前回までのあらすじ:
セイルーンへとやってきてるリナ達三人。
で、そこで、獣王、海王、ゼロスと出会う。
・・ナーガにも出会ったが、リナの記憶から抹消!!(お゛い!!)
信じたくないので、むりやりに、考えないようにしてるリナだったりするのです・・・。
ではでは。
エクセレントパニックinセイルーン編・2
エルの許可が出たので、ゼロスは、カンヅェルの正体をクリストファさんに話はじめる。
「えー、エル様の許可が出ましたので説明しますね。
カンヅェルさん、魔竜王ガーヴ樣の配下の中級魔族だったんですよ。
で、リナさんと、ガウリイさんに滅ぼされちゃいまとたけどね。ははははは。」
笑いながら言うゼロス。
「な!??魔族!?しかも中級!?」
驚くクリストファさん。
「で、なんで、そんなことを、あなた方は知っておられるのです!?」
驚きながらも、聞いてくるクリストファさん。
「あたりまえだから。」
みもふたもなく言うエルと、
『それは秘密です(わ)♪』
みごとに、声をハモらせて言う、あたしとゼラスとダルフィンとゼロス。
「・・・・・・聞かないほーが、いーと思うなー。俺、クリストファさん・・・・・。」
何かもごもご言っているガウリイ。
「!!!!?????」
何か、クリストファさん、多少混乱している。
ま、よしとしよう。
夕食の時、王家の人達の食事にまぎれて、あたし達もご馳走になった。
「・・・・リナ。まだその御方、いらっしゃったのか?」
ゼルはエルを見て、疲れた様に言っていたが。
「まーまー、ゼル。気にしたら負けよ。ところで、エルドラン国王は?」
あたしは、その場に国王がいないのに気がついて聞く。
あたしも、国王には、一二度しか会ったことがないのだ。
「・・・・お爺様なら、何か、また具合が悪いらしくて・・寝てます。」
アメリアが言う。
「アメリアの結婚式には、出席したいって言ってたけど、何しろ年だから、お爺様も。」
とナーガ。
「・・・・人間って不便ねー。魔力使えば、外見は若いままで保てる方法もあるのに・・・。」
エルがぽつりと言う。
・・・・・そーいう風に創ったのって・・・誰?
「あら、いーじゃないの♪そんな細かいことを気にしないの♪リナ♪」
エルが言う。
あ゛・・しまった・・・。
エルには、全て考えてることなんてお見通しだったんだった。(汗)
「ふふっ♪ま、いーわ♪あたしも会ってみたいしねー、エルドラン国王♪」
エルの言葉に一気に青ざめるフィルさん親子三人とゼル。
「ってことで、あとで、会いにいくから♪」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
完全に無言になる皆。
反対などできるハズもなく。
結果、食事のあと、国王のお見舞いに行くことになった・・・。
国王の部屋に入るとベットで寝てた国王が、こちらに気づいて、やおら起き上がった。
「・・・・!?ごほごほごほ!!ああああああなた樣は!!?」
エルを見て、何か言ってる国王、エルドランさん。
「ハーイ♪ひさしぶりねー♪エルドラン♡」
エルが気楽に言っている。
「ややややはり!?なななななぜこんなところにおられるのです!?」
わめくエルドランさん。
「・・・・えっと、エル、エルドランさんに会ったことがあるの?」
あたしが聞くと、
「いつだったかしらねー。彼が子供のころ、一回、彼死んだらしくて、精神世界へ迷い込んできたのよ。
たまたま、そのとき、あたし、部下Sをいびった帰りだったから。
で、視てみると、完全に死んでるって訳じゃあなかったから、とりあえず、肉体へ戻したんだけどね。」
・・・・・って、一回死んでる!?子供のころに!?
「そういえば、聞いたことがあるな。何でも、呪文を失敗して、仮死状態になったことがあると・・。」
とフィルさん。
びっくりしたろーな。エルドランさん。
エル初めて見たとき・・・・。
Sをいじめた帰りってことは、例の鎌を持ってただろーから・・・死神と思ってたりして・・・・・。
「あたしのこと、『死神だー!』とかいって騒ぐもんだから、多少、こらしめたけど。」
・・・・うわっ、やっぱり。
「エ・・エル。で、エルの正体って・・・・話してあるの?」
「んなもん、話してもどーにもなんないでしょ?さすがにこの星、外から見せたら驚いてたけど。」
・・・・・って、エル・・・エルドランさん、星の外へ連れてったんかい!?
驚いたろーなー。
何しろ、人間(?)が信じてる伝説と全然違ったから・・・・・。
「・・・・?父上とお知り合いなんですか?エル様?」
不思議がるクリストファさん。
「き・聞かない方がいいと思いますよ。クリストファさん・・・。」
ゼロスの言葉にうなづく、フィルさん、アメリア、ナーガ、ゼラス、ダルフィン。
「知ったら、パニックになるし・・。」
と言うガウリイ。
「ま、いーわ。ともかく、それじゃー、結婚式に出られないでしょ♪」
『え゛!?』
声をハモらせて、フィルさん達一家が叫んだ。
と。
エルドランさん、何といきなり元気になった!?
「さて♪これで、結婚式に出席できるでしょー♪やっぱ人がそろってなくちゃ、面白くないしねー♪」
明るく言うエル。
「・・・・・・もしかしてもてかするとエル?完全にエルドランさんの病気・・・治した?」
「あったり~♪さすがリナ♪」
・・・・・・・・・・・・・・・・い~んかい?
一方、フィルさん達はそれを見て、石化してたりするれど・・・・。
そんなこんなで、その夜、王宮は大騒動と化した。
何しろ、国王が、全快したのだ。それもいきなり。
そのあわてぶりを見て、あたし達も楽しんでたけど・・・。
ま、そんなこんなで夜も明けた。
朝日が昇るより早く、
「申し訳ありません!!遅くなりました!!エル様!!!」
いきなり、姉ちゃんが空間を渡って、部屋に直に現れた。
ちなみに、あたしとエルは、ダルフィン、ゼロス、ゼラスをも巻き込んで、夜通し話し込んでたりしたのだが。
ガウリイは寝てたけど・・・・。
「うどわああああ!?姉ちゃん!いきなり!って、直に来てもい~の!?」
「ど~にかなるわよ!!それより、早く来る方が優先よ!!」
きっぱり言い切る姉ちゃん。
「って、あら、獣王に海王、獣神官もいるのですか?エル様。」
『お・おひさしぶりです。赤の竜神スィーフィード・・・。』
みごとに、声をハモらして言う、ゼラス、ゼロス、ダルフィン。冷や汗かいてるけど。
「ちょ~ど、ここ(セイルーン)に来てたのよ♪三人とも♪」
エルの言葉に三人はうなづく。
「そ・・そうなんですか・・・(汗)。」
姉ちゃん、冷や汗かきつつもどうにか答える。
「ルナも来たことだし♪じゃ、あいつも呼ぼうっと♪」
・・・エ・エル・・・あいつってもしかして・・・・・。
「出でよ!!部下S!!」
・・・・・・やっぱり(涙)
「はっ!!ここにっ・・・・って・・・・うどえええぇぇ!!スィーフィード!!とリナ=インバース!!」
『赤瞳の魔王(様)!!』
みごとに姉ちゃんとあたし、ゼロス、ゼラス、ダルフィンの声が重なる。
・・・ふと思ったんだけど、北の魔王って、カタート山脈から動けないハズ・・・・。
なのになんで、こ~もあっさり、来れるんだろ~か?
「そんなの簡単よ、こいつ、精神体の一部と魔力の一部残して、出てきてるのよ。
ふがいない・・・・。あんな、氷なんて、さっさと抜け出せばいいのにねー♪」
あたしの考えを読み取ってか、エルが説明してくる。
「そ・・そういわれましても・・・。何せ、私、本来の自分と比べて、1/7の力しか、ありませんし・・・・・」
あ、なにやら魔王、泣きながらいじけてる。
「それを言うなら、私もよ・・・シャブラニグドゥ・・。私もまだ、1/2しか、力ないし・・・。」
何やら、姉ちゃんも、同意してたりする。
「そんな、細かいことで、意見しないの、二人とも!!」
エルが一喝する。
・・・・いや、細かくないと思う・・・絶対に・・・・・。
しっかし、当たり前だけど、エルの前では、神も魔王もないわなー。(しみじみ)
「ま、いいわ、スィーフィード、シャブラニグドゥ、あんた達、アメリアの結婚式の時、神魔代表して、挨拶なさいな♪」
唐突にさらっと言うエル。
『は?!』
エルの言葉に間の抜けた声を出す姉ちゃんと、魔王。
「聞こえなかったの?あ・い・さ・つ!!!♡」
エルが再度言う。
「え、ええと、具体的には、どのような・・・。」
魔王が聞いてくるが、
「そんなの、自分たちで考えなさい。面白くなかったら、お仕置きするから♪」
エルの言葉に、姉ちゃんと魔王は石化した。
そんな、こんなのやりとりをしていると、ドアがノックされ、アメリアと兵士が入ってきた。
「失礼します。って、きゃあああああぁぁぁぁ!!!」
「何者だ!!?」
悲鳴を上げるアメリアと、アメリアをかばうようにして、姉ちゃんと、魔王に問いただす兵士。
「ややややめなさい!!・・・・死にますよ!!」
アメリアがあわてて止める。
「リリリリナさん。赤の竜神の騎士ルナ=インバースさんはととともかく!!なななんで、そいつまでいるんですかーー!!」
アメリア、魔王をそいつ呼ばわりである。
「え゛!?スィーフィード・ナイト!?」
アメリアの言葉に石化する兵士。
「・・・・アメリア、エルが呼んだのよ・・・・。何でも、アメリアの結婚式に二人に挨拶しろって、いってるんだけど・・・・ど~する?」
あたしは、むだとはわかってても、説明をしておく。・・気の毒に・・アメリア・・・。
「そそそそそそんなー(泣)断れるわけないじゃないですかー!!」
アメリアの絶叫がこだました・・・・・。
本当に・・・・・気の毒に・・・・・。
合掌。
「しくしくしく、とりあえず、朝食の支度ができてます。(しくしく)」
アメリアが、半べそかきつつ、どうにか声を絞り出す。
「あっ!では、私めは、二人分追加!と連絡してきます!!」
びしっと敬礼をして。走ってゆく兵士。
「・・・・アメリアさん、あきらめましょうね・・・・・。」
「そうそう、人間、あきらめが肝心よ・・・・・・・。」
「い~じゃないの。リナさんときほどでなくて・・・・・。」
口々にアメリアを慰める、ゼロス、ゼラス、ダルフィン。
「うううぅ!!魔族に同情されるなんて~(泣)」
アメリア、完全にいじけている。
一方、姉ちゃんと魔王はうなっている。
何か、ぶつぶつ言っている。
耳をすますと、
「えーと、レイ=マグナスに関することを言うとして・・・・。」
と魔王。
「うーん。神魔戦争のことを言うか、四人の部下達のことを言うか・・・。」
と姉ちゃん。
どうやら、二人とも、どんな挨拶するのか、今から考えているらしい。
「朝食・・ね♡じゃ、いきますか♪」
エルが一言。
その言葉をうけて、一同は食堂へと移動した。
ちなみに、ガウリイは食事と言う言葉とともに飛び起きている。
食堂へ入ると、セイルーン王家の人々が全員揃っていた。
「う゛!!?」
フィルさんは姉ちゃんと魔王を見て、うなり声をあげる。
「?エル様、リナ殿、そちらのお二人はどなたですかな?」
エルドラン国王が聞いてくる。
「あ。始めまして。私、リナの姉でゼフィーリアからまいりました、ルナ=インバースと申します。別名、赤の竜神の騎士ともいいますが。」
びしびしびし!!
姉ちゃんの言葉に凍りつく王家のみなさん。
「え、え~、私はその・・・レイ=マグナスと言います。・・・名前がある人間と同じなのは・・・・気にしないでください・・・・」
と魔王。
あ、寄り代にしてる、人間(?)の名前名乗ってる。
まー、本人ではあるけど・・・。何しろ、全て同化してるらしいし。
「レイ=マグナス?あの千年前の第賢者、レイ=マグナスと同じ名前?!」
と国王。
・・・だから、一応、本人だってば・・・・。
「?何笑ってるんですか?」
とクリストファさん。
あたしとエルは、腹をかかえて、笑っている。
「き、気にしないでくださいね。」
それを見て、あわてて、ゼラスがフォーローを入れる。
「と、とにかく、食事にしよう。」
フィルさんの一言で食事に入るあたし達。
「あ、フィル、エルドラン。アメリアの結婚式のとき、この二人に挨拶さすから♪」
エルが食事をしつつ言う。
『え゛!!?』
その言葉を聞いて、冷や汗流すフィルさん。
ナーガも冷や汗かいている。
エルの知り合いと知って(実際は、部下)、普通の二人ではないと判断できてるらしい。
「ア・アメリア・・・ゼルガディス・・・あんた達、それでいいの?」
つつー、と、汗を流しながらナーガが聞く。
「断れると思います?(泣)」
「まず、無理だな。(汗)」
アメリアとゼルが、即座に返事を返す。
-またまた続きますー
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まえがき:
さて・・と、こんにちは♪
前回、中途半端なとこで区切りましたので、もろに続きです。
・・・なんか、第一編でも、同じ過ちやったよな・・・私・・・。(成長がない・汗)
・・・ま、頑張ろう。
なにせ、全然区切らずに書いてる話なんだから・・・。
どっかで、区切らないと・・・。(いいわけ)
ではでは、前回の続きのお話をどうぞ♪
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あとがき:
かお:うーん・・いちおう、説明。
エル:・・・何を?
かお:カンヅェル・・・どっちのネタでいこーか、迷ったんですが・・・、とりあえず、小説の方で考えてみました。
リナ:そーいや、カンズェル、テレビと小説では、設定が多少違ってたもんね~。
かお:はいー。テレビ版だと、すでに魔族って正体バレてるもので・・あえて・・・。
エル:どーでも、いーけど、あんた、また中途半端なとこで区切って・・・・。(あきれ)
かお:だってー(涙)続けると、ながくなりすぎるんですよー。(しくしく)
と、ゆーわけで、このネタ(?)もーちょい、続きます。
リナ:いつまで・・・?
かお:たぶん、次で、区切りつくか・・と。で、四回目が、またまたセイルーンがパニックになる・・と。
こー言ったところです。はい・・。
エル:・・・・・ま、頑張って入力なさいな・・・・。
かお:はい、では、また、続きを打ち込むのです。では!!
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