞいてないが。
『私は、父様のためならば、何でもしますから。』
澄んだ声が響いてゆく。
「私の望みがもうすぐかなう・・。」
『ずっと父様とともに・・・。』
ヴヴヴンン・・・・・。
イブの意識は、ウラノフェンの中に取り込まれてゆき。
イブそのものが、ウラノフェンの意識で支配されてゆく。


「あ!!」
思わずルナが叫ぶ。
「どうしたの?ルナ?」
エリが問いかけるが。
「くっ・・卑怯よ!!放しなさい!!その子を!」
ルナが視界にとらえているのは、
その中央に、一人の小さな女の子を捕らえている敵。
そして、その横で、じたばたともがいている黒い髪の男性がいたりするけども。
・・・・こら・・・
「あれ?何か、あの子、ルナさんに似てるぅ♡」
メニィがワイバーンのコックピットから、そんなことを、その様子をみて言っていたりするが。
「・・というか、あの横のじたばたもがいている物体・・何?」 
的確な表現ね♡レティシア♪
「あれ?あれって、確かルナの末娘のフィライトじゃない?」
戦艦デュールの中で、そんなことを笑いながらつぶやいているのはユーリ。
「あ、本当だ。」
それをみて、同意しているエリー。
『どういうこと(だ)?』
そんな二人の会話が別の機体、三体に届き。
デュール内に質問が通信を通して入ってくる。

「ルナさん?どういうことですか?」
ラーディーがルナに問いかける。
ルナはしばし、そちらをみつつ。
「こら!!レイス!!何あんたはやってるのよ!!」
一喝してるし♡
「う・・・。ルナ・・か!?」
もがいている物体から、どこからともなく、ルナ達の耳に、その声が届く。
「何あっさり、捕まってるのよ!!反撃くらいしなさい!!あんたは、仮にも魔王でしょーが!!!」
「そうはいうがな!ルナ!フィライトにもしものことがあったら、どうする!」
「それを守りつつ、何とかするのが父親ってものでしょーが!」
『・・・・・。』
ギゃーギゃーギャー。
何とも、緊張感なく、夫婦漫才を繰り広げているこの二人。
「・・・あれが・・・魔王です・・か?」
あっけにとられているレックス。
「・・・・なんか、情けない・・。」
あきれているクルーガー。
「ま、そんなものなんじゃない?」
「でも、魔王といったら、伝説の中でも、最も畏怖される存在なのに・・。」
あっさりというエリに、ゾムドがあきれたようにつぶやいていたりするのは。
ルナの内部にて。

「サミィ、彼らの内部に、共通して、きしみを発見した。そこから、力が常に補給されている。」
イーザーがその力の補給源を突き止めていたりするが。
あるものは、イブの体内に、あるものは、オブシディアンがもっている装置の中に、各自の本体は保管されている。
今ここに出現しているのは、彼らの影というか一部に他ならない。
「こちら、ワイバーン、こちらでもそのきしみというか、亀裂の位置、つかんだわ。」
レティシアが通信をいれる。

その間も。
「大体、なんであっさりと掴まったままなのよ!フィライト連れて、逃げればいいじゃないのよ!」
「無理いうな!あいつ・・オブシディアンが使っている、力の中には、監視者達の力もあったんだぞ!
   たかが、魔王程度の我でどうにでもなるものか!」
「そうはいうけど、私達、結構、力ある存在なのよ!
  他の魔王や神々とは違って!伊達に幼いころから、カウリス様とリナス様の側にいなかったでしょうが!」
「確かに、そのおかげで、忍耐力や防御力は、誰にも負けないという自身はあるがな。
   でも、かわいい娘になにかあってからではおそいだろ!?」
「だぁぁ!!フィライトをかわいがりすぎる、その性格!何とかしなさい!!
  甘やかしてたら、ずっと、そのままになっちゃうわよ!」
いい例が、エメロードね♡
何しろ、全員にかわいがられてたので。
未だに甘える癖・・治らないし♡
ま、それはそれで面白いからいいけどねvv

「夫婦漫才やってる、あっちはほっといて。こちらだけで突入しましょう。」
あきれたようにそのやり取りをみているサミィ。
「同感ね。とりあえず、敵の攻撃も、あっけにとられて、今のところ、停止しているし。」
レティシアがいう。
「ねぇねぇ。レティ、クイーンはどうするの?」
「メニィ、ほっとくの!」



「おーほっほっほっほっ!」
ちゅどどぉぉぉぉんんんん!!!
ヴァルキュリーから無数の光線が発射され。
辺りかまわずに撒き散らされていたりする。
「おーほっほっほっ!!このクイーンさまの実力、思い知りなさい!おーほっほっほっ!」
どどぉぉぉぉんんんん!!!
面白いことに、この光線は、ヴァイバーンやドラグーン、
そして、ルナやキャナル、デュールにも、はっきりいって、無差別に繰り広げられていたりする。
そのたびに必死でよけている彼らの姿がこれまた楽しい♡
まあ、デュールに関しては・・。
そのまま、たどり着くまえに、光線が無と化して、霧散しているんだけど♡

「・・・・なんか、つくづく思うけど・・。私達って・・・まともだったのね・・・。」
無茶な戦いをするのは、自分達だけ。
そう思っていたが。
この様子をみつつ、ぽつりとミリィがつぶやく。
「とりあえず、キャナル、この場は、あいつらに任せて。
  俺らはもう一人の方、逃げたオブシディアンを追う!それでいいな?」
なぜか憔悴しきっているケインの言葉に。
「あ゛あ゛!!破損が!!資金がぁ!」
ビービービー。
絶え間なく響く警戒音。
一人わめいているルビ。
「・・ってことは、あんたらも、かなりきわどい仕事というか、事件に数々当たっているんだな。」
ふっと笑うゼルガディス。
「まあ、ここ、トラブル・コントラクター、通称、やっかいごと下請け人(TC)ですし♡」
淡々というミリィに。
きゃきゃきゃ♪
楽しんでいたりするアニス。
「でも、ケイン?追いかけるって・・・・。どうやって?」
「ふっ。なぜか、気づいたら懐に入っていた、リナの写真な。
   それを船の中にとおいといたら、オブシディアンのやつが、もっていっているからな。
   その写真の中には追撃用の発信機が仕込まれていたからな。」
あっさりというケイン。
面白くなりそうだからって、あたしがケインの懐に転移させておいたのよね♪
「・・・・あ゛~・・・・。そりゃ、もってくわね・・。」
「というか、エル様、やるなぁ♡」
「・・・・・頼むからこれ以上ガウリイを暴走させないでくれ・・・(涙)」
その意味を悟り、苦笑するミリィ。
誰がやったのか、理解して、あたしをほめているアニス。
そして、なぜかこれ以上カウリスが暴走する。
といって、泣いているゼルガディス。
要塞から、無事に救助された彼は。
このまま、このソードブレイカーに滞在していたりする。
・・すぅ・・
その言葉に顔色を一気にと悪くして。
「う!?こらキャナル!!生命維持装置(ライフ・システム)が!」
じたばたばた。
そのケインの言葉に、なせか機能停止しかけるルビーだし。
「こ・・・こうしちゃ、いられないわ!ともかく、その写真!取り戻さないと!!」
私達の命がない!
なぜかあわてているルビー。
「キャナル、あいつ、あそこを狙っているけど?」
つっと。
アニスが指差すその先には。
アテナから少し離れているその場所に、強い力を持つ黒い球体。
「エル様と、ユニットお姉ちゃんが、今アテナで育成ゲームをして遊んでいる宇宙空間というか大銀河。
  あそこに入り込んでるけど?」
さらり。
何でもないようにいうそのアニスの言葉に。
『うそでしょぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!』
なぜか、ミリィ、ルビーの叫び声が。
一致してるし。
なんか楽しいvvv


「・・・・ウランのやつは、ついにイブと同化したか・・。」
すっと、懐から写真を取り出す。
「・・彼女を手に入れるためには・・。まだまだ力が足りない・・・・」
アジトのことごとくは、壊滅していた。
というか跡形もなくなくなっていた。
ブレスレットにしている『精神生命体捕獲装置』。
これから、イブの中枢部に、力を転移させているものの。
その大元の力そのものはこちらにある。
「・・・この空間・・。私の力にふさわしい・・・。」
これが出現していたときから目をつけていた。
これを取り込めば・・・・。
おそらく。
自分は、かぎりなく、力を得ることができる。
そして。
「そして・・・・永遠に彼女を私だけのものに・・・・。ふふふふふふ・・・・。」
ある意味狂喜。
というか、無駄だってば♡
そして、空間の入り口に突入し。
その球体の内部に入ってゆく・・・・。

「こ・・・れ・・は・・・・。」
にやり。
まだまだこんなに銀河があったのか。
球体の中に入ると、まだ生命は誕生していないように見受けられるが、無数の恒星の数々。
ピッピッピピッ。
「・・・ふむ。ここは、時間の流れが・・違うのだな。」
いいつつ、ブレスレットを操作。
自分の周りでは、通常の時間が流れるようにと作業する。
「さて・・。では、行動を開始するかな。」
いって、そのまま、進みだすオブシディアン。


「へえ、これ楽しいですね。」
アメリアが水晶を覗き込みながらいう。
水晶の中では、その度合いに応じて、巡るましく進化してゆく、星星の姿。
「これが、現実だったら、すごいでしょうねぇ。」
アーリィがつぶやくが。
「??」
その言葉にプラチナが首をかしげる。
・・・・・自然がいうには。
この横に本当にこれに似てる・・空間ができてる。
・・・というけど・・。
まさか・・・ね。
そうおもいつつ。
わきあいあいとしているお茶会の中で。
宇宙育成ゲームは、滞りなく進行してゆく。


さて♪
楽しくなってきたわねvv

                           -続くー


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まえがき:

こんにちわ♪
またまた間が開いたのです・・。
それでは、いい加減に終わらせないとキリがないリナ達の干渉。
第25話なのです。
以前のは、著者別からお願いします・・・・・・。(何て無責任・・)



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あとがき:

 姫:次回で、どうして、あの二人が、ここまで性格が面白くなったのか。彼らの過去のいきさつが判明します♪
 薫:・・・・面白くない・・(汗)
エル:しっかし、あの程度で性格が面白くなるなんて♪だから人間って楽しいのよねvv
 薫:・・だから、面白くないですってば・・(涙)
   ・・ま、ともかく。よーやく、物語は・・佳境??
   これが住んで、そして、ケイルたちのほうのことをやって・・。
   そーして、最後の大決戦(なのか!?)そして・・・・。
   だからなぁ・・・・。
エル:ま、頑張りなさいvv
 薫:・・・何にこやかに・・その大鎌は・・?(汗)
    それに・・すみれちゃん・・そのロッドは??(汗)
 姫:あら♪私の小説、全然打ち込まないからvv
エル:続きをほうっておいて、まったく違うのを打ち込んでいるからv
 薫:・・・・ぎゃぁぁぁぁぁ!!!!

ドシュザシュ・・・・・・・・・・。

姫:何か聞こえたようだけど♡風の音でしょう♡
エル:それでは、まったね♪
 姫:また、次回で♪
エル&姫:それじゃあね♪

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