あうあうあう。
    今日はお仕事おわったのが役九時ぃ。
    やっぱり朝打ち込みしてないと時間がおそくなりますねぇ。
     あはははは。
    いや、やったんだけど起きたのがすでに十時過ぎだったもので(かなりまて)
    なので遅いアップです。あはははは(こらこらこら)
    何はともあれ、いっきます!

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        狭間の選択     ~クリムゾン・タウン~
   

 
   ディラールの話によると。
   クリムゾンに向かう一般の街道筋に。
   どうやらデーモンに苦戦している国王軍が陣取っているらしい。
   そんな報告をうけたリナたち一行。
   その言葉をききつつ。
   「うーん。でもクリムゾンに向かうにしても。
    普通に街道沿いを回り道するんだったら。
     かなり遠回りになるわよね。」
   そんなことをしみじみといっているリナのそんな言葉に。
   「ならやっぱりいつものようにいくか?」
   「そね。」
   そんな会話をしているリナとガウリイ。
   そんな二人の会話になぜかアリアとディラールはふとした悪寒を感じ取り。
   「あ…あの?リナさん?ガウリイさん?いつものって?」
   どこかしら声が震えているのはおそらくは気のせいではないであろう。
   そんなことを思いつつもとりあえずリナにと問いかけているアリア。
   そんなアリアににっこりと微笑み。
   「あら、きまってるじゃないのよ。このまま直接に瞬間移動するのよv」
   にっこり。
   さも当然のように言い切るリナに。
   「って!?ちょっとまて!!?瞬間移動!?
    そんなこと今まで人間ができたなんてきいたことがないぞ!?」
   思わず叫んでいるディラール。
   まあ当然の反応であろうが。
   「そう?でも私の家では珍しくないわよ?」
   「そうそう。いきなりほかの星につれてかれることも俺んちでも珍しくなかったしな。」
   そんなことをのほほんというガウリイに。
   「…あんたのそれは特別だってば…ガウリイ…」
   思わず突っ込みをいれているリナである。
   「いやあの…何かその何でしょうか?星って??」
   いまだに宇宙に星が浮かんでいる。
   そんなことは知らない人々。
   まあいまだに世界が平らで混沌の海の中に突き立った杖の上にある。
   という説が定説になっているこの世界では仕方がないのかもしれないが。
   「-いや、アリアちゃん、何となくだが聞かないほうがいいような気がする…俺は。」
   そんなことを冷や汗かきつつもつぶやいているディラール。
   「あ、でも、そんなことしなくても、何とかなりますよ。」
   瞬間移動なんて話には魔族などがよく行う。
   とは聞いたことはあるが。
   まあ魔族が使っているのは空間移動。
   そのあたりの違いも彼女たちにはわからないのが真実なのであるが。
   そんなわけのわからないものを体験するのには。
   かなり抵抗があり。
   必死で何とか言いつくろうアリアの姿がしばし見受けられてゆく。




   クリムゾン・タウン。
   話には誰でも聞いたことがあるという…ほどの町ではない。
   もともとは大きな大きな湖に浮かぶ無数の小島を端や様々なものでつないでいき、
   それがいつの間にか大きくなっていきできた町。
   縦横に無数の運河が走っているように見えるのは。
   そこに元からある湖の名残り。
   というか湖そのもの。
   そんな町並みを山の上から見下ろしているリナ、ガウリイ、アリア、そしてディラール。
   この四人。
   そんな彼らが見下ろす町並みはちょうど山の端にと夕日がしずみかかり。
   オレンジ色の太陽の光をうけて運河の水面が赤色にとそまりいき。
   湖の上にある町そのものすべてを紅く染め上げていたりする。
   これが、この町の名前に、『紅(クリムゾン)』と名前がついた由来でもある。
   「ここを少し下ったあたりです。」
   後ろの茂みよりアリアの声がリナたちの耳にとどきゆく。
   瞬間移動をして一瞬で移動しよう。
   というリナとガウリイの意見をどうなかないて止め。
   結局のところアリアの心当たりを使おう。
   ということで話はまとまり。
   街道よりいったん山に登って町並みを見下ろしているリナたち一行。
   街道をそれ、山にと入り、そして登ればクリムゾンにと続く水源近くにでる。
   それがアリアの提案した案。
   普通ならば誰でも考えそうなその案ではあるが。
   だがしかし、灯台もと暗し。とはよくいったもの。
   ここにいたるまでにデーモンにもそしてまた軍隊にも出会っていないリナたち。
   クリムゾンは元は湖…まあ今もまだ湖なのではあるが。
   ほとんどそれは忘れられ、湖もまた町の一部、とみなされているのが今の現状なのだが。
   そんな理由からクリムゾンの町は様々な水源を持っている。
   「水源のうち、一番大きなものがこの山をとおってます。
     私は小さいころよくこの水源で冒険をしてあそんでいましたの。」
   そう少しほほを染めていっていたりするアリアの言葉をうけつつ。
   「ま、いっか。」
   「だな。とりあえず何かいきなりいったらそれはそれで。
     面白くも何ともない、ってどこかの誰とはいわないけど。
     もしいわれたらいやだし…」
   「…ガウリイ、それ、聞かれたら殺されるわよ?」
   「いや、もう何度もオレ殺されてるから。」
   何ともほのぼのとした会話をしているリナとガウリイ。
   「「・・・・・・・・・(汗)」」
   いっいったい。
   このリナさんとガウリイさんの会話って…。
   それにまだあのときの絶世の美女さんの説明…私うけてないですし。
   そんなことをおもいつつ思わずあきれつつもリナたちをみているアリアに。
   「い、いや殺されたって…」
   何か冗談でないような気がしてかなりこわい。
   そんなことを思っているディラール。
   「と、とりあえずとにかくいこうか。」
   そういいつつも気をとりなおし。
   そのまますっと。
   アリアの肩にと手をさりげなく回しているディラール。
   彼いわく。
   『いったん協会から依頼を受けたい上、反故にすることはできないが。
     国王軍がまっている街道沿いをいくこともできない。
     ならば残った選択肢はあんたたちといくのみだな。』
   などというもっともらしいことをいいつつ。
   リナたちとともにここまでやってきているのであるが。
   はたからみればどうもてもアリアに気があるからついてきている。
   としかどうみても写らない。
   「…あ、あの…ディラールさん…」
   「ん?ああ、怖いのかい?アリアちゃん?」
   肩に手をまわしさりげなく自分のほうにひきよせようとしているディラールに。
   「いやがってるのよぉぉぉお!」
   スバコォン!
   「うーんvいい音v」
   リナの懐から取り出したスリッパが。
   ディラールの顔面を直撃する。
   そんなディラールの顔面にはくっきりとスリッパの靴底の後が残っていたりするが。
   そのままその場にて後ろに倒れこむように倒れているディラール。
   がし。
   ディラールをたたきつつもアリアの肩に両手をおき。
   「…まったく。だめよ。アリア。こういうテのやつは、いやらいや。
    ってはっきりして呪文のひとつでもお見舞いしないと。
     でないとどんどん付け上がるわよ?」
   そういってがしっと両手でアリアの肩をもち言い聞かせているリナに。
   「おーい?リナぁ、今ディラールたたいたの、確かオリハルコン製のやつじゃないのか?
    こいつ顔面から血流してるぞ?」
   そんなことをいいつつも。
   倒れているディラールを木の枝でつんつんとつついているガウリイ。
   「あ、そーいえばそうだったわね。ま、この程度では死なないわよ。
     私の故郷(くに)ではこんなの挨拶程度よ。」
   「…リナさんの故郷って…いったい…」
   そんなリナの言葉に思わずしばし絶句状態にとなってゆくアリアであった。

 
   そんなほのぼのとした会話をしつつ。
   やがてアリアが示したとある場所にとリナたち四人はたどり着いてゆく。



   アリアのいう水源の元にとたどり着き。
   『・・・・・・・・・・・』
   思わず全員が沈黙する。
   「な、なあ、滝に見えるんだが…」
   つぶやくディラールの言葉に。
   「ええ。滝です。」
   にっこりと微笑むアリア。
   がけの上から水が崖下にと流れ落ちている。
   高さ的には数メートル、といったところか。
   「まさか飛び込めなんていうんじゃ…」
   この子、かわいい顔をして涼しいことをいうなぁ。
   などとおもいつつアリアを見つめるディラールのその言葉に。
   「まさか。この先にもこんな滝が二つ三つ、あるんですからそんなことしたら信者いますよ。」
   にこやかに微笑み。
   「ここをどうにかしていけばすぐにクリムゾンです。」
   にっこりと涼しい顔をしてさらりと言い切るアリア。
   「まあ、確かにそうだろうけど。」
   そうつぶやきつつ思わず頭をかかえ。
   「でも、アリア、ここをたとえば浮遊(レビテーション)とかで浮かんでいっても。
    敵に見つかる可能性は高いわね。
    んでもって、水の中にも見たところ少し先に見張り番がいるみたいだし。」
   川をみつつさらっといいきるリナに。
   「だな。やっぱりいきなり移動したほうがいいようだな。」
   「そね。」
   あっさりとそんな会話を交わしているリナとガウリイ。
   「え?あ…あの?」
   恐る恐る問いかけるアリアと。
   「って。ちょっとまって!」
   ディラールの言葉が投げかけられるよりも早く。
   「んじゃ、そーいうことでv」
   にこやかに微笑み。
   その直後。
   『うどわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』
   『んきゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
   いきなり得たいの知れない感覚に襲われ。
   同時に悲鳴をあげているディラールとアリア。
   リナが何かをつぶやき終わるのと同時。
   そのままリナ達の姿は。
   崖の上より一瞬のうちに掻き消えてゆく。


   ぜいぜいぜい。
   ふと気づけば。
   あたりは何となく薄暗く曇っている。
   あれ?今日は晴れいてたはず。
   などと思う余裕はアリアにもディラールにもない。
   いきなりのことで二人とも息を切らして大きく息をついていたりする。
   「あら、根性ないわねぇ。今のよくある空間移動よ?」
   「そうそう。」
   そんな会話をしつつ空を見上げているリナとガウリイ。
   リナ達は一瞬のうちにクリムゾン・タウンにとやってきていたりする。
   見上げる空が曇っているように感じるのは。
   空を覆いつくすほどにいる、何か、によって。
   普通に考えればふくろうか何かだと思われるであろうが。
   空を埋め尽くしているのはそのどちらでもない生物。
   翼の形は多少蝙蝠に似ているものの、
   だが空を埋め尽くすそれらすべてが、槍をもつ、細部を失った、
   等身大人間のような物体が無数に空にとうごめいている。
   ついでに表記するならばそれらには目も口も鼻もなく。
   ただただのっぺりとした顔をじっとリナ達に向けていたりする。
   そして。
   何かをそれらが音のような声を発すると同時に。
   横にある水から無数にざばりと這い上がってくる全身をうろこで覆った無数の生物。
   それをちらりとみつつ。
   「これは魚を器にしたデーモンね。」
   「だな。」
   などといいつつそちらをちらりとみてすぐさまに言い当てているリナとガウリイ。
   「「……な゛……」」
   見上げる空とそして周りを埋め尽くすそんな生物とも呼べない代物を目にし。
   思わずつぶやいているアリアとディラール。
   やがて。
   リナ達から少し離れた場所にいるとある一匹が何やら空にむかって遠吠えをあげ。
   そのせつな。
   リナ達が仕掛けるよりも早く、無数ともいえる冷気の矢が、周りから空から、
   リナ達めがけて出現する。
   「…面倒ね。」
   ぽつりとしたリナのつぶやきと。
   リナが何かを唱えたのはほぼ同時。
   「暁よりもまぶしきもの 何時の力の浄化のその光
     われに道をてらしたまわん 我の願いによりてその眩しき光を新たな道にてらしたもう。」
   「「??」」
   アリアとディラールがそんなリナの言葉に思わず首をかしげるが。
   それよりも早くに。
   「聖暁光(ホーリデー・トワイライト)!」
   リナの呪文が完成し。
   あたりをやんわりとし光のカーテンのようなものが包み込む。
   カーテン、といってもそれらは一つ一つのまるで帯のようになっており。
   それらが無数にいる異形の者たちにといっせいにとむかってゆく。
   
   ばしゅゅゅゅ!



   しぃぃぃぃん。
   「うーん。やっぱり雑魚にはスィーフィードの力すらも耐えられないみたいね。」
   にこやかにいうそんなリナのせりふに。
   「「…いやあの…赤の竜神(スィーフィード)の力って…」」
   思わず突っ込みをいれているアリアとディラール。
   目の前では。
   あれほどいた無数の異形のものが。
   その光の帯に貫かれ。
   音をたててあっさりと一瞬のうちにと消滅していっている光景が広がっていたりする。
   「…な…なんかうわさよりとんでもないんじゃ…このリナ=インバースさん…」
   そんな様子をみつつぽつりとつぶやくディラールの声が。
   ただただ風にと流されてゆく。


 
   辺りに無数に散らばる無数の動物やそして魚、そして鳥。
   「…?あの?これはいったい…」
   つぶやきつつ回りに広がるそんな光景をみつつ
   そのようなことをリナたちにと問いかけるアリア。
   その言葉に。
   「ああ、これ?これあのさっき空に浮かんでたでしょ?
     あれらのレッサー・デーモンの素体となっていた核たる生物よ。
     ちなみに水から這い出てきたやつが水の周りに無数に横たわっている、
     魚ね。あれがあのさっきでてきたレッサー・デーモンの核になってたのよ。
     ついでにそらにいたあれは鳥を核にしていたみたいね。
     今の術。あれは聖なる竜神の力で魔のみを消滅させる術だから。」
   あっさりとした口調でそんな説明をしているリナ。
   そんなリナの言葉に続けるように。
   「まあ、エルさんとかミリーさんだったら。
     核にされてるそれらの魂そのものも呼び戻す、とゆーか。
     押し戻す、とゆうか、ともかく生き返らせるだろうけど。
     いくらなんでももう死んでるやつを生き返らせるのは。ちょっとなぁ…」
   まだその辺りに魂が存在しているのならまだしも。
   そうぽつりと付け足ししつつも追加説明しているガウリイ。
   「?エルさん?」
   ディラールは先ほど金色の王がやってきていたときに、面識はない。
   そんなリナとガウリイの言葉に。
   「あ…あの、エルさんって…あの…」
   目の前で繰り広げられていたとある光景を思い出し。
   再び気が遠くなりかけているアリア。
   「ま、細かいことは気にしない、気にしない。
     とりあえず今のかなり力セーブしたからこの島全体ではもう魔はでないわよ。
     さ、はりきって魔道士協会にむかうわよ!」
   にっこり微笑み。
   そのまま島々をつなげている橋に向かって進み始めてゆくリナ。
   そんなリナにぴったりとついてゆくガウリイをみつつ。
   しばらくその場に立ち竦んでいるアリアとディラール。
   「…な、何か俺、えらいところにきてしまったような…
     つーか、デーモン?…国王軍にただでこきつかわれているほうが楽だったんじゃ…」
   などとつぶやくディラールと。
   「どうして赤の竜神様は滅んだ、といわれているのに力が使えるのかしら?」
   首をかしげまくっているアリア。
   どこか不思議がるところがずれているのではないのか。
   という突っ込みが第三者がいれば突っ込みははいるのであろうが。
   ここには今みた光景を理解することで精一杯のアリアとディラールのみ。
   そこまで正確な判断はなしえることができないもののみ。
   「…と、とりあえず魔道士協会に向かいましょう。」
   どうにか今の光景にもわれを忘れずにいられたのは。
   ひとえに。
   姉を助けたい、その強い思いがあったこそ。
   はっとわれに戻りあわててリナたちの後を追いかけてゆくアリアをみつつ。
   「あ、まってくれよ。アリアちゃん!」
   ディラールもまた。
   魔道士協会のある別の小島に向けて足を向けてゆく。



   魔道士協会があるのは今アリアたちがいる小島ではなく。
   もう少し先の別の小島。
   そこを中心にこのクリムゾン・タウンは発展し。
   旅人などいわく。
   その島がこの町の中心地帯、とまで言われていたりする場所。
   そこにむかって進んでいるリナたち一行。
   ちなみにこの町の下には湖のしたにさらに地底湖があったりするのは。
   あまり知られていない事実。
   「とりあえず、地下からいったほうがはやいしねv」
   『・・・・・・・・・・は?』
   しばらく進みそして振り向きざまににっこりと微笑むリナ。
   そんなリナの言葉に間の抜けた声をだすアリアとディラール。
   「だな。」
   リナの言葉にガウリイがうなづくや否や。
   「っということでvディル・ブランド!」
   どごがぁぁぁぁあ!
   『うきゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』
   リナのアレンジした、というかとある力が上乗せされたとある術が。
   ものの見事に。
   アリアたちが立っている地面そのものを。
   完全にとその大地を吹き上げ、壊れた地面の中にと。
   吸い込まれるように消えてゆくアリアたちの悲鳴が。
   のんびりと降りてゆくリナとガウリイとは打って変わり。
   るいるいると屍が立ち並ぶ町並みの中。
   見受けられてゆくのであった。

                             -続くー

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    あとがきもどき:
     薫:ちなみに移動するのに湖底を移動したほうが。
       やっぱり便利だしv
        それあのアイレウスはいれたいしねぇ。インパクトが・・。
        あはは。
        ま、ということで(何が?)
        多分次回にはおそらくは魔道士協会にまでいけるはず。
        んではでは。
        また次回でv
        最近後がきが短いなぁ(自覚あり)
        ではでは・・・・・・