さってと。
  ただいま外は吹雪です。
  寒いよー・・・・・。まあ、そんなどうでもいいことはおいといて。
  とりあえず、これに気づく人は少ないだろうけど(自覚あり)
  別に見なくても、見ても話の筋には代わりがない。という。
  会議の様子ですv
  んではではv

  注意:短いですvあしからずv



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        狭間の選択     ~傍観者達?~
   



  ざわざわざわ。
  本日、本来ならば数日後にと開始されるはずであった、新たなる神官長の命名がここ、フレア・シールドにて開催される。
  もっぱら世間で注目されているのは。
  暗殺者を誰が雇ったのか。
  ということと、あとは、捕らえられた、という『魔』の存在。
  それゆえに、今回の一般に対する閲覧の資格は。
  誰もがほしいところ。
  ゆえに、朝も早くから並んで、整理券を求める人々の姿が。
  ここ、セレンティア・シティの中ほどにと位置する場所。
  フレア・シールド。
  と呼ばれているその建物にと人々がひしめき合っている。
  満員で、総勢、千人弱、収容できるその建物は。
  こういった、会議、などといったほかにも、様々な行事に対応できるようにと設計されている。
  その中ほどに位置する、『協議の間』にて、今回の会議は行われるのであるが。
  「いやぁ、しっかし、人間がおおいですねぇ。」
  にこやかなまでに、周りをみつつ、そんなことをいっているのは。
  真っ黒い神官服を身にまとった男性。
  そして、その横には。
  「そうだね。よっぽど人間って暇なんだねぇ。
    ここで新薬の実験したら、どうなるだろ。」
  などと、声をはずませていっている青い髪に青い瞳の青年。
  こちらは、ぱっと見た目、かなりの人々が振り返るほどの整った顔立ち。
  まず、見た目、女性?男性?と疑問の声が起こるのはまず間違いはない。
  そんな彼の言葉に。
  「…グルゥさん…お願いですからそれはやめてくださいね?
    今ここには、あの赤の竜神の騎士、いわく、実際はスィーフィードさん本人がいらっしゃるんですから…」
  そんな彼の言葉に少し器用にも冷や汗を具現化させつつ、
  そんなことをいっているそんなもう一人の人物の言葉に、。
  「冗談だよ。冗談。ゼロス。」
  ぱたぱたと手をふりつつ、答えているが。
  …本当に冗談でしょうか?
  そんな彼をじと目でみているゼロス、とよばれた青年。
  「ま、僕はとりあえずあのヅェヌイが会議が終わったら身元を引き受けないといけないし。
   君は君でリナさんとガウリイさんに気づかれないようにルークさんたちと接触しないといけないんでしょ?」
  にこやかにいいつつ。
  なぜかその手には小さな小瓶がひとつ、二つ・・四つ見受けられているが。
  「…グルゥさん…その手の中の瓶の中身は…」
  「気にしない、気にしないv」
  「…気にしますよ…」
  そんな会話をしつつ、あたりにその瓶の中身を軽く振りまくグルゥ。
  と同時に。
  バタッ!
  バタバタバタッ!
  あたりにいた人間たちが一瞬のうちにと大地にと倒れ付す。
  「さvゼロス、とっとと整理券、もらいにいこv」
  「…グルゥさん…何ブルーリーの濃縮気体を振りまいてるんですか…(汗)」
  今グルゥが振りまいたのは、もっともこの世界、というかこのあたりではポピュラーな。
  睡眠効果をもたらす、といわれている植物。
  ブルーリーの実を濃縮して気化させた、とある気体。
  「気にしたらだめだよ。さっ。ゼロス、一番いい席をゲットしようねv」
  「…も、好きにしてください…」
  そんな会話をしつつ。
  ここに、人ではない、二つの人影が、会場の中にと入っていっていたりするが。

  人々が倒れていたのはほんの数分。
  『・・・・・あ、あれ??』
  人々がふと気づいたときには、なぜか自分たちは地面と倒れており。
  状況がいったいどうなっているのかなど。
  皆目不明。
  「私たち、いったい??」
  「…?あっ!整理券!」
  首を傾げつつも。
  どうにか朝日が昇りきるその前に、いい席をゲットしようとしていた人々は。
  何があったのか不思議に思いつつも。
  何はともあれ、目的の整理券を手に入れようと、再び。
  整理券を配る予定の窓口にとずらりと並んでゆく人々の姿が。
  まだ日ものぼりきらない、ここ、セレンティア・シティの町並みの一角にて。
  しばし、みうけられてゆく。



  非合法、というか、別にあそこであんなものを振りまかなくてもいいような気はひしひしとするが。
  何はともあれ。
  用意されていた整理券、その始めのころの番号を手にいれ。
  よくよく会場が見渡せる、絶好の位置にと席をゲットしているこの二人。
  獣神官と覇王神官。
  黒と青のかなり目立つ二人連れではあるが。
  そんな二人が、席について、何気にポップコーンなどをふたりして口にとほうばっていると。
  やがて、現れる今回の関係者、その大元たる四人の大神官達の姿。
  ふと。
  「…あれって…」
  完全に生気が感じられない二人の神官をみつつ。
  思わずつぶやくゼロス。
  「うーん。どうやらあの二人、リナさんたちに何かしたんじゃない?
    ガウリイさんと魔王様の力を使ったルークさんの制裁、加えられてるみたいだし?」
  会場にと姿を現した、ブランとフランシス。
  その二人の姿を具間みて、そんな会話をしているゼロスとグルゥ。
  彼らの目にと入ったのは。
  どこかその目をうつろとさせ、一晩で髪も真っ白にと生え変わり。
  どこかやつれたような表情をしているそんな二人の大神官の姿。
  まあ、何があったのはか何となくは想像はつくが。
  「あ、そうそう。エル様から預かってきているこれ。
    身につけとかないと。」
  いいつつ、小さな、星型のブローチを懐から取り出しているゼロス。
  「そういえば、それつけてたら、リナさんとガウリイさんに気づかれない。
   らしいよね。確かに、つけとかないとね。」
  自分たちにと与えられている命令は。
  リナとガウリイに気づかれないようにルークとミリーナと接触をとり。
  そして二人にリナたちに気づかれないようにとゼフィーリアにと出向くこと。
  そのことを伝えるのが、彼ら二人の役目。
  そんな会話をしつつ。
  二人が、そのブローチを胸元にとつけてしばらく後。

  やがて、関係者全員が。
  会場の中にと姿を現してゆく。


 

  会議、とはよくいったもの。
  言い換えれば、これは尋問議会でもあるがゆえに。
  それぞれ、四人の神官の、といっても、主に二人の神官達の罪状について。
  つらつらとこれまでの犯罪暦が並べられ。
  昨日まで、確かに全面否定していた、ブランとフランシスは、今日に限り、
  それを否定することもなく、うつろな目でそれを受け止めていたりする。
  そしてまた。
  パニックになった生き物、というのは、人間に限らず。
  人も魔も、同じこと。
  それを証明するがごとくに。
  ライアン神官の心無い一言にて、逆上した証人、として引っ張りださりれていた、
  魔族、ヅェヌイ。
  その彼が確かに、精神世界面を通しての攻撃など、といった大掛かりなことはできなくなっているにしろ。
  それでも、彼自身の力までもが封じられているわけではなく。
  ―魔族などという、そんな偽者を誰かがこの私をはめるために召喚したに決まってる!
   私が聞いたのは間違いなく神の声であって、断じてこんなまがい物の魔族の言葉ではない!
  などと、叫んだライアン。
  その言葉を皮切りに。
  会場の中が一気にと緊張感にと包まれる。
  何しろ。
  その言葉に逆上した、ヅェヌイが。
  あたりかまわず、炎などを撒き散らし、当然のことごとく呪文詠唱などはせず。
  会場の中は一瞬のうちにと炎に包まれ、そのまま会場は焼け焦げ…にはならないが。
  そんなヅェヌイが、ルナになぜか爪楊枝でたこ殴りにされ、退場となってゆくまでに。
  そうは時間はかからない。
  それを目の当たりにしてしばし、会場の中は静まり返るが。

  そんな中。
  証人、として、死んだはずのヨシュア神官長の登場。

  もはや、会場の中は、納まりがつかないくらいに大混乱と成り果ててゆく。


  そんな情景をみつつも。
  にこやかに。
  「うーんvやっぱり早くに来たかい、ありましたねぇv」
  などとにこやかにいっているのは、自他ともに認めるお役所神官のゼロス。
  そしてまた。
  「確かに。結構いいオツマミ程度にはなるね。これはv」
  そんなゼロスにと同意しているこちらは、こちらで。
  魔の中でも変わり者、と噂の高い、覇王神官グルゥ。
  そんな彼ら二人の姿が見受けられていたことは。

  最後の最後まで、リナもガウリイも、そしてルークもミリーナも気づくことはなく。

  しばし、他人事のように…実際に他人事なのであるが。
  燃え盛る会場を修繕している人間たちの狼狽振りを楽しんでいるゼロスとグルゥ。

  まあ、飛んできた炎を一瞬のうちにとかき消して。
  横にいる人々から感謝されたりして、ゼロスがダメージをうけ。
  それをみて、けたけたとグルゥが笑い。
  また、逆に。
  グルゥが衝撃派を無と化して、それで助けられた人々が。
  グルゥに対して拝んでいたり、それをみて、顔を露骨にしかめるグルゥをみてゼロスがわらい。
  そんなこ光景が、しばし。
  ここ、会場、フレア・シールドの協議の間の閲覧席にて。
  数時間ほど見受けられ。


  少しばかりの混乱のうちに、その日の会議は無事に閉廷を迎えたのは。
  まさに、奇跡、以外の何者でもない結果であった。


  セレンティア・シティ。
  その歴史にこのたびの会議の様子が永遠に伝えられることになるのは。
  まだ、誰も知らない事実。


  数千年後。
  この文献が発見され、世界が様々な憶測に包まれるのは。
  また、別の話……





  「さってと。少しは食事できたし。それじゃ、いきますか。」
  「…グルゥさん…楽しんでません?」
  そんな会話をしつつ。
  会議が終わった次の日の昼間すぎ。
  ゼロスとグルゥ。
  この二人がルークとミリーナにと接触を図ろうと行動を開始したのは。
  ルナがゼフィーリアにもどってすぐのこと。

  とにかく、命令されたこと意外は何もしない。
  というのがこの二人のコンセプト。
  ゆえに。
  いまだに落ち着きのない町をそのままに。
  二人が伝達だけすまして、戻ってゆくのもまたそれは。
  …二人にとっては当たり前でしかない事実。


                             -続くー

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    あとがきもどき:
       薫:これに気づいた人、いないでしょうねぇ?(笑)
         ま、別にいいけどさ(まてまてまて!
         ちなみに、言葉を濁したあの会議(?)の時に。
         何があったのか、ゼロスたちの視点から、客観的にみた打ち込みだったり(だからまて!
         まあ、こんな意味のない場所にまでお付き合いいただいています、そこのあなた!
         どうもありがとうございます(多謝!
         さってと。
         ようやくこの狭間もクライマックスに近くなってきましたねぇ
         もう少しがんばるのですv
         んではではvまたv