前回までのあらすじ:
リナ達は、あらたな土地へと降り立った。
ゼルとアメリアが、ショックから、立ち直って暫くのことだった。
さて・・ここではなにが起きるのかな?
エクセレントパニックin伝説の土地編・2
あたし達は、船を降り、とりあえず、近くの町へと足を伸ばすことになった。
町へ入ると・・・活気がない。
賑わいがない!!
どーいうこと~?!
やがて、一件だけ、営業している、酒場を見つけ、入ってゆく、あたし達十人。
「よくまー、そんな大人数で、こんな中を旅ができるなー。」
酒場のおっちゃんが、あたし達に水を運んできてから言う。
「?どーいうこと?」
あたしは、聞きかえす。
「どーいうことも・・・伝説でしかなかった、魔族とかいうやつらが、大量発生してるこの時期に・・・。」
とおっちゃん。
「それって、レッサーデーモンや、ブラストデーモンって、あんた達がよんでる者でしょーに。クロス。」
いきなり、おっちゃんの名前を呼ぶエル。
「なななんで、私のなまえを!?」
かなり、驚くおっちゃん、クロス。
・・そりゃ、驚くよなー。
見ず知らずの人にいきなり、名前よばれちゃー・・・。
「魔道士とかが、退治しないのか?」
とゼル。
「魔道士!?あんな、伝説の中にしか、登場しない人なんて、あてにできるわけないじゃないですか!!」
とクロスおっちゃん。
「伝説・・・?実際にいないんですか?ここ?」
とアメリア。
すると、
「そういや、あんた達、魔道士のかっこしてたり、神官のかっこしてたりするけど、それ、おしゃれ?」
店で、飲んでた、女性が話しかけてくる。
「おしゃれって・・・魔道士だからにきまってるじゃないの!!」
あたしが、言うと、
「へー。あんた達も、ただの語り・・ってわけ?」
と女性。
「何ですって~!!初対面の人に向かって語りとは・・!!はっ!!さては、あなた、悪ですね!!このアメリアが天に代わって成敗・・」
バコッ!!
「・・・・すまん。きにしないでくれ。」
ゼルがアメリアを殴り、言う。
「うううううぅぅ。痛いですー。ゼルガディスさん・・・。」
とアメリア。
いきなりゆーほーが悪い・・・・。
「本当に、魔道士だけど?あたしは。」
とあたし。
「はいはい。そーいう自称魔道士っていっぱいいるのよね~・・。」
と女性。
「くくくくっ♪アイリス♪リナにそーんな口きいたら、ぶっとばされるわよ~♪」
エルが面白そうに言う。
へ~、この女性、アイリスって名前か・・・。
「そーですよ。いくら、この辺りには、魔法を使える人がはっきりいっていないからって・・。」
とゼロス。
『はい?!』
あたしとゼルとアメリアの声がダブル。
「・・・・・それ、本当なのか?ゼロス・・・・。」
ゼルが聞く。
「そうですよ。ここ、天竜王の守りの土地ですからねー。平和だったんでしょ。」
とゼラス。
「この辺りには、余り、あたし達もちょっかい、かけませんでしたしねー。」
とダルフィン。
「それに、下手に動けなかったし・・結界の維持で・・」
とグラウシェラー。
「手出しして、残りの竜王達に攻め込まれても、困るのでな。」
とS。
「?どーして、あたしの名前を?!それに、結界とか、竜王とか・・・。」
とアイリス。
と、
『うわ~!!!襲撃だ~!!!』
外から、悲鳴が聞こえてきた。
「ちっ!!またか!!」
いって、アイリスは、外に駆け出してゆく。
「何だろ?」
あたし達も外に出る。
するとー・・・
どーみても、剣士にしか見えない人達が、レッサーデーモン達相手に剣で立ち向かっている。
・・ま、確かに、剣もつーよーするけど・・ヤツら・・下っ端だし・・・・。
しかし・・・能率・・・悪いなー・・・。
「リナさん!!加勢しましょう!!エルメキアランス!!!」
アメリアが、いきなり、魔法を唱える。
「ブラストアッシュ!!」
ゼルも続けて、唱える。
おや?
人々が、固まってるのは・・なんで?
人々が、あたし達が呪文を使うのを見て、固まってたりする。
やがて、こちらを先に襲撃しよーと思ったのか、約一ダースのデーモン達がむかってくる。
「・・・・・・愚か者!!!」
Sが一喝する。
あ。
Sのやつ、一瞬、気配を隠してたのを解いてる。
すぐさま、おとなしくなる、デーモン達。
「へー。使い走りのSさんでも、一応、威厳はあるんですねー。」
アメリアが感心したように言う。
・・いや、一応、こいつが、ここの世界の魔王なんだから・・・アメリア・・・。
ま、まあ・・使い走りも事実だけど・・・・エルがこき使ってるの・・見てるしねー・・・
「・・・・立ち去れ・・・」
Sが静かに言う。
すると、デーモン達は、おとなしく、引き下がってゆく。
「ほー。Sでも、役にたつんだなー。」
とガウリイ。
・・・・いや、だから・・こいつ、これでも、魔王なんですけど・・?
「あんたでも、従うヤツっていたのねー。へ~♡」
なぜか感心してるエル。
「う゛う゛う゛う゛・・・」
あ、Sのやつ・・いじけた。
地面にのの字を書き始める魔王、S。
「まったくだ。まさか、Sが役にたつとわな。」
と追い討ちをかけるゼル。
「ああの、Sさま?」
覇王が心配してか、Sに話しかける。
「しくしくしく・・」
いじけて泣いているS。
・・・ちょっと気の毒かも・・・・・。
あたし達が、そんな漫才をやっていると、
「・・・・あんたら・・・・・まさか・・・・本物・・・・!?」
先ほどのアイリスが言って、こちらにやってきた。
「そーですよ。」
えっへん!!
なぜか、いばるアメリア。
「・・・疑って、悪かったな。食事でも、おごるよ。」
アイリスは言う。
もちろん―
その話にすぐ乗ったのは言うまでもない。
ぱくぱく。むしゃむゃ。
ばくばく。ごっくん。
「あー!ガウリイ!!それあたしのー!!」
「あっ!リナさん!それは私の!!」
「あ゛ー!リナだって、それ、俺のだぞー!!」
あたし達にとっては、いつもの食事風景。
「・・・・・も゛じがじて・・・いつも・・こんな?」
アイリスが食事してるあたし達を指差して、落ち着いて、食事しているエルやゼラス達に聞く。
「ええ、そうですよるいつもです♡」
言うゼロスに、
「本当♪いつ見てもあきないわねー♪」
言うエル。
「しかも、結構いい、食事もできますし。」
とゼラス。
「そうね。ゼラス。彼らが食事するだけで、あたし達も結構上質な食事ができるわよね♪」
とダルフィン。
「確かに。いいぐあいに、人々が怯えているな。これを見て。」
とグラウシェラー。
どーやら、こいつら、あたし達が食事してる風景を見て、驚いたり、怯えたりしてる人の負の感情を食べてるらしい。
Sは・・・あ゛・・まだ、いじけモードである。
やがてー。
百人前ぐらい平らげて、あたし達は食事を終える。
「リナさーん。よく最近食べますよねー。」
とアメリア。
「まーね♪」
「太ったんじゃないか?リナ?」
ガウリイの一言に、
すぱこおぉぉんん!!
「乙女にそんなこといわないの!!」
あたしのスリッパ攻撃が炸裂する。
「太ったんじゃないわよ。成長してるだけ。リナのお腹の中のが。」
さらっと言うエル。
『はいっ!!??』
みごとに、エルを除く、全員の声が一致する。
「リナさんの・・・お腹の中・・?」
とアメリア。
「ま・・まさか・・。」
とゼル。
「腹に害虫でも、いるのか?」
とガウリイ。
すっぱああああぁぁぁぁんんんん!!!
「ああああんたね~~!!!んなわけないでしょ~が~!!!」
あたしは、さらにガウリイをはたいて言う。
「リナなら分からん。」
きっぱり言うガウリイ。
ぷぷぷぷちいいぃぃぃぃ!!!!
「ほ~・・そーかい・・そーかい・・・黄昏りも暗き者、血の流れより赤きもの・・。」
あたしは、ドラグスレイブの詠唱を始める。
「あああああ!!!リナさん!!!落ち着いてください!!!」
アメリアが必死になって止める。
それで、とめると思うか!!
「えーと・・今、六ヶ月よ。リナ♪あんたの赤ちゃん♪」
エルの一言。
・・・・・・・・・・・
え゛・・・
え゛・・・・・
ええええええええええええええぇぇぇぇぇ!!!??
あたしは、あまりの驚きに、思わず呪文を途中でやめる。
「赤ちゃん?誰の?」
理解してない、ガウリイ。
「ガウリイさんとリナさんの赤ちゃんですよ!!」
とアメリア。
「って・・ええええ!?赤ちゃんって、コウノトリが運んでくるんじゃないのか?!」
・・・・・・って・・・お゛い・・・・ガウリイ・・・・・・。
「・・・・・ガウリイ・・・・・お前・・・まさか・・・・本気で?」
ゼル多少頭を抱えつつ言う。
「・・・・ガウリイさんなら・・・ありえるかも・・・・。」
うなるアメリア。
「こ、これは、かなりの精神攻撃ですね・・・・。」
ゼロス達は、かなり、ダメージをくらっている。
「って、冗談だって。」
ガウリイが言う。
「あああああんんんたたね~~~!!!」
あたしは叫ぶ。
「あ、あの~。完全に無視されてるんですけど・・私・・。」
とアイリス。
あっ、そーいや、アイリスと話の途中だったっけ?
「・・・ガウリイ・・・父親になるんだから・・・。」
とあきれつつも言うゼラス。
「そ~そ~。なんなら、その子供、魔族にしませんか♪」
さらっと、勧誘してるゼロス。
「大却下!!!」
あたしは、すぐさま返事を返す。
「くすくす♪気がついてなかったのね~♪リナあんた♪」
エルが楽しそうに言う。
・・って、エル気がついてたんかい!?
・・ま、当たり前といえば・・そうか。
あたし達が、わいわい言っていると、
「あ・・あの~。話してもい~でしょ~か・・・」
アイリスの情けない声がした。
「そ~いや、何か、いいたそうだったわよね。何?アイリス。」
あたしはアイリスに聞く。
アイリス、さすがに今ので、あっけにとられたらしく、
なぜエルが名前を知ってるかというのを聞き忘れているよ~だ。
ま、そのほ~が、たすかるけど。
「え、ええ~。こほん。」
話を仕切り直そうとするアイリス。
「折り入って、お願いがあるんです。実は、私が五年前に倒したはずの魔道士ヴェノムが、なぜか、復活したと話をきいたんです。
もし、それが、真実ならば、ヤツは本物の魔道士。私では、どうにも出来ません。ですから、力を貸してほしいんです。」
とアイリス。
「ヴェノム!?」
Sが聞き返す。
「ええ、知ってますか?」
とSの様子をみて、聞き返すアイリス。
「たぶん・・ヤツは・・。」
といって、何やら、ゼラス達に耳打ちをするS。
「そ~いや、あいつ、身体を失って、近くにいた、妊婦の赤ん坊乗っ取ったんだっけ・・。」
ぽつりとさらっと言うエル。
「?ど~いうこと?エル?」
あたしは、話がわからずエルに聞く。
「ヴェノムはね。ここでは、めずらしく、魔力容量が高かったの。ま、当たり前なんだけどね。
で、魔力を駆使して、身体から、魂が抜け出ないよ~にしてたの。あと、こいつに対して、生贄を捧げてたり・・したわよね~♡」
とエル。
ふむ。
つまり、魔王を信仰してた魔道士ってことか・・・。
「魂が体からでないよ~にしてたって・・ど~やって、倒したんですか?そんな人?!」
とアメリア。
「油だまりに誘い込んで、火をつけた。」
とアイリス。
・・・う゛あっ!!乱暴な手口!!
「そ~いや、彼、口調がゼロスによくにてたっけね~♪」
エルが面白そうに言う。
あたしは、一瞬、ゼロスを見る。
-こんな、ヤツが、ほかにも、いたのか?人間で?!
「ところで・・・自己紹介が、まだだったな。私はアイリス。戦士アイリス。よろしく。」
アイリスは言う。
「リナよ。リナ=インバース=ガブリエフ。」
「ガウリイ=ガブリエフだ。」
あたしとガウリイが交互に言う。
「アメリアです。アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン=グレイワーズです。」
「ゼルガディス=グレイワーズだ。」
アメリアとゼルも交互に言う。
「あたしは、ま、エルとでも呼んどいて。
で、こいつが、部下のS。Sの部下のゼラス、ダルフィン、グラウシェラー。で、ゼラスの部下のゼロス。」
エルが、指差しながら言う。
「・・・?何かの組織か何かか?」
アイリスの素朴な疑問。もっともである。
「ふふふふ♪お楽しみはあとで♪だから、いまはまだ、教えない♪」
エルが言う。
・・・・何か・・・たくらんでる・・・絶対・・・・エル・・・・・。
やがて、アイリスに協力すると言うことで、話がまとまり、アイリスと共に、その魔道士ヴェノムとか、言うやつの所へ出発した。
「竜破斬(ドラグスレイブ)!!!」
ちゅっどおおおぉぉぉぉんんんん!!!!
あたしのドラグスレイブが道中響いていたが・・。ま、それはそれのこと。
アイリスは、始めは気絶しちゃったけど・・・あたしのドラ・スレ見たときは。
そして・・・。
あたし達は、その問題の人物がいるらしいと言う町へとやってきた。
-続くー
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まえがき:
こんにちわ♪
とりあえず、前回の補足まで。
レグルス盤の有効範囲が広かったのは、
ルナ姉ちゃんと魔王がセイルーンで話し合いの際、内職でもくもくと、王宮内にあったレグルス盤の性能をアップさせてるからだったりします。
ちなみに、これ、使うと、星中どこでも、会話できるよーになってます。
・・本家のレグルス盤は、離れた場所だと、効果はないんですけどね♪
(確かそうだったよな?)
ではでは、伝説の土地編、第二話いきますのです♪
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あとがき:
かお:さーて、今回のゲスト出演は、同作者著書・夜を渡る者よりの女戦士、アイリスさんです。
リナ:ちなみに、酒場のおっちゃんは、ただ、名前がでてきただけとゆー。
かお:ぐっさーー!!図星をつかれましたのです!!では、気を取り直して、アイリスさんです。
アイリス:こんにちは!・・ここって・・何なんですか?
かお:あとがきなのです。
エル:こいつのお仕置き部屋♪
(・・・・なんで、電脳のこぎりなんて・・もってらっしゃるんでしょう・・・・滝汗)
アイリス:あっ、エルさんにリナさん。お世話になりますね。
リナ:ね~♪アイリスもこいつ、いじめるの参加しない♪面白いわよ♪
かお:・・・・・やばい雰囲気・・・・・・。
アイリス:?・・・いじめる・・・とわ?
エル:こーやるのよ♪
ぐぐちゅゅるるるるううぅぅぅぅ!!!!
(以下、カット・・・。)
エル:ね♪面白いでしょー♪
アイリス:・・・・・・・・・・・・。(冷や汗流して固まってます。)
リナ:あ。エルだけ・・・ずるい・・・・。
エル:ま、いーわ♪
アイリス:(よくないって・・・。)
エル:さて、次回は、ゲスト出演は魔道士ヴェノムです♪
あと、かわったやつらも、やっと、動き出してるって感じです♪それでは。次の第三話で会いましょう♪
エル&リナ:さよーならー♪
アイリス:・・・・・・。(最後まで、凍りついたまんま、動けないでいた。)
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