まえがき:
こんにちわ♪
いくのです♪心のオアシス♪(まて!)
え?更新が遅いって?(汗)
は・・あはははは(滝汗)
ともかく!!マジックショップ、エル♪
リナ、誕生ですぅぅ!!!!
ふふふふふ♪ではでは♪


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     希望の行方  ~第2話~




銀河の北側に位置する。
とある太陽系。
その中に、一つの惑星。
緑のその星は。
惑星、アスィア。
そして、その惑星の中心たる場所に。
繁栄している土地が存在している。
惑星の中心に位置する大陸。
眠れる竜の大陸。
その大陸の主要都市、ジール。

魔道都市として、栄えているその町は。
この星の繁栄の中心でもある。
そんな首都。 
ジール・シティの中に。

表街道の一角に。
人知れず、そこにあるはずなのに、なかなか見つからない道具屋がある。

噂では、抜群の美女が経営しているそのお店。
魔法道具屋、マジックショップ・・エル。

その店にたどり着ければ。
そろわない品物はない。
と、噂に上っているほどに。


何しろ、とてつもない、力が宿っている品物などを売りさばいている。
という噂。

それゆえに、こぞって、生きとしいける存在は。
このお店を見つけ出そうと、やっきになっている。


だが。
この店は。
そう簡単には、行き着けない。

何しろ、経営しているのが・・・・。
店主曰く。
『力がなければ、来ても無駄よ♡』
であるらしいそのお店。


その店で働いているのは、
女性と、女の子の二人・・。





「ねえ、ユニット、ちょっと、面白いこと、思いついたのよね♪」
「何?エル?」
散歩の帰り道。
金色の髪に金色の瞳の絶世の美女。
という言葉が、これほどに当てはまる女性はいない。
という、この世のものとは思えないほどの、美女が、
隣を歩いている黒いポニーテールの女の子に話しかけている。
「さっきの、赤ん坊♡」
「ああ、かわいかったわね♡私もまた産もうかしら・・。本気で♡」
手を頬にあてて言っている黒髪の少女・・ユニット。
「・・・ユニット、あんたは、わざわざ自分で産んで・・楽しい?」
「もちろん♪」
くすり。
「くすくす、ユニットらしいけどね♡いえね、あたしと、ユニットだけじゃない♪今の店やってるのは♡」
くすくすと笑いながら、エルがいう。

彼女の正式な名前の頭文字。
彼女のことを知っている存在達は。
たいがい、頭文字で名前を呼んでいる。
その方が、呼びやすいからという理由で。
あと、彼女達の正式名前や。
真実の名前を言った日には・・。
名前のもつ力に耐えかねなく、消滅してしまう。
という事柄もあるにはあるのだが。

「まあねぇ。でも、いくら、エルが気配を隠しているとはいえ・・。今だに、気づかない、レイスもルナも、どっちもどっちよねぇ。」
ユニットが、くすり。
と笑う。
その笑い方は、まるで、見た目の十歳前後の少女の笑い方ではなく。
すべてを悟っているかのような、そんな笑いかたで。
「まあ、部下S達だし。今にはじまったことじゃないしね♪それより♪あたし、あの赤ん坊みて、思いついたのよね♡
  せっかく、暇つぶししてるんだし♪ついでに、言い寄ってくる存在の排除もかねて♡赤ちゃん、創ってみようかなぁって♪」
にっこりと。
満面の笑みでいうエル。
「・・創りだすの?それ専用に?面白そうだけど・・。」
ちっちっちっ。
「あら♪そうでなくて♪あたしの一部を切り離して、実体化させるのよ♪
  当然、あたしの自我などを一切合切なくしてね♪真っ白な状態で♪」
人差し指を口にあてて、横にふり、にっこりと笑っているエル。
「あら♪楽しそうね♪それ♪」
ユニットが同意すると。 
「でしょう♡どんなに育つのか♪楽しみだし♪」
「確かに、元はエルだものね♡それ、やってみましょうよ♡」 
「よっし♪決まり♪じゃ、早速戻りましょ♪」
「そうね♪」
ふわり。
二人がうなづくと同時に。 
二人の姿は、瞬く間にその場から掻き消えていた。


「じゃ、始めるわね♪」
一瞬のうちに、店に戻った彼女達は。
なぜか、一瞬のうちに、赤ん坊を入れる籠を出現させ。
そして、なぜか、うきうきと、
手を籠にかざして、エルが何かつぶやき始める。


― わが一部よ  わが意思に転じて ここに分断せん ―
― 我の意思は汝の意思にあらず 汝の意思は我にあらず 汝は、汝のみ 我は我のみ
  今ここに、新たな意識と創造せん 目覚めのときまで ―


――― かっ!!!


ほのかな、淡い金色の光が。
店全体に広がってゆく・・・。 



「・・・ぎゃあ、ほぎぁぁぁぁぁあああ!!」

光が収縮した後には、
エルと同様に、金色の髪のまるで、エルをそのまま、赤ん坊にしたかのような、誰もいなかったはずなのに。
籠の中に誕生していた。

あら? 

 「あら?う~ん・・。新たに命になっちゃった・・。ま、いっかvvあたしの娘にしましょっとvv」
赤ん坊を覗き込んでいるエル。
ただの、自我などをすべて排除しただけだというのに。
創る気もなかったのに、新たな、命として誕生しているこの赤ん坊。
「ついでだしvvこの世界のあたしの一部・・この子と交換しましょvv――貴女は、この世界となるのよvv」
どうせだったら、どっちにしても、このあたしの一部なんだし♪
ここのあたしの一部でもある核と交換しましょ♪
それは、単なる気まぐれ。
エルはそう思いつつ。
「貴女の名前は、リナよ。リチェウスィ=ナファレス=ネオ=ロード♡
  このあたしに代わり、この世界の核となる存在vvよろしくね♡リナvv」
言葉をかけられて。
金色のおおきくばっちりした目を見開いて。
視界に入るエルとユニットをきょとん。
とみている赤ん坊。
「きゃぁぁぁぁ♪かわいぃぃぃぃ♡エル、考えたわね♪で♪自我は、これから育てるんでしょ♡」
ぷにぷにぷに。
なぜか、ほっぺをぷにぷにと触って喜んでいるユニット。
「・・・・やっぱ、あたしも、また、産もうかなぁ・・・・。というか、ミレアの子供でも、面倒みに戻るかなぁ・・。」
「あら、ユニットも、やればいいじゃない♪世界の核を子供にするの♪」
「うーん・・。かなりやってるからねぇ・・。子供はともかくとしても、ほかのやつに任せているのは。」
この二人なればこそ、分かる会話をしているエルとユニット。
「・・だぁ!」
もみじの手が。
空気をつかむべく。
きゃ、きゃ。
と、籠の中ではしゃいでいた。


「とりあえず、するからには♪知識だけは、与えておきましょう♪あとは、今から、ゼロから育てるの♪」
「かぁぁぁぁわいい♡私もしばらく、一緒に育てるわねvv」
だあだあだあ。
何もわからずに、ただただ、膨大なまでの知識だけは。
魂に刻み込まれた赤ん坊。
何も、知らない。
何もわからない。
何もしらない、真っ白な状態。
真っ白なまでの透明で、何色にも染まるその魂。

きょとん。


・・・・あたしのなまえ・・りなってゆーの?


魂における感覚で、それだけが。
今誕生したばかりの赤ん坊に理解できている真実。



「きゃきゃきゃ♪」
リナを連れて外にでる。
「あら?エルさん?いつの間に子供なんて?」
「かわいいでしょ♪リナっていうんですよ♡」
「おやおや、まあまあ、父親は?」
好奇心旺盛の近所の奥様方が聞いてくる。
「え?その・・いないんです・・・。」
こみ上げてくる笑いを隠すかのように下を向くエル。
だが、それが、言いたくないことだ。
と、捕らえている近所の奥様連中たち。
「まあまあ、深くは聞かないよ。あんたも、いろいろと何かと大変なんだねぇ。」
「だから、女の子二人で、店なんて、やってたんだねぇ・・・。」
かってに、想像して、納得して。
涙などを浮かべて、同情していたりする。

彼女達が、店を開いたとき。
なぜ、女の子二人が、店をやっているのか。
と、疑問にほとんどの人々が思っていた。
何か、理由があるのか。
それに、店があることは知っているのに。
いざ、店にいこうとすると。
どこにあるのかが、見つからない不思議なお店。
でも、妊娠してたの・・きづかなかったわねぇ。
とことん、勘違いしまくっている、町の人々である。



「まあ、赤ん坊の世話は、何かと大変だろう?何かあったら、何でも手助けするからね♡」
にっこり。
「お心づかい、ありがとうございます♡でも、ユニットもいますし♡あたしもいますから♪」
「いいかい?赤ん坊のことで何か困ったことがあったら。すぐに、相談するんだよ?」
きゃきゃきゃっ。
エルに抱きかえられているリナは。
ただただ、キャキャと笑っていた。



くす。
存在って面白い♡
赤ん坊がいる。
というだけで、ここまで親切になるなんて♪
エルがくすくすと笑っている。
「うーん、本当、我ながら、面白い種族、創ったものよね♪」
「ま、だからいいんじゃない♪」
エル同様に。
同じ種族を創り出しているユニットが。
エルの横で同意しているのだが。


リナを連れて外に出ると。
あっという間に人だかり。
なぜか、リナに食べさせてとか。
頑張ってとかと、声をかけられて。
わんさかと、食べ物や、子供の遊び道具がエルとユニットに渡される。



その日のうちに。

リナは、瞬く間にジール・シティのアイドルと化していた。




マジックショップエル。
そこは、絶世の美女と瓜二つの赤ん坊。
それと、かわいい少女が経営しているお店・・・・・。


リナが誕生して、三日もたたないうちに。
噂はあっという間に、マジックショップエルの店に追加されていた。


「あら、エル、リナは?」
「今、寝たわ♡」
すぅ・・・・。
やすらかに、寝息をたてて眠っている赤ん坊。
くすり。
かわいいvv
「この子、一体、どんなに成長するのかしらね♪」
ぷにぷに。
リナのほっぺをつつくユニット。
「そうねぇ♡まだ、誕生したばかりだし♪いろいろと、世界のことを教えていかないとね♪」
にっこりと。
すやすやと。
ベビーベッドで眠っている、金色の髪の赤ん坊をみつつ。
二人、顔を見合わせて、くすりと笑っていた。


エル・・すべての混沌を統べる王。
すべての混沌を抱擁し、創りだせし存在の欠片として。
まっさらの自我で誕生したリチェウスィ=ナファレス。
通称、リナ。


気まぐれにより、誕生した魂。
だが。


これから、この世界の物語は・・始まった・・・・。



                       -続くー

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あとがき:
薫:よっし♪愎物語に参加しつつの、打ち込みやってたり♪(まて!)
  というわけで(何が!?)
  次回から、リナちゃん、大騒動開始です♪(笑)
  過去からの希望で最後でふれた。リナの大陸破壊エピソードなど。
  それと、二ヶ月ごのときの、スティルバイトとの出会い♪
  ではでは♪また・・いつか♡
  でわぁぁぁぁぁ♪


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