前回までのあらすじ:
エル様が、お仕置きタイムにはいってしまった。
原因は・・・ばかな、天竜王の部下の黄金竜が、エル様に恐れ多くも、喧嘩をふっかけた為・・・・。
知らないって・・・恐ろしい・・・・。
リナ達は、なぜか、結界の中にあった、温泉宿で、くつろいでいる。現実逃避にはしりながら。
温泉宿は、実は、エル樣が、あとで、お仕置きすませて、入ろうとおもわれて、造られていたのだが。
それは、リナ達は、しらないことである。
エクセレントパニックin世界パニック前編
いまだ、エルのお仕置きは、続いている。
なぜか、この宿の食事・・もとい、食事の材料は、つきることが、ないよ~なので、助かるのだが。
「リナさーん・・・。そろそろ、一ヶ月は、たったんじゃないんですかね~・・。」
とアメリアが言う。
確かに。
すでに、一ヶ月以上は、たっている。
あれから・・・・・。
「確かにそ~よね・・。」
とあたし。
あれ?
なんか、今、一瞬、身体の調子がおかしかったが、ま、気のせいだろう。
ガウリイが、いきなり、あたしのおなかに耳をあててくる。
「ちょっと!!ガウリイ!!なにすんのよ!!」
「りな~♪子供、お腹の中で、うごいてるぞ~♪」
とガウリイ。
ど~やら、気配で、それを察知したらしい、ガウリイ・・・・。
本当に、野生の獣なみの感性してるわ・・・ガウリイ・・・・・・。
そ~いや、すでに、何ヶ月だっけ?
八ヶ月は過ぎてるよなー・・・・。
未だに、外(エルの結界の外)では、大パニックになってるし・・・。
そして、またまた、月日が過ぎてゆく。
「二ヶ月は・・・たちましたね~・・・。」
ダルフィンがぽつりと言う。
「部下達、心配してないかしら?」
とダルフィン。
「心配どころでは、ないだろう。外の様子を具間見る限り・・・。」
とグラウシェラー。
・・・・確かに。
何しろ、魔王や、腹心全員の気配が、掻き消えている中でのこの騒ぎである。
魔族連中は、大騒ぎして、神族連中や、ゆかりの者まで、大騒ぎ!!
何か、今、絶対、結界の外に、出て行きたくないよ~な・・・・。
と、あれあれ?
「い・・いた・・・いたたたたたっっ!!!」
いきなり、お腹が痛み出した。
何で?!
まさか、食あたりでも、したとか?!
しかし、尋常では、ない、この痛さ!!
「いったぁぁい!!!」
あたしは、お腹を抱えて、うずくまる。どんどん、痛みは、増すばかり。
「リナさん?」
とアメリア。
「リナ?っは!?リナ、そーいや、お前、何ヶ月だった?!」
とゼル。
「・・・う・・うう・・・わかんない・・・。多分・・・八ヶ月は過ぎてると思うんだけど・・・いたたたたっ!!」
あたしは、痛みにたえながら、何とか、答える。
何々!?なんなの!?これっ!??
「大変だ!!おい!!いそいで、医者を!!」
とゼル。
「ここでは、無理ですよ。」
とゼラス。
「エル様の結界の中・・ですからね~・・・。」
とダルフィン。
「どうしたんですか?」とゼロス。
「リナ、陣痛が始まってる!!子供が産まれるぞ!!」
とゼル。
『えええええええぇぇぇぇぇ~~~~!!!!???』
全員の驚愕の声がはもる。
コレが・・・陣痛?!!
いった~い!!!どーにかしろ~!!!ガウリイー!!!
「大変です!!すぐに助産婦さんを!!」
とアメリア。
「どーやって、ここから、出る気だ?」
もっともな、意見のグラウシェラー。
し~ん・・・・・。
全員が黙り込む。
「やっぱ・・・エル様に・・・頼みにいくしかないのでわ?」
とアメリア。
「誰が、いくんだ?あんな、状況の中に・・・。」
と冷静に突っ込みをいれてるグラウシェラー。
「とにかく!!湯を沸かせ!!アメリア!!」
ゼルが指示を出す。
「ゼルガディスさん、慣れてますね~・・。」
とゼロス。
「弟や、妹がいるからな。自宅出産だったし・・・田舎だったから・・・」
とゼル。
なるほど。
兄弟で経験をつんでるわけか。
ゼルは。
あたしは、まだ、うずくまっている。
ど~にか、してくれ~!!!この痛さ!!!
「リナ、大丈夫か?」
とぼけたこと、いってくるガウリイ。
「大丈夫なわけ、ないでしょ!?ガウリイ、あんた、かわんなさい!!」
むちゃくちゃなことをいってるあたし。
「とにかく、誰か、いないのか?赤ん坊、取り上げられるやつは?!」
とゼル。
「私は、無理です。」
とアメリア。
「私も。」
とアイリス。
まだ、この状況に巻き込まれてる彼女なのだが。
「僕達は、魔族なので、そ~いったことには、縁は・・・ねえ?獣王様?」
とゼロス。
「私たちは、出産という、形は、とりませんし。」
とダルフィン。
「用が、あれば、創りだすまでだし。」
とグラウシェラー。
・・とことん、魔族である。
「ど~でも、い~が、ど~にかしろ~!!!いたたたた!!!」
「いっとくけど、このままだと、あたし、この宿の結界、維持できないかんね?!」
あたしの言葉に、一斉に顔色を変える皆。
ここが、エルの力の余波から無事なのは、あたしが、結界を宿全体に張っているからなのだ。
と~ぜん、結界が解けると、どうなるかは・・・。
ちょっと、宿の外をみれば、すぐ分かることである。
「それは、困ります!!」
アメリアが、悲鳴をあげる。
「おい!!あんたら、仮にも、魔王の腹心だろ?!だったら、どーにか、してみろよ?!」
とアイリス。
『絶対、無理です。』
きっぱし、はっきり、声をハモらせて、答える三人とプラス一名。
「おれが、いって、頼んでくる!!」
そ~いって、いきなり、駆け出してゆく、ガウリイ。
ちょっと!!無理しないでよ!!ガウリイ!!
・・・・あれ?まてよ?
・・・・・ガウリイなら・・・大丈夫かも・・・・。
何しろ、エルの空間の中で、消滅しなかったくらいだし・・・・
「さってと♪次は、どうしよっかな~♪」
エルは、Sをスコップでぐりぐり、突き刺しながら、次のお仕置きを考えているよ~だ。
エルの周りには、すでに、完全に抜け殻と化している竜王達が、つったっている。
中には、棘つきハンマーを付きたてられてるやつもいるけど。
黄金竜達は・・・・はっきりいって、生きていない。
いや、生きては、いるが、死んでいる。全員。
植物状態とゆ~やつである。
そこへ、なぜか、やっぱり、大丈夫だった、ガウリイがエルの所へたどり着く。
どーも、エルの力をよけながら、そこまで、たどりついたらし~。
相変わらず、人間離れしたやつ・・・・。
「エル!!頼む!!結界、急いで、解いてくれ!!」
とガウリイ。
「あら、ガウリイ。よく、無事に、ここまで、これたわね~。」
とエル。
「で、なんで?」
エルがガウリイに問い返す。
「リナが、産まれそうなんだ!!」
とガウリイ。
「リナが?!あら♪もう、そんな、時期♪だったら、さっさと、そっちに移動しよっと♪」
言って、いきなり、結界を解くエル。
「あんた達のお仕置きは、ひとまず終了♪いっても、いーわよ♪」
エルが竜王達に向かって言うが、誰一人として、動けるものは、いないのが、現実だったりする。
さすがに、姉ちゃんと、Sは、世界の・・この星の状態に気が付く。
ありったけの、残りの力を二人は、振り絞り・・・
『静まんなさーい!!皆!!!』
『我が命令によって、静まれー!!!』
精神世界面から、世界中に、それぞれに、命令をだしている。
さすがに、気配を隠す力は、二人とも、残ってないらしく、気配を完全に開放しているのだが。
それでも、どうにかこうにか、二人は、動けるらしい。
ま、歩くたびに、大量に、赤いものが、でてるけど。
二人とも。
「さて♪じゃ、リナのとこに移動しよっか♪」
いって、エルは、瞬間いどうして、一瞬でこちらにやってくる。
ガウリイが、エルのところに、たどりついた。と同時に、いきなり、結界が消える。
「あっ!!結界が解けましたよ!!」
とアメリア。
「本当!!青空がみえる~!!」
とアイリス。
涙を流している。
あたしは、というと、それだんでは・・ない。
「よしっ!!結界が、解けたな!!いそいで、医者か、助産婦を!!」
とゼル。
「でも、どこに、いけば、いーんですかー?!」
とアメリア。
そりゃそーだ。
ここ、初めての土地だし。
一応。
「ううう~!!ゼロス!!あんた達、ど~にか、なさい!!でないと、あとで、ギガスレおみまい、するかんねー!!!いたたたたっ!!!」
とあたしは、叫ぶ。
さすがに、あたしが、本気で言ってるのを察した、ゼロス達四人は、硬直する。
「すぐに、さがして、きましょう!!ほら、ダルフィン!!ゼロス!!」
ゼラスは、すぐさま、空間移動して、ゼロスとダルフィンを連れてゆく。
グラウシェラーも、移動しようとした、その時に、・・・エルがやってきた。
瞬間移動で。
「はーい♪リナ♪」
明るい口調のエル。
「あああのね~・・。エル・・・。いたたたたっ!!!」
エルに、何か、言いたいことは、山とあるのだが、痛みのせいで、それどころではない。
やがて、身体をひこずるように、姉ちゃんとSもやってくる。
かなり、ダメージ受けてるよ~だ。二人とも・・・・。
Sなんか、すこし、身体が、薄くなってたりするし。
あたしの、ところまで、どうにか、たどりつき・・・・
バタッ!!!
姉ちゃんとSは、倒れ込み。
そして、そのまま、気絶する。
かなり、無理してたらしい。
二人とも。
「あら、だらしないわねー♪」
エルは、二人を見て、いってるし・・・。
竜王達は、未だに、あそこで、倒れてるよ~だし・・・・。
世界の・・星中では、いきなり、魔王の気配と竜神の気配が、現れたので、またまた、パニックになってるし。
さすがに、完全に、気配全快にしてたので、鈍感な人なども、瘴気や、神気にきがついたらしい。
エルの気配は、エル、しっかり、隠してたらしく、気づかれていないのだが。
そんなことよりも・・・・・だれか、ど~にか、してくれ~~!!!この痛さは何なのぉぉお!?
「待たせたわね!!」
ゼラス達が、助産婦を連れてくる。
いきなり、空間移動して、つれて、きたらし~。
助産婦は、目を丸くしているのだが。
そりゃ、そーだろ。気絶しないだけでも、すごいことである。
「彼女です!!」
とダルフィンが、あたしを指差して、エルがいるのに、気が付く。
「エエエエエル様、ご苦労様でございます。」
わけのわからんことを言ってるぜラスとダルフィン。
ゼロスは、エルに、飲み物を運んだりしている。
「これは!!すぐですね!!手伝ってくださいな!!」
助産婦が、あたしの状態をみて、すぐさま言う。
さすが、プロ根性。
瘴気や、神気が、とりまく、この部屋で、よく、正気が保てるものである。
「よろしくね♪マリーナ♪」
いきなり、助産婦の名前を呼ぶエル。
へー。マリーナってゆーのか。この人・・・・。
やがて、あたしにとっては、ながい、戦いが始まった。
『おおぎぎぎややゃゃゃゃゃあああああぁぁぁぁぁ!!!!!』
元気な赤ん坊の声が、大気中を駆け巡る。
「やった!!産まれた!!」
とガウリイ。
「おめでとう、ございます!!」
とアメリア。
「なんとか、なったか・・。」
とゼル。
一方、ゼラス達は、冷や汗かいている。
気づいたらし~・・。
この子供のことに・・・・。
あたしも、すぐ、気が付いた。
この子が、誕生して。世界中に散らばってた、あるものが、この子誕生の影響で解き放たれているのだ。
それは、やがて、ここに、この場所に集まってくる。
―光と闇の球体。
・・・・これが、なんなのかは・・・・・。信じたくないが、事実である。
それは、光は、姉ちゃんの身体の中に吸い込まれていき。
闇は、Sの身体の中に吸い込まれてゆく。
そう―・・・
かつて、ばらばらになったという、姉ちゃん・・スィーフィードの力の欠片全て。
そして、封印されてた、魔王の欠片・・残りの全てである。
この子の誕生の影響で、魔王と竜神が、完全復活したのだ。
なんで、そんなことになったかというと・・・・・・
「・・・・・エル・・・・・人の赤ちゃんに何やったのよ・・・・」
あたしは、エルにじと目で問う。
こんなこと、できるの、エルだけである。
「あら♪魔と神の両方の力を持たせただけよ♪その子には♪」
とエル。
「「ぶぶぶぶううぅぅ!!!!」」
噴出す、ゼラス、ゼロス、ダルフィン、グラウシェラー。
『それって・・・もしかして・・・・?』
冷や汗かいてる、アメリアとゼル。
「そう♪この子、一人で、両方の光と闇の王の力を持ってるの♪ちょっと、かわってるでしょ♪」
とエル。
「じょ~だん!!なんだって、そんなこと!!」
あたしは、当然のことながら、食って掛かる。
「大丈夫だって。一応、その子、人間だから♪実はね♡次の世界を任す魂にしよっかなー♪って♪」
とエル。
それでかい?!
しかも、今度は、一人に、二つの力をもたすだと?!
「あら♪もう一人、おなじ、存在、作るわよ♪ってことで、リナ♪頑張んなさいね♪」
とエル。
「ちちちちよっとまってよ~!!もしかして、もう一人もっ!!??」
あたしが、叫ぶと、
「そっ♪リナの子供で作るから♪」
あっさりとした、エルの返事。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・シーン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
辺りに、静寂が満ちる・・・・・・・・
ま、まさか、そーくるとわ・・・・・・。
エル・・・・・・・・・・。人の子供で・・・・・・。
「・・・・・とにかく、頑張れ。リナ。」
「頑張って、育ててください。魔に負けないように。」
ゼルとアメリアが交互に言う。
「しくしく(涙)リナさんだけでも、大変なのに~(涙)」
とゼロスは、いじけている。
「とりあえず、仲良くなっておくに、こしたことないわね。」
とゼラス。
「・・・・復讐・・・あきらめよっと・・・・・」
とグラウシェラー。
まだ、あの以前のこと、根にもってたらしい。
心の狭いやつ。
ガウリイは、いつものことながら、理解していない。
ちなみに、今、産まれた子供は、あたしのお乳をすって、すやすやと眠っている。
髪はあたしと同じ栗色。瞳の色まで栗色である。
親ばかかも、しれないけれど、結構、かわいい、女の子である。
「で、名前は、何にするんだ?」
とガウリイ。
今のを聞いて、何も、動じていないのが、ガウリイらしいところである。
ま、理解してないんだろーけど。絶対に。
「そ、そーね・・・。じゃ、エリアンヌ・・で、どう?」
かくして、あたしの娘の名前は、エリアンヌで、決定した。
暫くのち、アイリスとわかれて、再び、一応、元の場所・・かつての結界の(元)中に帰ることを決定した、あたし達。
・・・さて、これからが、大変だ・・・・。
-後編へ続くー
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まえがき:
こんにちわ♪
さーて、エクセレントパニツクもあと、残りの打ち込み三編とまでなりました♪
さーて、ではでは、かんばって、打ち込みしまーす♪
では♪世界パニック前編なのです♪
いっきまーす♪
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あとがき:
さーて、よ~やく、前編打ちこみ、完了なのです♪
リナ:まさか、あ~いう、存在にするとわ・・・。人の子供を・・・。
エル:い~じゃない♪面白いし♪神と魔が、二人とも、どちらの力、もってたら、面白いと思わない♪
リナ:・・・だからって・・・人の子供で・・・・。
エル:リナが、あたしに、近い存在だから、こーゆーことができるのよ♪
あたしでは、ないけど。リナは。あたしの力の一部でもあるんだから♪
かお:え~。一応、説明まで。
前回の闇とリナシリーズでは、リナがエル樣と同一人物でしたが、今回は、少し、違います。あくまで、リナはリナです。
でも、元は、エル様の力の一部ですので、実力的には、エル樣の次くらいと思ってください。
ちなみに、リナが、金色の力を使うのは、自分の力の時もありますが、(ラグナブレードなど)
ギガスレなどは、エル様の力を借りています。一応、念のための補足です。
リナ:ぶつぶつ・・・。そ~いえば、他の人の作品でも、・・・ぶつぶつ・・・・。
かお:さて、では、世界パニック後編です。今回は、ほとんど、リナの出産になってしまいましたが・・・・・。
次回は?なんと!?とんでもないことが、世界中の人にわかってしまいます!?
エル:ま、全部、後編で、打ち込めたら・・の話でしょ?それ?
かお:ぎくっ!?では、次回で♪
エル:あっ!!無視しないのよ!!
(かお、逃走。エル樣、リナ、かおをおっかけてゆく。)
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