うーん。日曜日までお休みはオア付け。
  というか、この勤務表・・・大丈夫か?
  ・・いや、新人さんをフル活動・・・・。
  ・・・・ま、忙しくて人がいないから仕方ないんだけど・・・ねぇ。
  ・・・・どーしてほとんど長続きしないんだろ?しくしくしく・・・・。
  まあ、などと、完全に個人のぼやきはおいとくとして。
  なかなか、小説のまま、の箇所から抜けれません・・・あうあうあう・・・。
  うわぁぁぁぁん!
  あと。
  ・・・・・今回のリナの使っている術。
  あれは・・・ふふふv
  どこかでみたことがあるような?
  という人は・・・記憶力、というか、よく、あんな文章を読んでくださいました。
  心からお礼を申し上げます(ぺこり
  ―というわけで。
  答えはあとがきにてv(かなりまて!

 #####################################

        狭間の選択     ~(魔を律する)ザナファ~
   

   
  「ゼラス・ファンクス。」
  キュゴキュゴドドドッ!
  「えーい、もう!虹色暁心激(レイン・フレアアタック)!!!」
  半ばやけになったリナの言葉が響き行く。
  それとともに。
   ミルガズィアの放った数十発の光球が、あたりにいるデーモンたちの、
  ことごとくを瞬時に追尾、撃破してゆくのとともに。
  リナの放った術はまた。
  暁の光を放ちつつ、そこにいるデーモンたちを包み込む。
  それは、まるで、炎の球のような、燃えるような紅い、紅い、光の球。
  「……えっと……」
  「…つ…強い…」
  それをみて、呆然と声をだしているルークと。
  ほとんどただ、つったったまま。
  それを見ているジェイド。
  「ほら、ルークもジェイドさんも!
    ボーとしてないで、町の人々の避難誘導を手伝ってください!」
  こちらはこちらで。
  一人、冷静に。
  安全な場所まで、混乱きわまる町の人々を誘導しているミリーナの姿。
  一方では。
  いまだに。
  ビー。ビー。ビー。
  光線がデーモンたちをなぎ払う音が今だに響き渡っていたりする。
  「しっかし、リナも面倒な役目を…」
  いいつつも。
  混乱極まりない、町の中。
  リナにいわれて、しぶしぶながらに。
  デーモンや、メフィが壊した町並みを。
  いともたやすく、再生させていっているガウリイの姿がそこにあったりするが。
  この混乱の中。
  人々はそこまで気づくものはいないのが、不幸中の幸い…なのかもしれない。
  
  ミリーナ、ルーク、ジェイドは町の人々の避難と誘導。
  そして、リナとミルガズィア、…空からはメンフィス。
  この三人がデーモンの掃討。
  そして、ガウリイは壊れた町並みの再建……
  
  各自、三つのチームにと別れ。
  しばし、各自、それぞれの役目をまっとうしてゆく。



  「どうやらおわったみたいですわね。おじ様。」
  ガウリイが、壊れた町並みをすべて再生させ、
  どうにか人々の避難も無事終わり。
  広間にと集まったリナたちの元にと。
  後ろからかけられる声一つ。
  その声をききつつ。
  すちゃ。
  スタンバイひとつ。
  そのまま、振り向きざまに。
  スバババァン!!!
  ものの見事に、リナの手にしたスリッパが。
  後ろから声をかけてきたメンフィスの頭を直撃する。
  「あ、あんたねぇぇ!町を壊してどうするのよ!
    ガウリイが直さなかったらどう言い訳するつもりだったのよぉ!」
  そんな叫びとともに。
  そのリナの手にしたスリッパをみつつ。
  「痛いですわね。何をするんですの!?
    というか、そんなものをどうしてもっているんですの!?」
  頭を抑えつつ、抗議の声を上げてくるメンフィスの言葉に。
  「乙女のたしなみよ。それに持ってるといろとろと便利だからよ!」
  きっぱり、はっきり。
  きっぱりと言い切るリナ。
  その言葉にしばし、目を丸くして。
  ポン。
  かるくひとつ手をうつメンフィス。
  「確かに、それは便利そうですわね。おじ様。
    私たちもやってみますか。」
  「そうだな。確かに便利そうだ。人間もなかなかいいことをいうな。」
  などと、しみじみとそんな会話をしていたりするエルフのメンフィスと、
  黄金竜(ドラゴンロード)のミルガズィア。
  そんな二人の会話をききつつ。
  思わず目を点にしつつ。
  「…エルフとか竜族って…何考えてるんだ?」
  そんなつぶやきをもらしているルーク。
  まあ、気持ちは…わからなくもないが。
  「しっかし、一体全体、何なんですの?その鎧、すごいですわね。」
  そういいつつ、とにかく、話題を変えようと。
  メンフィスにと話を振っているミリーナ。
  そんなミリーナの言葉に続き。
  「しっかし、よくまあ、エルフ族なんかがそんなもの、作る気になったわよねぇ。
    昔なら絶対に考えられないわよね。それ。
    それって・・目半生体甲冑。でしょ?」
  さりげに。
  さらりと図星を言い放つそんなリナの言葉に。
  『・・・・・・・・・・な゛!?』
  思わずしばし絶句。
  「それに、このデッカイトカゲ…」
  いいかけるガウリイの目前にづづいっと迫りつつ。
  「だから、ミルガズィアだ!人間?の男よ!」
  何気に、疑問符をつけつつ、ガウリイにといっていたりするミルガズィア。
  まあ、確かに。
  人間…といえるのかどうか。
  ガウリイに関しては…押して知るべし。
  まあ、父親は、人間ではあるが。
  ガウリイの母親は…
  何しろ、すでに彼女はもはや人ではない。
  存在そものもからして、この世界にいるはずもない存在なのであるからして。
  そんなガウリイをちらりとみつつ。
  こほんと咳払いをひとつして。
  「私たちエルフと竜が共同開発した武器ですわ。
   ミルガズィアおじ様の着ているものそう。
    並の純間族程度じゃあ、今のおじ様に太刀打ちできないはずよ。
    おじ様のは精神世界面(アストラル・サイド)への干渉能力を増幅する機能がある、
    『呪霊鎧(リチュアル・アーマー)』。
    で、私のが精神世界面(アストラル・サイド)への干渉力を
    ある程度自由にコントロールでき、
    こちらの意識コントロールで変形もかなうな半生体甲冑。
    ―リナさんが言われたとおりですわ。
    私たちは魔律装甲(ゼナファ・アーマー)と呼んでますけど。」
  その言葉に。
  「鎧がすごいのですね…って。」
  いいかけて、はたりと一瞬凍りつくミリーナ。
  ミリーナとて。
  当時、というか。
  かつて、あの団体とかかわりがあったことがあり。
  そのあたりの知識は持っている。
  まあ、当時はまだ彼は例の写本を手に入れてなかったので。
  完成したものは見たことはないのではあるが。
  「…精神世界面(アストラル・サアド)への干渉力コントロール…って。」
  こちらはこちらで。
  裏の世界から足を洗ったものの。
  その手の筋からは情報は得ているルーク。
  思わず、顔を引きつらせていたりする。
  かつて、とある組織が復活させようとしていたもの。
  「あ、あの…もしかして…それって。魔獣ザナッファー!?」
  思わず悲鳴に近いような声を出しているミリーナ。
  冷静なミリーナにしては珍しく。
  まあ、リナたちがあの一件を解決した、というのは知らないにしろ。
  うわさくらいは耳にしている。
  ―生き残った人々より。
  ザナッファーが、生きる鎧、であった。
  という事実くらいは。
  
  少しばかり、といっても約一年くらい前。
  リナとガウリイはそのかなり不完全な生きる鎧と戦ったことがあったりする。
  まあ、リナにとってもガウリイにとっても。
  それは単なる不完全な代物に過ぎなかったのであるが。
  
  「ミリーナ、それはちょっと違うわよ。
    当時のあれは、写本を取り違えた人間が間違って、
    んでもって、あの地、サイラーグを破滅にと導いたわけで。
    本来の、半生体甲冑は、本当は身にまとったものが完全制御できるのが普通よ。」
  そんなミリーナにさらりと説明するリナに。
  「そうそう。確か、クロツとかいうやつがつくったのも。
   不完全で、それを身にまとったやつを喰らっていたりしたけどな。」
  さりげに、そんなことをいっていたりするガウリイ。
  「「…いや、クロツ…って……」」
  思わず、そんなガウリイの台詞に、同時に突っ込みをいれているルークとミリーナ。
  ―クロツ。
  その名前は聞き覚えがある。
  聞き覚えも何も、確か、現代にザナッファーを復活させて、
  そして、邪教宗教、なるものを立ち上げていた人物ではないのか?
  「…ってことは、あの一件、この兄ちゃんたちが絡んでたわけか…」
  「…ある意味、納得ですわ。」
  そんなつぶやきをもらしていたりするルークとミリーナ。
  そんな二人の会話に首を傾げつつ。
  「そういえば、人間の世界では、ザナッファー。とか呼ばれてるようですわね。
   もともと『ゼナファ』というのは『魔を律する』という混沌の言葉(カオス・ワーズ)ですし。」
  さらりとそんな説明をしているメンフィス。
  「つーか、何だって、んなもんもってんだ!?あんたら?」
  もし、暴走したら、などとそんなことをおもいつつ。
  ―まあ、暴走させなくても、使っているのがコレじゃあ
  …余計にタチが悪いような気もしなくもないが。
  などとおもいつつ。
  そんなメンフィスたちにと問いかけるルークの言葉に。
  「-われらとて、降魔戦争の時以来-われわれとて漫然と時をすごしていたわけではない。」
  メンフィスに変わり。
  淡々と、ミルガズィアが言葉を発する。
  「―本気で戦力を投入してきた魔族にとって、
   われらがいかに無力かは、あの戦いのときに思い知らされた。
   主力-のつもりだった、我等、竜(ドラゴン)の眷属が、
   魔王の五人の腹心ですらない-たった一人の獣新刊に会えなく蹴散らさせた時に…な。
   あの戦いが終わって以来、我等竜とエルフとは、いずれ繰るべく魔族の侵攻に備えて、
   様々な武器の開発に着手した。
   ―リナ=インバースよ。私はお前たちを異世界黙示録(クレアバイブル)のもとへ
   誘った。なぜ私がその道筋を知っていたとおもう?」
  「って、ちょっとまて!?異世界黙示録(クレアバイブル)って、あの?!」
  なぜか、そんなミルガズィアの言葉に。
  思わず叫び声を上げているルーク。
  そんなルークに。
  「水竜王の知識の残留思念の一部だけどね。そう呼ばれているやつは。」
  異世界黙示録・・と呼ばれているそれは水竜王の知識の一部の欠片でもあり、
  そしてまたとある空間の歪みの発生源。
  かつて、水竜王と魔王が対決したときにできたその力の余波。
  それらを地上に被害がでないようにと作り出した水竜王の力の磁場ともいえる場所。
  それゆえにその磁場に力によって分断され、
  滅びそうになる水竜王の一部がとどまったのは、必然という名前の偶然に過ぎない。
  あの程度で滅んだりしたらどうなるのか・・・・水竜王はよくわかっているがゆえに。
  そんなことを思いつつも。
  まあ別に細かく説明する必要もないし。
  そうおもいつつ、その一言で済ませていたりするリナではあるが。
  そんなリナの言葉に、少しばかり表情を珍しく曇らせ。
  といっても、よくよく見ないとその表情の変化はわからないのであるが。
  「…あのとき、リナ殿たちがゼロスとともに尋ねてきたときに、
   抵抗しなかったのは、武器の製造などはエルフの村でやってもらっていたからな。
   装備もなしにやつに立ち向かうのは自殺行為だからな。」
  などとつぶやくミルガズィア。
  「…つーか、そんなにあの魔族って強いのか?」
  まあ、リナとガウリイに。
  いいように使われている姿を見ているルークやミリーナにとって。
  …ミルガズィアの恐れようは…理解しようにも、少しばかり無理があるであろうが。
  「というか、オレとしては、あのとき、エルさんが来たのには笑ったけどなぁ。」
  のほほんとそんなことをいっていたりするガウリイ。
  「…ガウリイ、そこは笑うところ?」
  そんな突っ込みをいれているリナではあるが。
  ずざっ。
  そんなガウリイの言葉にそのまま、顔面を蒼白にし。
  「と、とにかく…だ。そういうことだ。」
  どこか声が震えているのは…おそらくはリナたちの気のせいではないであろう。
  どうやら、かなりのトラトウマになっているようである。
  …かの地に『金色の母(ロードオブナイトメア)』が目の前に降臨した、という事実は。
  「んー。まあ、メフィが身につけているやつは。
    クロツとか、以前サイラーグを破壊したやつとかとは違って。
    装備したものを喰らって暴走する、というのはないみたいだから、
    気にしなくてもいいわよ。―使っている人物が暴走しまくってるようだけど。」
  さりげにさらりと言い放つ、そんなリナの言葉に。
  「あら?どういう意味かしら?」
  「言葉どおりの意味よ?町を簡単に破壊なんてして。
   どうやって言い訳するつもりだったわけ?」
  「町の人間には被害は出ていないはずですからかまいませんわ。」
  さらっと、そんなリナの言葉に返しているメンフィス。
  「いや、そういう問題ではないと思うのですが…」
  そんなメンフィスの言葉に。
  すばやく突っ込みをいれていたりするミリーナ。
  「リナ殿が先ほどいったのは。
    おそらくそれは人間の世界で暴走したやつ、というのは。
    異世界黙示録の知識を理解しきれないままに作った結果であろう…って。
    聞いているのか?人間たちよ?」
  いまだに。
  町を壊したその行動を。
  メンフィスに言い放っているリナたちをみつつ。
  ただただ、ミルガズィアの言葉は。
  風にと流されてゆく。

  そんな会話を中断させたのは。

  「とにかく、先を急ぎませんこと?
    ここに長居をしても、面倒ですし。」
  デーモンがいなくなったことにより。
  人々はいまだに動揺している最中ではあるが。
  町の人々全員が、メフィが変形した白い巨人が町を壊すのを目撃しているのである。
  このまま、この場にいれば。
  やっかいなことに巻き込まれるのは必死。
  そんなミリーナの言葉に。
  「あ、そ、そうですね。とりあえず、もうすぐ、ガイリア・シティですし。」
  ほとんど、もはや、影と貸し、忘れ去られかけている一応、
  ミリーナたちにと依頼をしている依頼主たるジェイドが。
  そんなミリーナの言葉に同意を示し。
  「それもそーね。」
  「…んじゃ、とっとと出発するか?」

  リナとガウリイの言葉をうけ。

  そのまま、いまだに動乱極まりない、町をそのまま後にして。

  一向が向かうは、首都たる、ガイリア・シティ。
  
  

  
                             -続くー

#####################################

    あとがきもどき:
     薫:はい、こんにちわ。
       さてさて。
       前書きにて触れた、リナが使った術。(かなりまて)
       それの答え合わせでーす(まてってば)
       正解は。
       ”虹色暁心激(レイン・フレアアタック)”
       これは実は見果てぬ夢で出てきた、赤の竜神の力を借りた、神聖魔法ですv
       さって、何人の人が気づいたでしょうか?ふふふふv
       ようやく、次回でガイリア・シティv
       門番のマイルズ君、結構実はお気に入り(まて
       でも、ひとつに話がなっているので出番が少なくなったのもまた事実(かなりまて
       さてさて。
       ようやく、戦闘シーンとか・・・・いっけるかな?
       しっかし・・・・・覇王・・・・貧乏くじを引きましたねぇ(まて…笑
       何はともあれ、また次回にてv

     2003年12月3&4日某日