前回までのあらすじ:
ガウリイの実家に無事に結婚の報告をすました、リナとガウリイ。
ついでに、ガウリイの家のお家騒動も片付いて。
次に、向かうは、セイルーン。さてさて、今度は何が起こるかな?

      エクセレントパニックinセイルーン編・1



エルの提案で、セイルーンへと向かうことに決めたあたし達。
かくして、一ヵ月後、セイルーンへと向かい、今、たどり着いた。
「なんか、いつにも増してにぎやかだなー。」ガウリイが言う。
確かに。
いつもより、かなりにぎやかである。
「あら、リナじゃないのよ。ひさしぶりね~。」
突然、後ろから声がした。
え゛・・・・こ・・・・・この声は・・・・・・・・
「あ!リナさん!ガウリイさん!」
「ってああああああぁぁぁぁぁ!!?ななななんでその御方までいるんですかー!!?」
「おっ!アメリア!!と、もう一人、誰だっけ?」
・・・・・何で、こいつが、アメリアと一緒に・・・・・
ふと、振り返ると、・・・・え゛っ!?
・・・・本当にナーガか!?こいつ!!
何しろ、ナーガ、普通の服(ワンピース)を着てるのだ。
ぱっと見た目では、あのナーガとは誰も思うまい。
「アメリア?あんた何だってそんなにあわててるの?」
ナーガがアメリアに聞く。
・・・・って、何で、アメリアと知り合いなんだ?ナーガのやつ・・・・・
「あああああ!だって姉さん!この御方!!金色の魔王様なのよ!?」
わめくアメリア、エルを指差して言う。
・・・・・ってちょっとまてー!!
いいいいまアメリア何っていった?!(汗)
「何よ?その金色の魔王って?」
とナーガ。
「あら♪あなた確か、以前、リナと一緒に旅してた人間よねー♪セイルーンへ帰ってたんだ♪」
エルが言う。
「エ・エル・・帰ってるって・・・。」
ものすごーく、いやな予感がひしひしと・・・・・。
「あら、リナ♪知らなかったの?この人間、アメリアのお姉さんの『グレイシア=ウル=ナーガ=セイルーン』よ?」
エルがさもとーぜんのように言う。
・・・・・って!!!
ちょっとまてー!!それこそまてー!!!
ああああああのナーガがアメリアのお姉さん!?
い・・いや、言われてみれば、ナーガの情報網は正確で、アメリアとフィルさんとも性格似ていたが!!?
「ちょっ、ちょっとエル!!それ本当!!?」
「何いってんの。リナ、あんた知らなかったの?面白いから、時々よくあんた達のこと、覗いてたのよねー♪」
・・・・・間違いなく、滅亡するな・・・・セイルーン王国・・・・・。
ナーガが王位についても、どちらにしても・・・・・・。
「で、リナ?あんた、ちょっとみない内に成長したわねー。特に胸など!!あの、胸なしリナがねー。おーほっほっほっほっほっほっほっ。」
「よけーなお世話よ!!」
「ところで、リナ。そちらの美人の女性は、どなた?」
エルを指差すナーガ。
ほー。ナーガも認めたか。エルが美人だってコト。
「ね・ねね姉さん!!為口きかないでー!!!」
アメリアはあわてふためいている。
「あ、彼女、一応、エルって呼んどいて。でも、失礼なコト言ったりしたら、命の保障はできないわよ。」
「?あなたが、そこまで言うとわねー。ま、いいわ、エルさん、始めまして。グレイシア=ウル=ナーガ=セイルーンと申します。」
ナーガ、やたらと礼儀正しく言う。
「あらあら♪ご丁寧に♡あたしはエル。ま、『ロード・オブ・ナイトメア』って呼ばれることもあるけどねー♪」
ぴしっ!!
エルの言葉に凍りつくナーガ。
「ロロロードオブナイトメア!?確かディルス王室に伝わるあ、あああの、魔王の中の魔王の!?」
・・あっ、ナーガもあの間違ってる情報き~たことあるんだ。
「ね・姉さ~ん!お願いだからそんなコト言わないで!!この御方、全ての生みの母なんだからー!!!」
アメリア、なんとかナーガを止めよーとしている。
「全ての母って・・どーいうことよ?アメリア。」
「だ、だからー!いわゆる創造主なのよ!!この御方!!全ての世界と生きとし生きる者全ての!!」
「ちょ・・ちょっと!!アメリア!!?」
ナーガ、冷や汗かいている。
「ま、そーいうコト♪あ、別に気にしないでねー♪」
びしびしびしびし!!!
エルの一言にナーガとアメリアは石化した。
・・・・気にするなって・・・・無理なことを言うなーエル・・・・・。
「ところで、アメリア。何だってこんなににぎやかなんだ?」
ガウリイがのほほーんと聞く。
その声を聞いたのか、
「あれ?その声、ガウリイさん?知らないんですか?アメリアさんとゼルガディスさんが、婚約したんですよ?」
間の抜けた声がしてきた。
・・・・・・お゛い・・・・・・・
そちらを見ると、山ほど荷物を持って、前が全然見えていない、黒い服を着た、ゴキブリ神官が、何やら言っている。
「ゼロス!!あんた何してるのー!!!」
何やら声をかけてくる二人連れ。
『って、きやあああああぁぁぁぁ!!!!エエエエエル様ー!!!?』
みごとにハモって叫んだのは・・・・・
「あらあら♪ゼラスにダルフインじゃないのよ♪こんなトコで会うとはきぐーねー♪」
バサバサバサバサ!!!
今まで、エルがいることに気づいてなかったゼロスが、持ってた荷物を全部落とした。
「うどえええええ!!!!??」
今更ながら、驚くゼロス。
「ち・・ちょっと!何だって、あんた達がこんなとこにいんのよー!!」
あたしはわめく。
「ゼロス荷物持ちにして、セイルーンへ買い物へ来たのよ!ダルフィンと!!
   それより、何でリナ殿の方こそ、エル樣と一緒にいるんですかー!!?」
わめくゼラス。
・・・なんでか、あたしに『殿』つけてるし・・・・・。
「面白そうだから♪」
エルのみもふたもない一言。
『そ・・そそそそそんなー!!?』
みごとに、ゼラス・ゼロス・ダルフィンの三人の声が重なる。
アメリアは・・・あ、完全無欠に石化してる。
「誰?」
いぶかしるナーガ。
「・・・・・一応紹介しとくわ。ナーガ。こっちのいかにもあやしーのがゴキブリ神官の獣神官ゼロス。
  これでも一応高位魔族。で、こっちが、ゼロスの上司の獣王ゼラス=メタリオム。で、こっちが、海王ダルフィン。」
あたしは一応説明しておく。
「ちょちょちちちょとリナ!!そそそれって!!!」
わめいてあわてるナーガ。
さすがにこれで分かるだろー。
いくら何でもナーガでも。
「何で、魔王腹心の部下と同じ名前なのよー!!?」
・・・・・って、分かってなかった・・・・・・。
三人は、まともに今ので精神攻撃をくらったらしく、立ち尽くしている。
「あ、あのー。一応、僕ら、魔族で、このお二方も獣王様、海王様、御本人なんですけど・・・。」
どーにか、声を出せたゼロスが言う。
バシッ!!! 
あ、ナーガも凍った。(笑)
「結婚式があるのよねー♪面白そう♪参加しましょ~よ、リナ♡」
エルが言ってくる。
「・・・参加するのはいーけど、あたしんときみたいなことはしないでよー・・エル・・・。」
「そ~お?元結界の外からも人間来てるみたいだしね面白いと思うんだけどな~?」
・・・・・やっぱり、やる気だったな・・・・エル・・・(汗)
「さ、さすがに、それだけは、やめておいていただきたいのですが(汗)」
何と、いつの間にやら、フィルさんまで来て、冷や汗流してたりする。
アメリアの悲鳴におどろいて、王宮から出てきたらしいが。
「あら♪フィル、ひさぶり♪」
さらっと言うエル。
「お、おひさしぶりです・・・。」
言いつつも、冷や汗かいてるフィルさん。
エルくらいなもんだろーな。このフィルさんにここまで恐れられるのって・・・。
「おや?おひさしぶりですねー。」
ゼロスがのんびりと言う。
でも冷や汗かいたままだが。
「おお!!いつぞやの謎の神官ゼロス殿か。」
フィルさんは答える。
・・・・フィルさ~ん。
謎でい~んかい!?それで納得してるんかい!?
「リナさんの結婚式以来です・・・ね。」
言ってゼロスは一気に顔色が変わる。
あ、フィルさんも変わってる。
・・・何しろ、とんでもなかったからね~。
あのときは・・・・・・。
「それはそ~と。フィルさん、アメリア達の結婚式って・・・いつ?」
とあたし。
「ああああぁ、三日後だ・・・。」
あたしの問いに多少どもりながら答えるフィルさん。
「三日後ね♪ちょーどいーわ♪ゼラス、ゼロス、ダルフィン、あんた達も出席ね♡あっ♪あと、ルナも呼ぼっと♪」
・・・って!ちょっとまって!!な、なんで姉ちゃんを!?
「-と、ルナ、明日にはこっち来るって♪」
エル、何やら姉ちゃんに命令をだしたらしい。
そりゃ~ま~、一応、ここセイルーン王国は、姉ちゃん・・もとい、赤の竜神スィーフィードを信仰してる国だけど・・・・・・。
「・・・・・リナ。何かまたいやな予感がするんだが・・・俺。」
ガウリイがぽつりと言う。
「・・・・・あたしも・・・・・・。」
一方、エルは何かをたくらんでるらしく、一人でにこにこしいる。
・・・・・今度は何が起こるんだー!?(泣)

その日、あたし達は、王宮にて泊まることになった。
何でも、街中だと心配だからとか。
特にエル。
・・・それ、よーく分かる・・・・。
一応、フィルさんは、エル達の説明を、城の人達にしている。
ま、ゼロスに対しては、そのまんま、「謎の神官ゼロス殿」。
ゼラスに対しては、「ゼロス殿の上司のゼラス殿」。
ダルフインに対しては、「ゼラス殿の同僚のダルフィン殿」。
と説明。
・・・・・ま、嘘ではないわな・・・・。
んでもって、エルに対しては、
「くれぐれも!失礼のない様に!!ある所の女王、エル樣である!!いーか!!絶対!!失礼のないよーに!!!」
と皆に釘をさしていた。
中には、そのある所ってどこ?と突っ込む人達もいたけど。
フィルさん、
「いや、それは言えぬ!!」
と突っ張っていたけど。
言えるけないわなー。
何しろ、世界、全ての光と闇、生命を生み出した全ての女王・・・。
・・・もとい、創造主だとは・・・・。
「えー、では、エル樣、ゼロス殿、ゼラス殿、ダルフィン殿。一応、王宮の中を案内いたします。」
言って出てきたのは、フィルさんの弟のクリストファさん。
「あら?あなた確か・・・。」
ふと思い出したよーに言うエル。
「あなた、アルフレッドの父親よねー。」
いきなり言うエル。
「・・・・!な・なぜアルフレッドのことを!息子は何年も前に死んで・・・!」
クリストファさんは、驚いている。
「・・・視てたの?エル?」
あたしが聞くと、
「それもあるけどねー。彼、しばらく戻ってきても、ぶつぶつぐちってたのよ。
  ま、あたしもそんなに干渉しても、しょーがないから、ほっぽってたけど。」
・・・・うっわー。
アルフレッド、死んでからもまだそんなだったのかー(笑)
「まだ、輪の中に入ってかずに、ぶつぶついってるわよ。彼。」
あっさりと言うエル。
・・・輪?ああ、輪廻の輪ね。
「うっわー、まだか?意外と根性あったんだなー。」
と言うガウリイ。
「おっ!!あのガウリイが覚えてた!!すごい!!」
「あ・・あのなー・・リナ・・・。」
あたしの当たり前な意見に、抗議してくるガウリイ。
クリストファさんは、話が分からず、首をかしげている。
一方、
「・・・・ま、人間の身で、カンヅェルさん利用してましたしねー。彼・・・」
「そーねー。いくら判んなかったからって・・。」
「ガーヴも一応裏からいろいろ手を回していましたしねー。」
しみじみと言う。ゼロス・ゼラス・ダルフインの三人。
「・・・・?カンヅェル?そういや、彼、あの件より、姿を見ないが・・・。」
クリストファさんは言う。
「そりゃ、そーでしょー。」
あたしは言う。
「??どこにいるのか知っておられるのか?リナ殿?」
「知ってるも何も・・・カンヅェル、滅んでいるわよ?」
「・・・・・は?!滅んだ?死んだ、という表現でなくて??」
「リナさん、リナさん、クリストファさん、カンヅェルさんの正体知らなかったみたいですよ~。」
律儀にも、言ってくるゼロス。
「まーね。フィブに知られるの、怖がってたもんねー、ガーヴ・・・。」
とゼラス。
「無駄なあがきだったわよね♪ま、人間が混じったくらいで、離反したガーヴのヤツにも、あきれるけどね♪
  ・・・・Sのヤツは何をやってんだか・・・。」
とエル。
・・・あっ!
何かとばっちりが魔王の方に向かってる……
「正体?・・一体・・・??」
不思議がるクリストファさん。
「エル様、どういたします?教えますか?」
ダルフィンがエルに聞く。
「別に、教えてもいーんじゃない♡」
あっさりと言うエル。
「えー、許可が出ましたので、説明しますね。
  カンヅェルさん、魔竜王ガーヴ樣の配下の、中級魔族だったんですよ。
  で、リナさんと、ガウリイさんに、滅ぼされちゃいましたけどね。はははは。」
笑いながら、言うゼロス。

                                            -続きますー


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まえがき:
こんにちわ♪ようやく、第三編、セイルーン編♪
またまたネタは前回と一緒。(まて)
さすがに、同時に書いてるだけあって、似たよーな話になっています。
エル:そーいうのを、考えがないって言うのよ。
 薫:そーはっきりといわれなくてもわかってますです。ではでは、またあとで♪

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あとがき:
かお:ちゅーと半端なとこで、区切ります♪いやー、なかなか、いい場所が見つからず・・・(言い訳)
エル:ほんとに言い訳ね・・・・。
リナ:何も考えてないのがよくわかるわねー・・・。
かお:しくしくしくしく・・・・。えー、では、これから、続きを打ち込みますのです。では・・。


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