前回までのあらすじ:
天竜王の統治している土地にやってきているリナ達一行。
そんな中、ある依頼(?)から、魔王が、またまた、力を復活させる。
そして、その波動を感知して、やってくる天竜王配下の黄金竜達。
何をかんがえてるのか、エル様に、喧嘩をふっかけたから、さ~大変!!
あわれ、全滅する黄金竜・・・。(同情の余地なし。)
そして、リナ達は、ただただ、だまりつくすしかないのであった・・・。
エクセレントパニックin神と魔の受難編・1
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
あたし達は、ただただ、だまりつくすしかなかった。
と、
「リナ!!?何があったの??!」
血相を変えて、いきなり、姉ちゃんが現れる。
ど~やら、いそいで、きたらしく、ウェイトレスのかっこのままである。
「今、エル様の(恐ろしい)怒りの波動を感じたんだけど!??」
と姉ちゃん。
・・・・あ゛~・・・・。ゼフイーリアにまで、伝わったか・・・今のエルの波動・・・・。
「スィーフィード~・・・。あんた、部下にど~いう、しつけしてるわけ~・・・」
エルの声はすわっている。
「は?」
姉ちゃんは、理解ができていない。
「・・・・姉ちゃん・・・天竜王の部下の黄金竜がね・・・・・・・・・エルに喧嘩・・・ふっかけたのよ・・・。」
ぴしいぃぃ!!
あたしの説明に凍りつく姉ちゃん。
・・・無理ないか・・・・
「そそそれは、すみませんでした!!!」
謝り倒す姉ちゃん。
「すみません・・ですむ問題でもね~・・・」
とエル。
でも、それしか、方法はないと思う・・・・・。
あ、Sがその様子を見て、なんとか、復活する。
今まで、エルにドつかれた後遺症か、気絶してたのだ。こいつは。
やがて、
「うん?どうやら、他にも、客人がきたぞ・・。」
Sがぽつりと言う。
ふと、みてみると、本当だ。
なにやら、空いっぱいに、竜達が群れている。
「なななななっ??!!」
それを見て、またまた混乱しているアイリス。
やがて・・・・。
その、竜の群れの中から、数名が降りてくる。
「ど~やら、他の竜王さん達の配下の人達ですね~。」
ゼロスがのんきに言う。
Sやゼラス達は、完全に気配を隠しているから、少々では、ばれないと思うけど・・・。
問題は・・・・。
あたしは、姉ちゃんにお仕置きしてるエルの方を見る。
ま、エルも、姉ちゃんも、気配は、隠してるけど・・・・。
やがてー、一人の竜が口を開くー・・。
「一体、何があったのだ!?ここで!?
今しがた、ものすごい瘴気を感じたと思うと、今度は、あの、すざましい、わけのわからんプレッシャー。
その直後、天竜王様に使えていた者たちの気配は、消え去るし・・・」
瘴気は・・Sのことだな。間違いなく。
で、プレッシャーというのは・・・やっぱ、エルのことだろーなー・・・。
あたし達は、互いに顔を見合す。
と、
「うん?やや?!きさまは、竜を滅せし者(ドラゴンスレイヤー)ゼロス!!」
何人かの竜がゼロスを見て、声を上げる。
あ゛・・しまった!!
そーいや、ゼロスって、ある意味竜族では、有名だったんだった!!
『ゼロスだと!!??』
ざわざわと、ざわめきたつ竜達。
「なぜ、こんなところにいる!?」
怯えのこもった声で、ゼロスを問いただす竜達。
「なぜ・・っていわれても・・・ねえ・・。説明が・・・」
とゼロスは言葉に詰まる。
『うんうん。』
あたし達が同時に同意する。
ここで、説明したら・・・ますます・・ややこしくなるだけである。
確実に・・・。
「・・・・・あんた達も・・・・・ウルサイわよ・・・・・・。」
あ゛・・エルの声が・・・しかも、まだ、機嫌直ってない!!
『何を・・』
いいかける、竜族を、
『うわ~~!!やめれ~~!!』
あたし達の声が見事にはもり静止する。
これ以上、ことをややこしくして、たまるか!!
「・・・・・・やめてくださらない?貴方たち。この御方に、刃向かうのは、そく、消滅を意味しますよ・・。」
姉ちゃんの弱々しい声がする。
『確かに。』
あたし達九人の声が重なる。
「まったく・・・。スィーフィードといい、シャブラニグドゥといい・・・・。デュグラディグドゥにヴォルフィード・・・・。
なんだって、こう、迅速にお仕事しないわけ!!??」
あ゛・・エル・・かなり、怒ってる・・・。
「も~ちょい、他の世界の奴ら、参考にして、さっさと、行動に移りなさい!!!」
エルの一喝に・・・
『ハハハハハイイイィィィィ!!!申し訳ありません!!!エル様!!!!』
みごとに、声を一致さして、叫ぶ、姉ちゃんとSの二人。
エルの機嫌をそこねたら、即、消滅させられるからだろーが・・・・。
どてっ!!!
ものすごい、おとをたてて、何かが落ちてきた。
みれば、一人の女性と二人の男性。だが・・彼らは、人間ではない。
あたしには、すぐ分かった。
こいつら、三人が誰なのか・・・・。
アクア婆ちゃんに気配が似てるし・・・・。
『いいいいいいいいいいまっ!!?なななななんてっ!!!!?』
三人が、震える声で、叫ぶ。
「ちょ~ど・・いいわ・・・。スィーフィードだけでなく、あんた達もきたのね~・・・。」
とエル。
?
黄金竜達は、エルの言葉の意味が分からず、キョトンとしている。
「んっふっふっ♪このあたしに、喧嘩ふっかける部下なんて・・・・ど~いう、しつけ・・・してるのかしらね~・・・バールウィン・・・・。」
エル、かなり、声が座っている。
さあああぁぁぁ!!!
見事に血の気が引いてゆく、天竜王・バーウィン。
こいつらも、さっきの気配(?)を感じて、直接に偵察にきたらしいが・・・・。
バールウィン、今にいたって、ことの重大性に気が付いたようだ。
もっと、部下の管理ぐらい・・・しとけよな・・・。
Sじゃ、あるまいし・・・・
一方、エルの無言で放つ、プレッシャーに気がついたのか、竜族達は、固まっている。
「あああああ!!!すいませんでしたのです!!!ロードオブナイトメア様!!!」
バールウィンの放った一言に。
ぱっしししししぃぃぃぃんんんんん!!!
全ての、あたし達以外の全員が凍りつく。
アイリスは、この状況についていけないらしく、放心状態になってるけど・・・・。
やがて・・・・
『お゛い?』
一人の竜がギギギィとこちらに向かって言う。
『真実なの・・か?』
と。
気持ちは分かる。
すっごく、分かる。
確かに、嘘であってほし~よな~・・・。
あたし達も、無言でうなづく。
それしか、出来ない。
はっきりいって。
「ちょうどいいわ!!ここで、あんた達神族と竜神とSのやつ、お仕置きタイムよっ!!!」
エルの声が高らかに響く・・・
「・・・・赤瞳の魔王様・・・頑張ってくださいね・・・。」
ゼラス、ゼロス、ダルフィン、グラウシェラーの同情の声がSに向けられる。
「姉ちゃん・・・しなないでね・・。」
とあたしは、姉ちゃんに言う。
「・・・頑張ってくださいね。死なないように、祈ってます。赤の竜神の騎士さん。」
とアメリア。
それを聞いて、またしても、ダブルで凍りつく竜達。
「・・・で、どうやって・・・防ぐ?」
とゼル。
「ルナさん、いないし、Sもいないし・・。ゼロス達なら、出来るんじゃないのか?」
とガウリイ。
「無理です!!いくら、私たちが、魔王様の腹心でも!!」
きっぱり言い切るゼラス・ダルフィン・グラウシェラー。
『ぱくぱくぱく・・。』
こちらを向いて、絶句する竜達。
「・・・・・・・一応、あんた達には、紹介しておくわ・・・。」
あたしは言う。彼らに向かって。
おそらく、確実にこれから、巻き込まれるであろう、彼らに。
説明くらいは、しといてあげないと・・・・。
「彼女が、獣王ゼラス=メタリオム。で、部下の獣神官ゼロス。海王ダルフィンに、覇王グラウシェラー。
で、今、エルに・・・金色の魔王に指名されたのが、赤瞳の魔王シャブラニグドゥに、
赤の竜神の騎士とされてる、赤の竜神スィーフィードの転生、ルナ=インバース。」
『え゛え゛・・・と・・・転生・・って・・。』
なんとか、声をだせた竜が聞いてくる。
「本人ってことよ。スィーフィードと。ちなみに、元の力、まだ、半分くらいしか、もどってないらし~けど・・。」
とあたし。
『な・・なんで・・そんなこと・・』
聞いてくる竜。
声がかすれて怯えているのは、しかたないことである。
「あたしは、リナ。リナ=インバース=ガブリエフ。ルナ=インバースの妹よ。
で、こっちが、アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン=グレイワーズ。
んでもって、ガウリイ=ガブリエフにゼルガディス=グレイワーズ。」
あたしは、ガウリイ達を指しながら紹介しておく。
「?リナ=インバース?あの、冥王フィブリゾを滅ぼした?」
あたしの名前を聞いて、なんとか、正気に戻った竜・・といっても、人間の姿になってるが・・。が聞いてくる。
「・・・・フィブを滅ぼしたのは・・・・エル様なんだけど・・・。」
とゼラスがぽつりと言う。
「リナさんが、エル様・・・召喚しちゃったんですよね~・・・。あのとき・・・。」
とゼロス。
「しかも、ばかなことに、フィブリゾのヤツ、エル様に攻撃なんてして・・・。」
とグラウシェラー。
「確かに。いくら、リナ=インバースに乗り移っておられたからといっても。当のエル様を攻撃なんてしたから・・。」
とダルフィン。
「・・・しょ~がないでしょ~が。そ~しないと、皆が、ガウリイが殺されてたんだから。
冥王に。あたしも、まさか、エルが力をかしてくれて、あんな結果になるとは、思わなかったわよ。」
あたしが言うと、
「リナさん。エル様に、混沌へ連れて行かれてましたしね~。」
とアメリア。
「しかも、ガウリイがそれ、追っかけていって、無事に戻ってこれたというのも、すごいが。」
とゼル。
それをきいて、完全に石化又は、フリーズする竜達全員。
「でも、どーします?エル様の力の余波なんて・・・私たちでは、防げませんよ・・。」
ダルフィンが泣き言を言う。
「・・・・・・ふう・・・・・。仕方ない。あたしがやるわ。」
あたしが、ため息を漏らしつつ言うと、
「えっ?!出来るんですか?リナさん?!」
アメリアがかなり驚く。
・・・・秘密にしとくつもりだったんだけどなー・・・。
この際、仕方がない。
「出来るわよ。あたしの魂の元は、エルの力の一部・・・あたし、エルの力の余波で誕生した、生命(命)だから。」
あたしの言葉に絶句するアメリア、ゼル、ゼラス、ゼロス、ダルフィン、グラウシェラー。
ガウリイは・・・いつもながら、理解してない。
「・・・・それ、本当ですか?リナさん・・。」
ゼロスが聞いてくる。
「ま・ね。姉ちゃんが教えてくれたし。そのこと。それに、姉ちゃんにあたし、封印、解いてもらってるし。」
あたしは言う。
「あれ?もしかして、あのときですか?リナさんの結婚式のとき!!リナさん、いきなり、スタイルが良くなってましたが!!?」
とアメリア。
今ごろ思い出したらしい。
「そういや、そうだったな。あの時は、金色の魔王にきをとられてたからな・・。」
とゼル。
「そういや・・そうでしたね・・。」
とゼラス。
「もしかして・・・エル様が、降臨されてきてるのも・・・それが原因!?」
とダルフィン。
「・・・・・・おーかた、あってると思う・・・・・。」
あたしは、彼らに言う。
多分、正解。
いや、絶対正解。
そして、面白いからと言う理由で、ここにいるんだとあたしは確信がもてる。
「・・・さて・・・無駄話をしている・・・暇は、もう、ないみたいね・・・・。」
あたしはうなる。
エル、完全にこの土地に結界を張っていてやる気十分である。
こりゃー、かなり、荒れるだろうというのがすぐ分かる。
「・・・・・さて・・・・いきますか・・・・・・」
そして・・・・・あたしの瞳が金色に光る。
金色の力を使える者として・・・。
-続くー
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まえがき:
こんにちわ♪さーて、よーやく、第七編に突入なのです。
今回から、ちょっと、継続したりします。お話。
では、いきますのです♪
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あとがき:
かお:さーて、第一話終了っと♪
リナ:あららら・・・内緒にしとくはずが、内緒にできなかったの?あれ?
かお:ま、説明しないと、いけないでしょ。さすがに。エル様の力の余波、防ぐんだから。
リナ:・・・・・ま、仕方ないけど・・・・。降魔戦争が起こった理由は・・・秘密にしていてよ。
かお:はいです。しかし、何人が、おぼえているのか?その理由?たぶん、読んでる人(いるのか?)忘れたるだろー・・。その理由。
リナ:・・・あたしとラウリイがジョイロックを滅ぼしたせいで、冥王のやつが、あの戦いを起こしたっていう、あのことよ!!!
かお:・・・・リナさん・・・自分でばらしてますのです・・・。
リナ:はっ!?しまった!!
かお:ま、気持ちは、分かります・・・・。現実逃避に・・・走りたいですよねー・・・・。
リナ:う゛ぐ?!(エルは、まだ、やってるし・・・お仕置き・・・。)
かお:えー、では、次は、第二話なのです。エル様、大暴れしてます。(←まて!!)
それでは。
追伸:超爆の8巻買いました♪やー♪エル様が表紙を飾ってて、うれしい限りなのです♪
リナバージョンだけでなく、きちんとエル樣も表紙にはいってる♡
これ、宝物かも♪では、関係ない話でした♪ルンルンッ♪
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