うーん。
  とうとう12時過ぎてもつながらないままです・・・。
  もしかして今日もまたつながらないの?
  ・・・・・・バソで作業してても更新し忘れ・・・あ・・ありそーだな(汗)
  あ・・・あはは・・・・。
  でもトクトク自体につながらないんだから。
  削除、ということはないはずだ。うん(と自分に言い聞かせ)
  何はともあれ、続けざまにいくのですv
  ・・・・多分今回で終われるかなぁ?この11巻分・・・・。

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        狭間の選択     ~いざ、敵の本拠地いざゆかん?~
   

 
   「…え…ええと、これって一体…」
   思わず呆然としたつぶやきをもらしているディラール。
   まあ無理もないであろう。
   目の前にあるのは、ただただ闇、としか言いようのない空間。
   先ほどまでは湖だったその場所が。
   ものの見事に黒い空間と成り果てている。
   地面というか底そらも見えないほどの闇。
   近づこうとすれば、いや近くにいるだけでなぜか気が遠くなりそうな気がするのは、
   おそらくは気のせいではないであろう。
   「おお、リナかなり手加減したなぁ。上の空間は無事だぞ?」
    にこやかにそんなことをいっているガウリイに。
   「まね。伊達にエルさんたちと何度も出会ってるわけじゃないし。
    その本質が完全に理解できればこれくらいは朝飯前よ!」
   普通魔法、というものは自然界の中にある力を借りるいわく精霊魔法と。
   または力ある何かから借りて発動させるもの。
   その二つにと力は分けられる。
   完全無欠に理解したかは別として。
   そんな小さい声でぽそりとその言葉につけたしをいれているリナ。
   「まあ、確かになぁ。上の空間までこの術つかったら。
    こんな小さなクリムゾン・タウンなんて一瞬のうちに死の空間に成り果てるもんなぁ。
     ははは。」
   「そうそう。あははは。」
   なごやかに笑いつつそんな会話をしているガウリイとリナ。
   「…で?いったいこれは何なんだ?」
   そこにあるべき水すらもない、ただそこには深い、何も見えない闇が広がるのみ。
   問いかけるディラールに。
   「ああ、別にどうってことないわよ。カルマートにある死の入り江、あれと同じ原理よ。」
   さらっと言い切るそんなリナのその言葉に。
   何か聞くのもこわいけど聞かないもの…
   などとおもいつつ。
   恐る恐る震える声で。
   「あ?あの?リナ…さん?この力って一体何の力をつかったらこんなに…」
   そう問いかけるアリアのその言葉に。
   「うーん。簡単にいったら魔王と竜神の上司。
    とゆーかすべてを作り出した存在、そして混沌の海そのもの。
     全てを創り出し、そして全てを滅ぼす悪夢を統べるもの。
      すなわちロードオブナイトメア、って一般には呼ばれてるエルさんの力。」
   「「・・・いや、魔王と竜神の上司って…」」
   そんなリナの言葉に思わず突っ込みをいれているアリアとディラール。
   よもやまさか光も闇もすべては同じものから誕生しているなど。
   普通は知るはずもないこと。
   …ましてや、普通魔王の中の魔王、と金色の王のことを知っているものは。
   そう解釈していたりするのだからして。
   そんなつぶやきをもらしている二人を完全にと無視し。
   「あ、とりあえずあいつがいってた入り口、これみたいね。」
   「だなぁ。今のリナの術で水も完全に消滅してるがな。」
   などとのほほんといっているガウリイ。
   『――え?』
   見れば。
   リナ、ガウリイ、アリア、ディラールがたっている小島の横。
   その横にある天井から突き出ているというかこちらから突き出している柱の根元に。
   ぽっかりとした大きな穴がそこには広がっていたりする。
   それはちょうどリナ達が立っている小島にと向けてぱっくりと口を開くいわば元水中洞窟。
   今は先ほどのリナの呪文の影響で水などはそこにあるはずもなく。
   ただただその入り口をあっさりとリナ達の前にとさらけ出していたりする。
   「それじゃ、いきますか。」
   リナの軽い言葉に従いつつ。
   小島の下に延びているそんな洞窟の中にと足を踏み入れてゆくリナ達四人。



   …びとん…びと。
   もれ落ちる水音がひっきりなしに響いている。
   よどんで湿った空気があたりを満たしている。
   先ほどのリナの術の影響かそこにあったであろう水はことごとくなくなり。
   そして水の中に生えていた光ごけが洞窟の中を淡く照らし出している。
   「しっかし…えらく長いな…ここ…」
   呆然としつつなかばやけでつぶやいているディラール。
   すでに洞窟の中に入りしばしの時間は経過している。
   延々と続く同じような景色が余計に洞窟を長く思わせる。
   人の思考回路とはそういったもの。
   視覚によって時間やそしてそれが上りか下りか簡単に錯覚しそれが真実だと思い込む。
   うんざりした口調でつぶやきつつも。
   「…けどよ。これだけ歩き回って
    『やっぱりここは通路じゃなく単なる洞窟でした。』
    とかって話ならしゃれになんないぞ…」
   ぶつぶつと一人文句をいいつつ歩くディラールに。
   「あら?それじゃ、ただの洞窟に人の手がはいるんだぁ。
    へぇ。それは私は初耳ねぇ?」
   などといいつつ多少あきれた声でそんなディラールに答えているリナ。
   「普通みてもわかるだろうが。
    この洞窟に人の手がはいってる、というくらいは。
    普通の洞窟でそんなことするか?」
   こちらもまたリナと並んであるきつつもあきれた口調でいっているガウリイ。
   「?あ、あの?どうしてそういいきれるんですか?」
   そんな二人の言葉に首を傾げつつも問いかけるアリアのその言葉に。
   「天井とかみてみて?鍾乳石とかがぶらさがってるでしょ?
    ということはこの私たちがあるいているここもそういったものがあったはず。
    でも床はべったりと歩きやすくなってるでしょ?
    こんなの基本中の基本よ?
    こんな程度もわかんなかったら盗賊とかの隠れアジト、みつけらんないわよ?」
   そういいつつ説明するリナの言葉に。
   「…つーか普通好んでそんなアジトは普通の人間は見つけないって…」
   ぽそりとそんなリナの言葉に突っ込みをいれているディラール。
   「んんんん?ディラール?今何をいったのかしらねぇ?」
   「って、ちょっとまてぃ!こんな狭いところでリナさん!」
   「問答無用!ファイアーボール!」
  
   チュドゴォン!!

   長く狭い洞窟内に。
   軽やかな攻撃呪文の花が咲く。


   「ディラールさん、大丈夫ですか?」
   二人係で治療の呪文をかけつつ、横にいるディラールに話しかけているアリア。
   いまだに少しばかりその髪がディラールは焦げていたりするが。
   まあそれはそれ。
   「うう。アリアちゃん、やっぱり俺に気があるんだね。」
   そういいつつ手を伸ばしかけるディラールであるが。
   すかっ。
   そんなディラールの手はむなしく空中を抱きしめる。
   「あ!リナさん!みてください!洞窟の横に壷がならんでますわ!」
   そういいつつ駆け出しているアリア。
   進むその洞窟のその先に狭い洞窟の両脇に並べられている大小さまざまの壷の群れ。
   「うーん、この先に…って、ちょいこらまて。
    何であれの気配があるのよ!?」
   などと叫んでいるリナに。
   「だな。…というかリナ。」
   「わかってる。」
   ふと後ろから歩いてきているアリアにと視線を向ける。
   「「??リナさん?」」
   そんなリナとガウリイの会話に首をかしげているアリアとディラール。
   「あ、いや、ちょっとね。
    この先にあるのはどうやら魔道士協会ではなさそう。
    そんな会話をしてたのよ。」
   「おい…リナ。」
   何やら言いかけるガウリイの髪をぐいっとひっぱり。
   「そうよね!」
   「…あ、ああ。」
   リナにたたみかけられるように返事をしているガウリイ。
   そんな会話をしていると。
   「あ、それよりリナ、この先にどうやら扉があるぞ?」
   そんなことをふと先をみてつぶやいていっているガウリイ。
   「へ?」
   まだリナの視界にはそれらしきものは映らない。
   「おいおい。あんた、そんなものどこにも見えないじゃないか。」
   などと突っ込みをいれているディラール。
   「ガウリイがいうんだったらあるんでしょ。いきましょ。この先に。」
   さて、どうするか。
   などと思いつつもとりあえず先にと進んでゆくリナ。
   この先にある気配はまぎれもなく…


   「…本当に扉がありますわね。」
   思わず目を点にしていっているアリア。
   「…だな。」
   こちらも同じく呆然としつついっているディラール。
   しばらく数十分は歩いたであろうか。
   やがて目の前に道をふさぐように存在しているのは大きな一枚の扉。
   洞窟には不釣合いとしか思えない重苦しい金属製の扉が。
   道をふさぐようにそこには存在していたりする。
   「しっかし、いかにもにわか造りっていわんばかりよね。」
   そんな扉のまわりをみて苦笑しているリナ。
   扉の周りにはいかにも、といわんばかりに、
   何やら石やらどうでもいいようなものででたらめに固めてあったりする。
   「とりあえず先にいかないことには話しになんないんだろ?」
   そんなことをいいつつその扉に手をかけているディラール。
   ガチャ。
   「ん?」
   ガチャガチャガチャ。
   しばらくガチャガチャと扉に手をかけ。
   「だぁぁあ!だめだ!かぎがかかってやがる!」
   あたり前のことをいいつつも、扉をけっているディラール。
   「な、何てことをするんですかぁ!」
   どげしっ!
   そんなディラールに。
   ものの見事にアリアのとび蹴りが炸裂する。
   「何をするんですか!ディラールさん!
    そんなに音を立てたら敵にここにいます!と伝えているようなものじゃないですか!
     もしそれで姉さんに何かあったら、私ディラールさん恨みますからね!
     けり倒しますからね!」
   などと顔を紅潮させて叫ぶアリアに。
   「…つーかもうこいつ倒れてるぞ?」
   そのまま足元には。
   不意打ちにアリアのとび蹴りをくらい。
   地面にと倒れ付しているディラールの姿が。
   
   「はいはい。馬鹿はほっといて。」
   そんな倒れているディラールを。
   ふみっ。
   さり気に邪魔なのでそのまま移動させることもなく踏みつつ、扉の前にとたたずみ。
   懐のショルダー・ガードの下に隠している薄刃のナイフを取り出し。
   「ふむ。どうやら掛け金タイプみたいね。」
   そうつぶやきつつ扉の隙間にナイフを差込み、そのまま上にと跳ね上げる。
   ―キンっ!
   軽やかな金属の音とともに。
   かぎの外れる音が耳にと届きゆく。
   「それじゃ、いきましょ。」
   そういいつつ扉に手をかけゆっくりと押してゆく。
   ―きぃぃぃぃ・・・・・・・・
   金属の鈍くきしむ音とともに。
   扉はゆっくりと内部にと開けてゆく。
   

   「…なんかえらくせまくねえか?いったいどこに出たっていうんだよ…」
   などと周りを見渡しつぶやくディラールに。
   しばし呆然と目を見開きつつ回りを見渡しているアリア。
   この景色は、まさか…
   そんなことをおもいつつ。
   あわてて回りを見渡してゆく。
   洞窟から狭いおそらくは地下の倉庫らしき場所から出ると。
   そこはまた別の部屋にと続いており。
   広さは普通の家庭にどこにでもあるちょっとした部屋よりは少し広い程度。
   天井からは明かりのついていないランプがひとつぶらさがり。
   あたりに見受けられるのはどうみても半分以上は家庭用品、といった品々。
   そこにあるいくつかの品々に見覚えがある。
   そんなことをおもいつつ。
   あわてて部屋から出て、そして奥の階段を駆け上って行くアリア。
   その後につづきディラール、そしてリナとガウリイが続いてゆく。

   階段の先にある扉には…かぎは…かかっては……いなかった。

   

 
   狭い階段を上った先にあるのはまっすぐに伸びる廊下。
   「…ここ…カイラスの屋敷です……」
   呆然と。
   周りを幾度も確認しつつつぶやくアリア。
   「な゛!?」
   はずれみたいだからまた地下に、そんなことを思ってきびすを返そうとしていた、
   ディラールの足がびたりととまる。
   「お、おい、アリアちゃん、それ、ほんとかよ!?」
   呆然とした口調でつぶやくアリアに問いかけるディラール。
   「ええ。多分間違いはありません。ここにきたのは一度きり。
    カイラスが反乱を起こす前に姉さんに呼ばれたときのことですけど。
    間違いありません、見覚えがあります。」
   そうきっぱりいいきり、そののまま。
   だっ。
   勢いゆく、それでいて走って音を立てるわけでもなく。
   強いていえば小走りにそのまま足を速めるアリア。
   「ちょっ!アリアちゃん!どこにいくんだよ!」
   そんなアリアをあわててとめようとするディラールの言葉に。
   「姉さんの部屋です!」
   そのまま脱兎のごとくにひとつの部屋を目指して進んでゆく。
   「あ、おい、アリアちゃん、まってくれってば!」
   そんなアリアをあわてて追いかけているディラール。
   その後に残るはリナとガウリイのみ。
   「…な、なあ?リナ?どうするんだ?」
   「……どうするも何も…
     感じた限りでは彼女の方から完全に同化してるわよ?」
   「―その場合無理やりに引き剥がしても彼女の命もなくなる…か。」
   「そーいうこと。」
   町に入ったときから。
   それがいるのはわかってはいたが。
   よもやまさか完全に人と同化していようなどとは。
   ぷちちっ。
   しばらく考え込みつつも。
   「だぁぁぁぁ!いったいあの覇王の馬鹿は何考えてるのよぉぉぉぉ!」
   ご丁寧に自分たちの周りに風の結界を張っておいてから思いっきり叫んでいるリナ。
   「というかオレとしては人間の方が何だとおもうがなぁ。」
   ほとんどあきれた声でそんなリナの言葉にぽりぼりとほほをかきつついっているガウリイ。
   「…どっちもどっちよ。」
   はき捨てるように言い放ち。
   そのまま。
   「とにかく、アリアを追いかけるわよ。」
   アリアはおそらく、というか絶対に気づいていないから。
   そんなことを思いつつ、すでに姿の見えないアリアを追いかけてゆくリナ。


   
   ここだわ。
   間違えるはずもない。
   そんなことをおもいつつ、息を一息すいこんで。
   そのまま扉にと手をかける。
   難なく扉はかぎもかかっておらずに内部にと開けてゆく。
   そして。
   「…姉さん……」
   部屋の中にいる一人の自分によく似た面影の女性の姿を捉え。
   声を震わせてつぶやくアリアの姿。

   
   テラスの窓から差し込むのは月明かり。
   月光のほかには何も見当たるものなどはないそんな広い部屋。
   あるのは、天蓋つきのベットと、ミニテーブル。
   ベットの脇にはゆり椅子がひとつ。
   そんな椅子には無造作にバスローブらしきものがかけられているが。
   ロッキング、チェアの傍らに-その女性はたたずんでいた。
   月光の光に白い銀の紙がきらめいてゆく。
   「…あり…あ?」
   扉より入ってきたアリアの姿を捉え、声をかすれさせつつ声を出すその女性。
   その声をきき。
   アリアの中で今まで我慢していた緊張の糸がぶつりときれ。
   そのまま。
   「姉さん!」
   叫んで駆け寄り、彼女の姉であるベルの胸の中にと顔をうずめてゆく。
   「…アリア。どうしてこんなところに…」
   愛しているからこそ町を出した。
   そして憎んでもいるからこそ一人で町を出した。
   そんな感情が彼女-ベルの中を駆け巡る。
   そんな感情は当然のことながら表には出さず。
   いや、出せない、といったほうがいいのであろうが。
   アリアをゆっくりと胸にと抱きしめつつも問いかける。
   「姉さんを…姉さんを助けにきたの!
    カイラスの反乱をきいて…国の軍隊がこの町に向かってるのよ。
    もしこの町が戦場になることになったら…だから。
    だから助けに来たの!」
   そういいつつもベルの胸にすがりつつ泣きじゃくりながら説明しているアリア。
   そんな様子を少し涙ぐみつつみつめているディラール。
   そしてそのままアリアを抱きしめつつしばらく。
   やがて部屋にとリナとガウリイも入りくる。
   
   ふと。
   二人に何かとてつもない力をベル自身ではない自らの中にいる彼が感じ取り。
   思わず身震いしてしまいそうになるが。
   それはベルの意思で押さえ込み。
   そのまま自分の胸に顔をうずめたままのアリアの髪をゆっくりとなでつつ。
   「―そちらの方は?」
   そういいつつ視線をリナ達にと向けるベル。
   彼女の中の彼が彼女の中で警鐘を鳴らしている。
   -かかわるな。-と。
   「ああ、俺たち。アリアちゃんの護衛みたいなものです。お義姉さん。」
   さりげにベルを義姉よばわりしているディラール。
   「それより、姉さん、ここは危険よ!いつ連中がくるかわからないわ!
    私たちと一緒にきて!」
   ふとしばらく姉に頭をなでられつつようやく落ち着きを取り戻し。
   今の状況を頭の中で反復しはじめ。
   あわてて顔を上げてベルにと言っているアリア。
   そんなアリアの言葉をさえぎるように。
   「―そういうわけにはまいりませんなぁ。」
   声は。
   どこか聞き覚えのあるその声は。
   思わずばっと振り向きつつ。
   アリア、そしてリナ、ガウリイの声が同時にと発せられる。
   「「ゾナゲイン!?」」
   振り向いたその先にはあいも変わらずマントにフードの小柄な影。
   たしかこいつエルさんの術に巻き込まれたんじゃ…
   などとリナは思うが。
   ふと自分の勘違いにようやく気づく。
   「…そっか。あんた…自分自身を分けてたのね!」
   ようやくそのことに思い当たり思わず声を荒げるリナに。
   「おや、人聞きがわるい。私は義理の妹に会いにってもらっただけのことですよ。」
   気配はまるで同じ。
   そんなものがそこには二つ。
   だがひとつは明らかに違うものをベースにしているもの。
   「…あんたがカイラスってやつね。」
   じと目でそんなもう一人いるゾナゲインの横にいる男性にと視線をむけて投げかけるリナの言葉に。
   「おやおや、初対面でそのような態度を取られるとは。
     まあここまできたのも何かの縁です。
     この私自らが殺して差し上げましょう。ねえ?」
   そういってほくそえむのは年のころならば40代後半、というかすでにおそらくは50は過ぎているであろう。
   その黒髪はまだ健在なものの生え際などがかなりもはやきわどくなっていたりする。
   「ふっ。」
   そんなことをいってくるカイラスと思しき男性のその言葉に。
   思わず軽く噴出すリナ。
   「…何がおかしい?」
   疑問の声を浮かべるカイラスに。
   「あんたのその言い回しにきまってるでしょうが!
    何?あんた?まさかあんたごときがこの私たちに勝てるとでも?」
   そういいつつちらりとベルをみつつ。
   そして。
   視線をガウリイにと向けてゆく。
   こくりとうなづき、何やらそっと気づかれないようにベルの横に回りこんでいるガウリイ。
   そんなガウリイの行動を気づかれないように。
   「典型的な子悪党づらで、典型的な三流悪役ばりばりのセリフをはくんだから。
    そんなんじゃ、子供だって笑うわよ。」
   あきれた口調で投げかけるそんなリナの言葉に。
   「…なかなかいってくれるな。小娘が。
     しかし月並みだろうが何だろうが。
     ここで貴様らが死ぬ、ということにはかわりはない!」
   などといいつつ目を吊り上げるカイラス。
   そして。
   カイラスが戦闘体制にと入るそのせつな。
   「ガウリイ!」
   「おう!」
   すでに準備の終わったガウリイの声が。
   部屋にと響き渡ってゆく-……。

  
 
                             -続くー

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    あとがきもどき:
     薫:あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!
       今回でおわれなかったぁぁぁぁ!
       お・・・・終われる、そうおもったのに・・・・。
       もうすでに30KB-・・・
       漫遊記番外とかでもないのにあまり長くなるのもなぁ・・・・。
       とりあえず平均的にいきたいし・・・・。
       というわけで。
       11巻のクライマックスは次回ですね・・・・あぅぅ・・・・・。
       しかし・・・・・まじで何か無修正・・・・打ち込みするかなぁ・・・・漫遊記・・(おひ)
       んではでは。
       今日はどうにかトクトクさんにつながってほっと一安心の薫でしたv

      2003年11月7日某日