まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ
登場人物:リナ=インバース
正式名称:リロード=ナファレス=ドナ=ナイトメア
参考:深淵なる闇 光よりも眩しき存在 闇よりもなお深き存在
混沌を抱擁する存在 母なる海の妹にして
この世界の海を創造せし存在
『深淵なる真の王(ギャラクシーオブナイトメア)』
金色の王の妹。この世界の混沌そのもの。
登場人物名前:ガウリイ=ガブリエフ
正式名称:ガウリイ=ガブリエル
(ガウリイ=ナファレス=ナイト=ロード)←後々に(笑)
参考:リナを心配した(孤独をみた)
エル様と、ルナが、リナを思ってたら、
その思いの反動で、生まれでた魂。
おまけ?設定:
エリアンヌ(エリー):リナとガウリイの長女(妹)
(リナにくりそつ・・爆!)
正式名称:エリアンヌ=ドナ=ラビスティア=ナイトメア。
カウリイ:リナとガウリイの長男(兄)
(ガウリイにくりそつ・・爆!)二卵性の双子です(笑)
正式名称: カウリイ=ウル=ユリティス=ナイトメア。
リナス:エリーとカウリイの妹
(両親を助けるために、未来からやってきてます・笑)
リナ譲りの栗色の髪に、瞳の色は、ガウリイ譲り。
性格は・・リナそっくりです(笑)
正式名称:リナスレイヤー=トゥェル=ウル=ナイトメア。
登場人物名前:ルナ=インバース
正式名称:ルナティック=スィーフィード
参考:深遠の真の王の補佐官&側近。
この世界に命が誕生した際に、
金色の母が、リナにお祝いとして、与えた存在
(とゆーか、それように、創り出した)
『深淵の補佐官(アビス・ラズ・ポート)』
別名、『紫蒼の朱玉(パール・レッド・ラズリ)』
何気に。
今回の転生話の設定です。
舞台。少し昔の西洋のような感じを連想してください(こらこらこら!)
場所。スカイピア王国。
双子の王女&王子。トゥラ&レペス。
マルス=レーヴェ=フォン=サフィス公爵。(リナ父)
フローディア=ラナス=ウル=サフィス。(リナ母)
(旧姓。ラナス=ウル=アスティアラ)
リナ=ルピス=ドナ=サフィス。
ガウリイ=ファレス=ラ=ガブリエフ。
エディス=デ=パロ=ガブリエフ。(ガウリイ父)
$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$
こんにちわ♪
あははは(汗)
ついついつ、早起きしてたにも関らず・・・。
もう少し、もう少し・・・。
とうだうだと布団にもぐりこんでたら・・・。(だって眠いし・・)
いつのまにか十時過ぎた・・(汗)
ああああ!
朝の小説一本の打ち込みがぁぁぁあ!
とゆーわけで、今から、たったの十分では、打ち込み不可能に。
当然のことながら落ち込んでいる私です・・。
ま、何はともあれ!いっきます!
#####################################
エデンの園 ~第50話~
ざわざわざわ・・。
起きれば、外が騒がしかった。
「何だ?」
外を見れば。
躍起になっている町の人々。
「魔女をころせ!」
口々に何か叫んでいる。
「・・・・・・・・まさか・・。」
人々が向かっている先には・・。
裏通り。
リナが住んでいる・・・場所。
バタン!
あわてて、服を着替えて。
屋敷を飛び出そうとする。
「まて!ガウリイ!」
呼び止める、ガウリイの父。
「貴様が、気にかけているあの娘は。
魔女の疑惑が持ち上がった。
もう、諦めろ。」
・・・・・・・・・何だって?
全身から血の気が引いてゆく。
「放せ!!リナ!!!!」
「ガウリイ!家柄のことを考えろ!」
・・・・・ぷちり。
「家柄なんて関係ない!
俺はリナを助ける!家を飛び出してもな!
こんな家、全て破棄してやる!」
着の身、着のまま。
剣を腰にさして、
制止する、父親を押しのけて。
外に飛び出してゆくガウリイ。
゜・・・・何!?
起きたら、周りがすでに町の人達や兵士達で囲まれていた。
「リナ=ルピス!貴様が魔女であることが、
判明した!速やかに連行されたし!」
外から聞こえる、叫び声。
「・・・・何が・・。」
混乱しても、どうしようもない。
だからといって。
逃げられる道は・・・ない。
服を着替えて、素直に外にでる。
「貴様が、リナ=ルピスだな。
王子より、直々に密告があった。
貴様が魔女だと・・な!
魔女の力よって、王子は瀕死の重傷をおっている!
もはや、言い逃れはできぬぞ!」
ガシャン!
槍にて、体を拘束され。
体に縄が掛けられる。
「とっとと歩け!」
兵士がリナをつついて、連行を開始する。
コン!
周りから投げられる石の数々。
『魔女め!今まで俺達を騙していたんだな!』
昨日まで、優しかった町の人達が。
手の平を返したように、リナを罵倒してゆく。
王室、直々の命令。
それゆえに、人々は、リナを生贄に差し出すことを。
進んで了解し、リナの住んでいる場所を。
率先して、教えたのだ。
・・・・大丈夫。
チャンスはあるはずだから・・・。
連行されつつも。
逃げるチャンスはきっとある。
そう思いつつも、人々の手の平を返した態度に、
悲しみつつ。
リナは、素直に兵士達にと連行されてゆく。
ガシャン!
リナがつれてこられたのは。
町から少し離れたとある牢獄。
外からは。
「これで、魔女が一人片付くな。」
「王子はいつくる?」
「なぁに、いつものように、王子が味見をしたら。
我々もしっかりと楽しませてくれるさ。」
ねちりとした、いやらしい笑いとともに。
聞こえてくる声。
この国の王子は。
気に入った女性が手に入らない場合は。
・・・魔女にと祭り上げて。
その女性を穢して、そのまま、口封じ。
まあ、気に入れば、城にと閉じ込めて、クスリづけ。
そして、自分から離れられなくしているのだ。
兵士達もそのことを知っていながら。
国王を率先として、そんな王子を保護しているのだから・・。
この国は、もはや腐りきっている。
・・・・どうにかして早く逃げ出さないと!
その声で、自分があの大馬鹿王子に目を付けられたことをしる。
表の声には出ないものの。
王子の行動は、すでに国民の殆どが知るところ。
「・・・じょーだん。」
目を付けられたら最後。
詳しくは知らないが。
どんな目に遭うのか・・。
想像に難くない。
ぱらり。
兵士が立ち去ったのを確認して。
するりと縄を抜け出して。
「・・・・さってと。」
じゃら、ドサリ。
服の裏や、隠しポケットに隠していた、荷物の数々を。
牢屋の中にと広げてゆく。
どこにそんな華奢の体にそんなに荷物が隠れていたのか。
というほどに、様々な細かい道具が、そこにはある。
「ええと・・。とりあえず、これくらいかな?」
まだ、ズボンの内側などや、羽織っているショールの内側にも。
まだまだ品物は隠しているが。
とりあえず、必用なものだけを取り出す。
「・・・・窓は・・・高いか。
じゃあ・・やっぱ、こっちよね。」
そういって。
カチャリ。
細い針金を手にして。
牢屋の鍵穴を気付かれないようにとカチャカチャいじりだす。
見上げる窓は、どうあがいても、たいそうにないほど高く。
見受けられるのは、頑丈にはまった鉄格子。
牢屋の中には、一つのベットのみ。
この、牢屋で。
幾人の女性たちが、自殺したであろうか。
王子に玩具にされたあげくに。
逃げ出すチャンスは。
兵士達が交代するその時間帯。
それを過ぎれば、まず間違いなく。
王子は、会話からしてやってくるのが目に見えている。
チャンスを計りつつ。
鍵をすでに開けているものの。
そっと、逃げ出すチャンスをうかがうリナ。
リナの家につくと。
すでに、そこは、火が掛けられて。
燃え上がっていた。
「おい!ここに住んでた子はどうした!」
ダン!
火をつけていた、村人を壁にたきつけて。
剣を突きつける。
「ひぃ!魔女なら、町外れの牢屋に連行された!
今ごろは、王子直々の取調べが!」
すぅ・・。
この言葉に血の気が引いてゆく。
この国の王子の所業は。
ガウリイですら知っていたがゆえに。
「ちっ!」
「ひぃぃぃぃい!」
投げ出され、はいずりながら逃げてゆく村人の男。
「リナ!」
脱兎のごとくに。
今だに魔女騒ぎで熱くなっている町の中を。
逆方向にガウリイは駆け出して行っていた。
「何やつ・・・ぎゃぁぁぁぁ!」
「誰だ!ぐっ!」
ドササ!
ギャァァ!
外から聞こえてくる悲鳴。
「・・・・何?」
思わず、耳を澄ますと、何やら言い争う音。
風に乗って、鉄さびのような匂いがにおってくる。
「・・・とりあえず、・・・チャンス?」
どうやら、外で何か騒ぎが起こっているらしい。
これぞ天の助け!
リナは、ここぞとばかりに、牢屋を飛び出した。
「リナ!!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・へ?
「・・・・・・何であんたがここにいるのよ?」
牢屋を飛び出し、曲がりくねった廊下を走っていると。
その廊下の先から、間覚えのある姿が。
「・・・間にあったか!逃げるぞ!」
ぐいっ!
リナが何もまだされてないようなので安心する。
いきなり、リナの手を掴み、
そのまま、走り出すガウリイに。
「ちょ!?ガウリイ!?
どーしてあんたがここにいるのってば!?」
手をひっぱられつつも、リナが叫ぶ。
「話しはあとだ!早くしないとあの馬鹿がくる!」
「・・・・・・そりゃそーだ。
・・でも、ガウリイ!
あんた、あたしと一緒にいたら駄目よ!
ガウリイまで魔女の仲間として処刑されちゃう!」
ガウリイが来てくれたのが、すごくうれしいのに。
それ以上に。
魔女として掴まった自分を助けたとなると・・。
ガウリイにまでその迫害の手は間違いなく及ぶ。
「あたしは、一人で大丈夫だから!
ガウリイは、まだ間に合うから家に戻って!」
手を引っ張られ、走りつつ、いうリナの言葉に。
「あんな家にもう用はない!
好きな女を助けられないで何が男だ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」
その言葉に一瞬立ち止まる。
「・・・・えっと・・・・誰が誰を好きだって?」
本気で理解してないリナに。
・・・・・ピタリ。
はぁ・・。
溜息一つ。
「・・・あのな?本気で言ってるのか?リナ?」
「うん。」
はて?
ここには、あたし以外の女っていないわよね?
そう思いつつ、首をかしげる。
・・・その時点で普通、気付くと思うのだが・・。
「は!こうしたらいられない!
ともかく!町を出るぞ!」
ひょい。
「・・・ってちょってまてぃ!おろせぃぃぃぃ!!///」
いうが否や。
リナをその両腕に抱きかかえて。
横抱きにとして、そのまま、走り出すガウリイに。
リナは、恥ずかしさのあまり、腕の中で暴れだす。
「交代の兵士がくる前に!少しでも町を離れるぞ!」
すでに、町では。
リナが魔女だと信じきった人々が。
暴徒と化して、リナの家を焼き討ちしている。
すぐに、リナが逃げたことに気付かれるだろう。
少しでも早く、ここから離れる必用が差し迫っているのだ。
「だからぁ!あたしを逃がしたらガウリイまでがぁぁ!」
自分のことよりも。
ガウリイに迷惑がかかるほうが。
リナには、とてもつらい。
「俺のことなら気にするな。」
「気にするわよ!!!!」
「あのな、リナがいないと、俺は生きている意味がないんだよ。
リナが危険な目に遭うのを黙って見てられるか。
それに・・リナは、俺の花嫁にするって。
昔から決めてる女だからな。」
じたばたしていたリナが。
その言葉で、ビタリと一瞬動きを止める。
「・・・・・・・・・・・・・・・は?」
えっと・・。
今・・こいつ・・何てった・・・。
確かあたしを・・花嫁にっ・・・・て!
「・・・・って・・・・ええええええええええええ!?」
本気で驚きの声を上げるリナに。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・
あのな・・・今まで散々プロポーズ・・してただろうが・・。」
リナを抱きかかえたまま走りつつ。
あきれた声を出しているガウリイ。
すでに、町並みは遠のき。
人里から離れた森の中にと二人は入り込んでいる。
それでも、まだガウリイの走りは止らない。
「いや、でも!あんたには、王女との結婚話が持ち上がってるって!
町のもっぱらの噂があったわよ!?」
それは、王女が流したものだが。
事実。
ガウリイの両親も、ガウリイを王女に差し出す気だったのだが・・。
「俺が結婚したいのは、リナだけだ。
リナでないと駄目なんだよ。」
・・・・・・・・ボン!
まともに、目を見つめられ、そういわれて。
リナは、抱きかかえられたまま、
全身を真っ赤にさせて、硬直させていた。
よくまあ、抱きかかえているリナを見つめつつ。
全力疾走できるものである。
勘を頼りに、障害物などを綺麗によけて、全力で走っているガウリイ。
「・・・・・・・えと?」
リナが正気に戻ると。
いつのまにか、国境に近い山の中。
その山の中にある小さな小屋にと二人は、とりあえず、
休憩と称して入っていた。
あれから、ほぼ、丸二日。
ガウリイは、休まずに全力疾走を続け。
とりあえず、リナを守るために。
隣の国にと入ろうと、スカイピア王国、
その国境。
隣の国のセイルーン王国では。
魔女狩りなどは、すでに撤廃されていて久しい。
この国に隣接するように存在している、
セイルーン王国とグレイワス王国。
この辺りでは、魔女狩りなど。
そんな昔の習性を行っているのは。
このスカイピア王国だけに留まっている。
というのも。
海を隔てた巨大な大陸を治めている、とある王国。
アスティアラ王国が。
率先して、昔の野蛮な習性でもある、
魔女狩りを禁止したために。
それに習う国々が続出しているのだ。
まず、この大国であるアスティアラに睨まれると。
国が成り立たないがゆえに。
「あと少しでセイルーン領内だ。
そっちに入れば、いくらなんでも、もう
追ってはこれないさ。」
逃げる最中にも。
伝令が伝わったのであろう。
村々から村人などが、魔女を殺せ!
とばかりに、決起していたのを思い出す。
それゆえに。
人通りのない森や山を抜けて。
国境付近までやってきたのだ。
ガウリイは。
山の下の方では。
暗闇に光る篝火が。
逃げた二人の行方を探して、かなりの数にのぼりさまよっている。
いいつつ、扉を厳重に締めて。
その中央で、暖を取るために、焚き火をしているガウリイ。
「・・・ねえ?ガウリイ?
・・お願いだから・・今からでも遅くないから・・。
ガウリイは戻って?ね?」
もし、自分と一緒にガウリイが見つかれば・・。
ガウリイも同じく殺されるのは目に見えている。
それだけは・・・
「・・あのな。どうして好きな女をほっといて。
一人で逃げられると思うんだ?お前は?」
あきれるその口調に。
「・・・・・えと・・・冗談でいってるんじゃ・・
あんた、だってかなりもてるし。」
どういって返事を返していいものか。
真っ赤になりつつ、リナがしどろもどろにガウリイにと問いかける。
くすり。
「かわいいな。リナは。」
くい。
「・・・・んっ!!!?///」
そういうなり。
いきなり、腕が引っ張られ。
次の瞬間には。
リナの顔と、ガウリイの顔が重なり。
・・・・・・・・・・・うそ?
あたし・・・・ガウリイと・・・キスしてる?
いきなりのことに目を丸くするリナに構わずに。
そのまま、必用に口付けをしてゆくガウリイ。
そっと、名残惜しそうにガウリイがリナから離れると。
「な゛な゛な゛な゛!?///」
声にならないリナ。
「本当にかわいいな。リナは。
あのな、俺、いっとくが、リナ以外の女に目を向けたことなんて、
一度もないぞ?」
そういいつつリナの顔をその暖かな両手で包み込む。
「・・・・・へ?だって・あんた・・その・・
かなりもててたし・・。」
ガウリイの言葉に、少し驚き。
戸惑いの言葉を発するリナに。
「・・あのな。本命がいるのに。
他の女に目を向けるわけがないだろ?
俺には、お前だけだ。昔から。ずっと。
俺はお前だけを見てきたんだ。
だから・・・俺は何があってもお前を守る!」
そういいつつ、ぎゅっ!
力いっぱいリナを抱きしめる。
その胸の温もりが温かくて。
「・・・・・・あたしも・・・好きだよ?ガウリイ・・。」
ずっと、いえなかった言葉。
いえば、離れていってしまいそうで。
それなら、妹のままでいいと、自分の中に閉じ込めていた言葉。
ガウリイが真剣なのがその思いが伝わったから。
だから。
危険と分かっていても、自分を逃がすために、
必死になってくれているガウリイに。
自分の心を正直に打ち明けよう。
リナは、ガウリイの背中に手を回して、ぎゅっと服を掴んで。
胸に顔をうずめたまま、本音を漏らす。
「・・・リナ。」
「・・・・ガウリイ・・。」
とさ。
「・・・・・って?!ちょ・・ガウリイ!?」
「んーv」
「ちょ・・・ま・・・・まってぇぇぇ!?」
気がつくと。
リナは、小屋に備え付けられているベットに。
押し倒されていた。
二日後。
「あんたわ///」
あるきつつ、真っ赤になって、手をひいている隣の男性を睨む。
「だってなぁ。俺だって始めてだったんだぞ?
ずっと我慢してたんだしv」
「・・・・・・ぼけぇ!//
・・・・手加減くらいしてよぉ・・馬鹿ぁぁ!//」
どう見ても、逃走している二人の会話でないと思うのは。
気のせいではないであろう。
「何だ?腰が痛くて動けないんだったら、抱きかかえてやるぞ?
もうそろそろだしな。国境は。」
にこにことして言っているそのガウリイの言葉に。
スッパァァン!
「反省という言葉をしりなさい!
結婚してないうちから手をだしてぇぇ!
あんた!曾お爺様に何て言い訳するつもりぃい!?」
その手に、はりせんをもって。
ガウリイを叩くリナ。
「・・だってなぁ・・。
早く契りを交わしておかないと・・。
お前、国に連れ戻されたら・・
・・他のやつに嫁がされる危険が・なぁ・・。
だから、先手必勝v」
「このくそぼけ!」
わきあいあいあいと。
会話をしつつ。
やがて、山を降りきる二人。
「・・・・さて。あと、ここの草原を抜けたら・・。」
あともう少しで国境付近。
しかし。
山の上から見るにも。
「リナ!」
「!」
その草原に、たむろしている村人や、兵士の数々。
見つからないように、木の陰にと隠れるリナとガウリイ。
「・・・・夜を待って行動するか・。」
「・・・・・それしかないわね・・。」
互いに。
とりあえず。
近くの洞窟にて。
草原を抜けるのを夜にすることを決定して。
夜まで時間をつぶしてゆく。
「いたぞ!魔女だ!」
「くっ!見つかった!リナ!急げ!」
闇よにまぎれて、草原を抜けようとしていたリナとガウリイは。
草原を捜索していた兵士達にと見つかり。
そのまま、追い立てられてゆく。
「リナ!ここは、俺に任せて!お前は先にいけ!」
キンキンキン!
剣で全ての攻撃をかわしつつ。
ガウリイが、その背にリナを庇うように道を作る。
「いやよ!一緒に!」
一人でなんて、いかれられない。
リナもまた、あまり得意ではないものの、短剣を手に。
ガウリイの横にと並び行く。
「あたしだって戦うわよ!
ガウリイと一緒でないとあたしはいかないからね!」
「無理いうな!お前・・スムーズに今動けないだろうが!」
「・・・・・・・・・・・な゛!?//」
「だって、あれだけ俺、したし・・。リナ、お前・・腰、
立たないだろう?ちゃんと?。」
「このくそクラゲぇぇぇ!
こんなときに何いってるのよぉぉぉお!//」
危機感、まるでなし。
どう考えても、今、攻撃を受けている当人たちの会話とは思えないが。
さすがに、その会話に。
目を点にしている兵士や。
意味を悟った兵士などは。
そのまま、鼻血を拭いて倒れていたりする。
確かに。
リナは、腰が痛くて、スムーズに機敏に動けないのは事実だが。
隠れていた洞窟で二人が何をしていたのかは・・押して知るべし。
「ふーむ。どうやら、殺しても、文句は王子からは、
出ないようだな。それだと。」
王子が好きなのは、穢れなき乙女。
それを穢すのが趣味というのだから・・・・性質が悪い。
今の会話で。
すでに、リナが正式に式を挙げてないとはいえ、
妾、もしくは、妻の地位に付いたというのは、明らか。
まあ、ガウリイはリナを正妻に。
と昔から思っているが。
今までは、とりあえず、リナを生け捕りにするのが目的だったが。
もはや、人の手に渡っているとなると。
話しは別である。
この部隊を率いていた、王子の趣味のおこぼれをよく貰っている、
部隊長は、一人ほくそえみ。
「皆の者!作戦変更!魔女を生かして捕らえなくても、
殺してもいい!心してかかれ!」
『了解!』
穢れなき乙女の次に・・王子が好きなのは。
抵抗をしない、乙女。
よくまあ、そんな王子の正体を知っていて。
家臣が付いていっているものである。
今までの動きは。
あくまでもリナを生かして捉えるため。
それで、攻撃の手も鈍くなっていた。
だが。
「・・・きゃ!」
足がもつれて倒れこむ。
そこに、すかさず振り下ろされる、剣。
「・・・・リナ!!」
ブン!!
無我夢中だった。
倒れたリナに切りかかろうとする、兵士に。
ガウリイは、手にもっていた剣を投げつける。
「ぎゃ!」
まともに、喉笛を貫かれて、倒れるリナに切りかかろうとしていた兵士。
ザン!
「ぐっ!」
「ガウリイ!」
リナの悲鳴が巻き起こる。
リナに剣を投げつけたその直後。
別な位置から、ガウリイに別の兵士が切りかかったのである。
「くそ!」
すらり。
ザシュ!
横に倒れている兵士の剣を拾い上げ。
切りかかってきた兵士にガウリイはそのまま、突き上げるようにして、
切りかかる。
「ガウリイ!大丈夫!?」
顔面蒼白になりつつ、リナがあわてて、
ガウリイの元にと走り寄って来る。
「大丈夫だ・・今のうちに行くぞ!」
辺りがほのかに明るくなってきている。
そのために。
一晩中、リナとガウリイを狙っていた兵士達や、村人達などは。
動きが少し鈍くなり、差し込んでくる朝日のまぶしさに。
思わず動きが鈍くなっている。
それを見越して。
そのまま。
ふわりとリナを抱きかかえ。
ひるんだその隙に、国境に向かって駆け出すガウリイ。
「逃がすな!!!」
ヒュンヒュンヒュン!
飛んでくる弓や槍。
それらを何とかしのぎつつ。
やがて、完全に辺りが、夜の闇から、朝のその明るさに戻るころ。
ふたりは。
ようやく、国境を抜けていた。
「ガウリイ、国境抜けたよ?」
「・・・そーだな。」
きのせいか、ガウリイの顔色が悪い。
「・・・・ガウリイ?」
思わず、背中に手を回すと。
ねちゃりとした感触が。
「・・・・・・ガウリイ!!!!」
目の前に持ってきたそのガウリイの背中に回した、その手には。
べっとりと、血がこびりついていた。
ガウリイは、その背に。
完全にはよけきれずに。
弓の攻撃を受けていたのである。
あわてて。
ガウリイの腕の中から逃れて。
ガウリイの怪我の具合を見ようとする。
と。
「リナ!!」
「魔女め!覚悟!!」
ドシュ!!!!!!!!!!!
鈍い音が、辺りに響き渡る。
国境を越えても、二人を追ってきていたとある村人。
その殺意に気付いて、ガウリイがリナを庇うように。
リナを押し倒したその直後。
その、村人の手にした長剣は。
・・・・ガウリイの胸を完全にと貫いていた。
「がうり・・・・ガウリイぃぃ!」
崩れ落ちる、金色の髪。
「そこで何をしている!」
彼方から響いてくる、この国の兵士らしき声。
「・・・まずい!」
あわてて、剣をそのままに。
駆け出す村人。
異なる国で殺人を犯せば。
どうなるか。
この国では、殺人などの罪は・・かなり重い。
「逃がすな!」
視野に映るのは、その男が男女の二人連れの男を刺したところ。
叫んでいる女性の様子から。
ただ事でないのが見てとれる。
そのまま、村人を追いかける数名の見回りの兵士達。
「・・リ・・ナ・・無事か?」
「ガウリイ!駄目!しゃべったら!」
ガウリイをのけようとするその手に。
べっとりとしたねっとりした紅いものがこびりつく。
「・・・や・・・・いや・・・いやよぉぉぉぉぉ!
あたしを一人にしないでよぉぉぉぉ!!!」
髪を振り乱し、泣き叫ぶリナに。
「ああ・・・側にいる・・さ・・・・・。
リナ・・。」
血にぬれた手をリナにと差し伸べ。
優しく、リナを抱き寄せる。
唇に触れたその感触は、すでに冷たくなりかけていて。
口に広がる鉄の味。
「・・・・・・ガウ・・リ・・・イ?」
自分を引き寄せる手が。
音もなく、まるでスローモーションのように。
そのまま、ぱたりと地面に落ちてゆく。
「い・・・・・・・いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」
リナの絶叫が響き渡る。
隣の国で魔女騒ぎがあった。
そう報告を受けて。
いてもたってもいられなくなった、この国の王女は。
隣国の王子とともに。
大切な幼馴染である友人を助けるために。
スカイピアにと向かっていた。
その矢先に。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
聞き覚えのある、叫び声。
『リナ(さん)!?』
その声は、よく知っている声。
それゆえに。
一緒に行動していた黒い髪の端整な顔立ちの男性と。
大きなくりっとした瞳をした、
黒い髪を肩の辺りで切りそろえている女性と。
ストレートの長い髪をしいる女性は。
その叫び声の方に向けて。
顔を見合わせて走り出してゆく。
「・・・ね?嘘?・・・嘘よね・・・・。
・・・・いや・・・いやぁぁぁぁぁ!」
一緒にいてくれるって・・いったのに・・・。
・・・・何で?
一番怖れていたこと。
・・・・・・ガウリイが、自分のせいで・・死んでしまうこと。
その危惧が、今。
現実となって、リナにと襲い掛かってゆく。
昨日。
一緒に暮らしていこうと誓ったばかりだったというのに・・。
昨日、そのことを伝書鳩に託して。
曽祖父に手紙を送ったばかりだというのに・・・。
だんだん冷たくなってゆく体。
「・・・・・・・・・・・・・・・ガウリイ・・・。」
懐から、短剣を取り出し。
虚ろな目に涙を称えたまま。
短剣を引き抜き。
・・・・・・・・・・ザシュ!!!!
その首をかききるリナの姿が。
幼馴染たち、三人の視界の先で。
まるでスローモーションのように。
その栗色の髪が赤く染まり。
倒れている金色の髪の男性の上に。
大量に血を噴出しつつ。
・・・・・・とさり。
重なるようにして、倒れ付していた・・・・。
-続くー
##################################
あとがきもどき:
薫:・・・・どーしてうちの子(猫)達は・・。
人がパソを打ち込んでると邪魔をするのでしょう・・・。
・・・育て方・・間違ったか?(汗)
ここまで甘えん坊になるとは・・。
うーん・・・。
怒るときには怒って、かわいがるときにはかわいがる。
・・そーしてたんですけどねぇ・・。
それとも、平日、誰も家にいないから・・
こんなに甘えん坊なのかなぁ?
あと・・それと、母親!
何で石版がないない!
といってて、やったイベント・・・やってないじゃないのよ!
人を頼るなぁ!イベントすんだらセーブしとけぇ!
ぜいぜいぜい・・・。
ああ・・いらない時間を使ってしまった・・・。
・・・・うう・・十二時過ぎたし・・・うわぁぁぁぁん!
んでは・・・・・。