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うーん。
ほとんど、ただいま13巻分ですねぇ(笑)
当分、こっちに入るかな?
あ、でも、あの面白い(まて)までの将軍とかもでてきますよーv
当然シェーラもv
とりあえずは。
メフィの暴走・・・・はやく書きたい(こらこらこらこら!←笑
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狭間の選択 ~襲撃?~
降り続く雨の水音が、夜の空気を震わせてゆく。
結局のところ。
覇王、うんぬん、というのはともかくとして。
というのもいまだにメフィはリナやガウリイが【かの御方】の関係者とは知らないがゆえに。
まあ、聞かされても、信じろ。
というのが土台無理なとんでもない事実なのであるが。
まあ、リナがインバース一族、というのはともかくとして。
だがしかし、ディルスで強大な魔の気配を感知したのは事実で。
ディルスに向かっている、というリナたちとともに、
メンフィス、そしてミルガズィアも、また。
リナ、ガウリイ、ルーク、ミリーナ、ジェイドとともに。
ディルスの首都、ガイリア・シティにと一緒に行くことをきめ。
話が終わるころには、すでにもう日も翳り始め。
そのまま、宿をとり、休んでから出発しよう。
という話になり、それぞれが部屋をとり。
今日のところはひとまず休むことにしたリナ達一行。
村に一軒しかない宿屋。
はふ。
思わずため息ひとつ。
ちなみに、部屋割りなどを考えて。
ミルガズィアとメフィは同室。
まあ、それは別にいいとしても。
ルークとミリーナ。これは当然別々。
でもって、ジェイドにガウリイにリナ。
小さな宿屋ゆえ、そんなに部屋数は多くはない。
それゆえに。
ジェイドとルークが同室。
そして、ミリーナとリナ。
そして、ガウリイ、そしてミルガズィアとメフィ。
そんな部屋割りにとなっていたりする。
計、四室。
ベットに腰をおろし。
服を洋服かけにとかける。
「でも、ミリーナも何かと大変よねぇ。
あそこまでルークに迫られたら大変じゃない?」
そういいつつ、隣のベットに腰を下ろしているミリーナにと。
質問しているリナのそんな言葉に。
「…私は不器用ですから…それより、リナさんも大変ですわね。」
ガウリイの視線はいくらなんでもどういった意味をもつのか。
ミリーナは理解している。
「?何が?」
そして、この目の前にいるリナは…そういったことにはまったく気づいてない。
ということにも。
そんなリナの様子に。
くすっ。
小さく笑いつつも。
「で、でも、ディルスに覇王がいるって…本当なんですか?」
覇王将軍、が入り込んでいる、というだけでも大事なのに。
とりあえず、話題を何気に変えているミリーナ。
「うーん。ま、気配を隠しているから一概にはいえないけど。
でも、ま、ガウリイがいうんだし。間違いないわよ。」
そういいつつも、服をハンガーにかけつつ、布団を正すリナ。
そんなリナに。
「…本当にさっきミルガズィアさんがいったように、
降魔戦争の再来をたくらんでいるのでしょうか?魔族は……」
どこかしら、顔色もわるくつぶやくそんなミリーナであるが。
先ほどの会話で。
とりあえず、ディルスにと進みつつ、ミルガズィアたちを手伝う。
ということに話がまとまり。
ルークなどは『ただ働きはごめんだ』などとごねまくったりしたものの。
ミルガズィアの
『もしも降魔戦争再現、などということが実行されて魔王が再び復活、
ということになったら、金どころか
生きとしいけるもののすべての命が消えることになるやもしれん。
君も。そして君のパートナーも。』
そんな彼の言葉にルークはすぐさまに首を縦にと振ったのであるが。
「あたらずとも遠からず、かな?
ガウリイに聞いたんだけど。どうやら、
北の魔王、ガウリイが生まれてからこのかた。
ほぼ大体定期的に今まで以上にエルさん…つまりは、
金色の王の来訪うけてて、んで、なんか弱体化、してるらしいのよね…
どうりで姉ちゃんが以前、
『最近赤瞳の魔王の気配が薄くなってる…』
とかつぶやいていた理由がそれ聞いて私はわかったけど。」
「…いやあの、『定期的』って…(汗)」
思わずそんなリナの言葉に冷や汗を流しつつも問いかけるミリーナ。
「何でもガウリイが生まれてから、ガウリイのやつ、
物心つくまえから北の魔王とかと戦わされてたりしたらしいからねぇ。
…私よりハードな特訓よね…それ思うと…
何か死んでも死ねなくて、すぐに生き返らせられて、
勝つまで何回も戦い、というか特訓やらされてたらしいわよ?
んで、ガウリイを負かしたら負かしたで、怪我させた、とかいって。
エルさんとミリーさんで二人がかりで、北の魔王のやつにはお仕置きがなされた。
とか聞いてるし。」
「・・・・・・・・・」
もはやはっきりいって、常識の理解の範囲を超えている。
そんなリナの言葉にただただ言葉を失うよりほかにはないミリーナ。
「で、そんな理由でか、この前ゴキブリ神官から聞き出したことからしたら。
何でも、代わりの人身御供にささげるというか差し出す魔王を。
魔族、探してるみたいよ?多分シェーラもそれで動いてるんじゃないのかなぁ?」
いいつつ、布団をただし。
「よっし。」
軽くぽんぽんと布団をたたくリナ。
「…人身御供…って…」
何といっていいものか。
言葉に詰まるそんなミリーナの様子にはまったく動じず。
「でも、ま、竜族とエルフが共同開発した武器を分けくれる。
というのはありがたいわよね。」
まあ、あのメフィはいやな顔をしてたけど。
などといいつつ、くすりと笑みを浮かべるリナ。
「でも、リナさんの実家って…『あの』インバース商会なんでしょう?
今さら、そんな武器をもらったりしても…」
どちらかといえば、リナさんの実家の品々を使ったほうが。
かなり効率的にはいいような気がするんですが…
などとそんなことをおもいつつ、リナにといっているミリーナ。
―インバース商会。
それは、ゼフィーリアにその拠点を置き。
そして、特質すべきは、どこにもまねのできない品々を扱っている、というところでもかなり有名。
その分、値段もかるくちょっとした領地くらいは買える金額の品々もあったりするが。
それでも売れるのであるからして、世の中というものは面白い。
ちなみに、傭兵や、旅のトレジャーハンター。
そして旅の魔道士など。
そこそこに、実力があり、名前が知られているものならば誰でも知っている、
というほどに、インバース商会はいろんな意味で有名。
その、インバース家の一員。
リルナ=インバース。
世間一般では、どこをどう間違ったのか、リナ=インバースで通っているが。
「ちっちっちっ。」
そんなミリーナの言葉にかるく手をふりつつ。
「わかってないわねぇ。ミリーナ。ただでもらえるものは何でもありがたいのよv」
「…なるほど。」
にこやかに微笑みつついうそんなリナの言葉に。
すんなりと納得しているミリーナ。
まあ、呪いなどがかかった、危ないアイテムならいざ知らず。
使えるものをしかもただでもらえる。
というのは、確かにこれはおいしい話ではありますわね。
そんなことをおもいつつ、一人納得しているミリーナ。
「で、でも、話は変わりますけど。…どうするんですか?
ディルスに向かって…ジェイドさんの依頼をうけたのは、確かに私ですが…」
「いくにきまってるじゃない。
それに…無視したら、それこそ私…姉ちゃんに殺されるんだけど…」
「…リナさんのお姉さんって…いったい…」
とりあえず、リナがどっちの性別にもなれることは知ってはいるが。
基本はどうやら女性である、ということもミリーナは知っている。
だから、あえて深くはつっこまないが。
「とりあえず、とにかく、ディルスでの一件だけでもどうにかしないとね。」
「…そうですわね。」
とりあえずは。
とにかく、見えているところからどうにかしていくしかない。
そう思いつつ。
ミリーナもまた、布団を正しにかかるが。
―ビチャン。
ミリーナが布団を直しにかかったまさにそれと同時刻。
リナとミリーナの耳にと水の滴る音が聞こえてくる。
外の雨の音ではない。
落ちるしずくが床を打つ音は、窓とは反対側。
宿の廊下から聞こえてきていたりする。
「―はぁ。」
その音と気配を感じとり、思わずため息ひとつ。
「…いるのよねぇ。こういう勝手に暴走するやつって…」
ため息まじりにつぶやくリナに。
「あ?あの?リナさん?いった…」
いったい?
そう問いかけるミリーナの台詞は。
次の瞬間、その答えは、いやというほどにと知らしめられてゆく。
リナがふいっと、手をかざすと同時に。
扉が触れてもいないのにと開け広げられ。
そして。
その廊下の先に見えるのは…
「な゛な゛な゛!?」
思わず叫んでベットにと思わずストンと腰を下ろしているミリーナ。
まあ、確かにインパクトはあるであろう。
廊下の一角にいるのは。
ランプのすすで薄汚れ、半ばなで闇にと呑み込まれている天井から、
女の首がさかさまにぶら下がり、リナとミリーナのいる部屋をじっと。
その視線の定まらない瞳でそちらを見ているのであるからして。
間違いなく、宿のオプション…ではないのはあきらか。
はっきりいって、心臓の弱い老人とか人間などがみたら。
間違いなくそのままぽっくりいくであろう。
というようなそんな生首が。
天井からぶらりとぶら下がっているのだからして。
小さく揺れる黒く伸びた髪。
端整な顔にどんよりとにごった瞳。
色を失い…というか、表現するならば、はっきりいって、
水を少しばかり含んだ水死体。
そんな色合いの肌、そして小さく開いたその口から漏れ出る水が髪を伝い。
廊下の床へと落ちて砕けている。
―ポタリ。
そして、首から下は無数に伸びた、根のようなそれでいて血管のような、
しいていえば神経細胞のような代物がうねり、たゆたいながら、天井にと張り付いていたりする。
「な゛な゛な゛!?リナさん、こ…」
さすがのミリーナもこのインバクトには多少驚きを隠せ得ないようであるが。
ま、たしかに。
普通、目の前で、生首、ついでに首から下は根のような物体のみ。
そんなものが天井からぶら下がっていたりすれば。
普通ならバニックを起こしたり、気絶しても不思議ではない。
「見てわからない?魔族よ?どうやら勝手に暴走するやつらって。
どこの世界でもいるのよねぇ。」
などと、ため息まじりにそんなことをいっていたりするリナ。
というか、こんな容姿を見せられて、動じていない。
というのはさすがというよりほかにはないが。
「いや、それはわかりますけど…」
いともあっさりと言い切られ。
思わず返答に困っているミリーナではあるが。
そんな二人の会話をさえぎり。
『…りな・いんばぁす、か…』
視点の定まらない、にごった瞳をうごかしもせず。
じっと部屋の方向を見つめ。
うぞうぞうぞ。
そういいつつも、その無数に天井にと這わせている神経細胞のような、
見た目根っこのような代物を。
うぞうぞとうごかしつつも、リナたちのいる部屋のほうにと向かってくるそれ。
「リナさん、お知り合いですか?」
そんな魔族のことばに、とりあえずリナにと質問しているミリーナ。
「んなわけないでしょう!」
そんなミリーナの言葉に間髪いれずに突っ込んでいるリナであるが。
「冗談ですわ。敵、ですわね。」
「…ミリーナ、あんた最近神経…図太くなってきてない?」
「気のせいですわ。」
そんな会話をしつつも。
リナとミリーナは戦闘態勢にと入ってゆく。
二人が体制を整えたその直後。
それが殺気を膨れ上がらせ。
せつな。
プジュビュ。
それの口から噴出した大量の水が本流となり、リナとミリーナめがけて飛び掛る。
そして。
リナとミリーナがいた場所ごと、二人を薙ぎ裂いてゆく…となるはずであった。
それの目論見からすると。
だがしかし。
すっとリナが手を伸ばしただけで。
その水の本流はいともあっさりとあさってのほうにと弾き飛ばされてゆく。
「だぁぁぁあ!見た目に気色悪い、というか汚い術をつかうなぁぁぁ!」
などと叫んでいるリナではあるが。
…ま、まあ確かに、見た目、衛生的である、とは言いがたい。
「そんなことより、今のあれ、かなりの切れ味のようですわ。」
繭をひそめつつも、冷静に分析しているミリーナ。
などといいつつ。
「ラ・ティルト!」
術を唱え終わり、それに向けて術を放っているミリーナではあるが。
が。
バチュ。
にゅにゅにゅ…
光に包まれ、消滅…するはずであった。
この術は精神体に直接ダメージを与える術である。
だがしかし。
「…うげっ。見た目に悪い…」
などとつぶやいているリナ。
自らの一部をおとりとし。
それを切り離したまではいいものの。
その切り離しかたが何というか。
頭半分をかちわり、…ついでに内臓までもがくっきりと再現されていたりする。
ぽたぽたとそんな見た目にかなり悪いそんな姿をさらけ出しつつも。
残った天井にと這わせている弦もどきから、
再びにゅにゅにゅ。
と形をなして顔の形を再生させつつ、復活してゆくその魔族。
「でぇぇぇぇぃ!こんな気色悪いやつには!」
などといいつつ。
「たそがれよりも暗きもの 血の流れよりも赤きもの…」
少しばかりきれつつ、術を唱え始めるリナに。
「きゃぁぁ!リナさん、こんなところでドラグスレイブはやめてくださいぃい!」
などと叫んでいたりするミリーナ。
「おーい。リナ、するんだったら、結界くらいはれよな。」
のんびりと、そんなミリーナの叫び声にまじって。
のんびりとした声が、リナとミリーナの耳にと届いてくる。
ふと、視線を向ければ。
そこに一振りの剣を片手にと携えている金色の髪の青年の姿が。
「…そういうあんたはせめて、服くらい着替えてからきなさいよ…」
おもわずその姿を目にして。
突っ込みをいれるためにと呪文詠唱を中断しているリナ。
リナがみたガウリイの姿は。
寝間着の上からプレスト・ブレートをつけている。
という何とも間の抜けた格好をしていたりするそんな姿。
「いや、寝かけてたし。」
にこやかにいいつつも。
無言で、天井を伝っている弦もどきを。
一瞬のうちにすべてずたずたに切り裂いているガウリイの姿がそこにいたりするのだが。
「っていうか、リナさん!?ガウリイさん!?」
悲鳴に近いミリーナの声。
ふと見れば。
先ほど再生した女の生首の口から。
五つほど同じような頭が生えていたりする。
かなり見た目に悪い、としかいいようがない。
いくら人外のものとは理解していても。
想像にはかたくない。
何しろ、逆さ吊りで、口から水をこぼしている女の頭の群れ。
ついでにただいま生み出されたそれらの頭からは。
オプションなのか、かたまた再生力がなくなったものか。
理解しがたいが。
その頭から、ずるりとした何かどす黒いような赤いような物体が。
頭の一部よりとあふれ出し…かなりインバクトが強すぎる。
そんな物体が、ひとつの頭からまた五つ。
というように、まるで鼠算のようにと増えていけば。
さすがに悲鳴もあげたくなるであろう。
そして。
どんどんと天井をうめつくしてゆくそんな女生首をしばし見つめつつ。
―声は。
唐突に。
「…何を遊んでいる?ミアンゾ?命令は速やかに遂行しろ…」
声は。
今リナたちが目の前にて対峙しているそれとは異なる場所から。
三人の耳にと届きゆく-……
-続くー
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あとがきもどき:
薫:うわぁ・・・・。
時間が実はただいま23時30分・・・あ・・・・あはは。
でも、今日の更新には違いはない!
いや・・・・今朝方体がだるくて起きれずに。
打ち込みできなかったんですよ(言い訳・・・・
何はともあれ。
長くなりそーなので、一区切りv
次回であの、メフィの面白い(ん?)暴走をばv
ではではv