・・・・・なぜだか恐ろしいかもしれないことが起こってる・・・。
とゆーか、昨日(というか今朝?)
夜中の十二時過ぎにカウンタバックアップしたときには。
・・・・まだ六千五百番台、だったよなぁ(汗)
・・・・なぜに今のバックアップでもう七千四百?(汗)・・・・・・。
・・・・・なぜでせう・・・・(滝汗)
・・・・うん。多分気のせい、うん絶対そうだ。そういうことにしておこう(まて)
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狭間の選択 ~事件の始まり?~
森は静かすぎるほどにに静寂に支配されている。
まるでここには何も生物がいないかのごとくに。
いくらこの時間帯、といえども。
普通は梟やそして虫などの声が森には響いている時間帯である。
それなのに。
森はただただ、静寂にと包まれているのである。
そして、それは。
「…ガウリイ。」
そういいつつ、ただの一言。
ちらりと隣にいるガウリイにと視線を走らせる。
「だな。」
ガウリイもまたその気配はすでに感じ取っている。
どうしてこの森に生き物の気配が今はしないのか。
その原因を。
森中にと充満しているそれは。
闇に溶け込むようなそれでいて人とは相容れないようで相容れるもの。
つまりは光と闇のように表と裏。
表裏一対となるべくそれらの感情。
-憎悪、悲しみ、嫉妬、絶望、憎しみ。
などといった負の感情。
そして、それらは生き物のすべての感情をいり混ぜたかのように。
森の中にとその気配は充満している。
そして、それはただの気配、感情、といった代物ではなく。
さらに数倍以上にそれらを濃くしたようなねっとりとした嫌な感じを受ける感覚。
―……人はそれらを【瘴気】と呼ぶ。
この中では生きているものは普通には生活はできないほどの。
生きること、生きているものなどとは相容れない、そんな気配。
「しっかし。どこにでも生ごみもどきは沸いて出るのね…」
「だなぁ。」
などという、二人の普通の人間では考えられないようなつぶやきが。
風にと流されるのとほぼ同時。
ドン!
お約束にも二人の耳にと聞こえてくるとある衝撃音。
「―あっちよ!」
音のしたほうに向けて向きを変えて駆け出すリナに。
「とゆーかまた何かに巻き込まれてるなぁ。オレたち…」
絶対これってエルさんたちが何かしてないか!?
などという心の突っ込みをしつつも。
リナと同じく音のしたほうにと駆け出してゆくガウリイの姿。
そのまま二人駆け出して走ることしばし。
やがて二人は森の抜け出た先にあるちょっとした小さな村にとたどり着く。
そして、森を抜け出たその先にて。
視界に入るのは。
土の色が違うおそらくは土を均しているのであろう、そんな道にと散らばる何かの破片。
狭い村のこと。
道は見たところ一本しか見受けられない。
そして。
その視線を向けたその先には。
破れた木の窓の破片が散らばる中、倒れ付している一人の男。
年のころは二十歳を過ぎた程度に見受けられるが。
特質すべきはその男性が、びくりとも。
動いていない、ということ。
「な゛!?大丈夫ですか!?」
あわててそんな男性を抱き起こすものの。
その体はぐったりと重く。
そう、この重さは何を意味するのか。
リナはよく知っている。
胸にはぽっかりと穴が背中まで届くように空き、
そこからは大量にと血が流れ出している。
―心臓を一撃。
見ただけでもすでに事切れているのが明らかではあるが。
「―リナ!」
ガウリイが叫ぶのとほぼ同時。
あたりにと出現する鋭い殺気。
どうやら今の殺気は。
リナたちの目の前、つまりは側にある建物。
その二階より降ってきたりしているのであるが。
どうやらこの宿に泊まっていた人をあそこで襲ったみたいね。
などと思いつつも。
抱きかかえている男性にととりあえず治療の術を施し。
その怪我を丁寧にとふさいでゆく。
せめてもの弔いとして。
リナの横にある建物、というか宿屋では。
その二階の窓が部屋の内部から壊され、完全にと破られているのが見て取れる。
そしてそんなリナの横というか目の前では。
ガウリイが放った衝撃波の一撃により。
先ほど殺気を投げかけてきたと思われる『それ』が。
大きく後ろにと跳び退る。
リナがふと視線をちらりと向けたその先に見えるものは。
剣を抜き放っているガウリイと、そしてそれに向き合う形で対峙しているひとつの黒い影。
事実、それ以外にそういいようがないそれは。
本気でその全身が真っ黒で統一されている、といっても過言ではない。
のっぺりとした巨人。
そういいあらわすのがしっくりくるような容姿の持ち主。
そして、そののっぺりとした黒い全身にと刻まれている白い模様。
そんな姿が月明かりの元黒く輝きつつも照らし出されていたりする。
だがしかし。
問題なのはそこではなく。
明らかに、この存在から感じる気配とそしてそれが放っている気配は。
瘴気をそのまま形にしたような存在。
すなわち-魔族であることは。
リナもガウリイもいわずともなくすでにもうわかっている。
「その男に用がある。」
そういいつつも、何かを口に含んだようなくぐもった声を上げるそれは。
たどたどしい口調にてそこにいるリナとガウリイにと話しかける。
「もう死んでるわよ。」
すでにもう傷口は完全にとふさぎ。
だがしかし、その周りに広がったどす黒い地面の染みは彼が流した大量の血のすごさを、
物語っている。
そんなそれに向かって淡々と言い放つリナの言葉に。
しばしそのまま沈黙するその魔族。
だがしかし。
リナもガウリイもこの魔族が元、一体何だったのか。
その気配ですでにもうつかんでいる。
「…人としての意識はもう無理みたい?ガウリイ?」
そんなそれにちらりと視線を向けて。
無造作に言い放つリナ。
すでに完全に傷をふさいだ男性を。
そっと地面にと横たえつつ。
「うーん。これは完全に交じり合っている、といった感じだな。
これはどうやらまたアレの仕業だがな…」
そうつぶやくガウリイの言葉に。
「…ってことはまた覇王がらみってことか。」
思わずため息をついているリナ。
まったくどうしてこうも。
相手の方からこっちに係わり合いになってくるものやら。
などと思いつつも。
ふと、心のどこかで。
こっちから先に仕掛けておとなしくしてもらう。
という手はだめかしらねぇ?
などと、とある御方の影響か、はたまたリナ自身の性格のためか。
そんなかなり的をついたような、
それでいてとんでもないようなことを思っているリナではあるが。
まったく自分が相手にされない、というかかなり的をついたことをリナたちが話している、
というのにもかかわらずに。
しばらく黙り込みつつ。
そして。
「シンデ…イル?」
先ほどのリナの言葉を反復するそれ。
そして、しばらくその言葉を自分で納得させつつも。
「…ソウカ……死ンダカ…」
先ほどのリナとガウリイの会話はまったく【彼】の耳には届いていない。
ただあるのは、襲った人物が死亡している、という言葉のみ。
そして、ターゲットが死亡した、ということをようやく理解し。
そして、次なる命令を思い出す。
そして、しばらく再び沈黙し。
ふとかしげていた頭をもたげつつ、そして思いついたようにと顔をあげ。
「…オマエタチ、…私ヲミタナ…」
命令されていたのは。
『誰にも知られずにターゲットを抹殺すること。』
『もし見られたら問答無用で消せ。』
というもの。
ひとつの命令しかこなせないのである、【彼】は。
そして、そうつぶやくのとほぼ同時。
それはそのまま黒い影はリナとガウリイをめがけて地を蹴り、襲い掛かってゆく。
キン!
そんな【彼】の一撃を空中でいともたやすく受け止め、横にと受け流しているガウリイ。
剣と爪との重なる音が静かな夜の闇にと響き渡る。
そして、その横を掠めるように飛んでゆくひとつの何か。
そして。
ふと、それに気づき。
しげしげとしばらく手を見つめるような格好をしている【彼】。
そのおそらくは見つめているのであろう、目も鼻も、そして口すらもないその顔で。
あるのはただ顔にある白い模様のみ。
後は黒い球体がぽんと顔の形式をとっているだけのその顔で。
そして。
ようやく自分の手にあったはずの爪のすべてが。
自らの手よりなくなっていることに気づき、そのまま首を傾げていたりする。
「‥とゆーか。いくら魔族でも、ガウリイが手にした、
プラスト・ソードにかなうわけ…ないわよね…」
あれって周囲の魔力を切れ味にするものだし。
などとそんなことを思いつつつぶやいているリナ。
少し前、ソラリアの町で手に入れた一振りの剣。
これがまた、その剣の刃の上にさらに刃がかぶせてあったものの。
当然のことながらリナやガウリイにそんな小細工が通用するはずもなく。
あっさりとその下にある本来の刃が露出し。
そして、それは伝説の中の、七聖剣、とすら言われているうちのひとつ。
【斬妖剣(プラスト・ソード)】
まあガウリイが少し前までもっていた【光の剣(閃光の剣:ゴルンノヴァ)】と、
と同じく伝説となっているかなりの魔力剣。
まあそんな理由からこの二人が新たな剣を見つける必要はなくなったのではあるが。
それはそれ。
そのままのんびりと旅を続けているこの二人、リナとガウリイである。
そんなことを思いつつ、ガウリイが手にした剣をみつつ。
そんなつぶやきをもらしているリナ。
まあ、さすがに、いくらなんでも。
普通のその状態だと何でも間でもそのまま辺りの魔力をそのまま切れ味にしてしまう。
がゆえに、ちょっと触れただけでもオリハルコンなどもすぱりとキレ。
簡単にいったらちょっとした山ひとつくらい少し触れた程度でもすっぱりときれいにと切れる、
そんな切れ味をもっている剣。
普通に考えたら洒落にならない、というか使い物にはならないが。
そこはそれ、持っている相手がリナとガウリイ、そして得にガウリイ。
ということであれば話はもはや違っている。
何でも彼の母やそして育ての親たちから聞いたというか仕込まれた、というか。
ともかくそんな知識を元にして。
その剣の柄と柄の部分に掘り込まれているちょっとした文様。
それが剣の切れ味を押さえ、そして自在に調整できるようにとなっている。
「うーん。とりあえず、この程度、ということは。
どうやら、中級魔族、だな。やっぱり!」
キィィン!
その言葉と同時に。
それの両手が空中にと一瞬のうちにとその体から切り離され。
そして、次の瞬間には。
ドサリ。
そのままその両腕は地面にと落ちるものの。
ドロリ。
まるでにごった液体のようにとそのまま溶け消えてゆく。
「…オマエ、ナカナカヤルナ…」
痛みを感じないその声で。
そして次の瞬間には。
にゅるり、切り離されたはずのその肩の部分から、再び生えてくる両腕の姿が。
リナとガウリイの視線にと入ってくる。
「ガウリイ、遊んでないでその人、助けること無理なわけ?」
「うーん。というか。こいつの精神、完全に蝕まれてるぞ?
というか、憑依された魔がそのままこいつの精神になってて。
つまりは魔の精神をこいつの精神と摩り替えてるから。
いくらオレでも一度人としてすでに死んで魔に生まれ変わってるやつを再生する。
というのは不可能だぞ?エルさんでもあるまいし?」
さりげにそれの本質を言い表しているガウリイ。
そして。
「まあ、とりあえず、ほかにいえることは。こいつはそこに男性の父親。
ってことくらいだけどな。気配が似通ってるし。」
「それは魂の色で私もわかってるわよ。
…でも、そういうことなら、このままこの人、楽にしてあげたほうがよくない?」
そんな会話をしつつ。
そのまま、すいっと前にと出るリナの姿に。
本能的に彼女、否、この二人は危険。
そんな判断が【彼】の内部で判断されていき。
次の瞬間には。
ザッ!
そのままその場より飛び上がり。
そしてそのまま。
ふぃ。
ふいっと虚空にと掻き消えてゆく。
そしてその直後。
グゴォォン!!!!
「あ゛あ゛!あいつ、宿、燃やしていったわねぇぇ!」
「つーか、消化、消化。」
などといいつつ。
叫ぶリナと、いつもこういった騒ぎには、
すでにもう物心つく前から慣れっこになっているガウリはといえば。
冷静にと消化の術を唱えて燃え盛る宿の炎を鎮火させてゆく。
しばし、宿を包み込む業火ともいえる炎を鎮火させ。
やがてその宿を再生させている二人の姿が。
狭い村の一角で見受けられてゆくのであった。
「…で?どうするんだ?」
「どうするって、何が?」
そんな会話を食事をしつつしているこの二人。
ちなみにこの二人が会話をしているのは、昨日の村から少し離れた別の村。
二人の手にかかれば宿屋の再生は一瞬ではあったものの。
だがしかし。
突如として爆発の音が響き、燃え上がる火の手は、村人たちは目にしている。
そして。
その宿に着くより早くにその炎は一瞬のうちにと掻き消え。
村人たちが宿屋の前にたどり着いたそのときには。
まるで何事もなかったかのようにたたずむ村に一軒しかない宿屋。
だがしかし。
宿の中に確認のためにと人々が足を踏み入れたその先には。
宿屋の全体がすでにどすぐろく染まっており、
赤くなっている床やそして天井といわず全ての壁。
確かに、ガウリイとリナは宿屋を再生はさせた。
だがそれは、燃える前の姿にと戻しただけで。
新品同様にしたわけではない。
それゆえに、その前の姿のままで燃える直前の姿にと再生され。
人々が目にしたものは。
その四肢がまるでもぎ取られたごとくに部屋全体にと散らばっている光景。
はっきりいってスプラッタ。
という表現がしっくりくるであろう、そんな光景。
まるでそれが現実の出来事ではなく、絵空事のような光景が。
村人たちの目にと映り込んだのが昨夜のこと。
彼らが宿にとたどり着いたときにはすでにリナとガウリイの姿はなく。
その事件を担当している役人などがいまだに事件の解明をもとめて走り回っていたりする。
まあどう見ても人の仕業ではない、というのは明らかなのであるが。
人々の恐怖を取り去るためにも一刻も早くに犯人検挙を。
という名目の元。
かなり離れた町などまでも聞き込みをしていたりする今現在。
「いや、昨日の。」
そういいかけるガウリイの言葉をさえぎり。
「あのねぇ。ガウリイ、馬鹿正直に話したとしても。
相手は魔族よ。ま、といっても元、人だけど。
でも当然役人とかは信じないわね。ゼフィーリアの役人ならともかくとして。
もっともゼフィーリアで暴れるような馬鹿な魔族はいないけど。」
というかそんなことをしたらその魔族は問答無用で運がよくて殺されるが。
間違いなく完全にと滅ぼされるのが籍の山。
「そんなもんか?」
そんなことをいいつつもロースト肉を口にと運んでいるガウリイをみつつ。
はぁ。
思わずため息ひとつ。
「あのねぇ。ま、そんなもんよ。それでなくても役人は。
おそらくは躍起になってるでしょうね。
人のうわさを聞く限りどうもあの宿の中…トンでもないことになってたらしいし。」
そこまでは気がつかなかったけど。
などとその言葉は表に出さずに言葉を続けるリナ。
「私たちが馬鹿正直に話し出ても。当然魔族なんてものは人々は信じない。
それどころか、無難に私たちを犯人、ということにして、
人々を安心させる、この手を間違いなく使うわね。
そしてこちらが何をいっても当然聞く耳持たず。」
まあそういったことが以前、とある女魔道士と旅をしていたときにも多々とあったが。
そんなときにはよく二人はその手を使っていたのもまた事実。
「それより、問題は!あいつをああいう存在にしたやつよ!
まったく、何考えてるんだか…最近の魔族は…」
などといいつつ。
ざくっ!
おもいっきり勢いよくそこにあるローストチキンにとフォークを突き刺すリナの姿が。
食堂のとあるテーブルにて見受けられていたりするのだが。
「というか覇王のおっさんだとおもうぞぉ?何も考えてないのは?」
のほほんといいつつも。
せっせとこちらはサラダの中にあるピーマンより分けていたりするガウリイ。
「ああ!ガウリイ!ピーマンまたよけてるぅ!」
「これ、苦いから苦手なんだよなぁ。というか。
以前、似ているから食べてみなさい、とかいって、とある生物を食べさせられてから、
苦手になったというか何というか…」
ふと過去を思い出してどこか遠くの目をするガウリイに。
「…そ…そぉ…」
何かとてつもなく聞きたくないような気がするから。
触れないでおきましょう。
そんなことを思いつつ、それで済ませているリナであった。
そんな会話をしつつ。
朗らかに二人の昼食は進んでゆく。
-続くー
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あとがきもどき:
薫:・・・・・うぎゃぁぁぁ!時間がすでに23時半です!
あ・・・・あははは(汗)
と、とりあえず。
どうにか間に合った・・・・うちにはいるのか?(滝汗)
何はともあれ。
出てきましたvグランシスv
そういえば、この覇軍から続き物、みたいに本編、なってたっけ?
その辺りはま、どこまでを12巻分にするとかは打ち込みしてから決めてみよう。
うんうん(こらこらこら)
いや、実際に打ち込みしてみたら
頭で考えている内容ってこんなに多かったの?(汗)
ということが多いですから(こらまてや)
だって先のアンジェの短編、のつもりのやつも頭では一分と少し程度で、
完結してるのに打ち込みしたらあーだったし(くすん)
何はともあれ。
次回でルクミリ登場ですねv
んではではv
また次回でvではまたv
2003年11月14日某日