未来への希望・プロローグ
「リナはつれて帰るわ。」
金の髪を長く伸ばしている男性―。
―ガウリイの手の中で眠るリナを青い髪の女性が抱き上げる。
「・・!?まってくれ!!ルナさん!!」
ガウリイが、女性―ルナにはじかれたように語り掛ける。
「頼む・・!!俺にもう一度リナを守らせてくれ!!今度こそ!!」
半ば涙を浮かべているガウリイ。
「何いってんのよ。それでなくても、少なくとも、ガウリイ。あんたが原因でリナはこうなったのよ?」
半ば冷ややかな目でガウリイを見つめるルナ。
ルナ。ルナ=インバース。
リナ=インバースの姉である。
「俺が・・俺が言葉にしなかったばっかりに・・・。」
うなだれるガウリイ。
(・・ま、仕方ないか。これもあの御方のことだし・・・・・。)
少し考えて。
「ガウリイ、彼方、ゼフィーリアに永住する気・・ある?
少なくともまた今度もリナは思い出すとも・・成長するとも限らないのよ?…今回がそうだったように。」
ルナは手の中で眠っている栗色の髪の―幼い赤子を見ていう。
「それでも・・俺はリナを一生守ると誓ったんだ・・・。頼む・・・・。」
言葉にできなくて。
素直にいうことができなくて招いた結果。
リナはまだ『恋愛』という感情を完全に理解できていない。
無理もない。
リナはまだ誕生してまだ五千年と少し。
あの子の魂は純粋無垢。
それゆえ、初めて出会ったときに感じた感情を理解できなかったあの子。
淡い恋心。
あの子の成長を助けるため―あて、100年ほどあいつには休暇を与え、そして、この世界に、転生させた。
あいつもあの子を人目みて、何か一目ぼれしてたようだから・・。
お互いに惹かれあい。
それでもすれ違い。
また、赤子へと戻っているあの子。
あの子の成長を促す手段。
〃あたしの唯一の『欠片』もう一人のあたし〃
実の娘同様のあの子。
― 部下達とは違い。
すべてあたしの大切な子供達。
でもあの子はまた別。
ルナは眠っているリナを見て、
「・・・今回は思い出さずに、普通に成長したのよ?前回は・・・少し成長遅かったし。その前は一気に成長したし・・・・。」
ルナはガウリイにリナのことをそれとなく言う。
「―それでも。俺の命の続く限り!!」
強い決心をたたえたガウリイの瞳。
「ふぅ・・・・・。」
ルナはため息一つ。
「―分かったわ・・・・。でもいっておく・・・・。―もし、リナが思い出さなかったら・・彼方、次はないわよ?・・・スティルバイト・・・。」
ルナはガウリイの神魔の王としての本来の名前を言う。
「― っ!!それでもっ!!!!」
自分がどうしてここにいるのか思いだしているガウリイ。
(分かっているさ・・分かっている・・・。これが最後のチャンス・・・・。もし・・駄目なときは・・・・・。)
ガウリイは人間になときあたしに言われている言葉を思い出す。
『もし、失敗するとそなた、消滅。それとあの子にはおまえに関する記憶・・消すから。』
仮にあの子の記憶を消したとしても。
心は残る。
消滅させてもそれはそれで心に残るものである。
特にあの子は、まだ幼子当然。
いろいろある長い長い永久の時間の中で、出来ればそんな煩わしさは、与えたくない。
だが、そういう〃心〃も必要なのだ。
特にあの子に関しては・・・あたしと根本的には同じなのだから。
「・・・わかったわ・・・。じゃ、一緒にいらっしゃい。」
言ってルナは・・・。
抱きかかえている赤子のリナと共に、ガウリイもいつ所に連れて。
ゼフィーリア・ゼフィールシティへと空間移動した。
『リナ=インバース崩御』
そんな噂がまたたく間に世間に流れていた。
さて・・・・・。
あたしは、あの子を苦しめ、原因となったこいつには、しっかりと責任とらせなくては。
ただ、消滅させたのでは生ぬるい。
いろいろ、実験などに利用して・・・。
簡単には消滅なんかはさせない。
仮にもあたしの欠片をあんな目にあわせたから。
あの子はまだ成長途中だというのに・・。
〃こいつ〃のいらない介入によって今に至るあの子。
― 簡単には、許さない・・・・・・。
-ACT・0へー
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まえがき:
こんにちわ♪
別のプロットの話のプロローグです。
あ゛あ゛!!見果てぬ夢はどうしたぁ!?という意見は・・しくしくしく・・・(涙)
というわけで、まったく別の話の打ち込みまで(爆!)
↑先に取り掛かっているのを完結させましょう。(汗)
ではでは、いくのです。
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あとがき:
かお:こんにちわです。まったく違う話の打ち込みでぇす(笑)
姫:あのねぇ~・・・・。
エル:で、これってあたしの活躍は?
かお:うぐっ・・(汗)この話では・・・ないかと・・・(滝汗)
エル:なんですってぇぇぇぇ!!!!!?????
かお:あ゛あ゛あ゛!!落ち着いてくださいぃぃ!!!(涙)
姫:それに私も出てない・・・・。
かお:ヴ・・・。ま、まあ、この一部はリナが主人公なので、リナの一人称・・にするつもり。
姫:それかエルの一人称でいくかどうか悩んでいるくせに・・♡
かお:あぅ・・・。リナ視点だとどうしてもガウリイの方の視点が捉えられないからなぁ~(涙)
ま、とりあえず、考えます。それか話の回によって三人称とか二人称でいくか。
エル:しっかし・・・・。あんた、またリナスの名前でいくつもり?
かお:う~ん・・・。考え中です・・・・。たまには変えてみようかなぁ・・と。てへ♡)
姫:全然かわいくない・・・・・。
かお:しくしくしく・・・・。
エル:ま、い~わ。あたしの漫遊記本編入力始めているから許す。
ついでに、改稿前のと改稿後のも同時に打ち込みなさいね♡
かお:むちゃなぁぁ!!?
エル&姫:やればできるって♡
かお:しくしく・・・・・。そ・・それでは・・・・・。
追伸。見果てぬ夢の方はもうちょっとまってください・・・(滝汗)
(だから先にあっちを打ち込めって・・・汗)
それでは。
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