ちなみに。
今回の話で。
実は管理人が書きたかったリナの台詞がありますv
さぁvどぉれだv(まて)
正解者には漏れなく。
ただいま管理人が手がけ始めている年賀の画像(まだ未処理?)
を差し上げます(いらんってば・・・まて)
イベントに参加の人はメール、もしくは掲示板にてご連絡をv
(本気にしないよーに・・・・笑)(・・・でも半分本気かも・・・←まて)
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狭間の選択 ~偶然、必然、腐れ縁?~
森の中より姿を現すその影三人。
黒い髪、戦士風の格好を目つきの鋭い男性と。
銀色の紙の物静かな雰囲気を感じさせるポニーテールにしている女性。
この二人とはリナもガウリイも以前のちょっとした事件において、
面識があるのだが。
もう一人の人物は見覚えがない。
だがしかし。
その感じる雰囲気は…
「「…あ゛。」」
思わず同時につぶやいているリナとガウリイ。
二人にはわかったのである。
彼がいったい、『誰』にあたるのか-が。
もう一人の男性は二十歳程度であろうか。
黒い髪にそして腰に下げているブロード・ソード。
そして、いきなり横から現れたそんな人間たちをみつつ。
首をかしげている曰く、シャーマンに似ている存在。
「ただのアサシンかと思ったけど、どうやら違うみたいね。」
などといいつつ、凛とした口調でそんな黒い存在をみつつも、
冷静にいっている銀色の髪の女性-ミリーナ。
そして。
「ああ。人間の気配じゃねーな。こいつ。」
つーか。
どうしてこいつらとかかわったらこうも人外な事件になるんだ?
などと思いあきれつつもそんなことをそれをみつついっている目つきの悪い男性-ルーク。
そしてしげしげとそんな彼らを眺めつつ。
「…目撃者…増エタ…」
などといいつつ首をかしげているそれ。
そして、しばらく首を大きくかしげると、やがてそのまま。
いきなり大きく横に飛びのき、そして森の中にと飛び込んでゆく。
がささささっ。
そして同時に聞こえる草を踏み分ける音。
「―あ。」
「逃げやがった!?」
同にそれをみて声を上げているリナとルーク。
とりあえず。
気配が遠のいたのを確認し。
苦笑しつつ。
そのままぶら下げていた剣をと鞘に収めるルーク。
そしてそのままリナたちの方にと視線を向け。
「まぁたいざこぞに巻き込まれてるみてぇだな。あんたら。」
何か俺たち、こいつらと知り合ってから。
何か魔族がらみの事件が増えたような気がするの。
俺の気のせいだろうか?
などとふとそんなことを心で思っていたりするルークではあるが。
ある意味それは正解ともいえるであろう。
そしてその先を何か言いかけるルークの言葉をさえぎり。
「とりあえず、事情説明とかでしたら、近くの町によってからにしませんこと?
ルーク?」
にこやかにそれでいて有無を言わさない口調で冷静にルークにいっているミリーナ。
「おお!それもそうだな!さすがは!オレのミリーナ!」
などとにぱっと笑みを浮かべているルークではあるが。
「リナさん、ガウリイさん、お久しぶりです。お元気でしたか?」
・・・・・・・・
ものの見事に完全にと交わされ、というか無視され、リナとガウリイに挨拶をしていたりするミリーナ。
「ミリィィナァァ…。はっ!そうか、ミリーナのやつ、照れてるんだな。
そこがまたかわいいんだけどなぁ。ミリーナのやつ!」
などと一瞬落込むものの、自己判断をしてすぐさまに復活していたりするルーク。
そんなルークをじと目でみつつ。
「…あんたいつもその調子でミリーナに疎まれてないわけ?」
思わずあきれてそんなことをいっていたりするリナに。
「ふっ。わかってないな。俺とミリーナの仲はそんなものじゃないんだぜ。
俺のミリーナはなぁ。俺の『こういうところも好き♡』って…」
「いってません。」
そんなルークの言葉にすかさず横から表情ひとつ代えることなくぽそりといっていたりするミリーナ。
「ほーら、やっぱりあんた、疎まれてるのよ。
どうせルーク、あんたがミリーナに一方的にほれ込んで、勝手についてってる。
ってなところじゃないの?」
にこやかに、それでいて。
このネタはルークをからかえる!
とばかりにここぞとばかりに攻め立てていたりするリナに。
「な…何いってやがる!もうこうなったらいってやる!
いーか?俺とミリーナはなぁ…」
「―何なの?」
横から入るリナではなくミリーナの冷たい突っ込みに、そのまま情けない顔にて、
一瞬沈黙していたりするルークではあるが。
「とりあえず、こんなところで立ち話、というのも何だし。
町の食堂にでもいこうぜ。」
などといいつつ、ぐいっと何気にリナを引き寄せていたりするガウリイなのだが。
「?ガウリイ、そんなにおなかすいてんの?」
「…(汗)」
ガウリイのやつ…今俺に向かってあからさまに俺にだけわかるように殺気むけてきやがった(汗)
などと内心冷や汗をかいていたりするルーク。
リナがルークと話しているのでガウリイがルークにやきもちをやき、
ルークにだけ、というかリナにわからないようにさっきを飛ばしたのであるが。
…相変わらずのようですわね。このガウリイさんも…
そんなガウリイの殺気に気づき思わず内心冷や汗を流していたりするミリーナ。
「ま、ガウリイの台詞ももっともだし。
とりあえず腹ごしらえといきましょう!」
誰もおなかがすいた。
とはいってないような…
などとその場にいた全員が思わずそんなことを同時に思うが。
それは誰も口にするはずもなく。
「だな。」
ぺち。
肩になぜか手を回してきているガウリイの手をはたき。
「あのねぇ。過保護もいい加減にしなさいよね。誰も転ばないわよ。」
そういいつつ、地面にある石の数々を指差していたりするリナ。
どうやらリナとしては石に躓いてこけないようにガウリイがささえようとしている。
そう勝手に判断していたりするのであるが。
まあ理由は…それだけではないことを。
今だにリナは気づいてはいるはずもなく。
「…何かどっちもどっちのような気がします……」
ルークとリナのやり取りを第三の目で見ていた男性が。
そんな二組のカップルをみつつも。
そんなつぶやきをもらしてゆく光景が。
のどかな街道の一角でしばし見受けられてゆく-。
「それより、さっきのやつは何者なんですの?気配からして魔族、だったみたいだけど…」
とりあえず、近くの町にとたどり着き。
そこの食堂の一角で。
そんな会話をしていたりするリナたち一行。
ミリーナのそんな問いかけに。
「うーん。魔、といえばそうなんだけど。
ぶっちゃけると、あれ元人よ。
どうやら高位魔族が人間に魔を憑依させただけでなく。
その精神まで自らの仲間にしたそのなれの果て。」
そういいつつ、運ばれてきた特大パフェディラックスDセットを平らげつつ、
答えているリナに。
「あいつ、どうやら完全にもう人間ではなく魔と成り果ててるから。
いつも使う引き剥がす、という方法したら、そのまま消え去るから。
どうしようかって話してたところなんだ。」
こちらはこちらでなぜかフルーツポンチセットを平らげていたりするガウリイなのであるが。
そんな二人の説明に。
「「…いや、あの?『元、人…って……』」」
思わず同時に同じことをいいつつ突っ込みをしているルークとミリーナ。
まあこの反応が普通であろうが。
そんな二人の反応をみつつも。
「とゆーかそこにいるやつの父親、といったほうがいいのかな?
気配というかまとっている魂の残留痕跡というか。
数日前にはどうやらあんたの兄さんらしき人があれに殺されてたけどな。」
さらり。
いともさらりと簡単にと暴露し。
むぐっ。
思わずのどに詰まらせそうになりつつ。
無言で自らの懐にと手を伸ばし。
スババァァン!
次の瞬間、こぎみよいスリッパの炸裂する音が。
店内にと響き渡る。
「あ、あほかぁぁ!そーいう重大なことをさらっというな!さらっと!
せめてどうやら身内らしい人間の感情とか少しは考慮なさいよね!
いくら気配から親子、身内、ってわかるからって!」
こちらもさり気に今のガウリイの台詞が真実だと。
完全に物語っている以外の何ものでもない叫び声をあげつつも。
ガウリイを懐にとしまっていたスリッパではたいているリナ。
「まったく。」
ぶつぶついいつつも懐にスリッパをしまいつつ。
「とりあえず、それはそうと、どうしてミリーナたちはこんなところに?」
まったくこいつは後先考えずにものをいうんだから。
などと思いつつもとりあえず話しをミリーナたちにと振っていたりするリナ。
「いやあの…今、リナさんたち…あれが元人、とかいってませんでしたか?」
何となくいつも冷静なミリーナの声が震えているような気がするのは。
おそらくはリナたちの気のせいではないであろう。
まあわからなくはないが。
「そうよ?というか、おとといの夜、あいつが村の中で人を殺すところに行き当たっちゃってね。
そして目撃者は殺す、とかいって突っかかってくるのよ。
私としてはどうにか元の人間に戻してあげたいのは山々なんだけど。
彼、一度もう人間としては死んでいるみたいなのよね。
でも意識はのっとられた、というか壊された状態で、魔として再生されてるし…」
などと。
まったくとんでもないことをさらりと何でもないように説明するリナに。
「リナはやさしいからなぁ。どうにかして元に戻してやりたいみたいだけど。
いくら何でもオレでも魔としてすでに一度死んで再生されたやつを。
人間に戻すのは…なぁ。ちょっと不可能だし。
エルさんやミリーさんは別としても。」
さりげにさらりととんでもないことをいっていたりするガウリイではあるが。
「…あ、あの?ルークさん?ミリーナさん?この人たちは…いったい…」
いまだに紹介もされていないがゆえに。
多少その声が震えているのは誰の気のせいでもないであろうが。
そういいつつ問いかける、第三の男性。
その言葉に。
「ああ、そういえば自己紹介がまだだったわね。
私はリルナよ。リルナ=インバース。
まあ世間一般ではリナ=インバースで通ってるけど。リナでいいわよ。」
そういいつつ運ばれてきたカラン・ジュースを口に含みつつ自己紹介をしているリナに。
「オレはガウリイだ。ルシフェル=ララァ=ガウリイ=ガブリエフ。
大体ガウリイ=ガブリエフで通ってるけどな。
オレのことはガウリイでいいぞ?
でもこいつ…リナに手をだしたら問答無用で斬るからな。」
何気に冗談半分交じりの口調のようにいいつつも。
その目ははっきりいってかなり本気、というか絶対に本気の目をしていっていたりするガウリイ。
「まあまあ、ガウリイ、場を和ませるのにそんな冗談じゃだめよ。」
こちらはこちらでまったくその意味を冗談、としか捉えてなかったりするリナ。
思わずかなり気の毒そうな視線でガウリイをみているミリーナではあるが。
そんなミリーナの視線に気づくこともなく。
「それで?そっちの人の名前は?」
促すリナの言葉に、普通は自己紹介を自分からするであろうが。
先ほどのリナとガウリイの会話が頭から離れない彼は。
そのまましばらく右手をテーブルにつき口元を覆っていたりする。
そんな彼に気づき。
「紹介が遅れたな。こっちは。ジェイド…ええと。」
どうやら完全に名前を覚えていないらしく、言葉を濁すルークの言葉に。
「コードヴェル。ジェイド=コードウェルさん。
私たちの依頼人です。」
そんなルークに続けて説明しているミリーナ。
しばしそのまま考え込み。
そして顔を見合わせ。
先に口を開いたのは顔を見合わせていたミリーナとルークのうちのルークの方。
「―ま実はよ。ディルスの首都のガイリア・シティで今ちょっとおかしな事件が起こってるらしくてな。
各地の領主に知らせにいったが…どこも相手にしてくれねぇ。
で、たまたま知り合った俺たちがことのしだいを聞いたってわけだ。」
そういうその台詞に。
「そーいや、ディルスっていえば今なんかやけに魔の力が大きい場所よねぇ。」
何気にふとそんなことをつぶやいているリナに。
「んー、まああの国、また魔族がたくさん入り込んでるからなぁ。ははははは。」
どでっ!
そんなガウリイのさわやかに笑いつついっているその言葉に。
思わず椅子から転げ落ちていたりするルーク。
まあいきなりそんなことを笑って言われても。
普通は冗談、と笑い飛ばすところであろうが。
この二人ならばそんなことをいっても真実かもしれない、
という概念は度重なる事件によってルークたちの脳裏にはしっかりと刻まれていたりする。
…ま、まあ、とある事件のときに、ある高位魔族がリナとガウリイを恐れていたり。
またはとある別の高位魔族をこの二人がからかっていたり、という光景を見ていれば。
そんな気になるもわからなくもないかもしれないが。
―普通ならば絶対に信じられないようなことでも。
この二人ならば、なぜか、『ありえる。』そう思ってしまう何かがこのリナとガウリイにはある。
そう彼ら-ルークとミリーナは直感している。
ある意味正解というよりは、大正解であるが。
「あんたはそんなことをさらっと言わないの。
それはそうと、いいの?依頼内容を話しても?」
さりげにそんなガウリイをやんわりと押しとどめただけにとどめ。
ふと首をかしげて問いかけているリナ。
「…い、いやあの、リナさん、ガウリイさん…今、『魔族が入り込んでる』…って…」
思わずその言葉にかなり驚愕しつつも
突っ込みをいれているジェイドと説明された男性の言葉はあっさりと無視される。
「…た、確かに少し前にディルスで魔が入り込んだ。
という事件がありましたけど…。
確か一年くらい前でしたっけ?そのときに、何でも町とか軍とかもぼろぼろになった。
そういう話は聞いていますけど…もしかしてかかわってました?リナさんたち?」
何となく聞くのは怖いが聞かずにはいられない、というのが人間のサガである。
そんなミリーナの質問に。
「ま、ねぇ。とりあえずあのときに入り込んでた魔族は。
ゴキブリゼロスに駆逐させたし。」
さりげにさらりと関与していました、と言わんばかりの台詞を言っていたりするリナ。
その言葉に思わず。
ごふごふごふっ!
飲みかけていたお茶を器官にと詰まらせむせこみ始めるミリーナ。
まあ、これが人としての当然の反応であろうが…
「や…やっぱり関与してやがったのか(汗)あんたらは…
と、とにかく…だ。最近になってようやくまともになってきた、っていう話だけど。
軍の方はそうはいかねぇ。
シロート兵士を借り出したとしても訓練して一人前の兵士にして、
使いもんになるまでには結構時間がかかるもんだ。
で、だ。手っ取り早い戦力増強ってことで傭兵を大々的に募集した。」
とりあえず、そのときのことはかなり詳しく聞くのが怖いから。
聞かないことにして話を進めよう…
などとしみじみと心で思いつつもとりあえず以前の話は横においておき。
ガタン、と椅子に座りなおしながら話を進めるルーク。
「そういえばどっかの誰かがそんなこといってたっけ?」
のんびりと完全に人事のように言っていたりするガウリイ。
「…あのねぇ。あんたも一応は傭兵、でしょうが…」
思わずため息まじりにいうそんなリナの言葉に。
「今はリナの専属だしなvオレ。」
「あー。はいはい。わけのわからないことをいってないで。
―で、それで?」
「…リナぁ…」
いじいじ。
そこまでいっても気づかないリナにかなり少しばかりいじけているガウリイの姿が。
そこに見受けられていたりするのであるが。
だがしかし、そんないじけているガウリイをみても。
何やってるんだろ?こいつ?
としか思っていないリナ。
ガウリイの道はいまだにまだまだ険しそうではある。
そんな二人の会話を思わず目を点にして聞きつつ。
はっと我にと戻り。
「とっと。ところが-だ。
その傭兵の中に飛びぬけたやつがいてな。
国王様に気に入られてとんとん拍子に出世して。
今や国のあれこれにも口出すようにまでなっちまってな。
それで国がおかしくなっちまった。っていうんだ。」
そんなルークの説明に。
「いるのよねぇ。そういう要領がよくて出世欲の強いやつ。
まあ俗にいう単なるお家騒動で他の領主が動くはずもないわね。」
ある意味ほとんど人事に聞いていたりするリナではあるが。
まあ確かにリナのいうとおり。
お家騒動、というのはどこにでもある。
そんなのはそれぞれの家で解決する、これが常識。
まあ手に負えなかったら助っ人を頼む。
それでことはすむ。
「…ま、正直俺も面倒ごとはごめんだっておもったんだけどよ…
ちょいと気がかわっちまったんだよ。
―その出世した傭兵が『シェーラ』って名前の女だって聞いてよ…」
ふとある出来事を思い出しつつそんなことをつぶやくように言い放つルーク。
「…な゛!?」
その名前をきき、思わずリナは絶句する。
かつて一度ほど。
シェーラとはルークたちとて面識がある。
覇王(ダイナスト)グラウシェラー配下。
魔剣ドゥールゴーファを携えた覇王将軍(ジェネラル)シェーラ。
「な゛!?シェーラ達魔族ってとうとうそこまでお金に困ってたの!?」
「違うだろうっ!」
「違うと思いますが…」
「な゛!?まま゛ま゛ま゛ま゛!?」
リナの驚愕した叫び声に思わずすかさず突っ込みをいれているルークに。
そして間髪いれずに突っ込みをいれているミリーナ。
一方では、シェーラの名前と魔族の名前を同時にいわれて。
かなり混乱してパニックになっているジェイド。
思わず椅子から立ち上がって叫ぶルークに。
「やあねぇ。冗談よ。」
「…今の絶対に本気に見えたぞ…」
ぽつりとそんなリナの言葉に突っ込みをいれているガウリイであった。
-続くー
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あとがきもどき:
薫:とりあえず。前回のディルスの事件は。
一部の52,53話をご参考までに(まて!←他力本願丸出し・・汗)
さてさて。
それはそーと。ここでちょっとした問題があるかも(こらまて)
実はこの覇軍の衝動、実は次回の降魔への道しるべ。
・・・あれとダブっている部分もちらほらとぉ(こらこら)
・・・・・ま、区切る場所を考えましょう。うん(こらまてや)
では、ま、そーいうことで(何が?)
ではまた次回でv
2003年11月17日某日