うーん。気泡、というか水泡、というか。
白目部分にそれができてます。
いやまあ、前からあったんですけどね。
ここ、二、三日、それがなぜか赤く充血しております・・・。
たまぁに目がかすんだり(あわわわ・・・・
・・・・はやくなおれよぉ。いや、本当に・・・。
何はともあれ。
このあたりが、12と13が混ぜかえっております。
つまりは、ディルスに一回目ですべてが丸く収まる(?)ようにv
そのあたりを念頭にいれて、読んでくださる方はおねがいしますのです(ぺこり
それでは、いくのですv
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狭間の選択 ~降魔戦争~
:げほげほげほ。
思わずむせこむ。
普通ならば冗談、で片付けられるようなそんな台詞。
だがしかし。
彼は知っている。
この男性-ガウリイが【かの御方】の関係者で。
それくらいはわかるかもしれない…というその事実を。
「あ、あの?私にはまったく話しが見えないのですが・・・・」
まったく会話についていけないジェイドがぽつりともらす。
「…って、おいまてぃ。…まさかあんたら…あのシェーラだけでなく。
覇王とかいう伝説級の化け物までいるっていうんじゃぁ…」
思わずそんなガウリイとリナの会話に突っ込みをいれているルーク。
「ん?いってなかったっけ?
あそこから覇王のにーさんの気配するぞ?」
「「いや、覇王の兄さん…って…」」
そんなガウリイの台詞に思わず同時に突っ込みをいれているルーク、ミリーナ、
そして…リナ。
「何を馬鹿なことを。おじ様。ですから人間なんかに話す必用はない、
そういったではないですか。」
こんな冗談をいうような人間なんかに。
などというニュアンスをこめて言い切るメフィに。
「?冗談じゃないぞ?何ならエルさんに直々に聞いてみるか?」
のほほんというガウリイのその台詞に。
「頼むからそれだけはやめてくれ。」
即答しているミルガズィア。
彼がそういったら本気でまた【彼女】と出会うようなことになるかもしれない。
それはかなり事実上、精神的によろしくない。
「「・・・・(汗)」」
とりあえず。
そんなガウリイの会話をさえぎるように。
「と、ところで、先ほど、えっとミルガズィアさん、でしたわよね?
降魔戦争の再来…とかいっていましたけど?」
とりあえず、無難な話題にすかさず切り替えているミリーナ。
「あ、ああ。そうだな。そういえば人間たちはあまりそのことは詳しくなかったかもしれないな。」
ふむ。
などといいつつ、とりあえず、今のガウリイの台詞は横においておき。
しばし考え。
「ならば少しその戦争の話をしてから本題に入ろうか-。」
いって、ミルガズィアは話し始める。
今から千年前。
おこったという、降魔戦争の真実を。
世界には不穏の空気が満ちていた。
いくつかの国が戦争準備としか見えない軍備増強をはじめ。
国境地帯での小競り合いが繰り返されることもしばしば。
そして-。
小さな小競り合いが本格的な戦争になるのにさしたるきっかけは必要はなかった。
いくつかの国を巻き込んで起こる戦い。
誰も-しばらくは気づかなかった。
当時はまだある程度、人間と共存していたエルフたちでさえ。
そしてまた。
竜の姿を模し、人間の国や町などを襲うものもしかり。
人々が疑心暗鬼に満ち始めるのはそうは時間はかからず。
その中に魔による被害が勃発し始めたことすらも。
戦いと混乱の中に魔族による被害が混じり始め-だんだんとその比率を増していきつつあったことにすら。
当時はまだ誰も気づきはしなかったのである。
人々が気づいたときにはすでに遅し。
すでに各国は疲弊し、『英雄』と呼ばれていた者たちの多くは。
各国との…つまりは、人間たちのつまらない戦いで命を落とし。
戦力たる戦力は気づいたときにはすでにもはや残ってはいなかった。
野には大量に出現したデーモンの群れが跋扈し。
戦争で生き残った人々を蹂躙した。
その戦いでこの世界にあった国の大半が滅んだ、そういっても過言ではない。
いや、国だけでなく、人間の世界だけではなく、彼ら-竜族などが作っていた国なども。
もはや数えるものできはしないほどの国、という文明が滅び去り。
そこにいたり、自分たちの文明すら被害が及び始め、
ようやく今まで『人間たちの戦い』と傍観を決め込んでいた竜または神族等も、
こととことに至りようやく事件の裏に潜むものの気配を察知してゆく。
思えば各国の軍備増強も国の中枢に入り込んだ何ものかの意思があったようにも感じられ。
竜、エルフ、そして人間たち。
生きるものたちが連合し、野にあふれるデーモンたちの掃討に全力を挙げた。
―だが。
それすらも陽動の一環でしかなく。
皆の目が野に向いているその間に魔王配下の腹心五人が終結し。
当時はまだ水竜王(アクアロード)ラグラディアの聖地であった、カタート山脈に。
腹心たちは水竜王との直接対決を巧みに避けつつ、
神殿を破壊し、聖者を殺し、カタートを序所に死の山にと変えてゆく。
-魔族の狙いは水竜王。
それを察知した、竜たちを中心とする連合軍は水竜王にと手を貸すべく。
カタート山脈にと向かい-そして。
そして-魔王が出現した。
「…は?」
話の途中で思わず間の抜けた声をだしているルーク。
「あ?あの?出現したって…どこから?」
問いかけるミリーナの台詞に。
「わからん。」
いともあっさりと返事を返しているミルガズィア。
その言葉に二人の目が点になっていたりするが。
「何が起こったのかは誰にもわからん。
魔王出現の場に居合わせ、生き残ったものは一人としていなかったからな。
じっと気配を潜めていたのか何かの拍子で封印が解除されたのか…
ともあれ、赤瞳の魔王(ルビーアイ)シャブラニグドゥの気配は。
唐突にカタートの山の中にと出現した。
そして-
われわれの勝利はなくなった。
冥王(ヘルマスター)フィブリゾ配下の冥新刊などは滅ぼしていたものの。
われら竜族(ドラゴン)は獣神官(プリースト)ゼロスのよって。
ほぽ壊滅。エルフやドワーフ、人間の精鋭部隊も分断されて、連携もとれない。
かろうじて何とか戦っていた、というその状況で、
シャブラニグドゥが復活しては…もはや勝利は不可能だった。
後は伝承にあるとおり。
魔竜王(カオスドラゴン)ガーヴが倒れ。
冥将軍と…そして水竜王は滅びゆき。
復活したシャブラニグドァは水竜王の氷に閉ざされた。
これがどのような戦いであったのか、これもまた見とどけ、生き残ったものはいない。
知るのは神と魔のみ。というわけだ…」
淡々と語るそんなミルガズィアの台詞に。
「んー。まあ、人間の精鋭部隊と連絡つかないのは当然だとは思うけどね…」
などといいつつ、ふぅ。
ため息ひとつ。
そんなリナの言葉に首を傾げつつ。
「?どういうことかな?人間の娘…いや、リナ殿?」
首をかしげて問いかけてくるそんなミルガズィアの台詞に。
「姉ちゃんから聞いてるんだけど。
当時の人間たちの精鋭部隊の主力陣、率いていたの、あのレイ=マグナスなんでしょ?」
レイ=マグナス。
その名前を知らないものはいないというほどのかなりの有名人。
千年前に実在したといわれている大魔道士。
中には彼を賢者、とすら言う人などもいたりするが。
伝説では、レイ=マグナスはあまたの術を使いこなしていたとか何とか。
そう伝えられている。
もっとも有名なのが、ブラスト・ポムや、ドラグスレイブの開発者。
そういえば、世間でもまずその言葉くらいは聞いたことがあるほどの有名人。
「確かにそうだが?それが?」
そういえば、この人間の姉とかいう人物…スィーフィード・ナイトとかいってたな…
そう思い出しつつ、内心少しばかり冷や汗流し。
そんなリナの言葉に答えているミルガズィアに。
事実、その真偽を確かめるために、彼はかつて。
以前の一件の後にゼフィーリアにと赴き。
その真実性は自らの目で確認を取っていたりするのであるが。
「そんなの、連絡つかなくなるにきまってるじゃない。」
「今凍りの中で閉じ込められているSさんの名前が、
確かレイ何とかって人間だぞ?」
ぱたぱたと手をふりつつ。
先ほどまで頼んでいた食事をすべて平らげつつ。
次に頼んだデザートを口にと運びつついっているリナに。
そんなリナに続いてのほほんとそんなことをいっていたりするガウリイ。
「?何なんだ?そのSとかって?」
とりあえず、何か果てしなくいやな予感がするのは気のせいだよな?
などと思いつつもとりあえずガウリイたちにと聞き返すルークのその言葉に。
「シャブラニグドゥのことよ。エルさんたちそう呼んでいるのよ。魔王のことを。」
さらり。
ぴしっ。
さらりと言い放つリナの言葉にそのまま石化していたりするミルガズィアであるが。
「?おじ様?どうかなさったのですか?
それはそうと、何この人間たち、さっきからわけのわからないことばかりを?」
こちらはこちらで。
リナがインバース一族の一員、ということを知らないメフィ。
当然のことながらガウリイがかの御方達の関係者だということも当然知るはずもなく。
ただただ、世迷いごとをいっている。
としかメフィは捕らえてなかったりする。
まあこれが普通の反応なのであろうが……
「…なるほど。つまりは、今ディルスで軍備増強を行っている。
というのが真実であり、そしてあの覇王将軍シェーラが入り込んでいるといい。
魔族が、降魔戦争の再現を狙っている、そう捕らえることもできますわね。」
一人、冷静にそんな分析をしているミリーナ。
そんなミリーナの台詞にしぶしぶながら。
「それが私たちエルフと竜族の一致した意見ですから。」
一言だけいって、いまだに固まっているミルガズィアを不思議そうに眺めているメフィ。
「?エルフと竜族って?ドワーフとかの意見はどうなんですか?」
どことなく声が震えているのは気のせいではないであろう。
だけども何か話さないと自我を保っていられなくなるような気がし。
震える声で質問を投げかけているジェイド。
そんな彼の言葉にはっと我にと戻り。
「あ、ああ。彼らには連絡を取ってはおらん。
降魔戦争以来…現在に至るまで彼らドワーフの固体数は激減していてな。
彼らを戦いに巻き込みたくはないし、正直にいえば、仮に戦いに参加してもらったとしても、
さしたる戦力とはならんだろう。
それに我ら竜族とエルフの意見が一致したからといってそれが事実とも限らんしな。
そう思わせておいて…ということも十分以上にと考えられるからな。
ゆえにわれわれを含める何人のもエルフや竜が、
現在は調査のためにあちこちに散っている。
我々もディルスに大きな『魔』の気配を察知して。
調査していたところ、というわけだ。いやだが…しかし…」
間違いなく、リナとガウリイがいっているのだから。
ディルスに覇王本人がいる、というのは事実なのだろう。
どうして、腹心自らが国などに興味をもつ?
などといった疑問がミルガズィアの脳裏を掠めてゆく。
「それで、ディルスに向かう私たちと出会ったのですわね。」
そんな彼らの言葉を冷静に状況分析しつつ、いっているミリーナ。
そんなミリーナの言葉にこくりとうなづき。
「…そういえば、二年ほど前にも強い魔の気配を感じたことがあったが…」
ふと、そのことを思い出し、つぶやくようにいっているミルガズィア。
「はい。我々もそれは感知しました。気配からして相手はかなりの高位魔族。
と騒然となりましたけど…こちらが動く前、一日たつか立たないかのうちに、
あっさりと気配が消えましたから…あれがいったい何だったのか…」
そういいつつ、水のカップを口にと運んでいるメフィ。
「なあ。リナ?二年ほど前っていったら、
確かエルさんたちがレゾとかいうやつの中にいたSさん。
つれてったときじゃないか?シャブラニグドゥのやつ。」
さらり。
何気にさらりとそんなことをいっているガウリイの言葉に。
ぷびっ!
盛大にその言葉にリナとガウリイ以外の五人が一斉にと噴出していたりする。
「あ、あんたはぁぁあ!だからいつもいってるけど。
そういうことをさらりというなってばぁぁ!
ほかに客が聞いていたらどうする気よ!?
私はそんな理由で姉ちゃんにお仕置きされるのだけはまっぴらごめんよ!?」
いや、それはどこか怒る論点が違っているんじゃないのか?
などとルークは思わず心の奥底でそんなことをふと思うが。
だがそれを表に出すには、動揺のほうがつよすぎて。
そんな突っ込みどころではない。
げふげふげふげふ。
思いっきり咳き込み、むせているミルガズィアに。
「な゛!?シャブ!?」
などといいつつ目を丸くしているメフィ。
というか、何なんですの!?その『エルさん』とかいう人は!?
いまだによく理解してないらしいメフィ。
…理解しないほうが幸せかもしれないが。
「そーいえば、あのときにいたのはアメリアとゼルだったのよねぇ。
ルークたち、いなかったし。」
「つーか、いきなりエルさんとミリーさんが出てきて覚醒したSさん。
つれてった時には目が点になったがなぁ。」
「ま、エルさんたちだし。」
なごやかにそんな会話をしていたりするガウリイとリナ。
「っって。ちょっとまてぃ!まさか本当に魔王とあんたらやりあったのか!?」
何か話しの流れ的に遣り合っていたさなかにあれが出てきたような口ぶりだが…
などと冷や汗ながしつつも問いかけるルークのその言葉に。
「というか、エリクシル飲ましたら、レゾの中に封印されてた魔王の欠片が。
これがまた覚醒ちゃったみたいで。あはははは。
でも、私が何かするまえに、エルさんとミリーさんが魔王、
つれてったのよねぇ。私、せっかくだから、ギガスレイブの完全版。
試してみたかったのに…。まあ後からやったから別にいけど。」
なごやかにさらりとそんな台詞をいっていたりするリナ。
「いくらなんでも、リナ。リナがあのときやろうとしていた、
ゴル…もとい光の剣にエルさんの力の上乗せはちょっと無理だとおもうぞ?」
ちなみに。
リナはあのとき、それも実験と称してやろうとしていたことは、ガウリイだけは知っている。
「そういうけど。でもあの光の剣、もといゴルンノヴァも、
闇を撒くもの(ダークスター)デュグラディグドゥの腹心の部下の一人なんだし。
少しくらい体制はついてるでしょうに。」
さりげに、魔族が聞いたら泣きたくなるような台詞をさらっといっていたりするリナ。
「うーん。でもいくらなんでも、エルさんたち…『金色の王(ロードオブナイトメア)』の力。
その体制はすぐにはつかないとおもうぞ?」
ビキキッ。
そんな二人の会話に再び硬直していたりするメフィとミルガズィア。
「あ?あの?今の…ロードオブナイトア…って…あの?」
震えるジェイドのその問いかけに。
「そよ?あ、多分呼んだらエルさん、すぐに来ると思うけど?呼ぶ?」
にっこりと微笑むリナの台詞に。
「それはやめてください。」
「「それはやめてくれ」」
「できたら遠慮したいです…」
ものの見事に。
ミリーナ。
そしてルークとミルガズィア。
ジェイド、この四人の声が一致する。
ぎ、ぎぎぎぃ……
まるで機械仕掛けの人形のようにゆっくりと視線をめぐらせ。
「あ?あの?おじ様?いったいこの人間たちって??」
どうやら、ここにいたりようやく。
このリナとガウリイが普通でないことにようやく気づき。
心ならずも声が気持ちばかり震えているメフィであるが。
「-うむ。そういえばいってなかったな。メフィ。
彼らは、というか、リナ殿はあのインバース一族の一員であり、
そしてまた、ガウリイ殿は…」
そこまでいいかけ口をつぐむ。
というか、かなり恐れ多いというか怖くていえない、というのが現実なのだが。
そんなミルガズィアの言葉に続き。
「ガウリイはエルさん、つまり金色の王とそれと宇宙の姫とか呼ばれている人たちに。
育てられてるのよ。何でもガウリイのお母さんが、その宇宙の姫こと、
ミリアムさんの側近みたいな存在、フェアリーさんなんだって。」
びしっ。
今度の石化は…長く続いてゆく……
そんな二人をみつつ。
「…というか、名前程度でいちいちかたまってたら。
エルさんたちいきなりいつもくるのに精神、もたないんだけどなぁ?」
「お゛い゛。」
「あ゛の?(汗)」
腕を組みつつつぶやくリナに。
思わず突っ込みをいれているルークとミリーナであった。
「とりあえず、どうせミルガズィアさんたちもディルスにいくんでしょ?
私としては、シェーラも気になるけど、覇王の動きも気になるし。
というか、何もしなかったらそれこそ姉ちゃんにどんなお仕置きされるか…」
いや、姉より最も怖いお仕置きが、母さんのお仕置きなのよねぇ…(汗)
などと心の奥でつぶやきつつ。
いまだに呆然としているメフィと。
どうに石化がとけたミルガズィアにそんなことをいっているリナ。
「まあ、確か北のSさんの代わりの人身御供、
それを目覚めさせる動きをしてる、というのは前ゼロスもいってたしな。」
なごやかにこれまたさらりとそんなことをいっているガウリイ。
「…というか、その人身御供っていったい…」
思わずそんな台詞に突っ込みをいれるルークに。
「ルーク、世の中、知らないほうがいいこともありますわ。絶対に。
-とにかく、つまりは。このミルガズィアさんとメンフィスさん…でしたわよね?
お二方も一緒にディルスに向かう。それでいいかしら?ジェイドさん?」
そういいつつ、大本の依頼主であるジェイドの方にと振り向き、問いかけるミリーナの言葉に。
そのまま、無言で。
ジェイドは首をたてにと振ってゆく。
あらかたの互いの事情説明を終え。
リナたちは、そのメンバーを二人増やして。
そのまま、ディルスにと向けて再び出発を開始しはじめてゆく-
-続くー
#####################################
あとがきもどき:
薫:ジェイドが活躍してない・・・・。のはまあいいとして(こら)
出てきましたvメフィとミルガズィアさんv
当然、精神破壊最終兵器のあれもでてきたり(うぎゃぁあ!!
とりあえず。
またまた書きたい部分のメフィの突っ込み、そこまで次回でいけるかな?
まあ、何はともあれ・・・・
またまた目がかすんでまいりました・・・(くすん
というわけで(何が?)
また次回でお会いしましょうv
それでは、またv