リナ達の干渉・第四話


「エリ♪今度は、これ、お願いね♡」
「はい?」
いきなりメグ―銀河警察機構長官であり、エリの親友でもあるメイの姉でもあるメグよりの呼びだしをうけ、
本部の長官室へとやってきていたエリにメグは唐突にいう。
エリに手渡されたのは、一枚の依頼内容。
だが、その内容が―。
「・・・これだけの資料で、どないしろ・・と?」
エリは多少戸惑っている。
「あら♪だって、インバース財閥会長の直々の依頼なのよ♪無理でもやってもらわなくちゃ♪」
緑の髪をかきあげながらメグはにっこりと笑っている。
(・・・だから、どうやって、たったこれだけの資料で・汗)
なんて思っているエリの意見は完全に無視して、
「じゃあ、そういうことで♡よろしく♪エリ♪」
「よろしくされてもこまるぅぅぅぅぅ !!!」
エリの絶叫が本部の中をむなしく響き渡った。

エリに依頼された内容―それは・・・・。
『私の孫でもあるリナの実の両親を私の生きているうちに探して欲しい。』
というインバース財閥会長のセシル=ドナ=インバースからの依頼―。
だからぁ~・・。
リナには実の両親なんて、いないんだけどねぇ・・・

エリは内容の書かれた書類をもったまま、しばらく硬直していた。


「リリーさん!!結婚してください!!!!!」
いきなりの言葉。出会い頭にこれである。
「うどわぁぁ!!!!!だから、やめろってばぁぁぁ!!!!!」
金髪の女性は頭を抱えている。
「あ♪リリーちゃん♪また、もててるぅ♪」
「さすが♪リリーちゃん♪」
七歳くらいの少年、少女が彼女に向かっていう。
一人は、栗色の髪。もう一人は、金色の髪である。
「だぁぁ!!!!エリー!!!!ユーリ!!お前ら!!だんだん性格がリナスに似てくるぞ!!」
けっこう美人の部類にはいる女性の絶叫。
「ほらほら♪リリー母さん♪今は、女性なんだし♡」
「そうそう♪本質はどうであれ♪女性だし♪ここは、ひとつ、すぱっとあきらめて♡」
自身の本当の娘と息子のこの台詞に、
ぷちっ!!
あ・なにかが切れてるし♡
「くそぉぉ!!!!リナスぅぅ!!!!覚えておけよぉぉぉ!!!!」
女性―今回の名前をリリー。
愛称ララ。
カウリスの今回の転生の姿である。
エリー・本名エリアンヌ。
ユーリ・本名ユリウス。
この二人は、リナスとカウリスの監視者としての後継者として、
また、世界に転生しているのである。
リナスの束縛によって(リナスが無理やりに)カウリスは、
エリーとユーリの指導役となり、すでに二千年の年月がたっていたりする。
まあ、たった、それだけしかたっていないのだが・・・。
カウリスもエリーもユーリも完全に覚醒している。
そんなリリーに毎日のようにやってくる求婚者の数々ー・・・・。
面白いけど♡
リナス曰く。
「ちょっとは、あたしの迷惑を思い知ってよね!!」
ということらしいけど。
まあ、半分というよりほとんどが面白半分にやっているみたいだけどね♡
「リリーさん!!この俺の愛を受け止めてください!!」
どががすっ!!!!
夜這いにくる男性も数知れず。
ああ、面白い♡
即座にカウリスはたたきのめしているけど。
中には、
「ああ・・。素敵♡もっと叩いて♡」
ぞ゛わわわっ!!!!
カウリスが思わず鳥肌おったてる人間も少なくない。
・・・その人間はマゾであるー・・・・・・・。

「ともかく!!ユーリ!!エリー!!さっさと次にいくぞ!!!」
リリーの声が二人をせかす。
「リリーちゃん♪せっかくの美人なんだし♡もう少し、言葉づかいを気をつけましょうよ♪」
「だから、その呼び方はやめろぉぉ!!エリー!!!」
リリーの悲鳴とも取れる叫びが、宇宙ステーションの中に響き渡った。

「と・・ともかく!!Dが何かやってるから!!いくぞ!!」
まったく・・。
せっかくの美人なんだから、言葉遣いでも直せばいいのにねぇ♡リリー♪
『はーい♪』
今回の母親でもあるリリーの言葉に、仲良く同時に返事を返し、リリーのあとから、付いてゆくエリーとユーリ。
今回は、エリーとユーリは、双子である。
父親は・・いない(笑)
というか、リリーがカウリスが父親なのだから、いわゆるシングルマザーである。
だから、言い寄ってくる男が結構いるのよねぇ♡
本当に面白いわ♪



「我混沌の名において命ずる!!降りきたる闇よ!!
  混沌の海!!たゆたいし存在!!金色の王!!その御前に額ずくがいい!!」
ヴオ゛オ゛ン!!
音を立てて、闇が一瞬固まる。
ちょっと・・。
どうして、その程度で固まるのよ・・。
黒い髪を肩で切りそろえた男性の言葉に、活動を停止するD。
「何!?今の!?」
金の髪の少女がその男性に聞き返す。
「韻音律―ダークスター専用の痺れ薬さ!!脱出するぞ!!ミリィ!!ニーナ!!」
黒髪の男性が側にいる二人の女性に対して促す。
「ポットが一つしか残ってません!!(涙)」
「なくな!!ニーナ!!三人で乗り込め!!急げ!!」
「はい♡レイル警部♡」
即答するポニーテールの女性に、
『あ゛、機械類には絶対にさわらないでくださいね♡』
男性―レイルと金の髪の女性―ミリィの声が重なった。
やがて、一つの壊れた宇宙船を残し、ポットは、その場から立ち去ってゆく。

かつて。
ルビが生んだ子供達は、それぞれが、光と闇の属性を持ち合わせていた。
まあ、当然のことだけど♡
そして、数百年の眠りから覚めたルビは、少女と意識を同調し。
Dはその兄と意識を同調した。
兄と妹は、光と闇を有する存在であるがために。
そして、兄の方は、闇の本質へと入っていき、(やぱり勘違いをしているが)
妹のほうは、そんな兄を止めるため、ルビとともに戦っていた。
兄の名前をアルバート=ヴァン=スターゲイザー。
妹の名をアリシアという。
そして、今に至っているのだけど・・・。

「うきゃああぁぁ!!ニーナ!!触らないでっていったのにぃぃ!!」
ミリィー・ミレニアム=フェリア=ノクターン
(本名ミレニアム=フェリア=スターゲイザー)
の叫びが狭い脱出ポットの中に響き渡る。
「私、触ってません!!」
即答するニーナ。
ニーナ=メルキオーレ。
この世界の星間警察(U・G)の巡査である。
だが。
きっちしと触っていたりするニーナ。
ばちっ!!
何かがはじける音がする。
『うどわきゃああぁぁぁぁぁ!!!!!????』
宇宙に、三人の悲鳴がこだました。

「サイ・コードファイナル発動!!ただし!!生きて帰るための発動だ!!
  キャナル、この戦いが済んだら、船体直して婆ちゃん家にいくぞ。
  お前は、覚えてないかも知れないが、待たせているやつがいるんだ。」
マントの男の台詞に。
「―はい。流会しました。マスター・・ケイン・・・・。」
長い青い髪の女性・・ルビはにっこりと微笑んだ。

瞬間、辺りがルビの放ったプラズマ・ブラストによって、生じた衝撃波が宇宙を駆け巡る。

「うっきゃああ!!?」
もののみごとにその衝撃波に捕らえられ、あっさりと吹き飛ばされているポットが一つ。

「ケイン―!!!!キャナルぅぅ!!!!」
ミリィの絶叫が響く。
が。
「ミリィ!!こっちのことを考えろ!!」
レイルがミリィに向かっていう。
ころころと玩具のように転がっているポット。
さすがは、ルビの創ったポットだけあり、あの程度では傷などはついてないけどね♡

やがて、光がのいたあとには、何もなくなっているのをミリィ達は目の端で捉えていた。

しばらく、漂流することしばし。

「あ♪何かが、流れているぅ♪」
エリーの台詞に。
「エリー。ここは、宇宙なんだから、その表現はちよっと・・・(汗)」
汗を流しているユーリ。
「回収♪回収♪」
「こら、まて(汗)エリー(汗)」
リリーの言葉も無視して、いきなりエリーはその漂っている物体を船体の中へと移動させている。
がこん!!
「え!?」
まず彼らの目に飛び込んできたのは、どこかの格納庫。
「ええ・・と?」
状況を理解するよりも早く。
「きゃああ♪レイルにミリィにニーナだぁ♪」
いきなり子供の明るい声が彼ら三人の耳に届く。

『誰?』

思わず同じに言葉を発するミリィ・レイル・ニーナの三人である。

「あ♪Dとの戦いから逃れてきたんだぁ♪」
きわめて明るいその台詞に。
『ちょっとまて・・・・。』
なぜかレイルとミリィの声が重なる。
「エリー!!関係ない人に、そんなこと、言っちゃだめだよ!!」
金の髪の少年―ユーリがいきなり空間より出現し、エリーをたしなめる。
「ええ~・・。だって、レイルは、レイルで、とある世界の監視者だった人でしょ?今は、休暇中の。
  ミリィはミリィで、ルビの子供の子孫だし♡
  ニーナはニーナで、エル様がとある力を授けている人間だし♪全然、関係なくないじゃない♪ユーリ♪」
きわめてあかるい少女―エリーの声が格納庫に響く。
そんなほのぼのとした会話に全然ついていけない三人である。
「エリー!!ユーリ!!まったく!!人の話を聞きなさい!!」
リリーが格納庫に降りてくる。
リリーたちが乗っている船は、実は、今回は、エリーの一部。
エリーとユーリは、交互に自身の精神を分離させて、宇宙船としているのである。
『あら♪結構美人♪』
リリーほ人目みて、ミリィとニーナの声が重なる。
「うう・・・。と・・ともかく!!この三人は、もどしとかないと!!」
リリーの台詞に。
「え゛~・・・。私、Dをどつきたいなぁ・・・・。」
「僕も~・・・・・。すんなり負けてるし・・・。D・・・・。」
エリーとユーリの不満の声が上がる。
あらあら♪
見所がやっぱりあるわよね♪
さすがは、リナスの子供よね♡
そんな二人の子供の様子を見て取ったリリーは。
「はぁ・・・・。分かった、分かった・・。じゃあ、俺だけででももどしておくよ・・。はぁ・・。
  だんだん性格がリナスに影響受けてるし・・・。はぁ・・・。」
なぜかため息をもらしていた。
『?』
三人はただ首をかしげるのみ。

「とりあえず、惑星F-00076に移動!!」
リリーの言葉に、船体は、瞬時にとある惑星へとたどり着く。
そして、船から降りたミリィ達を出迎えたのは・・・。
「っで・・・。うっぎゃああ!!カウリス様ぁぁ!!?エリアンヌ様ぁぁ!?ユリウス様ぁぁ!!?」
なぜか悲鳴を上げている十歳くらいのけっこう彼らの目線からみればの話だが、美少年である男の子。
一見、見た限り、女の子と見られるそれは。
「やっほー♪フィブ♪今度は、この人間達を送り届けてねぇ♡」
(ほっ・・。今回は違ったようだな・・汗)
なぜか汗をかいてほっとしているフィブリゾ。
そう。
この男の子の姿わしているのは、まがりなりにも、このあたしにこの前攻撃してきた、Sんとこの冥王フィブリゾ。
今は、この四界のトラベル会社を火竜王とともに、やらしているけど♡
「じゃあ、いうことで♪私たちは、Dにお仕置きにいくから♪」
言うだけ言って、ミリィ達三人をその場に残し。
エリー達は、惑星―恒星β(ベジータ)人口惑星が会った場所へと移動していった。


「はーい♪D♪今回は、何をしているのかなぁ♪」
明るいまでのエリーの声が精神世界面のDを捉える。
「あ゛あ゛あ゛!!!!待ってくださいぃぃぃい!!!!」
『いやvv♪』
エリーとユーリの声が重なる。
「ふぅ・・・。あきらめろ・・・・。D・・・・・。」
リリーのため息がしずかにもれる。
あ、楽しそう♪
あたしもあとで、参加しましょっと♪
リナスは・・・あ、いやだっていってるし・・・・。
そんなにカウリスと会うのがいやなのかしらねぇ♡
ま、いーわ♪あたしも参加しましょ♪
「はーい♪エリー♪ユーリ♪あたしも参加するわね♡」
「あ゛あ゛あ゛!!!!!エル様までぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!」
なぜかDの絶叫が響き渡った。


                                          -続くー

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まえがき:

こんにちわ♪よーやく、四話♪
やっとこさ、本題に入る・・かな?←お゛い゛・・・(汗)
ではでは。
そーいうことで!!(何が!?)
いくのです!!←こら、マテや!!

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あとがき:

かお:うう・・・・。やっぱ、体調がおかしい・・・・。
    どーも。吐き気をこらえてベットから入力しているかおです・・(涙)
    やっと、本編に突入の気配なのです・・。
    この話、実は、ロスユニのその後とかなりダブっているんですよねぇ・・・・。
    まあ、始めにつけていた仮の名前がなんといっても『ロストユニバース編スレイヤーズ』
    ですし・・・・。うう・・。痛い・・・・。
エル:それが、投稿が遅れている理由にはならないわよねぇ♪
 姫:そうそう♪いつ、私が登場するとこにいくのかしら♡
かお:しくしくしく・・・。ノートに書いてないから(頭の中で完結しているから)不明なのです・・・・。
 姫:あら♪そんなこといって♪私、泣いちゃうから♡
かお:って・・・。(汗)その手にしてる黒い塊は?げげ!?エル様まで!?(滝汗)
 姫:当然♪
エル:いうまでもないでしょ♪
かお:いやぁぁ!!!そ・・それでは!!!!

エル&姫:あらあら♪無駄なことをねぇ♡

うっきゃあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


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