前回までのあらすじ:
なぜか、魔法をほとんど使う人がいないという土地へとやてきたリナ達一行十人。
そこで、であったアイリスという女戦士に依頼され(?)魔道士ヴェノムとかゆーやつと、戦う(?)ことになったリナ。
しかーし!!そーは、とんやがおろさない!?

         エクセレントパニックin伝説の土地編・3



あたし達が、その町についたとき・・・。
町は血のにおいと、焦げ臭いにおいでみちていた。
しかし、あたりには、人っ子一人も見えないという不思議な現象がおきている。
おかしい。
精神世界から、見てみると、かなり人は多いはずである。
ふと、あることに気がついた。
あれ?魔術で空間が歪んでる?
「おや、空間が歪んでますねー。エル樣、直してもいいですか?」
ゼロスがのほほーんとエルに聞く。
「いーわ。やっちゃいなさいな♪」
エルは、あっさりと認める。
「ふむ。では。」
空間の歪みを直したのは、ゼラス。
「うえ゛!!?」
アメリアが奇妙な奇声をあげる。
「うぐどえっ!?」
ゼルも同じく。
あたしが、アメリア達の視線を見てみると・・・・・・。
おそらく、何かの魔術の実験に使われたと、一目でわかる人々が山となって、うめいている。
「さすがに、ちょっと、悪趣味かも・・。」
エルがポツリと言う。
その瞬間、エルは、その人々をあっと言う間に再生させる!!
「目障りだしね。あれ。」
いっているエル。
・・・・・・・・・いとも、簡単にさすが、エル。
当たり前なんだろーけど・・・・。
・・・いーの?
結界も張らずに力・・・使っても・・・・。
「な゛っ!?子供が!??」
アイリスが、人々の傍で、泣いていた子供を見つける。
あわてて、その子供にかけよっていく、アイリス。
・・・・アイリス・・・今の、見ないことにしたな・・・絶対・・・・。
その証拠に、アイリスの額に脂汗が浮かんでたりする。
「ふむ。間違いないな・・。」
なにやら、ぼそりともらすS。
「っ?!!アイリス!?その子供に近づくな!!」
ガウリイがさすがに気づく。
ま・・わかるわな・・ガウリイなら・・。
このあたしでさえ、この子供はただの子供ではない、と分かるのだから。
「えっ?!」
言って、振り返るアイリス。
その瞬間!!
「くっ!!」
アイリスは、あわてて、その場を跳び下がる。
アイリスが跳びのいた、その直後、魔力弾がかすめて、飛んでゆく。
「ほう。さすがですね。さすがは、私を一度は、倒しただけのことは、ありますねー。」
その子供から、子供とは思えない言葉が発せられる。
「なるほど・・・貴方が、魔道士ヴェノムね。」
あたしは、その少年に向かって言う。
そういえば、エルがいってた。
ヴェノムは、胎児に乗り移った・・と。
「おやおや♪これは、力のあるお人のよーですねー♪ものは、相談ですけど、あなたの身体、私にくれません♡」
・・・・・・・・・・・おい・・・・・・・
な・・なんか・・本当~に、ゼロスに似てるよ~な気がする・・コイツ・・・・(汗)
「いや。」
あたしは、すぐさま返事を返す。
「ゼ・ロ・ス♪あんたみたいな人間っていったのね~♪」
ゼロスに向かってゼラスが言う。
「獣王様?彼・・人間でいいんですか?」
とゼロス。
ん?
ゼロス・・今なんか、とんでもないこと、さらっと言わなかった?
「・・・・獣王?魔族の中の魔王直属の部下、獣王ゼラス=メタリオムの名前・・ですね?」
とヴェノム。
・・いや、本人なんですけど・・・。
それを聞いて、アイリスは、完全に凍りつく。
「ま・・ま・・魔族!?そんな!?人の姿してるのに!?」
驚いているアイリス。
「アイリスさん。といいましたよね。
  私が調べたところ、高位魔族は、実力で、人間そっくりに姿を変えられるようなんですよ。すばらしいことです。」
にこにこ笑いながら、アイリスに説明してるヴェノム。
「それ、ちょっと違いませんか?」
「ああ、魔族は本来、精神生命体だからな。」
ぼそぼそと、後ろのほうで、突っ込んでいるアメリアとゼル。
「ほう・・。この天竜王の加護の中で、そこまで、調べてるとは・・さすがですね。」
とグラウシェラーが、感心する。
「じゃ、リナさんも、魔族!?」
アイリスが言う。
「違うって。あたしは、ただの人間。」
あたしが言うと、
『うそつけ!!』
みごとに、エルをのぞいた全員の声が重なる。
「リナさん・・魔族より、怖いですよねー・・」
とアメリア。
「ああ。しかも、金色の魔王の力まで、使いこなすし・・」
とゼル。
「リナに、二回も、魔王、滅ぼされてるしなー。」
あっさり言うガウリイ。
「フィブのやつも、リナさんにちょっかいかけて、滅びましたし・・。」
とゼラス。
「私なんか、実体化する力を奪われたんだぞ!?リナ=インバースに!!」
とグラウシェラー。
「そうそう。リナさん、怒らしたら、命がいくらあっても足りませんし。」
とゼロス。
「私の方は、まだ、被害がでてないだけですけどね。」
とダルフィン。
「我が分身を二度に渡って、滅ぼしてくれたのは、まぎれもない事実だな。」
とS。
ぶぶぶぶぶちちちいいぃぃぃぃ!!!!
「あんた達ね~~!!人をなんだと~~!!」
あたしは、叫ぶ。
『事実だろうが。(でしょうに)(でしょう)』
またもや、声がハモる。
あ・・・ヴェノムがぼーぜんとしている。
くっそ~、こいつら~・・あとで覚えとけよ~!!!
「ふむ。今がチャンスだな。」
いきなりSが言って、ヴェノムのすぐ傍に空間移動する。
「汝、力・・ほしくないか?」
Sが、ヴェノムに向かって言う。
「当たり前です。私は、完全に不死になりたいのですよ?」
と言うヴェノム。
「ならば・・・目覚めよ・・・。」
Sが静かに言う。
目覚めよ・・・・って!!まさか!!欠片!!!?
いつの間にか、ゼラス達腹心全員で、その周辺に結界が施してある。
瞬間!!!
空気が、振動する!!
「このときを待っていた!!」
言って、Sはヴェノムを取り込んでゆく。
どんっ!!
すざましい、衝撃波が伝わってきた。

やがてー、

そこに佇んでいたのは、S唯一人の姿。
『おめでとうございます。赤瞳の魔王様。3/7まで、力、復活を。』
ひざまづいて、Sに言うゼラス達。
・・・ここまでなら、Sもやっぱり、魔王なんだ!!と思うのだけど・・・・。
「部下S!!あんたにしては、よくやった!!お祝いは何がいい♪スコップ攻撃♪それとも、大鎌攻撃♪それとも・・等等♪」
エルがうれしそーに、Sに言っている。
『・・・・・・・・・・・・・気の毒に・・・・・・・。』
あたし達の声が重なる。
魔王の威厳もあったものではない。
それを聞いて、顔面蒼白にして、凍り付いてる魔王・・S・・・。
あ・・ゼラス達四人も、それを聞いて固まってる・・・・。
「ちょっと!!リナさん!!あれ!!まさか!!魔王!!?」
アイリスが言ってくる。
「そーよ。赤瞳の魔王・シャブラニグドゥ本人よ。」
あたしは言う。
「魔王・・って・・あれ・・でい~の?」
ひょうしぬけしてるアイリス。
ま、気持ちは、よ~く、分かる・・・。

やがて、エルは、さんざんSをいじめて(?)気がすんだのか、よーやく、Sを開放する。

しばらくして、先ほどの気配を感じ取ったらしく、竜王配下の黄金竜達がやってきてたりするし・・・
そして。
「おい!!そこの人間!!なにか、不信なことがなかったか!!?」
わめいてくる黄金竜。
「しらばっくれると、そこの女を多少こらしめるぞ!!?」
言って、エルのそばへと無ボーにも降りてくる。
『あ゛!!!』
あたし達十人の声が同時に重なる。
「何とか言え!!」
さらに、わめく、黄金竜・・。
「・・・・ふーん・・・。いい根性してんじゃない?このあたしに向かって、そんな口聞くなんて・・・」
あ゛あ゛あ゛あ゛!!!
エエエル怒った~~!!!!
『う゛あ~~!!!』
パニくるあたし達。
「?」
黄金竜が不信に思ったときには、すでに遅い!!!
ぱしゅん!!!
一瞬にして、消滅してく、黄金竜。
「何をする!!?」
残ってた、黄金竜まで、エルに突っかかってくる。
「ちょーど、退屈してたとこなのよね~♪」
エルは怒気の入った声で言いつつ、愛用の大鎌をふいと、手に表す!!!
あ゛あ゛あ゛~!!
きづけ!!あんた達!!!
その御方がだれなのかを!!!
エルにかなうはずもなく、あっさりと、ほんとうに、あっさりと、消滅してゆく黄金竜達・・・・。
しかも、魂ごと、エル本当の意味で消滅させてるよ~だ・・・(汗)
「い・・・一体!!??」
いくどめかの、応援部隊が到着して、その現状をみて、わめく、かなり、年とった黄金竜の方たち。
あたし達は、エルの力に巻き込まれては命がないので、ちゃっかり、何重にも、結界を張って、避難してたるするのだが。
「金色の魔王に喧嘩吹っかけたあんた達が悪い・・・。」
ゼルがボソッとつぶやく。
ずさささざ゛ざざああああぁぁぁぁ!!!!
ゼルのつぶやきが、聞こえたのか、一斉に、血の気が引いてゆく竜達・・・・
「ロロロロロ・ロロード・オオオオブ・ナナナナイト・メメメメメア様~~!!!???」
みごとに全員が叫ぶ。
「んっふっふっ。あんた達~・・無事にすむと思わないでよ~♪」
あ・・やっぱり、エル・・・すっごく怒ってるよ~。(泣)
そして・・・・その土地は、一瞬にして、消え去ってゆく・・・・・。
エルは、あの気がついた竜の長老達を精神世界において、さんざんどついているし・・・・。

そんな状態がほぼしばらく続いた・・・・。

やがて、よ~やく、気がすんだ、エルがもどってきて、消し去った土地を元通りにする。
「地面がないと、おかしいしね♪」
と、エル。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

あたし達は、ただただ、黙りつくすだけだった・・・・・。


                                -伝説の土地編終了ー


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まえがき:
こんにちわ♪
さてさて、前回、あっと言う間にエル樣にいじめられ、退散してしまったかおなのです。
(はっ!!背後に殺気が!!?)
では、よーやく、(多分)伝説の土地編最終回(・・のはず)なのです。
ちょっぴり、ギャグでなくなってるのがたまに傷。
( ・・一応、ギャグのつもりで、この話・・基本的には書いてるしなー・・・。)
では、いきますのです。

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あとがき:
かお:さーて!!Sもよーやく、力、3/7復活!!いやー、めでたい!!(どこが?)
   これで、ルナ姉ちゃんと、ほぼ互角にまで、Sの力、復活しました♪
エル:うきうき♪やっと、あいつら、役目・・果たすのねー♪
リナ:・・・あたし達まで、巻き込まないでほしいし・・・。
かお:仕方ないのです。あ、リナさんの子供が生まれるのは・・・もう少し後になるのです♪
リナ:なんですってー!!まだ重いお腹を抱えてけってゆーのー!!?
エル:あら♪も~少しの辛抱だって♪リナ♪リナの赤ちゃん♪ふふふふ♪ちょっと、面白いのよねー♪ふふふふ♪
リナ:・・・・エル・・・・人の赤ちゃんで・・・何する気・・・?
エル:ふふふ♪ひ・み・つ♪
かお:え゛・・・え゛~。それでは、何か、すっごく良くないことのよ~に思えますが、次はよ~やく、神と魔の受難編に入ります。
   あと、世界パニック全編・後編を打ち込んで・・と、パニックの後にで終了~♪さて、頑張るぞ~♪
   それでは♪
かお&エル&リナ:また、次回で♪

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